こっちあっち…いや逆だ?!×名探偵コナン~新マリオネット行進曲~   作:Dr.クロ

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事件解決の為情報を集めようとするコナン達。一方の哀の元にある人物が現れる。



DETECTIVE.Ⅷ~玲香の証言~

時間を戻し、10:47分

 

 

コナン達は四つ葉アクアリウムにて目暮に事情聴取されていた玲香に話を聞こうとしていた。

 

榊「さて、何を聞こうかねぇ……」

 

伊御「とにかく疑問に思った事を聞けば良いんじゃないか」

 

そうだなと榊が納得してる間に近寄って行く。

 

目暮「それでは、倉元さん……ご協力ありがとうございました……」

 

正邪「(やっぱり事情聴取か…)」

 

伊御「(どうやら終わったところみたいだな)」

 

丁度良いかなと思いながらさらに近づく。

 

目暮「あまり、お気を落とさんようにしてください……」

 

礼香「いえ、大丈夫です……警察に協力するのは、当然の義務ですから……」

 

では……と目暮は会釈してその場から去る。

 

コナン「(?お気を落とさんよう……?何の事だ?)」

 

榊「(とりあえず聞いてみるか?)」

 

服部「(そうやな)おーい!飼育係の姉ちゃん!ちょっとええか?」

 

その中で慰める様に言った目暮のが頭に引っかかった後に服部が代表で声をかける。

 

玲香「あら、あなた達は……」

 

服部「西の高校生探偵、服部平次と頼もしい仲間達や!」

 

真宵「今少し話を聞きたいんじゃけど……良いじゃろうか?」

 

声をかけた服部や真宵に玲香は渋い顔をする。

 

玲香「……さっき、警察に事情を聞かれたばかりなの、同じ事を2回も話すのはちょっとね……探偵さんは太っちょの警部さんと仲が良いんでしょう?警察から私が話した事を聞けば良いわ」

 

服部「な、なんやて…!?」

 

コナン「だいじょうぶだよ、お姉さん。僕達が知りたいのは警察と違う事……お姉さんの事情じゃなくてお姉さんが何時から何時まで水槽にいたのか、ってことだから……ね。伊御お兄ちゃん」

 

伊御「はい。そうなんです。もしよかったら教えてくれませんか?」

 

驚く服部の後にコナンがそう言ってから伊御に声をかけ、伊御も頷く。

 

ふうんとコナンと伊御を見る玲香にコナンは困った顔をする。

 

玲香「この子、子供にしては冴えてるわね……私もずっと考えていたわ……いったい何時、どうやって犯人は私の目を盗んで、社長を殺したのかしらって……」

 

伊御「ずっとですか?」

 

ええと玲香は頷いてから説明する。

 

玲香「わたしは死亡推定時刻とされる1時から3時まで、トイレにも行かず、ずっと珊瑚の夢にいたの……水槽の底にいても、岩場の社長と犯人が格闘してたら、絶対に気づく筈なのよ……だから私は不思議で不思議で……」

 

京谷「確かにそれが本当なら見てるはずだよな……」

 

彼女のアリバイに誰もが不思議と言う所に同意する。

 

服部「なあ、姉ちゃん……他の人に聞いたんやけど、アンタは午後4時頃に一度、ウェストリーフに行ったんやてな?」

 

確認する服部に玲香はそうよと肯定する。

 

玲香「ウェストリーフにアシカの様子を見に来いって言う、業務命令のメールが来たからね。それで私、アルバイトの後藤さんと一緒にウェストリーフまで行ったの。丁度『珊瑚の夢』に中和剤を撒いた所だったから、なじませる時間が必要だったし……」

 

正邪「(その居ない間にならできそうだが…それだと死亡推定時刻とあわないんだよなぁ)」

 

コナン「玲香さんは『珊瑚の夢』に何時に戻ったの?」

 

聞いてそう思った正邪の後にコナンがそう聞く。

 

玲香「ちょっと待ってね、中和剤をなじませた時間は手帳にメモしてあるから、逆算して…………………午後5時10分に戻って来たわけ……それから私は中和が終わった事を確かめて水槽に水を入れ始めたの、出かけたのは4時前だったから、水槽を放っていた時間は1時間強になるわね……」

 

榊「1時間ぐらいか……」

 

服部「ちゅうことは水槽に帰って来て、水を入れ始めた時には、遺体はなかったんやな……?」

 

ポケットから手帳を取り出し、書いたページを見てそう言う玲香に榊は呟いた後に服部が聞くとええ……と頷く。

 

玲香「水槽に特に異常がなかったのはアルバイトの後藤さんも見ている筈よ……」

 

真宵「そうなると犯人が遺体を水に入れたのはそれ以降になるってことじゃけど…」

 

コナン「玲香さん、水を入れている時間はどの位なの?後、この場を離れたりしなかったの?」

 

ふーむと唸る真宵の後にコナンがそう聞く。

 

玲香「もちろん、離れたりしなかったわ!5時50分に水がいっぱいになったのを確認して、魚を入れて、それからバックヤードに帰ったのが午後6時ね。そこで日報を書いてから退勤したのよ」

 

榊「なるほど…一応真実カードに書いても大丈夫か?」

 

最初に力強く断言してから出るまでの行動を言う玲香は確認する榊に別に良いわよと了承し、早速榊は『玲香の行動』と名前を付けて真実カードを作成する。

 

コナン「そっか、ありがと…!!」

 

真宵「それにしても水槽掃除って凄く大変そうじゃね。それも玲香さん1人でやるとなると…」

 

服部「確かに1人で全部こなすのは相当、重労働なんちゃうか?」

 

玲香「ええ、まあ、それは…」

 

お礼を言うコナンの後にそう言う真宵と服部に礼香は少し顔を暗くさせる。

 

正邪「何か、1人でしなくちゃならない理由でもあったのか?」

 

玲香「…………それを、言うつもりはないわ……」

 

コナン「(いきなり口が重くなったな……一体どんな事情があるんだ……?)」

 

試しに聞いた正邪のに固い表情で返した玲香にコナンは気になった。

 

玲香「じゃあ、今日はこれで失礼するわね、探偵さん達」

 

これ以上は話すことはないと言動に含んで玲香はその場から去って行く。

 

コナン「玲香さんはまだ何か、秘密を隠してるみてーだな……」

 

正邪「聞きたいところだけど流石に難しそうだな」

 

服部「そうやな……もうオレ達には話してくれへんやろ」

 

うーーむと唸る正邪に服部も肩を竦めて呟く。

 

コナン「そうかもしれねーが……でもオレは信じているぜ?」

 

服部「姉ちゃんが話してくれることをか?」

 

伊御「俺たちの仲間の誰かに…って足せば正解かなコナンくん」

 

そう言った伊御にああとコナンは頷く。

 

コナン「オレ達には無理だった扉を仲間が開けてくれることをさ……」

 

服部「そうやな…よっしゃ、オレ達も行くか!真実を見つけ出すために…!!」

 

んじゃあ何かわかったら真実カードでな~~!と言って服部は京谷と真宵と共に別の場所に向かう。

 

伊御「んじゃあ俺たちも行こうかコナン君」

 

コナン「うん、あ」

 

望月「…………」

 

頷いてから少し疲れた顔をした望月が歩いて来るのが目に入る。

 

伊御「あ、あそこに居るのって望月さんじゃないか?」

 

榊「お、確かに望月さんだな」

 

正邪「…なんか元気なさそうじゃないか?」

 

コナン「話を聞いてみよう望月さーん!」

 

丁度良いからコナンが声をかけると望月も声をかけられた事で伊御達に気づく。

 

望月「ああ、君たちか……俺に用があるのなら早くしてくれよ…」

 

正邪「なんか元気なさそうだけどなんかあったのか?」

 

それな……と望月は疲れた顔ではあを息を吐く。

 

望月「今、警察から事情を聞かれてたんだけどさ、鍵を持っていた4人はアリバイが有る事に加えてそれぞれ犯行が不可能な理由があるらしくってさ、改めて俺が事情聴かれたんだよなあ……鍵を持ってない奴が水槽に行くなんざ絶対無理だっていうのによぉ……」

 

伊御「それは大変でしたね…」

 

コナン「大変だったね望月さん…」

 

ぼやく様に訳を言う望月に伊御とコナンは労いの事をかける。

 

ホントそれなと返してから望月は話題を変える為かこう切り出す。

 

望月「なあなあ、毛利探偵と色黒の高校生探偵は今、事態をどう見てるんだ?」

 

コナン「アハハ、まだまだ調査中だよ」

 

正邪「そう言えばあんたは昨日からずっとここで警備のお仕事していたのか?」

 

曖昧に返すコナンの後に聞いた正邪にああ!と望月は頷く。

 

望月「長時間労働すぎて何とかの違反だって太っちょの警部さんに言われたけどな」

 

正邪「違反って言われるレベルって……それ大丈夫か?」

 

出てきた言葉に正邪は呆れ果てる。

 

と言うかこの人にも太っちょ言われてるんだな目暮警部と榊は笑いそうになるのを堪えながら思った。

 

コナン「ねぇねぇ、その間になにか変わった事はなかった?」

 

望月「だからねーって!午後1時から3時まではてんやわんやはしてたけどー、いつも通りの水族館だったよ!!」

 

確認するコナンに望月は少し苛立って返す。

 

コナン「死亡推定時刻の辺りだけじゃなくて他の時間に起こった事も何か、普段と違うことがあったら教えてほしい…」

 

正邪「って毛利探偵が言ってたぜ」

 

引き継いで言った正邪のにふぅんって望月は少し考え込んだ後……

 

望月「そう言えば、昨日の夜6時ごろ…『珊瑚の夢』の方から水音がしたんだよな」

 

コナン「ええっ!?本当…?」

 

伊御「それに午後6時ごろって…望月さん。ちょっとこれ見てください」

 

呟かれた事に伊御は望月に森山社長のポケットから出て来た懐中時計の真実カード『止まった懐中時計』を見せる

 

伊御「亡くなった森山社長のポケットから出てきた懐中時計の止まった時間が6時10分なんです」

 

望月「午後6時10分だって……?確かに6時に水を溜め終えた玲香さんの仕事を手伝った後だから水音がしたのは、そのくらいの時間だったはずなんだよな……」

 

伊御「じゃあやはり、社長はこの時計の時間に『珊瑚の夢』で襲われた?貴重な情報をありがとうございます望月さん」

 

コナン「じゃあ僕たちはこれで……」

 

頑張れよと言ってその場から去って行く望月を見送ってから4人は顔を見合わせる。

 

正邪「有力な情報をゲットしたな」

 

榊「午後6時10分か……でもそれだと推定時刻とあわねぇんだよなぁ」

 

ううむと唸る榊に伊御も同じ気持ちなので他に情報も欲しいな……と思っていると……

 

柳下「やあ、名探偵の助手殿にその仲間達」

 

榊「あ、鑑識の柳下さん!」

 

声をかけて来た柳下にどうもと会釈する。

 

柳下「ここで会えるとは幸先がいい。名探偵と色黒のボーヤに伝言をお願いしてもいいかい?」

 

コナン「うん、もちろんだよ!」

 

伊御「それで何を伝えれば良いんですか?」

 

そう言った柳下にコナンは頷き、伊御は問う。

 

柳下「物置の床に大きなルミノール反応がみられたんだ。服部君の言う通り、遺体は殺された後、しばらく物置に置かれていたようだな。おまけに蛇口についたホースからも、血のついた掌で握りしめたような痕が発見されたんだ…」

 

正邪「物置に!?」

 

コナン「ええっ……ほ、本当……!?ありがとう、柳下さん!」

 

伊御「なるほど……わかりました。毛利さん達にはちゃんと伝えておきます」

 

頼んだよと言って別の所に向かう柳下を見送った後に榊は先ほど柳下から聞いたのを『物置のルミノール反応』と名前を付けて真実カードにする。

 

 

 

 

10:50 水族館カフェ

 

哀「(あら、戌井君からの真実カードだわ。『玲香の行動』ね……玲香さんの行動について調べてくれたみたいだけど………ふうん、なるほどね)」

 

一方で針妙丸と共に歩いていた哀は新たに来た真実カードの内容を頭に入れる。

 

玲香「……………ふぅ…」

 

すると椅子に座って深い息を吐いてる玲香を見つける。

 

哀「(ちょうどいいところに玲香さんが…話しかけてみようかしら……)こんにちは、玲香さん」

 

針妙丸「こんにちわ~」

 

丁度良かったとばかりに哀と針妙丸は早速話しかけてみる。

 

玲香「ふふ、こんにちは……毛利さんの小さな助手の1人と別の人の1人、だったっけ……?私としては、こんな小さな子を殺人事件に関わらせるってどうかと思うんだけどね」

 

哀「よく言われるわ。でも、美しい珊瑚も実はほとんどが毒をもっているものよ。それを小さいころから知っておくのは悪い事ではないと思うわ…」

 

返された事に玲香は感心して目を丸くする。

 

玲香「あら、ずいぶん大人びた事を言うのね。その調子だと『珊瑚の夢』にも恐ろしい秘密が眠っているという事……もう知っているのかしら?」

 

哀「全部ではないかもしれないけど、ね……」

 

その言葉にそうと玲香は悲しい顔をする。

 

玲香「探偵さんも、大変よね」

 

針妙丸「…どうしてそんな事を言うの?」

 

出てきた言葉に針妙丸は気になって質問する。

 

玲香「だって、関係者の隠しておきたい秘密を掘り起こしてしまうのよ?真実を突きとめられなかったら、後はただ、傷ついた人が残るだけ、……わたしはそんな事、怖くてできない……」

 

その言葉に一理あると哀は同意する。

 

世の中には玲香の言う様にそう言う人達はチラホラいる。

 

探偵ではなく警察が掘り起こしてしまって傷ついた人もいる。

 

哀「(その気持ちはわからなくもないわね……私も、同じような事を考えたことがある……けれど、工藤君ならこう言うはず…)」

 

彼に毒されてるわよねと内心苦笑しながら哀は玲香をみつえて言う。

 

哀「真実を明らかにする事は、痛みを伴う事だと探偵はわかっていると思う……けれど殺人が起こってしまった以上、そこには何らかの歪みが生じていて、それを明らかにした上で犯人を突きとめなければ悲劇はいずれ、繰り返されると思うの・・・…」

 

玲香「ふぅん……わかったような事を言うじゃない」

 

その言葉に礼香は眉を顰めて呟く。

 

哀「真実を明らかにされると、死を以って償おうとする犯人もいるわ……でも、名探偵はそれを絶対に許さない。痛みをそれ以上広げないために…」

 

針妙丸「誰だって痛いのは嫌なのは当然だもん。だけど、それを盾にして逃げるのは違うと思う。だからこそ探すんだ」

 

玲香「………」

 

2人の言葉に玲香は考える様に顔を伏せる。

 

実際、哀の言った様にそれをやろうとした者達はいた。

 

止められたのもあったが新一がコナンとなって解決してきた中で1人だけ、復讐を遣り遂げて死んだ人物がいた。

 

それがまた、コナンにとって絶対に犯人を死なせる事をさせないと固く誓わせていた。

 

言葉に重みがあるのを感じた玲香はしばらく無言だったが分かったわと口を開く。

 

玲香「あなた達がそれなりの覚悟を以て事件に臨んでいるというのならわたしもそれなりに協力しましょう。話せる事なら、何でも話すわ…」」

 

哀「ありがとう玲香さん。それじゃあ早速聞かせてちょうだい」

 

それで何を言えば良いかしらとお礼を言った哀に聞く。

 

針妙丸「玲香さんは午後4時ごろにメールで呼び出されてウェストリーフに行ったと言ったんだよね?」

 

質問された事になぜその事をと玲香は驚きを見せたがすぐさまコナン達が教えたのだろう察してその問いに答える。

 

玲香「森山社長からメールが来たの……水族館に残っている関係者は全員ウェストリーフに来いという内容のね…」

 

それだ、コナン達も気になっていた事……

 

哀「(それはおかしいわ…だって……)」

 

そんなメールを社長が送れるのはありえないのだ。

 

哀「だとするとおかしいわね」

 

針妙丸「だよね。その頃には既に、社長は死んでいた筈だもんね……」

 

その通りと哀は同意しながら玲香を見る。

 

哀「玲香さん…玲香さん…正確な発信時刻を覚えている?」

 

そう聞かれて玲香は腕を組んでメールの発信時刻を思い出す。

 

玲香「午後3時50分に発信された筈よ……まぁ、誰かが社長を装ってメールしたんでしょう。内容はいつもの社長と同じく、傲慢で不遜なメールだったけどね…」

 

哀「いつも通り……?森山社長はずいぶんな性格をしていたのかしら?」

 

不満げに言った玲香のに哀は気になって聞く。

 

そうねと玲香はなんとも言えない顔で語りだす。

 

玲香「『俺は一度も、人に頭を下げたことがない。人に頭を下げるって事は、そいつに負けた事を意味するからだ……!』って言うのが口癖で……実際、人に相対するときは……いつもふんぞり返っていたわ……」

 

針妙丸「えー……」

 

哀「あなたは社長の事が嫌いだったの?」

 

動機が普通に出来そうな性格だなと呆れた顔をする針妙丸の隣で哀がそう聞くと別に、何もとそっけなく返される。

 

哀「(水族館の飼育員と建設会社の社長だものね……人となりがわかるような接点があるとは思えないけど……)」

 

玲香「もう、良いかしら?ムダ話は嫌いなの」

 

こればかりは仕方ないかと哀が思っているともう語る事は語ったと玲香はそう言う。

 

針妙丸「話を聞かせてくれてありがとうございます玲香さん」

 

玲香「………どういたしまして」

 

礼を述べた針妙丸に礼香はそう返して去って行く。

 

哀「(メールのことが気になるわ…あのオペレーターさんか、可南子さんに聞くのが早そうだけど私は連絡手段を持っていない……しょうないわね)」

 

連絡手段を持っているコナンへと電話をかけて彼を経由でして貰おうと哀は手早くコナンと通話する。

 

コナン『どうした、灰原?』

 

哀「工藤君、実は……」

 

電話中……

 

コナン『なるほどな……死んだはずの社長からメールが来ていたって事か……』

 

ええと伝え終えた哀はそう返すと伊御の声がする。

 

伊御『そのメールがちゃんとあったものか調べてほしいんだね」

 

哀「まだボンヤリとした形でしかつかめていないから、真実カードにはしなかったのだけど……」

 

それはしょうがないよと伊御は返す。

 

まだ明確に事実とは分かってないと言うのもあるのだ。

 

それで真実カードと言うのは矛盾に近いのもある。

 

伊御『わかった、可南子さんかクラリッサさんに解析を頼んでみる』

 

哀「お願いするわ……」

 

分かったよと返された後にコナンに渡したのかコナンが切ろうと声をかける。

 

コナン『ああ……それじゃあこれで切るぞ』

 

哀「待って!!」

 

声を強く出して言った哀に針妙丸や通話先のコナン達は驚く。

 

いきなりのストップに驚いてるだろうがそれでも伝えておきたい事があった。

 

哀「工藤君、あともうひとつ、気になる事があるの……」

 

コナン『ん?』

 

針妙丸「(気になる事?)」

 

なんだろうかと針妙丸も含めて耳を傾ける。

 

哀「私が少年探偵団のみんなと非常階段に居た時に……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()…」

 

怪しげな集団、その言葉に針妙丸もそうだが電話先の伊御達は眼を見開く。

 

針妙丸「(花の名前で呼び合う集団ってもしかして…)」

 

哀「この事件とは関係ないと思うし、ゲームか何かならいいんだけれど……」

 

コナン『そうか……ありがとう、覚えておくぜ!じゃあ、また後でな……!』

 

そう言って通話を終えてスマホを降ろす哀を見ながら針妙丸の背に冷たい汗が流れる。

 

針妙丸「(まさかもう『解放の花』が動き出しているの……?ど、どうしよう!)」

 

焦りまくる針妙丸。

 

花と言う言葉からもしかしたらと言うのが流れ込んで来る。

 

針妙丸「(は、早く正邪たちに教えないと……!)」

 

慌てる針妙丸に哀は気づいて問おうとした時……

 

???「ねえねえ、君達は伊御さんの知り合い?」

 

突然声をかけられて2人は顔を向ける。

 

そこにいたのは猫耳フードをかぶった哀から見れば身長が針妙丸より小さめ、元太よりちょい高な少女であった。

 

針妙丸「誰?」

 

橙「私は橙だよ~伊御さんの知り合いだよ~」

 

哀「音無君の知り合いですって?」

 

聞いてから哀はやばっとなる。

 

自分は今は年下なのに君付けで呼ぶのは疑われる可能性があるからだ。

 

橙「ああ、大丈夫だよ~紫しゃまから大体のを聞いてるから」

 

哀「(紫しゃまってもしかして八雲紫のことかしら?と言うか大体って私達の事を知っている!?)」

 

すぐさま驚いたがあの紫ならばありえると哀は彼女の情報網に冷や汗を掻く。

 

橙「紫しゃまから皆の手伝いをしてって頼まれたんだ~」

 

針妙丸「へ~そうなんだ」

 

むふんと胸を張る橙に針妙丸はよろしくと挨拶する。

 

哀「(八雲紫の使いまで出てくるなんて……何があるって言うの……)」

 

その中で哀は集団の事もあって不安を隠せなかった。

 

不安が当たると言うのを彼女が知るのは暫くして的中してしまう。




橙「次回は!『1つの記憶と儚い恋愛』だよ。藍しゃま~これで良いですか~」

藍「うんうん。偉いぞ橙」

紫「あなたは今回は出ないでしょ藍;」
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