スター☆トゥインクルプリキュア 〜星々達の煌めき〜   作:シロX

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この日の回は友達と一緒に観ました。少しずつこちらに引き込む

本編をどうぞ〜


第46話 マフィアと犬のお巡りさんと指輪

「この前の何だったルン?」

 

「凄いパワーだったけど…」

 

先日の戦いでひかるが見せた、謎の力について話していた

 

「トゥインクルイマジネーションと何か関係があるのでしょうか?」

 

『報告があります』

 

突然AIからの報告で話を打ち切る

 

『宇宙マフィアのドン・オクトーが、惑星レインボーの指輪を手に入れたというニュースを見つけました』

 

「確か、この前のオークションに参加されていた方です」

 

「よく覚えていたな」

 

「宇宙マフィアとは…宇宙の闇社会をきかせる、こわ〜い異星人たちでプルンス…」

 

「ユニどうする?」

 

今でも惑星レインボーの事になると、強い執着心のあるユニの回答は勿論

 

「当然返してもらうわ。惑星レインボーの宝!」

 

「でも簡単に返してもらえるとは思えないルン」

 

「忘れたの?わたしの別の顔」

 

「まさかマオたん!?」

 

「そっちじゃなくて!」

 

ユニはパフュームの香水を自分にかけ、久々のあの姿を現す

 

「この宇宙怪盗ブルーキャットに盗まない物は無いニャン!」

 

「駄目だよ盗むのは!」

 

「ダメフワ〜!」

 

それを言われたユニはムッとした顔になった

 

 

 

 

 

////////

 

「フワー!」

 

「侵入成功!ワクワクして来たよ!」

 

「流星君!」

 

現在流星たちは、ドン・オクトーのアジトに潜入中。

何故、流星たちも付いて来たかと言うと

 

 

 

 

 

「フワのワープは、大分アバウトだから直接アジトには行けない」

 

アジトに潜入する為に1隻の輸送船を目星する

 

「AIの情報によれば、これからアジトで星空界のマフィアを集めたパーティーをやるみたいね」

 

「そんなタイミングで行くなんて危険過ぎるルン!」

 

「寧ろ逆よ。わたしの場合、人混みに紛れた方が盗みがしやすいの」

 

「木を隠すなら森の中ってか?」

 

「自称探偵も同じ事を考えてたのね」

 

「さてと、どうやって盗み出すか…」

 

流星とユニが考えてると、ひかるが頬を膨らませて睨んでいた

 

「すっごく不満そうでプルンス…」

 

「言いたい事があるなら言えば?」

 

「最初に言ったよ!ドラムスさんの時もそうだけど、盗むなんて駄目だよ!流星君も参加しないでよ!」

 

「あれは惑星レインボーのものよ。それに、素直にお願いして返してくれる相手だと思ってるの?」

 

「やってみなきゃ分かんないじゃん!」

 

「やらなくても分かるでしょ?」

 

お互いに一歩も引かず言い争いを続ける

 

「あなたたちも反対なんでしょ?」

 

「良いやり方とは思えません」

 

今回ばかりはみんな反対意見だった……1人除いて

 

「僕は付いて行くよ」

 

「流星君本気ですか!?」

 

「時にはやらなきゃいけない事だってあるんだよ」

 

「…分かったわ。だったら無理に付き合わなくていい。行くわよ流星」

 

「待って!ユニたちだけでは危ないよ!」

 

「どっちニャン!」

 

ひかるはユニの腕を掴み行かせないようにする

 

「どっちも本当の気持ちだよ。反対するも心配のも。ユニは本当にそれが良いって思ってるの?」

 

一瞬動揺するが直ぐに切り替える

 

「わたしは必ず指輪を取り戻す…それでも付いて来る気なら、せめて足を引っ張らない様にしてちょうだい」

 

 

 

 

 

そして今に至る

 

流星たちは変装をして正面から堂々と警備の前に躍り出た

 

「ドン・フワフワのファミリーです」

 

「フワッフ!」

 

「何でフワなの?」

 

「さぁ?」

 

「フワフワなんてマフィアいたっけ?」

 

「いつまで待たせる気かしら?ボスは気が短いのよ」

 

「フワッフワ!」

 

「し、失礼しました!どうぞ!」

 

怪しまれていたが、強引にユニが言いくるめて上手いこと切り抜けた

 

「うん?今の匂い…」

 

その様子を1人の清掃員がこちらを見ていた

 

会場内に入ってみると、黒服を着た色んな宇宙人が沢山いた

 

「怖そうな人がいっぱいルン」

 

「…居たわ」

 

「あっ!ユニ!」

 

ユニは1人さっそうと飛び出した

 

「これは惑星レインボーのお宝の中でもとびきりの代物なんだ。何故だか分かるか?」

 

「その指輪は身に着けた者の感情で色が変化する」

 

ドン・オクトーが指輪を自慢する中、ユニは自然にその話の輪に入り込んだ

 

「今は喜びを示すイエロー。他にも悲しみのブルー、怒りのレッドなど七色の感情に反応する。ですよね?」

 

「正解だ、よく知ってるな」

 

「えぇ、だって……これはわたしの大事な人の物だから」

 

ドン・オクトーの指に着いていた指輪を、ユニはさり気なく盗み見せた

 

「いつの間に!?」

 

ユニが指輪を身に着けた事により指輪は赤く反応し、その光りを利用して目を眩まして逃げ去った

 

「盗賊だ!捕まえろーー!!」

 

警備の奴らが一斉に動き出しユニを追いかける。

けれども、華麗な身のこなしで会場内を縦横無尽に走り会場の外へ逃げ出した

 

「もう指輪は盗っちゃったルン!?」

 

「変装はここまで!追いかけるぞ!」

 

そして外へ逃げたユニはというと

 

「あっちへ逃げて行ったぞ!」

 

変装で警備の目を誤魔化していた

 

「見つけたであります!怪盗ブルーキャット!」

 

と、思われてたが清掃員の人が待ったをかけた。そして手錠を持ってユニを捕まえようとする

 

「何で正体を見破れたの?」

 

「本官は星空警察のアン警部補!星空警察が管理している悪人の匂いは全部覚えてるであります!」

 

警察手帳を見せ、自分の正体を最初から最後まで正体を明かした犬の様な容姿をした警官だった

 

「正義の為に今日こそ逮捕するであります!手錠ブーメラン!」

 

目に炎を滾らせ手錠を投げ飛ばす

 

「厄介な物を持ってるじゃない」

 

「刑事道具は他にもあります!」

 

懐から小さなライトを取り出すが

 

「あっ!これは今使う物じゃ無かったであります!」

 

どうやら今は必要無いとの事でしまいこんだ

 

「いたぞ!」

 

どうやらマフィアの奴らが戻って来た

 

「ご協力感謝であります!…え?ちょっと待つであります!」

 

アンは両腕を拘束されズルズルと引きずられていく

 

「あれ?何で本官を!?」

 

「宇宙マフィアと星空警察は長年の敵対関係。お前もアジトに忍び込んでたのは一緒やろがい!」

 

「…そうであったであります!」

 

「結構ドジなのね…」

 

その隙にユニは抜け道から逃げ去って行く

 

「ただで済むと思うなよ!ブルーキャットの前にたっぷりお仕置きをしてやる!」

 

「えぇ〜〜!!」

 

「はぁ…」

 

ユニは足を止めアンの救出をする

 

「フッ!」

 

ドン・オクトーを転ばせてアンを抱えてマフィアたちの輪を抜ける

 

「行くわよ!」

 

「え?」

 

「早く!」

 

急いで逃げるも背後から迫る触手から逃げきれず2人共捕まった。

その際に指輪を落とし、ドン・オクトーが拾い着ける

 

「この状況で2人で逃げようなんて甘過ぎるだろが!まとめてお仕置きだ!」

 

指輪が赤く光りどれだけ怒っているか目に見えていた

 

 

 

 

 

////////

 

ユニたちは何処か別の場所に移され未だに拘束されていた

 

「本官が捕まるなんて情けないであります。これから、沢山正義の為に活躍する予定だったのに」

 

この状況でもユニは冷静さを保っていた。それに引き換え、アンは泣き言を言い出す

 

「正義ねぇ…」

 

「何であります?」

 

「別に」

 

「あっ、お礼を言い忘れてたであります」

 

「え?」

 

「さっきは本官を助けに戻って来てくれてありがとうであります!何だか、聞いてた印象と違うであります」

 

相手が怪盗であっても律儀にお礼言った。そして聞いてた人物像とは違い、不思議に思った

 

「でしょうね」

 

「折角なので言わせてもらいます!盗みは良くないでありますよ。騙されたり、自分の物を取られた人の気持ちを考えるであります」

 

今のユニにとって一番痛い所を突かれた。ロケットでのやり取りを思い出してしまう

 

「それはあなたも一緒でしょ」

「ここでスパイしてたんでしょ?正義の為なら変装して騙しても良いの?理由があれば何をしてもいいんなら、そんなの誰にでもなるんじゃない?」

 

「そ、それは…」

 

流石のアンも、こんな事言われてしまってたじろいでしまった

 

「今のは忘れて。自分に言ったようなものだから…」

 

「ブルーキャットには悪い事する理由あるでありますか?」

 

「さあね」

 

話をしているとドアのロックが解除された音がした

 

「お仕置きの時間かしらね」

 

開かれたドアの向こうには

 

「ユニ!」

 

「無事!?」

 

「遅いニャン」

 

ユニは縛られてた縄を解いた

 

「あっ!えー!?」

 

「あれだけお喋りする時間があればこれくらいわけないわ」

 

ユニはアンの縄も解いてあげる

 

「しかし、どうやって鍵を開けたの?」

 

「探偵を舐めるなよ」

 

「よくそんな口を言えるでプルンス」

 

 

『──さっさとドアを開けるパスワード教えんかいワレェェ!!』

 

『──ひぃ!』

 

『──オラァ!マフィアのド畜生がぁ!覚悟せぇやあぁぁ!!』

 

『──お前たちは誰だ!?』

 

『──わしゃらぁはな、ブルーなキャット組のもんじゃあ!!』

 

 

「そのままマフィアの人たちに特攻仕掛けて…」

 

「何となく分かったニャン…」

 

急いで脱出し逃走する

 

「星空警察のお巡りさん?かっちょい〜!」

 

「お巡りさんじゃなくて警部補であります!」

 

「逃さんぞ!仲間がいたとはな!」

 

敵地のアジトだからあって、ドン・オクトーは先回りして流星たちに追いついた

 

「この指輪はオレが金と力でぶんどったものだ!それを奪おうとする奴は全員お仕置きだ!」

 

指輪がさらに赤く光り怒りを激しくする

 

「行くぞ舎弟ども!カチコミじゃあぁぁ!」

 

「流星君が探偵からヤクザに変わっちゃったよ…」

 

「その意気よ」

 

「テンジョウ!」

 

何処から入って来たのか、ノットレイを引き連れているテンジョウがいた

 

「煽れ団扇よ!ふくれろ!歪んだイマジネーション!」

 

「さぁプリキュア を倒すのよ!」

 

ドン・オクトーがノットリガーにされてしまった

 

「お静まり下さい!」

 

「ゆでだこになってしまいます!」

 

部下の人たちが鎮めようとするも

 

「ノットレレ!」

 

口から墨を吐き部下の人たちに被害がもたらされる

 

「手当たり次第でプルンス!」

 

「止めなきゃ!」

 

流星はスターゲイザーペンと金色のペンダントを構え、ひかるたちもペンを構える

 

 

 

「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」

 

「スターゲイザーペン!」

 

 

「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」

 

 

「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」

 

 

 

「プリキュア !?星空界を救う為に戦ってると噂の!?ブルーキャットが!?」

 

6人と多人数だが、ノットリガーの触手はそれすらも超えて苦戦を強いられる

 

「凄い手数です!」

 

「オヨ!」

 

「油断しないの!」

 

ミルキーが飛ばされ壁に激突するのを、コスモが支え受け止めてくれた

 

「っ!コスモ下!」

 

「しまっ…!あぁぁ!!」

 

けれど、その一瞬を突かれコスモの足に触手が絡まり投げ飛ばされる

 

「アンドロメダ座!」

 

アンドロメダ座で鎖を召喚しノットリガーの触手を縛り付ける

 

「大物取っ…嘘!?」

 

だが、縛り損ねた触手が鎖を引きちぎり拘束を解く

 

「あらあら優しいこと。でも、甘いわね!」

 

「…!」

 

「バケニャーンの時は食えない相手だったけど、プリキュア といる内に弱くなったんじゃない?アッハハハハッ!」

 

高らかに笑うテンジョウはトドメを刺しにくる

 

「さぁ!やっておしまい!」

 

「ノットレレレ!」

 

墨のブレスがコスモに直撃する…だったが

 

「優しくて…何がいけないの!?」

 

スターが星型のバリアーでノットリガーの攻撃に耐える

 

「あなたたちが気付いてないだけルン!」

 

ミルキーの電撃が炸裂する

 

「コスモはね、誰よりも他人を思いやる心を持ってる!素直じゃないけどね」

 

「はぁ?」

 

「本音を言うのが人より少し苦手なだけです!」

 

「ちょっと…!」

 

ソレイユとセレーネが触手を弾かせ

 

「要するに僕たちが言いたいのはね!」

 

「コスモは誰よりも優しくて!とっても!とーっても!良い子なんだー!」

 

「ノット!」

 

再度アースが鎖で動きを封じ、それに合わせてスターがパンチを当てる

 

「ニャン!///」

 

流石のコスモも、ここまで全員から褒めちぎられては顔を赤くしてしまう。

ノットリガーがダウンして、上に乗っていたテンジョウが地面に降りるとアンが光線銃を構えていた

 

「星空警察であります!」

 

「あ〜ら、警察が怪盗の味方していいの?」

 

「良くは無いでありますが、ブルーキャットは本官を助けてくれたであります!だから、今だけは助けるであります!」

 

アンがテンジョウに光線銃を撃ちも避けられるが、避けた事により後ろに倒れてたノットリガーに当たる

 

「今であります!」

 

「あなた…」

 

「コスモ」

 

見渡せばコスモの目の前にはみんながいた。コスモは少し呆れ気味で

 

「全く、よくあんな恥ずかしいこと言えるニャン」

 

小さく呟いた

 

「ありがと…」

 

「えっ?」

 

「あれあれ〜?何と申しましたか〜?」

 

「うるさいニャン!それよりいくわよ!」

 

 

「みんなの思い!重ねるフワ〜!」

 

「シャイニートゥインクルペン!」

 

「声を重ねるフワ!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「キラキラ〜!」

 

「トゥインクル!」

 

「「「「「イマジネーションの輝き!なりたい自分に!」」」」」

 

「星の力輝くフワ〜!」

 

「思いを重ねて!」

 

「「「「「プリキュア!スタートゥインクル・イマジネーション!」」」」」

 

 

 

 

 

////////

 

浄化し倒れてるドン・オクトーの持つ指輪に歩み寄る

 

「ユニ!」

 

ドン・オクトーも部下に支えられながらも体を起こしお互い向き合い

 

「わたしはレインボー星人よ」

 

ユニは自分の本当の正体を明かした

 

「その指輪はオリーフィオ。わたしと星のみんなにとって一番大事な人が身に着けていた物。だから返して欲しいの。お金が必要ならすぐには無理でも必ず用意する!」

 

ユニはちゃんと事情も説明した上で返して欲しいと頼んだ

 

「その話を信じろと言うのか?」

 

疑いの言葉を投げられるがユニの事をジッと見ていた

 

「着けてみろ」

 

指輪を差し出されて少々驚くが、言われた通り身に着けると青く光った

 

「ブルー…確か悲しみの色と言っていたな…持っていけ」

 

「ありがとう」

 

その気持ちを察して指輪はようやくユニの手元に帰ってきた

 

「さぁ、帰るわよ!」

 

「待つであります!」

 

「何よ…」

 

良い雰囲気で終わろうとしたところでアンが待ったをかける

 

「盗みの理由は何となく分かったでありますが、これまでの事は反省の形を示してもらわないと」

 

その形というのが

 

「先ずは10年程、本官と一緒にボランティアするのはどうでありますか?」

 

無言でアンの肩に手を置くと

 

「あー!本官の手錠でー!」

 

一瞬でアンの両手を手錠で拘束した

 

「行くわよ!バイバイニャン!」

 

「やっぱり怪盗は怪盗であります!信じた本官が間違ってたでありま〜す!」

 

みんなは急いでロケットに乗り込みワープホールに飛び込むも、ギリギリのところでアンの宇宙船も追いついた

 

「このままだと追い付つかれるルン!」

 

「流星、あなた探偵でしょ?一緒にボランティアして来たら?」

 

「こんな時に探偵として認めるの!?」

 

『いえ、遠慮しておきます』

 

「そして勝手に遠慮された!?」

 

わざわざ通信を拾ってまで言われて流星は落ち込むしかなかった

 

「ブースター点火!」

 

勢い良く速度を上げるも

 

「…って、止まらないでありま〜す!」

 

ロケットを追い越しそのまま先へ進んで行ってしまった

 

「追い抜いって行ったでプルンス…」

 

ロケットも無事地球に帰ってひと段落する

 

「ユニ…怪盗は続けるルン?」

 

「そうね…惑星レインボーの宝を取り戻すまでは辞める訳にはいかない」

 

そして指輪は光っていた

 

「でも、みんなを悲しませる様な事はしないわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

喜びという黄色い色に




海外のドラマ観てる人には分かると思いますが、警官であっても任務の為なら容赦なく犯罪行為犯します

ここまでの拝読ありがとうございました!

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