東方紅目録   作:家鴨

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そういや僕の作品で女性のオリキャラって初めてじゃない?
あ、いたわ。女性のオリキャラ。

それではどうぞ


プロローグ

ゴスッその部屋に鈍い音が鳴り響く。

 

「てめぇが居るからこの家は変な目で見られるんだよ!」

 

ゴスッまた鳴る。

 

「あんたねぇ、なんでそんなに紅いのよ?あーヤダヤダ。気持ち悪い気持ち悪い。」

 

私は両親から殴る蹴る、更には放置と虐待されている。

理由は分かっている。

この髪のせい。

私の髪は生まれつきこの赤い色。

そのせいで私には居場所は無かった。

 

家では暴行。

学校では気持ち悪いと虐めを受け、外に行けばこれまたヒソヒソと気持ち悪いという声が聞こえる。

だから私は死のうと思った。

今日、家を出て、山で独り、静かに死ぬ。

私が死んでも誰も悲しまない。

だって、《味方》なんて居ないんだから。

《友達》なんて居ないんだから。

《仲間》なんて居ないんだから。

 

その日の夜、ひっそりと家を出た。

そして山に向かう。

山に着き、私は奥の方へ入っていく。

ここなら誰にも見つからないだろう。

その時、声が聞こえた。

 

『ようやく、助けられる……!』

 

私はその声にビックリして、辺りを見渡す。

だけど、誰も居ない。

私がもう一度前を向くと、そこには女の人が立っていた。

 

「だ、誰?!」

 

女の人はにっこりと笑うと、自己紹介をした。

 

「妖怪の賢者、八雲紫よ。」

「……「ようやく、助けられる」と言いましたよね?あれは?」

「……ずっと貴方の事を見ていたの。いつか助けられると思って。でも貴方が歩くのは大体人通りの多い場所。だから無理だったのよ……ごめんなさい……」

 

八雲紫と名乗った女の人はぺこりと頭を下げる。

どうして頭を下げるんだろう?私は生まれるべくして生まれた存在じゃないのに。

 

「頭を下げないでください。で、私をどうするつもりですか?妖怪だから食べる……とか?」

「違うわ」

 

八雲紫さんは少し黙った後に喋りだした。

 

「貴方を幻想郷に送りたいの。」

「げんそうきょう?どういう場所ですか?」

「んー、簡単に言えば”全てを受け入れる”場所ね」

「全てを受け入れる?私のこの赤い髪もですか?」

「ええ。」

 

ならば行くしかない。

八雲紫さんが言うような世界があるのなら。

例え、嘘だとしても良い。

 

「分かりました。行きます。その、幻想郷に」

 

八雲紫さんは安堵の笑みを浮かべると何かを開いた。

 

「……八雲紫さん、これ、なんですか?」

「スキマよ。」

「えっと、これを通ったら良いんですか?」

「ええ。幻想郷についたらそこで待ってて。行くから。」

「は、はい」

 

私はビクビクしながらもその中に入る。

その時に「ようこそ幻想郷へ」と聞こえた気がした。

そして目を開けた瞬間、私の目に入ったのは見慣れない神社だった。

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