フィルムに写るは綺麗な夕焼け 作:ENDLICHERI
さあ!そんな引きこもりエピソードは置いといて、本編どーぞ!
あたしが連れてこられたのは、綺麗な花畑。・・・・・・『日常』にこんな光景あるかな・・・?
蘭「あ、あの・・・。」
昂「蘭。この辺で・・・・・・そうだなぁ、とりあえずゆっくり歩いてみて。」
蘭「う、うん・・・。」
なんとなく、花畑をゆっくり歩いてみる。モデルとかでよくある感じみたいに。
昂汰はそんなあたしをずっと撮っていた、真剣な眼差しで。・・・・・・目的変わってない?
そして5分くらいそうした後、
昂「蘭、今度はこの辺でポーズを取ってみて。」
蘭「う、うん・・・。」
やっててモデルっぽく思ってしまうけど、世間一般的に知られるモデルのように・・・・・・恥ずかしいけどポーズを取って写真を撮られる。
昂「・・・・・・うん。蘭、もういいよ。お疲れ様。」
蘭「うん・・・・・・。」
何よ・・・、優しい眼をして・・・・・・。
昂「・・・・・・あ、ごめん。こんなとこにまで連れてきちゃって。」
蘭「大丈夫。・・・・・・あ!」
横を見渡していたらベンチがあった。
蘭「ねぇ、ちょっと座らない?」
昂「?・・・・・・いいけど。」
そこに2人並んで座る。
蘭「・・・・・・ねぇ。」
昂「なんだよ?」
蘭「なんで、あんなに真剣に撮ってくれたの?」
昂「うーん・・・、朝のお前の言葉もあるけど、」
蘭「っ!?」
昂「綺麗なお前を撮りたいって思ったから。」
蘭「っ!?」///
き、綺麗って・・・!?こいつ、あたしのことを綺麗って思ってたの!?
蘭「・・・・・・あんたは、」
昂「うん?」
蘭「あ、あんたは・・・・・・あたしのことをどう思う?」
昂「どうって・・・。素直に言っていいか?」
その問いにあたしは無言で頷く。
昂「蘭は、ちょっと見た目が怖くて、赤の他人に対して態度が悪くて、」
なんだろ?胸に2本くらい矢が刺さった気分・・・。
昂「でも、本当は凄く綺麗で、凄く仲間思いで優しい娘だなって思うよ。」
蘭「・・・・・・。」///
昂「そんなお前と付き合える男は、凄く幸せだろうな~。」
こんなあたしと付き合える男、ね・・・・・・。
蘭「あんたは、あたしと付き合いたい?」
昂「・・・・・・え?」
蘭「・・・・・・。」///
今あたし、なんて言ったーーー!?
いや、確かにそんなことを思っていたのは否定しないけど!言った?言ってないよね!?言ってないって事を信じたいけど、今昂汰が「え?」って言ったってことは言ったんだよね!?
昂「えっと・・・、お嬢さん?」
蘭「ななな何!?」
昂「動揺しすぎ。・・・・・・今さっきの言葉の真意を聞いてもよろしいかい?」
・・・・・・逃げれない、よね・・・。
蘭「・・・・・・んたが・・・。」
昂「え?」
蘭「だから!・・・・・・あたしは、あんたが・・・・・・昂汰が好き。好きになったの!」///
昂「・・・・・・。」
・・・・・・何も返事が無い・・・。え?何かまた変なこと言っちゃった?
蘭「・・・・・・なんか言ってよ・・・。」
昂「うーん、嬉しいけど・・・・・・俺なんかじゃ釣り合わないと思うよ?」
蘭「なんで、そんなこと言うの?」
昂「俺は・・・・・・カメラしかない。他の趣味とかはない。こんな俺がモテる要素は、」
蘭「分かった。今日の終わりまで返事は待つ。だから、その時答えて。どんな返事でも、ちゃんと受け止めるからさ。」
昂「・・・・・・分かった。」
そして、あたしたちはまず、星雲荘に戻ることにした。
星雲荘が見えてきた。あたしたちはあれからほとんど話してなかった。
昂「・・・・・・蘭。」
蘭「何?」
あたしは昂汰より少し前を歩いていた。だから、止まって振り替えると目の前に昂汰の顔があって、
蘭「・・・・・・っ!」
昂「・・・・・・。」
一瞬で終わるものだと思ったけど、10秒ほどキスをされていた。逃げようと思っても、抱きしめられて逃げられなかった。
蘭「・・・・・・ぷはっ!ちょっ!?いきなり何!?」
昂「散々考えた。お前の気持ちに対する答えを。そして、その答え方を。それが、・・・・・・今のだ。」
蘭「・・・・・・これって、
昂「・・・・・・あぁ。」
あたしは照れ隠しも込めて、昂汰に抱きつく。
蘭「だったら、覚悟してあたしの新しい『いつも通り』、創ってね?」
昂「仰せのままに。」
しばらくの間、あたしたちは周りの目を気にせず、抱きしめあった。
お待たせしました!ようやくくっつけました!
ただですね・・・、この後のストーリーは1人で1から考えるのにものすっっっごく時間がかかるので、なんかリクエスト下さい。活動報告のとこにこの小説の『リクエストボックス』あるので。・・・・・・無ければ多分書かないかだいぶ間が空きます。
読者頼りで申し訳ありませんがお願いします!ってことで、また次回。