スター☆トゥインクルプリキュア 〜星々達の煌めき〜 作:シロX
無理して遅くまでするもんじゃないね
本編どうそ〜
「えーっ!ノットレイダーのいる星が分かりそう?」
「うむ。ノットレイダーのワームホール出現時、特徴的な磁場を捉えたでアル」
星空連合のトッパーから通信で、ノットレイダーに関わる重大な手掛かりを掴んだ
「そのデータを然るべき所で分析すれば!」
「ノットレイダーの星が分かるルン!」
「キラやば〜っだね!えれなさん!」
「…」
みんなが盛り上がる中で、えれなだけは暗い顔をして無言でいた
「えれな?」
「えっ?あ、うん。そうだね」
心ここに有らず。えれなはそんな感じだった
データを分析する為に星空連合の案内の元、『グーテン星』と言う星にやって来た
「キラやば〜っ☆未来都市って感じ!」
サマーン星とはまた違った技術のある街並み
「ねぇ何か」
「うん…この星の人たち」
「テンジョウと似てる」
「グーテン…グーテン……天狗か!」
「身にならない閃きは要らないニャン」
街の人たちに目を奪われて、思わず道に立つ人とプルンスがぶつかってしまう
「ごめんでプルンス」
「君!鼻が…不便!あまりに不便!!」
街のの人は哀れむ様な目でプルンスを見て
「頑張りたまえよ」
「何か励まされていますけど…」
「この星では、鼻が高い事がカッコ良くて素敵とされてるでアル」
「余計なお世話でプルンス!」
「色々と変わった星だな」
そしてトッパーの案内でグーテン星の研究室に案内されたが
「研究所とは思えませんね」
「まるでゲームセンターだ」
「こんな所で研究が出来るルン?」
流星の言うように、室内は完全にゲームセンターと遜色無い内装だった
「当然!マイクロ化の技術もこの研究所で生まれたのです!」
「凄いでしょ!」
文字通り鼻を高くして2人のグーテン星人が現れた
「マイクロ化?」
「これの事でプルンス」
ひかるの疑問にプルンスが答える。プルンスがいつも乗ってるUFOが小さなカプセルとなった
「こうして物を小さくする技術でプルンス」
「結構便利だな」
プルンスの解説に流星は興味を持ち、ひかるは納得する
「星空界の科学技術は、グーテン星人抜きでは語れないでアル」
「ただし」
「?」
トッパーの台詞に付き人の人が一言付け加える
「ハハハ!それにしても、わざわざトッパー氏自らお願いに来るとはね!」
「本当鼻が高いわ!」
「「ハハハ!!」」
「プライドがめちゃめちゃ高くて、中々の上から目線です」
「僕、こうゆう人って嫌…苦手なんだよね」
「な、何とかオブラートに包み込みましたね」
高笑いする2人を、死んだ魚の目の様にして眺める流星
「とにかく研究を頼むでアル!」
研究に関しては大人たちに任せて、グーテン星を観光をする
周りを見渡せば街だけでは無く、衣服にも技術が詰め込んでおり、それに驚く面々
そうこうしてる間に
「あれ?逸れちゃった?」
えれな1人がみんなと逸れてしまった
1人歩く。道行く人の笑い声に居心地悪さを覚えつつも足を進める
そして思い出す
『──えれな、毎日私や家族の為に笑顔で頑張って…。でもあの笑顔は、えれなの…本当の笑顔じゃない』
足を止めて思い耽ってると
「得意の笑顔はどうしたの?」
声のする方へ顔を上げるとテンジョウ1人が建物の上で佇んでいた
「貴方の好きな笑顔で溢れてるでしょう。ここは笑顔の仮面を被って、腹の底では人を見下している連中ばかり」
「…」
この星に来て時間はそこまで経ってないが、心当たりなら幾つも浮かび上がる
「笑顔は仮面、笑顔の裏にこそ真実がある。私の言った事が分かって?」
「…」
それを分かってしまってる自分がいる事に、押し黙ってしまう
「隙だらけね」
佇むえれなに、団扇を大きく振り上げて攻撃の体制に入る
「ハッ!」
が、それをユニが後ろから阻止してえれなの元へ飛び出す
「ユニ!」
「えれなさん!」
そして流星たちも合流した
「珍しいわね、ノットレイが居ないなんて」
「フン!私1人で充分よ!」
テンジョウが戦闘体制に入り、流星たちもペンとペンダントを構える
「「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」」
「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」
「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」
「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」
「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」
「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」
「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」
「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」
「ハァ!」
開始早々にテンジョウが団扇を思いっ切り仰ぎ、風を起こす
「凄い突風!」
「アッハッハ!もう一発行くよ!」
「ハッ!」
振りかぶるテンジョウにセレーネは矢を放ち何とか阻止する
「…!」
「ハァッ!」
「フッ!」
一瞬怯んだ隙にソレイユは飛び込んでテンジョウとの近接戦闘に入る
「何の為に戦うの?笑顔ぎ偽りだと分かった貴方が!」
「くっ…」
「ハァ!」
ソレイユを払い除け団扇で扇ぎ吹き飛ばす
それと同時に入れ替わりで、コスモ、ミルキー、スターとアースが続く。ソレイユはセレーネが受け止めた
「コスモ行くぞ!」
「ニャン!」
アースとコスモが挟み撃ちするも避けられる
「ルン!」
ミルキーの電撃もステップで全てかわされた。普段から近接戦闘をしないとはいえ、かなりの身体能力
「ハァッ!」
一気に飛び込んでスターに拳をぶつける
「やぁー!」
「グゥ…!…あぁ!!」
だか星型のバリアーで防ぎそのまま弾き飛ばした。吹き飛ばした衝撃でテンジョウの仮面も取れてしまう
「テンジョウもうやめよ」
「…哀れみをかけるつもり?」
「えっ?」
「見たでしょ?この星では鼻が長い者が良しとされる、鼻の短い者は見向きもされない!それだけの差が運命を分ける!」
テンジョウがこちらを振り向き、その素顔が見えた
「『鼻の長さなんて関係ない』そう言って、優しい笑顔を見せた大人達……でも、仮面の下では」
『──アハハハ…』
「哀れみ、見下しているのよ」
激しい怒りの表情で立ち上がり近づいて来る
「誰にも知られたく無かった。私が捨てた過去を。でも、貴方達は知ってしまった。消えてもらうわ…私の過去と一緒にね!」
「テンジョウ…」
「ノットレイのいないあなたに勝ち目は無いわよ!」
「いいえ!」
団扇で身を隠し、そして晒すと
「「「「「「!?」」」」」」
テンジョウの姿ぎノットレイになっていた
「煽れ団扇よ!ふくれろ!歪んだイマジネーション!」
テンジョウは自分自身をノットリガーとして巨大化をさせた
「ノットレイ!」
ノットリガーと化したテンジョウが街に出て暴れ回る
『消えろ…消えろ…全部、全部…消えなさい!』
「ノットレ〜イ!」
街の人たちを踏み潰そうとする時、セレーネの矢が寸前で足に攻撃をする。だが、ダメージは殆ど無かった
「させません!」
「「「やぁぁ!!」」」
スター、ミルキー、コスモと一斉に飛び出すが
「ノットレイ!」
「きゃあ!」
「うっ!」
「あぁ!」
口から吐き出した拘束弾で3人の動きを完璧に封じ込めた
「みんな!」
『皆んな嘘…全部嘘!笑顔なんて仮面なのよ!』
『──あの笑顔は、えれなの…本当の笑顔じゃない』
「ソレイユどけぇぇ!」
棒立ちするソレイユを突き飛ばして、迫り来るテンジョウの蹴りからアースが庇う
「ぐわあっ!…クソ!早いとこ勝負を決める!」
スターゲイザーペンを取り出した瞬間
「ノットレイ!」
「うがっ!」
アースも吐き出される拘束弾によって動きが封じられた
「アース!」
「ノ〜ットレイ!」
「あっ!」
団扇で煽られて足の着かない空中に放り出された
「レイ!」
「きゃあぁぁぁ!!」
受け身の取れない状態からセレーネも拘束された。そして動けるのはソレイユのみとなってしまった
「セレーネ!あたし…あたし、どうすれば…」
『──心からの笑顔を見せてくれない』
『──笑顔なんて仮面なのよ!』
かえで、テンジョウの言葉がソレイユを迷わせる
「テンジョウ…」
そんな時、セレーネが僅かに動ける腕を動かしてソレイユに手を置く
「えれな、大丈夫。自分を信じて」
ソレイユの瞳にセレーネが映し出され、そして気付いた
「まどか…」
ソレイユはテンジョウに話しかける
「テンジョウ、あなたの言う通りかも知れない。あたしも作ったんだ…笑顔を。ノットレイになったママが言ったように、あたし…自分が本当の笑顔になっているかどうかなんて…考えた事無かった。人の笑顔の事ばかり考えてて…本心を仮面で隠すって言ってたけど、でも聞けたよ!あなたの本心!」
『うるさい!』
「うわっ!」
テンジョウの声に反応してソレイユをはたく
「ソレイユ!」
「平気だから…う、うわぁ!」
テンジョウに握り締められて、痛みと苦しみが襲う
「テンジョウ、あたし分かるよ…あなたの気持ち。だって、あたしもそうだったから!」
「…!?」
「あたしもみんなと違うって、みんなあたしの事本当はどう思っているのかって、ずっと気にしてた。でも!それを救ってくれたのが…家族の笑顔!本物の笑顔だった」
昔は肌の色などとコンプレックスを抱いていたが、それを家族が救い出してくれた
「だから救われたんだ!笑顔には凄い力があるんだ!」
ソレイユのブローチが小さく光り始めた
『黙れ黙れ!!』
「あたしは人の笑顔の為に自分を犠牲にしてるんじゃない!あなたのお陰で気付けた。もっとあたし…あなたを笑顔にしたい」
ソレイユの想う気持ちは敵のテンジョウですらも、笑顔にしたいと思ってる
『…?何故?何でそんな事を言うの!?』
「ノットレ〜イ!」
ソレイユを握り締めた状態で、自分の腕ごと地面に叩き付けた
「だって、笑顔を見るのが嬉しいの!大好きなの!みんなの笑顔が!笑顔が!」
少しずつブローチの光りが濃くなってゆく
「あたしの笑顔になるの!だから…だから!あたしは……みんなを笑顔にしたいんだぁぁぁ!!」
その言葉に大きく反応して、激しく黄色の光りが柱の様に高く輝く
「あれはトゥインクルイマジネーション!」
そしてトゥインクルイマジネーションの光によって、アースたちを拘束していた玉が消えていく
「これで動けるルン!」
「みんな行くよ!」
「はい!」
「うん!」
「みんなの思い!重ねるフワ〜!」
「シャイニートゥインクルペン!」
「声を重ねるフワ!」
「キラキラ〜!」
「トゥインクル!」
「キラキラ〜!」
「トゥインクル!」
「「「「「イマジネーションの輝き!なりたい自分に!」」」」」
「星の力輝くフワ〜!」
「思いを重ねて!」
「「「「「プリキュア!スタートゥインクル・イマジネーション!」」」」」
浄化されてテンジョウは元の姿に戻った
そんなテンジョウにソレイユは手を差し出す
「私を…笑顔に出来て?」
それだけを言い残してテンジョウは消えて行った
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「またもやトゥインクルイマジネーションか…」
「申し訳…御座いません」
テンジョウはアジトに帰り報告をする
「進めよ。我と同じ力を授けよ」
「はい。では、例の計画を」
「計画?」
その事に疑問を持つテンジョウ
流星たちはロケットで帰り、後の事はトッパーたちに任せた
地球に帰る頃には夜になっており、えれなは帰宅する
「今日は私が居るんだから、ゆっくりして来ても良かったのに」
「ママと料理をするのも楽しいし!」
黙々と調理する中
「やっぱり2人でやると早いわね!…えれな?」
返事の返って来ないえれなに目を向けると
泣いていた
「ママ…っ…相手に自分の気持ちを伝えるのって…笑顔にするのって、難しいね」
色々と気持ちが込み上げて泣きながらも思う事を言う
「でもあたしは…みんなの笑顔がみたい……一緒に…笑い合いたいんだ!」
泣き続けるえれなにかえでは
「えれな、人を笑顔に出来るって凄い事よ。でも…人の為に泣けるのはもっと凄い。それって、相手の事を本気で考えてる事だから」
真剣な眼差しでえれなに語りかける
「泣きたい時には泣いてもいい」
そして抱き寄せ
「…!」
「私はそう思う」
「うっ…わあぁぁん!」
そこ言葉で楽になれたのか、感情任せに泣きじゃくる
「きっといつか…一緒に笑顔になれる日が来るよ」
「配達終わったよ〜…!」
間の悪い所で帰って来たカルロスが2人の様子見て固まる
「お帰り!もうすぐ特製タコスが出来るから」
「「「ただいま〜!」」」
更に弟たちもリビングへ移動するが
「よし皆んな、タコスが出来るまであっちで遊ぼう!」
カルロスは気を遣って弟たちを遠ざける
落ち着いたところで、えれなは両親に話す
「あたしね、人と人が分かり合える様な手助けをしたいの。小ちゃい頃から憧れてたんだ…ママに。ママみたいな、人と人を笑顔で結び付ける通訳って素敵だなって!」
「えれな」
「素敵だね」
「それで!それであたし!」
興奮するえれなの手を2人は優しく握る
「えれなが好きなように、えれなの道を行きなさい」
そう2人はえれなを応援する
「ありがとう!」
「うっう゛ん、ご飯まだ?」
いつの間にか、とうまが様子を見に来ていた
「ごめん、すぐやる!」
「俺も手伝うよ」
「え〜?とうまが料理?」
「あのね、サルサソースならお姉ちゃんより上手いんだからね」
急に手伝うと言う
「家の事さ、俺にも任せてよ」
「とうま…」
とうまも、それなりにえれなの手助けをする
「「僕らテーブル拭く!」」
「ふく〜!」
そして一家一団となり手伝いをする
「大きくなったね」
「ええ」
その日の夜、天宮家では笑顔が絶えず続いてた
次回はやっとこさ流星回
ここまでの拝読ありがとうございました