フィルムに写るは綺麗な夕焼け 作:ENDLICHERI
それで、急に出た最新話のタイトル見ても、『知らんわ!!』って思うでしょ?・・・・・・それでええねん。
それと、面倒だからセリフの最初に名前は書きません。そっちの方が楽なのよ~。
今日は2月22日、世間では『猫の日』らしい。
俺としては、「あ、そうなのね。」で済ませるんだけど、
「ソラ~、今日はソラの日なんだって~♪」
キャラ崩壊もほどほどにしてほしいくらいに、猫なで声でソラと戯れてる。普段の蘭に比べると、気持ち悪いほどに目がとろ~んとしてる。
「って、昂汰。何してるの?」
「いや、ちょっと脳内整理をしてるだけ。」
「・・・・・・ふ~ん。」
何やねん、その目は?俺が何か悪いこと考えてると思ってんのか!?
「どうせ、あたしの事見て『気持ち悪いほどキャラが崩れてる』って思ってたんでしょ?」
「そんな事はない。」
ヤベー、バレてる・・・・・・。
「ただ、今日はパンが暇してると思ってさ。なぁ?」
「・・・・・・。」タラーン
「あ・・・。」
「この前の犬の日(?)もそうだけど、いつも両方可愛がってんのに、その日だけ片方だけ愛でるってしてると、そのうち好感度減るぞ?」
実際、前の1月11日の時は、パンをメインで可愛がってたから、ソラが俺のとこ来て『構って』ってしてたよ。膝の上に乗せてずっと撫でてたけど。
「し、仕方ないでしょ!そういう日なんだから!」
「開き直んな。」
『ピンポーン!』
/
「・・・・・・こんな日に?」
「Afterglowの練習はないけど。」
「予想言っていい?」
「どうぞ。」
『ピンポーン!』
/
「Afterglowの誰かか、Roseliaのボーカル。」
「湊さん?」
「うん。あの人、俺がソラ飼ってるの知ってるでしょ?」
「・・・・・・確かに。」
『ピンポーン!ピンポーン!』
/
「あの人なら来てもおかしくないと思うけど。」
「でも、この家の住所は教えてないけど。」
「・・・そっか。」
『ピンポーピンポーピンポーン!』
/
「・・・・・・そろそろ出るか。」
うるさすぎて限界になった。
「はいは~い。」ガチャ
「こんにちは。」
「ヤッホ~♪」
「隣の晩御飯なら他を当たれ。」バタン
なんか、変なの見えた・・・・・・。
『ピンポーン!』
/
「・・・・・・はい。」ガチャ
「なんで閉めたのかしら?」
「ホントだよ~!アタシたち、ヨネスケじゃないから~!」
「・・・・・・あ、不倫とかはしてないので。」バタン
『ピピピピピンポーン!』
/
うっさいなぁ!!
「もうなんですか!!?」ガチャ
「私たち、週刊文春じゃないわよ。」
「そーだそーだ!」
「はぁ・・・。で、なんですか?」
「ため息つかないでくれる?」
ヤッベ、聞こえてた。
「遊びに来たんだけどな~?」
「遊びにね~?」
どうしよう?約1名、めっちゃソワソワしてんねんけど?・・・・・・あれ?俺、いつから関西弁に?
「・・・・・・猫カフェならあっち。」
「・・・・・・!」ガーン
「あ!」
「うん?」
「あなた・・・・・・シメられたいのかしら・・・?」
「え?・・・・・・あ、ちょ──」
しばらくお待ちください。
「おっ邪魔っしま~す♪」
「お邪魔します。」
「うぅ・・・・・・!」
「リサさんに、湊さん?って、昂汰!?」
もう、この展開嫌・・・・・・。
「っ!にゃーんちゃん・・・!」
「ちょっと湊さん!ソラは今日、あたしが可愛がる日なんです!」
そんな日は無い。
「そうかしら?その子は私と遊びたいはずよ。」
そんな事は無い・・・・・・はず。
「へぇ~?よっぽど好かれる自信があるんですね?」
「あなたこそ、飼い主として認められているのかしら?」
俺の家なんだけどね。こいつ、次の日が学校って時は夜いないし。
「にゃ~。」テクテク
「どうした?」
「・・・・・・。」ペタッ
俺の足下で座ったよ・・・。
「クゥ~ン・・・。」テクテク
「ん?パン?」
「・・・・・・。」ペタッ
お前もかい!?
「くっ・・・・・・!」バチバチ
「っ・・・・・・!」バチバチ
もう、勝手にやってろ。
「それで、リサさんは何しに?」
「友希那を押さえつけるため・・・・・・かな?」
「ガンバー。」
・・・・・・以上っす。