スター☆トゥインクルプリキュア 〜星々達の煌めき〜 作:シロX
「自分の世界に帰るよ」
流星がその事を言うと少しどよめいた
「帰るってどうゆう事…」
「流星の世界には帰れないじゃなかったルン?」
「そう思っていたさ…でも、アブラハム監督が帰れる方法を見つけてくれた」
「今まで通信してたのってこの事だったでプルンス!?」
「ああ。何がともあれようやく帰れるんだ。嬉しい事はないよ…ただね」
「何かあるの?」
「帰れる代わりにもう二度とみんなには会えない」
その言葉に全員が衝撃を受ける
「色々と言いたい事は山程あるけど、それが流星君の決めた事なら──」
だけど、その言葉を理解しようとしない者がいた
「待って下さい!いきなり帰るってそんなの納得出来ません!!」
「まどか…」
「わたくしたちが過ごした時間は確かに短いかも知れません…ですけど、一緒に笑って、遊んで、旅して、戦って来たじゃないですか!それをそんな簡単に…」
「まどかの気持ちも分かる…だけど、決めたんだ!…ユニのお陰さ」
「…あの時の質問の意味がようやく分かったニャン」
まどかはユニの方へ向き何があったのか問いただす
「どうゆう事ですかユニ」
「『大切な物を選択する場合どちらを選ぶか』って質問されたのよ」
「そして、思い出深い方をと答えたのよ」
「悪いな。…やっぱり家族が大切なんだよ」
「でも──」
「いい加減にしなさい!!」
普段の彼女からとても想像出来ない程、ユニは大きな声でまどかを怒鳴りつけた
「あなたまだ分からないの?流星だって簡単に決めたんじゃないの!悩んで苦しんで選んだ事なのよ!」
「わたしは流星の気持ちが痛い程分かる。だって同じだから…わたしも故郷を救う為に色んな事をして来たのを知ってるでしょう!?」
「ケンカはダメフワ〜」
「ですけど…わたくしは…」
「ユニストップだよ」
見ていられなくなり流星がブレーキをかける
「ごめんな、まどか」
「……ですか」
「まどか?」
「『ずっと一緒に隣に居てくれる』あの言葉は嘘だったのですか!?」
「それは違うんだ!」
「何が違うんですか!?」
「分かってくれまどか。僕だって別れるのは寂しい、けど家族もそれ以上に大切なんだ!」
「嫌です!分かりたくありません!わたくしは離れたくないです!」
パァン!
「えっ?」
ロケットに乾いた音が響いた。それは流星が思いっ切りまどかの頰を叩いたからである
「頭、少しは冷えたか?」
「流星…君…」
「まどかなら僕の気持ちを1番に分かってくれると思ったのに…残念だよ」
「わたくしはただ一緒に居たいだけで…」
「それが迷惑だとまだ気付かないのか?」
流星の言葉に気圧され勢いが無くなってく
「呆れて物も言えないな」
「あっ」
流星はまどか突き飛ばした。まどかは咄嗟の事で、受け身も取れず転んでしまった。そして俯向き何か言葉を呟いてる
「…す」
「どうした?ハッキリ言えよ」
「最低です」
まどかはそう言ってロケットを飛び出した
「よし!一件落着と」
「流星、何であそこまでするの!?」
「…お互いの為さ」
「お互いって」
「あのままだと埒があかない。こっちから突き放せば諦めがつくだろう?」
「まどかさん…」
「とにかく、時間は夕方。あと少しでアブラハム監督も来る」
そう言って流星は支度を整え始めた
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まどかは1人、湖のベンチに座っていた
『──最低です』
「わたくし何であんな事言ったのでしょう…」
先程言った言葉に深い後悔して悩んでる
(そんな事思ってない。本当は…本当は流星君の事を)
「1人とは運が良いな」
「あなたは!」
聞こえた声に顔を上げると、カッパードが宇宙船の上に佇んでいた
「プリンセスの力今回こそ奪う!覚悟しろ」
「「「ノットレイ!」」」
「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」
「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」
「わたくし1人でも!」
かなりの数の敵を1人で何とかしようとするがやはり劣勢
「1人だとやはりこの程度か」
「そんな事!」
「プリキュア !セレーネ・アロー!」
ノットレイを吹き飛ばすが、それに紛れカッパードが向かってくる
「カッパード・ストライク!」
「きゃぁ!」
正面からまともに受けかなりの負傷を負う
「くっ…あっ…」
「終わりだ」
(わたくしは弱いまま。いつの間にか流星君に頼より切りだったのですね)
「…会いたいです」
「カッパード・ストライク!」
「流星君に……会いたいです!!」
「セレーネ!!」
セレーネの前にアースが飛び出しカッパードの攻撃から庇った
「何!?」
「何とか間に合った」
「セレーネ大丈夫!?」
「みなさんどうして…」
「アースが心配だからって探し回ってたの」
「そんな事言ってないで片付けるぞ!」
スターたちも駆けつけノットレイダーを追い返した
「流星君…」
「まどか、酷い事言ってごめん」
「いえ!わたくしこそ流星君の気持ちも考えず、自分の事ばかりで」
「…お互い様だな」
「いい雰囲気の所悪いんだけど準備出来てるよ?」
ぬっと現れたアブラハム監督がぶち壊す
「急に現れたニャン」
「アブラハム監督、流星君はどうやって帰るの?」
監督は懐から中ぐらいの大きさの石を取り出した
「友人が旅先で見つけたこの『ムゲン石』で帰れる」
「何そのカッコイイ石」
「かなり希少な石で、宇宙全体何処探しても見つからない代物なんだ。そして一度切りだけど、物凄いエネルギーを秘めている。次元を超える程のね」
「キラやば〜☆」
ポイッ!
石を投げると人が1人入れる程の小さな穴が出現した
「この穴を通れば帰れるか」
「さっ帰った帰った!」
「酷くない?」
「流星君」
「…ひかるは『キラやば〜☆』ばっかりだったなぁ」
「流星」
「ララ、ちゃんと栄養考えてご飯食べるんだぞ」
「わたしは大人ルン」
「流星」
「えれな、みんなの事頼んだよ」
「早く行きなさいよ」
「ユニは最後まで相変わらずだな」
「うるさいニャン…」
「プルンスもフワも頑張るだぞ!」
「フワッ!」
「分かってるでプルンス!」
「…」
「ほら、まどか」
えれながまどかの背中を押す
「流星君わたくし──」
ポン
流星はまどかの頭をいつも通り撫で始めた
「何も言わなくていいよ」
「…はい」
「穴が閉じる早く」
「はーい」
流星は穴へ近づいて振り返る
「まどか、いいの?気持ち伝えなくても」
「はい。これ以上流星君を困らせたくありませんから」
「最後なんて締めくくろう…そうだ!」
「湿っぽいのは勿論無しだ!普通に送り出してくれ!」
「送り出してくれって最後まで流星らしいね」
「分かった。みんな…せーのっ!」
「「「「「いってらっしゃい」」」」」
「いってきます」
流星は穴の中へ消え、残された月の少女は何十分も泣き叫ぶのだった
なんとも雑な展開…
次回は自分の世界に帰ったオリ主の話だよ