フィルムに写るは綺麗な夕焼け 作:ENDLICHERI
いつも通り、1000文字位にしようと思って書いてたら、気分が乗っちゃって2500字位書いちゃった。
さて、読者からすれば『知るかアホったれ!!』なことは置いといて、どうぞ!
夕焼けとの夏祭り
その連絡は、唐突だった。
蘭『夏祭り会場に来て』
連絡アプリでこれだけ!おいおい!彼氏に対するメールがこれかよ!?・・・・・・まぁ、俺もあんまり恋人になった自覚が無いんだけど。
とりあえず、いつもの私服で夏祭り会場に行く。もちろん私服の中には上着もある。・・・・・・腰に巻いてるけど。
昂「さて、・・・・・・どこにいる?」
着いたはいいが、アイツ詳しい場所言わなかったから会えないじゃねぇか!!
昂「はぁ・・・、とりあえずふらふら歩くか。」
『歩けばなんとかなる』の考えで歩き始めると、
モ「あれ?昂汰さんじゃないですか~!」
昂「ん?・・・・・・あ!モカか!」
モ「どうかしたんですか~?」
昂「・・・・・・古い考えだったら謝るけど、お前着物じゃないんだな。」
モ「ん~、食べ物で汚したらショックなので着ませ~ん。」
昂「あーそ、あーそ!」
そんな理由なら聞かなきゃ良かった!
モ「それで~?」
昂「・・・・・・ん?」
モ「蘭を探してるんですか~?」
昂「え!?・・・・・・なんで、そんなこと言うの・・・?」
実はまだ
モ「蘭ならあっちですよ。」
昂「お、おう・・・。」
とりあえず、集合場所を知ってそうだったから、付いていくことにした。
モ「それはそうと、昂汰さんはいつもそのカメラ持ってるんです?」
昂「まぁ、そうだけど・・・。それがどうかしたのか?」
モ「もしかして、蘭もそれで撮ったりしたんですか~?」ニヤニヤ
昂「・・・・・・撮ったけど、ちょっとしたイタズラでな。」
モ「へ~。」ニヤニヤ
昂「・・・・・・もういいだろ。」
モ「そうですね~。そろそろ蘭と会わないと昂汰さんの命が危ないですもんね~。」
昂「?・・・・・・それ、どういう意味だ?」
モ「あちらをご覧あれ~。」
昂「ん?・・・・・・あぁー。」
モカの言葉の意味がよーく分かった。
赤を基調とした着物を着て、髪型も変えて夏祭りを楽しむ気満々の蘭がいた。でも、そんな綺麗な姿とは別に、眉間にしわを寄せ、恐ろしいオーラを纏っていた。
モ「ら~ん~、お待たせ~。」
昂「よ、よぉ・・・、やっと会えたな。」
蘭「・・・・・・2人で何してるの?」
昂・モ「「ひっ!?」」
どうしよう!?声のトーンがスゲェ低いんだけど!?ここは怒られ慣れてる(?)モカに・・・・・・!?
モ「え、えっと・・・・・・。」ガクガクブルブル
モカさん!?You幼馴染だよね!?こんな蘭は見たことが無いの!?
昂「えっと、モカさん?スッゴく震えてるけど?」
モ「だ、だって~、こんな蘭見たこと無いんですよー。逆に震えない人います?」
昂「いやいないだろ?普通絶対いないだろ!?」
蘭「さっきからこそこそ何話してるの?」
昂・モ「「いえ!なんでもありません!」」ビシッ
・・・・・・多分な話だけど、俺とモカが一緒に歩いてるのを見て嫉妬したのかな?
昂「それはそうと、」
蘭「話逸らす気?」
昂「蘭の着物姿、綺麗だな。凄く似合ってるよ。」
蘭「っ!・・・・・・あ、ありがとう・・・・・・。」///
モ「お~。」
別にわざと言った訳じゃない。本当に綺麗だから言っただけだ。女子って少しの変化も彼氏には気付いて言ってほしいんだろ?・・・・・・読者に女性はいないだろうけどさ!!
モ「蘭はこうやって昂汰さんに落ちたのか~。」ウンウン
蘭「なっ!?ちょっ、モカ!!」
巴「確かに、素でそんなこと言える男もそうそういないしな~。」
ひ「私だってそんな事言われたらイチコロだよ!」
蘭「巴・・・!ひまりまで・・・!」
あー、これはバレてるなー・・・。
昂「えっと、つぐみさん。俺と蘭の関係は知ってんの?」
つ「うーん・・・、蘭ちゃんの雰囲気でなんとなく・・・・・・恋人関係なのかなって。」
はい、蘭様の(多分)テンションのおかげで俺たちの関係がほぼバレました。・・・・・・今日ハッキリとバレるかな~?
蘭「と、とにかく行くよ!」
モ「・・・・・・蘭だけ着物だね~。」
巴「はしゃいでるな~。」
ひ「昂汰さんのおかげでね!」
昂「・・・・・・どうも。」
それから(俺の頭の中では2人だけの予定だったけど)6人で夏祭りを過ごすこととなった。
つ「この後、和太鼓があって花火があるから、まだちょっと花火まで時間あるね。」
昂「・・・・・・あれ?巴は?」
ひ「巴、和太鼓やってるから今日も呼ばれてるんだよね~!」
昂「ちょっと見てみようかな?」
蘭「・・・・・・。」ムスッ
昂「何ムスッとしてんだよ?」
蘭「別に。」
・・・・・・なんとなく理由は察した。
昂「安心しろ。見たい理由は、お前の幼馴染のことも知っておかないとと思ってな。」
蘭「そう、なんだ・・・・・・。」///
そんな事話してるうちに、
巴「ソイヤ!」
つ「あ、始まったみたい!」
ひ「あ!とーもーえー!!」
巴「ソイヤ!ソイヤ!ソイヤ!ソ・イ・ヤ!ソイヤ!ソ・イ・ヤ!」
・・・・・・俺、一瞬鷹と虎とバッタが頭に浮かんだんだが・・・・・・まぁ気にしないでおこう。
モ「ら~ん~。昂汰さんと一緒に花火が見やすいオススメスポットに行って来たら~?」
蘭「え!?ちょっ、モカ!?」
昂「いいのか?お前らほかって。」
モ「いいのいいの~。ほらほら~。」
モカに急かされて、俺と蘭は先にみんなで見ようと決めていた場所に着いた。
昂「ここか?」
蘭「うん。・・・・・・?」
昂「メールか。」
蘭「うん、ひまりから・・・・・・。」
・・・・・・何故黙る?
蘭「ひまりたち全員が犯人だった。」
昂「ごめん、何が?」
蘭「『2人で楽しんでこい』って。」
昂「そりゃあ、確信犯だな。」
蘭「怒りに行く?」
昂「今からは行かない。・・・・・・お前だって、その格好だ。無茶はさせられない。」
蘭「そう・・・・・・だね。」///
近くにあるベンチに2人で座った。その時、花火が上がった。
昂「おお~!」
蘭「ビックリした・・・。」
昂「ここからは結構良い景色で花火が見れる!」
蘭「・・・・・・写真は良いの?」
昂「この景色は、自分の目に焼き付けるさ。」
蘭「・・・・・・そう。」
俺は花火に夢中になっていた。でも、蘭が急に俺の肩に頭を置くから蘭の方を見ることが出来た。
蘭「・・・・・・今日は、ありがとう。来てくれて。」///
昂「彼女の頼み事を断る彼氏は、いないんじゃない?」
蘭「・・・・・・そうかも。」
俺たちは、この
今年の夏祭りは、悪くない夏祭りだった。
さて、いかがでしたか?
最近見た花火は、画面越しのRoseliaライブの花火だな~。リサと紗夜色の。でも、毎年お祭りとかで見るなら、愛知県田原市の花火だね。・・・・・・はい、どうでもいいお話です。
次回ものんびり投稿しま~す。・・・・・・いつかは分かりませ~ん。