フィルムに写るは綺麗な夕焼け 作:ENDLICHERI
今回はタイトル通りひまりのBIRTHDAYです。
蘭は昂汰に誕生日に何をすればいいか相談しに来て、当日に昂汰たちはひまりを・・・・・・おっと、これはまだ皆様には未来の話でしたね。
それでは、本編をどうぞ。
昂「え?誕生日?」
蘭「うん。・・・・・・ひまりの。」
今日も今日とてパンとソラに会いに来た俺の彼女がふとそんな事を言った。
昂「誕生日はいいけど、なんで俺に?」
蘭「・・・・・・ひまりへのサプライズする案を貰いに。」
昂「んなもんねーよ。」
急に『幼馴染のプレゼントを一緒に考えて』って言われてすぐに思いつく訳ないでしょ。
昂「とりあえず、去年は何やったんだ?」
蘭「えっと・・・・・・色々ひまりが泣きそうなシチュエーションを用意して2時間泣かせた。」
昂「鬼か?」
そんな、幼馴染が嬉し泣きで2時間も泣かせる集団を手伝えって言うの?俺嫌だよ。
蘭「とりあえず、なんか案ないの?ひまりが泣きそうな。」
昂「なんでそっち方面で話を進めようとするの?」
去年蘭と会って、そこからひまりがどういう人間か知ったけど・・・・・・、
昂「って、お前らだけで考えろよ!」
「にゃー。」
昂「ほら、ソラだってそう言ってるし!」
蘭「タイミングの問題だし。・・・・・・そうだ、リサさんから聞いたんだけど・・・やってくれる?」
なんかすっごい嫌な予感がするだけど!?
そして、ひまりの誕生日当日。
ひ「珍しいよね~?今日は昂汰君と一緒だなんて。」
ホントだよ、アナザーストーリーじゃないのに・・・・・・。
昂「早く行くぞ。みんなが待ってる。」
ひ「そうだよね、部活で遅れちゃったし。」
はい、あなたにとっては嬉しい地獄:『羽沢珈琲店』へようこそ~。
『ハッピーバースデー!ひまり(ひーちゃん)、誕生日おめでとう!!』
ひまり様ご来店~。それと、クラッカーうるさ。
ひ「え!?みんなで用意してくれたの!?」
モ「そーだよー。可愛いひーちゃんのために、モカちゃんたち頑張ったんだよ~。」
巴「とりあえず昂汰、あれよろしく!」
そんな『おっちゃん、とりあえずビール』みたいに言うな。・・・・・・仕方ない、やりますか。
昂「それでは、祝え!!変わりゆく環境の中でも幼馴染との絆の力で『いつも通り』を貫くバンド!その名を『Afterglow』!そのベースにしてリーダー、『上原ひまり』の生誕の日を!!」
巴「改めて・・・、」
全員『おめでとうー!!』
ひ「あ、ありがと~!」(泣)
うわ~、既に泣いてるし・・・・・・。
モ「ふっふっふ~、甘いよ昂汰君。」
昂「ん?・・・・・・何が?」
モ「これからがショータイムだよ。」ギラーン
あっはっは~、モカさん目が怖~い!
しばらくの間、少し離れたところから見てたけど・・・・・・モカがすっごく楽しそう。
蘭「何してるの?」
昂「ん?・・・・・・何って、幼馴染の戯れを少し離れた場所から見守っているんだけど?」
蘭「ふーん。」
なんだよ、ムスッとして。
蘭「あんたも一緒に楽しめばいいのに・・・。」
昂「俺がどんな面して仲が良すぎる幼馴染の中に入れって言うのさ?」
蘭「・・・・・・『幼馴染の彼女』って立ち位置?」
俺知ってるけどさ、結婚した夫婦でも妻が『ちょっと友達とお茶してくる』って言って『じゃあ俺も行く』なんて夫婦いないよ?
蘭「あんたは特別。行くよ。」
昂「人の心を読むな。・・・・・・しょうがない。」
諦めて『幼馴染の彼女』って立ち位置で誕生日会を楽しんだ。
もちろん、ひまりが喜びそうなプレゼントを渡してひまりを泣かせた。
モ「お~!昂君ナイス~!」
昂「俺だって頑張ればな!」
蘭「やるじゃん。」
ひ「みんなが泣かせてくる~~~!?」(※嬉し泣き)
いかがでしたか?
正直に言おう。こっちでひまりの誕生日回をした理由は、『ひまりと昂汰が恋人』って設定がなかなか浮かばなかったんです!
では、またいつか!