東方紅目録   作:家鴨

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これほんとに転生物語の合計話数超えるんじゃないか‪w
ま、いいや

それではどうぞ!


六話 フランドールの気持ち

私は抱きついてきたフランの頭を撫でながら、きく。

 

「ねぇ、フラン。フランはさ、外に出たい?」

「うん。外に出て、アカネとお姉様と咲夜と美鈴とパチュリーと……幻想郷の皆と笑って過ごしたい。」

「じゃあ、ここで待ってて。私達が貴方のお姉様って人に霧を晴らして貰うから。」

「で、でも!」

 

私が立ち上がり、出ようとすると、フランが止めようと私の手を掴む。

 

「絶対にまた会うからさ」

「……絶対だよ?約束だよ?」

「うん。約束。」

 

そう言って私は部屋を出る。

そして私は初めての約束が出来たという嬉しさと言う感情とその約束は絶対に守るという使命感があった。

そして前を向くと、ドタバタと言う走る音が聴こえた。

ちょっとして見えたのは魔理沙と霊夢。

 

「「茜!」」

 

二人は私を見つけると、一直線に向かってくる。

 

「大丈夫?!魔理沙が置いてったって言ってたけど…」

「うん、というか、魔理沙。置いてったしか言ってないの?」

「え?ああ。だって、そうだろ?」

「その言い方じゃ、誤解が生まれるよ。ちゃんと私が頼んだ事も言わないと。」

「あ、悪ぃ」

 

私は聞きたかったことを聞く。

 

「それで?今からここの主さんの所に行くの?」

「ええ。それじゃ、上に行くわよ。」

「うん。」「おう!」

 

私と魔理沙は返事をすると、先に歩いていった霊夢を追いかける。

そして地下を出て、更に上に行くと、いかにも主がいますと言うような大きな扉が有った。

 

「ここね。じゃあ、行くけど、茜は下がってて。」

「待って。私、主さんと最初に話をしたい。戦闘になることは分かってるけど……」

「ダメよ。地下で何があったかわからないけど、貴方が攻撃をくらう確率が高くなるわ。」

 

霊夢は意地でも私を下がらせようとする。

私もそんなにすんなりと下がるような人じゃない。

 

「ならさ、私が話して、駄目だったら直ぐに後ろに下がるよ。それなら攻撃を私が受ける確率、低くなるでしょ?」

「…………はぁ〜。分かったわよ。でも、無理だと思った瞬間に退きなさい。いいわね?」

「うん。ありがとう。霊夢」

 

私達はその扉を開ける。

すると上に女の子が。

 

「……ようやく来たわね、博麗の巫女。私はここ紅魔館の主、レミリア・スカーレットよ。」

「知ってるみたいだけど私は博麗の巫女、博麗霊夢よ」

「霧雨魔理沙なんだぜ!」

「ま、松村茜です!あ、あの、レミリアさん、私、貴方の妹さんにあったんです!」

 

私がそう言うと、レミリアさんはきつい目付きになる。

 

「フランと?」

「は、はい!フランは外に出たいと言ってました!皆と笑い合いたいと言ってました!」

「この霧はフランの為に出してるの。」

「フランの為に?……それは本当にフランの為になってるんですか?」

「どういうこと?」

 

レミリアさんは私の事を見つめる。

殺気のこもった目で。

 

「っ……あ、あの!フランは幻想郷の皆と笑い合いたいと言ってました!こんな霧を出して、幻想郷の皆が笑えると思うんですか?!答えは否です!妹が思うような事には絶対になりません!」

「っ?!うるさいっ!」

 

レミリアさんは紫に光っている槍みたいなのを出して、私に襲いかかって来る。

 

「うわぁ?!」

「茜っ!」

 

すると霊夢は私を突き飛ばし、その勢いのまま自身も前に避ける。

 

「やっぱり言葉で解決は無理そうね。さがってなさい茜。私達がやるわ。」

「いい所いってたぜ。茜。成長すりゃあ言葉で異変解決出来るかもな!」

「いや、それは流石に無理だよ。魔理沙……」

「ははっ!じゃあ、後は任せろ!」

「うん。任せたよ、魔理沙、霊夢。」

「おう!」「ええ!」


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