スター☆トゥインクルプリキュア 〜星々達の煌めき〜 作:シロX
では!最後の物語をどうぞ!
バイトの猛攻に全く歯が立たずに敗北した流星たち。だがそこへ、遅れて合流したゾディアークと共に撤退をした
今はララのロケットで体を休めて、記憶を失ったララたちを寝かしつけた所だった
「残ったのは流星とひかるだけか…」
「ララから話しは聞いてるよ。スターパレスでも大変だったみたいだね」
「これからわたしたちどうなるの?」
「それは後で話すとして、僕が言った通りペンダントとペンは持って来てくれた?」
流星とひかるはララたちが持っていた、人工ペンダントとスターカラーペンをゾディアークに見せる
「流星たちが変身出来る時間は恐らく4分が限界。でも、4人のムゲン石を流星たちの分とセットすれば時間も増えるだろう」
「どれくらい時間はかかる?」
「今夜には仕上がる」
「ねぇゾディアーク、ララたちのペンが何で灰色になってるの?原因は分かる?」
みんなが持っていた、変身用のスターカラーペンにプリンセススターカラーペン、そしてギャラクシースターカラーペンは見る影も無く灰色に染まっていた
「バイトに力を吸収されたのが原因だ」
「そう言えば流星は大丈夫でプルンス?食べらたのにピンピンしてるでプルンス」
「一番の問題がそれだ」
「何が問題なんだよ」
ゾディアークはロケットのモニターで、これまでの戦いの記録映像を流す
「流星が持つレインボーイマジネーションペン。人との繋がりが続く限りその力は無限。自分の想い描く人や物事を描く」
「そうだよ。今なら、へびつかい座にゾディアークも描けるよ」
「この無敵と言っても過言では無い力。だけど一つだけ弱点がある」
「「「弱点?」」」
「記憶だよ」
レインボーイマジネーションペンと流星の記憶がどう関係するのかチンプンカンプン
「どんなに繋がりを持てても、それを覚えてる記憶が無いと意味が無い。只のド忘れならまだ良い、だけど記憶そのものが無くなれば…」
「説明がいちいち周りくどいな」
「要は、レインボーイマジネーションペンの力の源は流星自身の思い出。逆に言ってしまえば、その思い出が消えれば力も弱体化する。僕達を描けれなくなる」
「でもでも!流星君はプルンスの言う通りピンピンして」
「一応な。スターゲイザーペンを出してみろ」
スターゲイザーペンを取り出すと灰色に染まっていた
「自分では気付いて無いと思うが、恐らく一部記憶は無くなっている。だけど不幸中の幸い、スターゲイザーペンが流星の肩代わりで守ってくれたんだよ」
「そうか…スターゲイザーペンが」
「これ以上僕達の繋がりを消す訳にはいかない。次の戦いでは最初から飛ばして行け」
短期決戦。それが最善の策であり、それ以上の案は出なかった
決戦は早朝。それまでは体力回復に努める
流星はまどかの様子を見るため部屋に入る
「あなたは、先程は助けて下さりありがとうございました」
「それより体は大丈夫か?」
「はい、ですが記憶が……」
「まどか!」
力強く抱き締める
「大丈夫。絶対に元に戻す。そしてまた、みんなで笑い合おう!」
不安を抱える流星。まどかを…みんなを元に戻す事を改めて固く決意して、不安な気持ちを紛らわそうとする
「此処に居たんだひかる」
「流星君」
ひかるはロケットの上に座って星を眺めていた。流星もその隣にお邪魔する
「流星君、わたしたち勝てるのかな?」
「大丈夫、僕が付いてる。それに今回はゾディアークも一緒だ」
「ララたち、わたしたちの事覚えてないって…」
「そんな事は無い!!」
涙目になるひかるに強く言い聞かせる
「繋がった糸は決して切れない!例え記憶を失っても絶対に覚えているんだ!心に刻まれた想いは!!」
「そう…だよね。うん、そうだよね!」
////////
もうすぐ朝日が昇る。燃え盛る観星町にはバイトが佇んでいた。そのバイトに3人の少年少女が対峙する
「メインディッシュがデザートを引き連れて来たか」
「あなたの好きはさせない!」
「僕達が勝つ!」
「行くぞ!ひかる!ゾディアーク!」
「「うん!(おう!)」」
「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」
「レインボーイマジネーションペン!」
「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」
「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」
レインボーイマジネーションペンの力の影響でトゥインクルスタイルに変身したプリンセス。
6つの星が装飾された王冠に赤のマントに包み込んだプリンス。
それに仕える1人の星座の戦士。
決戦の舞台は整った
「行くよ。僕たちが描く……最後のイマジネーションを」
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「でぇりゃあ!」
「やぁ!」
「ハァ!」
3人で猛攻撃を仕掛ける。それでも全て読まれて受け流される
「スコーピオ!キャンサー!」
巨大なサソリと蟹が尻尾とハサミで同時にバイトに突き刺すが
「その程度ルン?」
黒いハート型のバリアーを張って防いだ
「流星!」
アースはペンで描く。へびつかい座、ノットレイダーの面々、ゾディアークやハデスにシャドウと。かつてアースたちを苦しめ、今では友となった人達
「強者揃いだな」
「いっけぇぇぇ!!」
スターの合図で全員飛び掛かるが
「緩い!」
トリッキーな動きで倒すと同時に力を吸収する
「くっ…。これなら!」
今度は壮大で大量に描く
通常の姿からトゥインクルスタイル、12星座ドレスのスターたち。ビッグバンにスターゲイザーと様々なアースが描かれた
その数は20以上
「プリキュア の力を思い知れ!!」
『『『『プリキュア !』』』』
『スタートゥインクル・イマジネーション!』
『スパークル・スターゲイザー!』
『さそり座ソレイユ・シュート』
『レインボースプラッシュ!』
『サザンクロス・ショット!』
『プライム・シューティング!』
それぞれが持つ必殺技、浄化技を全員で一斉に放つ
「ヒーーーハァァァーーー!!」
地面を抉り後ろに押されながらも、自分が受ける技を全て吸収し自身の力と変えた
「味気ないが力がみなぎる!!」
「スター!ゾディアーク!」
バイトは自分中心に大爆発を起こした。吸収してパワーアップのやりたい放題で、辺りが一瞬にして消し飛んだ
「なんて事だ…!!」
アースは絶句した。観星町の3分の2が更地と化した
アースがレインボーイマジネーションペンで、スターとゾディアークを守ったが町までは守り切れなかった
「町が…」
「それでも諦めてたまるか!!」
「人形にはもう飽きた!!」
バイトが飛び出し、そのすれ違い様
「「「っ!?」」」
20人以上居た、アースが描いたプリキュア 全員が消滅した
「そろそろ決着ニャン!」
「その様だな!」
「虹色に輝く想いよ繋がれ!」
六芒星を描き全ての想いを込め
「プリキュア !ギャラクシー・イマジネーション!」
ペンを突いて一気に解き放った。虹色に輝く閃光がバイトへ
「それが切り札なら全て食べ切ってやる!!」
巨大な大口が開かれ、ギャラクシー・イマジネーションを全て食い尽くそうとする
全身全霊を込めた必殺の浄化技は、地球全体に影響を及ぼしていた。
地割れが起き、巨大台風が巻き起こり、津波が発生など様々な自然災害を生み出していた
「これで──」
更に出力を上げた瞬間、宇宙にまで届く光りが溢れ出た
あまりの眩しさに失明するかと思う程に。
光りが徐々に晴れて、目を開けると
「ゲブゥゥゥゥ……」
アースの浄化技を飲み込んだバイトが立っていた
「…まだだ」
アースがペンで線を描くと、バイトの体が一瞬にして氷漬けになった
「オリオン座!」
上半身のみの巨人が星の鉄槌を降す。大きなクレーターが出来ると同時に、氷漬けになったバイトが砕け散った
「吾輩を、これで倒せると思いましたか?」
砕け散った破片から、黒い粘土の様な物がひとつに纏まり再生した
「まだまだ爪が甘いニャ──」
言い終わる前に今度は土で作られた豪腕がバイトを握り締めた
「プリキュア の力でも駄目なら、星の力で倒すまでだ」
地中深くからマグマの柱が噴き出す。マグマは槍状に形成してバイトを突き刺した
「ハァ!」
ペンを地面に突き立て、バイトの周りに土で出来たドームが囲い込む
「そのまま…爆ぜろ!!」
マグマをバイトの内側から爆発させた。
内側からならと攻めたが
「少し生暖かく感じた」
それでもバイトには通用しなかった。もはや、レインボーイマジネーションペンを使っても勝てる可能性は潰えた
そして
「吾輩は楽しく食事が出来た」
目の前から一瞬で姿を消した。吸収したブラックホールの力で、アースの背後に回り込んで羽交い締めにする
「満足だ」
「アース!!」
スターがアースを助ける為に飛び込んだ時
「ガブッ!」
2人いっぺんに食べられてしまった
「流星!ひかる!」
無様に吐き捨てられ転がる。
そして流星たちも皆と同じく
「けほっ…!一体何が起きた?」
「分からないよ。全然思い出せない…」
記憶とプリキュア の力を失った
「これで…これで吾輩は!!」
ピンクの輝きを放ちバイトはアースの力を完全に手に入れて、姿はキュアスターへ変化した
「何者にも邪魔されず!宇宙で伸び伸びと食事が出来る!!キラやば〜っ☆」
「こんな奴に…僕達が負けた…のか」
最後の希望である、レインボーイマジネーションペンでも通用しなかった。今のゾディアークでは勝つのは不可能
悔しくて堪らず拳を打ち付けるゾディアークの様子を、流星は只ぼーっと眺めてた
(あの人は何で自分を痛め付ける様な事を?それに)
今度は高笑いするバイトに目を移す
(あの人は何に笑ってるの?分からない)
立ち上がって悔しがるゾディアークの元へ、行こうと足を踏み出すと何かを蹴り飛ばした
「何…コレ?」
流星は地面に転がる変身用のスターカラーペンを拾う。今は完全に力を失ったペン
(何だろう、凄く大切な事を忘れてる気が…)
灰色と化したペンを凝視すると
「えっ?」
とても弱々しく、今にも消えそうな虹の光りが灯る
「あれ──」
その光を目にした途端、涙が溢れ出る。拭っても拭っても止まらない
「何で…?このペンは、僕の事を知ってるいるの?知っているのなら教えて!お願い!!」
強く願い、胸に抱き締めるとペンが流星のおでこを小突く
「何だ?」
「あの光は…?」
流星はペンを掴み取り立ち上がる
「……少しだけど思い出した。……大切な…ものを」
「流星…?」
「少しの間だったけど、何で忘れてたんだろう」
流星の頭の中にある会話の映像が流れた。ボヤけて良くは見えないが、会話の内容は
『── 繋がった糸は決して切れない!』
「繋がった……繋がり」
『──例え記憶を失っても絶対に覚えているんだ!心に刻まれた想いは!!』
「想い…!」
「今更何をしようとする?」
「行かせるか…!」
ボロボロの体を引き摺りながら、ゾディアークはバイトの前に出る
「みんな、来て…!」
「来る筈が無い!記憶が全部食っちまったんだからルン!」
「来るよ。絶対」
「何を期待して──」
「居ました!みなさん居ましたよ!」
更地の向こうから、こちらへ走って来る足音と声がした
「やっと追い付いたよ」
「つ、疲れたルン!みんな元気があり過ぎるルン!」
「しっかりしなさいよ!あの人たちが、わたしたちの為に頑張っているのだから!」
走って来た人物たちは記憶を失ったララたちだった
「君たちは?」
「あなたも忘れちゃったルン?」
「みんな揃って忘れちゃったみたいだね」
「何故だか知らないけど、ここにわたしたちの大切なものがあるかもって」
「みなさんで走って来ました」
記憶が失った筈のプリキュア たちが集まった。そして、全員が揃った事で流星の胸の高鳴りが激しくなって来た
「繋がった…みんなの想いが!」
振り返り、バイトの方へ目を向ける
ゾディアークも行かせまいと時間稼ぎをしたが、とうとう力尽きて倒れていた
「繋がって何になる?」
「絆」
「絆だと?」
「繋がりの糸が切れてしまっても、心に刻んだ絆は壊せない。覚えて無くても、心の奥深くに眠っている」
「そんな腹の足しにもならない物に何の価値がある?」
「あるよ。それを証明する」
流星たちの目つきが変わった
「力の無い人が?」
「だからこそ、人は繋がろうとする!」
生身の状態で6人がバイトに立ち向かう
「味の無いお前達に興味など無い!」
今の流星たちは殆ど手も足も出ないが、それでも
「つらい時はみんなが居てくれる!」
「なく時も笑う時だって…!」
「がんばって共に歩んで行けるルン!」
「りゆうや価値なんて関係無い!」
自然と言葉が溢れ出る
「きおくを無くす前のわたくしたちがそうです!」
「ずっと!どんな風になっても!」
「なかまと…信頼する人たちが側に居れば!」
「「「「「「立ち上がれる!!」」」」」」
生身の筈の流星たちがバイトを押してる
「記憶も無いお前達がふざけた事を!」
「ハァ!」
流星がレインボーイマジネーションペンを、バイトの心臓部に突き立てた
「うぐぐ!!」
「この食べカス共が!!」
「「「「「ダメ!!」」」」」
突き立てるペンに、ひかるたちが更に抑え込む
「繋がりを超えた繋がり!僕たちが大切にしてたもの!それが!」
力強くペンが刺し込まれ、バイトの体にヒビが入る
「届けええぇぇぇぇぇ!!」
ペンがバイトの体を貫いた
「あがっ!?」
貫いた穴から光りが漏れ出る
「ま、待て!吾輩の!」
光りが漏れ出るのに比例して、体も小さくなっていく。
そして最終的に
「よう…」
「っ!?」
生後間もない赤ちゃんサイズまで縮み、ゾディアークがパイシーズを連れて見下していた
「話を聞け!そ、そうだ!吾輩はお前達の事を見逃す!だからお前達も!」
「それが通るとでも?」
「〜〜っ!この糞食材共が!!お前達は黙って吾輩に喰われてれば──」
そんな話も最後まで聞かず、パイシーズはモキュモキュと美味しく食べ始める
「うるせぇよ…」
「何がうるさいの?ゾディアーク」
「流星…!」
全員ボロボロだが、確かに記憶は戻っていた
「終わったな」
「この惨状を見て終わった気分かよ…」
『地球の87%が崩壊しています』
「みんな、最後の大仕事だよ」
未だに淡く光レインボーイマジネーションペンに、みんなが手を添える
「僕たちのイマジネーションで地球を元に戻そう」
地面にレインボーイマジネーションペンを突き刺すと地面が輝きだす。そして、更地だった景色が元の町へ戻して行き、崩壊した地球も全てが元通り
「これで地球は元に…!」
変身用に宿っていたレインボーイマジネーションペンが光となり、目の前に出現した扉の中へと消えて行った。
そして、手に持つ4本のギャラクシースターカラーペンが砕け散った
「ペンが壊れちゃったよ」
「恐らく、レインボーイマジネーションペンの役割りが終わったんだろう。そして鍵となるギャラクシースターカラーペンも砕けた。また必要な時が来れば、ビッグ星やノヴァ星にでも取りに行けば良いだろ」
「そうか」
(短い付き合いだったけど、ありがとうな)
虹色に輝く観星町に太陽の光りがが射し込んだ
////////
「ララ、ユニ、それにフワもプルンスも帰るよ」
「分かってるルン」
「会えたと思ったら破茶滅茶だったニャン」
「フワ!」
ゾディアークは帰りのムゲン石を投げると、ワームホールが開かれた
「…出会いもあれば別れもあるルン」
「そうだね…」
「…またルン!」
「絶対に会いに行くから!」
「遅いとまた会いに行くルン!」
ララたちは笑い合うながらで流星とゾディアークは
「今回は色々助けられたよ。ありがとう」
「お礼を言うのはこっちもだよ」
「「……」」
「フッ…!」
「「またな、相棒!」」
拳を合わせて別れを告げた
帰って行くロケットと宇宙船に手を振りながら流星は
「また会おう────
明日への絆を信じて」
////////
どうでしたか?宇宙を超えて、彼方までに届く絆の物語。
これ初めて読んだ時「凄いなぁ〜」って感想しか出なかったよ!
宇宙って広いんだなぁって思ったよ!
そうそう!宇宙が広いって言えばもしかしたら、また違った物語があるかも!
この世界とは別の世界線!
例えば……ひかるさんたちと出会ったのが別の人で、色んな人たちと一緒に素晴らしい物語を紡いで違う人と結婚しちゃうとかさ〜!
或いは……まだ冒険の途中でドタバタしてたりとか!
宇宙にはまだまだ解明されてない謎がいっぱい!パラレルワールドって言うのかな?
そんな世界線があったら会ってみたいな〜なんて
コンコン
あっ!お母さんとお父さんが呼んでるから行かないと!
長々と話しちゃってごめんね!ちゃんと話せれたかな?分かりにくかったら謝る!
さてと、本当に行かなくちゃ怒られちゃう。
ここまでの語りはわたし、中学2年生で14歳の香久矢月華でした!
これにて物語は完結!バイバ〜イ!
〜〜Fin〜〜
ちょっとした小話
エピソードFINALのテーマは絆!ちゃんと出来ただろうか?
オリ主が頑なに「絆」では無く、「繋がり」と言い続けたのは今回の話の為でもありました。
エピソードFINALの冒頭と末尾の語り。全部流星とまどかの子供、月華ちゃんが語っていました。因みにこの時は14歳で中学2年です。
立派に育ちましたね〜
何処かの文章で縦読みが隠れています!暇な方は見つけても良いかも?
これにてこの小説は完全なる完結を迎えました。去年の7月から投稿し始めた当初は、ここまで読んで下さるとは思いもしませんでした。しかも処女作を
ではこれで!長い間読んで下さって誠にありがとうございました!