スター☆トゥインクルプリキュア 〜星々達の煌めき〜 作:シロX
本来は前話と合わせて1話構成でしたが、長過ぎると読む側が疲れたりするので分割させて頂きました
本編をどうぞ〜
突如光が町全体を覆い尽くした
「な、何だ!?」
光が収まると町の人々が倒れていた
「一体何がどうなってるの!?」
「ノットレイダールン?」
「違いますよ。私の仕業」
「この声!?」
振り返るとクエーサーともう1人、鬼の様な巨大な容姿をしたオールトがいた
「お前が星空流星か?やはりチンケなものだな」
「誰なの!」
「名前はオールト。力だけならゾディアーク様と遜色無い程の持ち主」
「いきなり攻め込んで来るとは、実は結構焦ってたりするのかしら?」
「煽るな。それよりもみんなをどうした?」
挑発するユニを引っ込めて、冷静にそして確実に状況把握する
「気絶させた」
「ガタガタ抜かしてんじゃねぇよ!何せ今から此処は戦場と化すんだからよぉ!」
その言葉に全員が衝撃を受ける
「これ以上騒がれては困るから気絶させたまで。けど…結局辿る道は同じ。何も知らずに滅びるかの違いだけだよ」
「滅びるって何を!」
「お前らプリキュアを倒して地球を滅ぼす」
「そんな事はさせない!」
全員ペンとペンダントを構える
「哀れな事だな」
「何がだ?」
「なるほど。自分でもまだ気付いて無いと…」
「流星君とにかく変身です!」
「「「「「「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」」」」」」
「宇宙(そら)に輝くキラキラ星!キュアスター!」
「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」
「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」
「夜空に輝く!神秘の月あかり!キュアセレーネ!」
「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」
「全てを包み込む母なる惑星!キュアアース!」
「「「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」」」
「星空流星勝負だ!!」
「駄目だ!」
オールトがアースに勝負を仕掛ける寸前、クエーサーがそれを止める
「私がやる。そっちは他のプリキュアの相手を」
「何だと?」
「数が多い。そっちの方が楽しめるでしょ?」
「…勝手にしろ」
「では始める」
クエーサーが指を鳴らすと、上空から雷撃が襲って来た。
間一髪のところで避けるが、アースとスターたちで2手に分断された
「みんな大丈夫か!」
「お仲間はオールトが相手をしてる。一体何分保つのか」
(みんなを信じるしかないか…)
////////
「少し物足りないが穀潰しの相手をしてやる。感謝しろよな」
「随分と余裕ね。いくら強くても、この人数を相手にするのは難しいと思うのだけど?」
「いいや逆だな。そのくらいのハンデが丁度良い」
アースと分断された為、スターたち5人でオールトを相手にする
「甘く見ないでちょうだい!」
コスモが先行する
「ハァッ!」
コスモの攻撃がオールトの脇腹に当たるも
「思ったより力があるが…それまでのこと」
「それなら!」
あの手この手で攻撃するも、オールトの表情が変わる事は無かった
「ハァ…ハァ…」
受けてる筈のオールトに対して、コスモは息も絶え絶えな状態になってしまう
「全員で来い!もっと俺を楽しませてくれよぉぉ!!」
「コスモ!」
「分かったニャン…」
「「「やあぁぁ!」」」
「「はぁぁ!」」
今度は全員で仕掛け戦闘が始まる
「ホワイトホールペン!ダークチャージ!」
クエーサーは最初からアースを確実に仕留めに掛かる
「目には目を歯には歯を!」
「キュアアース プライムスタイル!」
アースもそれに合わせプライムスタイルに変身する。
お互い、通常よりパワーアップしたギャラクシースターカラーペンでの激突
「ビッグバン・スラッシュ!」
「ハッ!」
技を放つも容易くそれを吸収される
「どんなに力が強かろうと所詮は寄せ集めの力。ひとつを極めた力に敵う筈が無い!」
クエーサーの言葉通り。プライムペンの1番の強みは、3本のペンの力が同時に使えて戦術の幅が広がる
「直接叩き込んでやる!」
(スピードに乗ってブラックホールでワープして、一気に決める!)
「無駄だ!」
「…!」
それに対しホワイトホールペンは、改造などで強くなってるとは言えど、ポテンシャルを最大限まで引き出されている
中途半端な力より完成された力の方が強いのは当たり前だ
パワーアップしたホワイトホールは、使用者以外にも能力が使える他、複数のワームホールを作り出す事が出来るようなってる
(繰り出す技が全て流される…それだけじゃない)
連続でワームホールを出しても、複数を同時に出されたら詰み。
こちらの穴を潰され、同時に遠距離からの攻撃も可能とする
「…正直相性は最悪だけどやるしか手は無いか」
「スターゲイザーペン!」
「そう簡単に変身させるとでも!」
変身させまいとクエーサーが攻撃するが、ペンを挿し込むと88本のペンがそれを弾いた
「キュアアース スターゲイザースタイル!」
「唯一ホワイトホールに対抗出来るペンを捨て、更に戦術の幅を利かせたか」
「いて座!や座!」
弓矢を構えるとその周りに無数の矢が出現し待機してる
「更にもう1本追加だ!わし座!」
矢が全て鷲の姿を形取る。わし座の力を使う事によって、攻撃の自由度を高めた
「いて座アース・アロー!」
解き放たれた鷲たちが飛び回りクエーサーの周りを取り囲んだ
「ハァ!」
両腕を前に出すと同じ量のワームホールの穴が出現した
が、それを見越してのわし座。穴に飲み込まれる寸前で軌道が変わり全て避けてく
「行っけえぇぇぇええ!!」
「言った筈だ。無駄だとね」
その瞬間、意気揚々と飛んでた鷲が全て地面へと堕ちていった
「どうして…」
「前にも言った。私は色んなデータを集めてそれを力とする」
地面に堕ちた鷲が更に地面へと減り込み四散する
「今回はマグネット星人の力を借りました。うるさいハエと地面に磁力を発生させ強引に引き寄せた」
「それで地面に…」
「そろそろ決着をつけよう」
「何言っ……がっ!」
今度はアースが地面に引き寄せられた
「この武器でね!」
それはとても長い銃で銃身部分が左右に割れている
「最初に放った電撃、あれも他の惑星から集めたもの。エレキ星人。電気を操れる異星人」
銃からかなりの電力が流れ集まり電気の塊が出来始めてる
「この電力…当たれば黒焦げは間違い無い」
「おうし座!」
おうし座の力で身体強化を図るも、引き寄せる力が強く全く身動き出来ない
「マ…ズイ…!」
(これでも動かないとなると避ける事は不可能だ!)
「電磁砲…発射!」
(それなら!)
「たて座!コップ座!」
クエーサーがトリガーを引く瞬間、防御系の星座でそれを防ぐ。
だが
「一瞬で!?」
盾が一瞬で砕かれる
「そのまま砕け散れ!」
コップ座がなんとか踏ん張ってる。この星座は相手の攻撃を跳ね返すという力。跳ね返せば逆転の兆しが見えてくる
(一瞬で砕かれけどその分威力は落ちてる。このまま跳ね返せば!)
現実はそう甘くはなかった
ピシッ!
「…!」
コップに亀裂が入り、それがどんどん大きくなってく
「星空流星、君がしてる事は全て意味が無い」
「この…!」
アースは跳ね返す事を諦める代わりに、軌道をズラし直撃は免れた
(力で完全に負けてる。それに身動き出来ない。このままじゃ…)
「…君は悪すらも守り、笑顔にしたいと願っていたね?」
急にクエーサーは喋り始めた
「そうだ…アンタらが出来ないなら僕が!」
「身の程を弁えろ!!」
「…!」
その時、6つの影が目の前に飛び込んで来た
「随分と時間が掛かったな。遊んでいたのか?」
「あぁ。それなりに楽しめたぜ!」
「みんな…」
「ごめん…わたしたち」
「敵わなかった…」
「アイツ強過ぎニャン…」
この状況、普通は諦めるしかないけどアースはまだ
「まだだ…まだ終わってない!!」
アースは気合いを入れてちょっとずつ立ち上がる
「僕がみんなを…守らなくちゃいけないんだ!」
「それは…善悪関係無く?」
「そうだ!」
「ククッ…アッハッハハハ!」
「こいつぁはお笑いモンだぜ!」
クエーサーたちが笑い出して、アースたちは訳のわかない顔をする
「それはお前矛盾してるぞ?」
「矛盾だと?」
「悪人すらも守り、平和を築くなら……何故私たちの邪魔をする!!」
「何を言って…」
「君達からすれば私たちは敵かも知れない。けれど、その敵であっても手を差し伸べるのなら…私たちを助けてくれ」
「それ…は……」
アースはすぐに返事が返せなかった。何故なら、それを許してしまったらクエーサーたちがやってる行為を受け入れる事になる
「ついでだ。少し話をしよう」
クエーサーは空中にひとつの映像を流す
「ゾディアーク様も昔は、君と同じ志を胸に生きていた」
それはまだ小さき頃のゾディアークだった。
遥か昔、星空界の隅で無名の惑星に住んでた。
彼も同じ様に、外に出て全宇宙の人を守れるくらい強くなりたいと持っていた。正義の味方に憧れてたのだ
だけど現実は残酷なものだった
ある日、外から一隻の宇宙船が舞い込んで来た。無名のこの星を我が物とする為。
勿論、その惑星に住んでいた住人は守る為に命を投げ出した。
『──お願いだ…戦いをやめてくれ…やめてくれ!!』
『──危ない!!』
その最中、自分を守る為に父が倒れた。
星から逃す為に母が倒れた。
上から見る地上は火の海で、とてもとても……明るかった
そこからは凄まじかった。一刻も早く、自分の居場所を取り戻す為に力をつけていった
そして遂に
『──命までは取らない。今すぐ此処から立ち去れ』
『──情けのつもりか』
『──違う。僕の信じる正義の為。お前たちがやった事は許さない。だけど、分け隔て無く全宇宙の人々を救う為にだ』
『──…思い出した。お前、あの時のガキだな?覚えてるぜ!無様に父親が倒れ、泣き叫ぶ母親の顔をよぉ!』
『──お前が殺したのか?』
『──そうだ!でも、助けてくれるんだろ?』
『──そうか…じゃあしょうがない』
足を大きく上げ
『──バイバイ』
頭を踏み潰した
『──よく分かったよ。この世は生きるか死ぬかの弱肉強食。なら僕は弱気者の為に戦い、その者達を脅かす者は排除する』
『──強い者が悪で、弱い者が正義。そしてそれを庇う者も悪であり、邪魔をする者も悪だ』
『──ここから始めよう…正義執行だ』
その映像を見たアースたちは何も言えなかった
「これが現実だ。強い力を持ってるのにそれを弱気者の為に使わない。善人が減り、悪人が増えつつある。全てを救おうなどと最初から無理なのだ」
「でも…僕は…」
「この際だからハッキリ言おう!君のやってる事は全て無駄な努力だ!!」
クエーサーは電気と磁石の力を利用して、スターたちを空中に浮かした
「う、浮いてるルン!?」
「こんな事も出来るなんて!?」
「何をする気だ!?」
「選べ。プリキュアかこの町の人か」
オールトが力を溜め、赤黒いエネルギーの塊りが大きくなり始めてる
「どっちを助ける?いや…どっちを殺す?」
「まさか…!?」
最悪の事態になった。アースに究極の選択を迫られる
(どうするどうするどうするどうするどうする!!)
無い頭で考える
(どうすれば…どうすれば良いんだ!?)
考える。今ある手の中から最善の策を考える
(あのエネルギー…プライムでは吸収し切れない!かと言って、スターゲイザーではどちらかしか救えない)
そんな葛藤をしてると
「アース!わたくしたちの事はいいです!町のみなさんを!」
「アースしか救えないの!お願い!」
スターたちは叫ぶ
「嫌だ!友達を…大切な人たちを犠牲にするなんて!!」
「全ての人を救うんでしょ?さぁ!どうする!」
クエーサーも拍車をかける
「ぼ、僕…は…ぁ…!」
アースが出した答えは
「出来ない…どちらかを選ぶなんて出来ない!」
「アース…」
「傲慢な答えだな。オールト!」
クエーサーが構え、オールトが振り下ろす
「アース!!」
「うわあぁぁぁぁああ!!」
アースはクエーサーの方に走り出した
「これで町は終わっ…!」
オールトの放った攻撃は町に当たるどころか、途中で止まった
アースは88本のペン全てを使って、直接エネルギーにぶつけて阻止する
「考えたな。だけど遅い!」
アースは手を伸ばすもそれは叶わなかった。
倒れる仲間たち。
後ろでは大きな爆発が起きた
「クソッタレが!!」
どうやらオールトの方はなんとかなったけど、その衝撃でペンが辺りに散らばった
「また…届かなかった…」
リンネ星での出来事がフラッシュバックする
「スター、ソレイユ…コスモ…!」
体を揺さぶっても返事は返ってこない
「セレーネ、起きて…ミルキー……お願いだよ…」
「絶望に歪んだ顔を見せてもらえないかな?」
アースはそっとクエーサーたちの方へ振り返ると
「「…!!」」
その顔は怒りの表情だった
「フ…フフフ!その顔!その歪んだ顔で本当に全てを救うつもりだったのか?」
アースは技の体勢に入り出した。両腕を前に突き出し星座の力を集める
(さぁ!撃つんだ!その瞬間、君はもう!)
「ああぁぁぁぁああ!!」
だが、アースは撃たなかった
「ハァ…ハァ……」
その場に崩れ、両手両膝をつく
「…ないよ……」
「あ?」
「出来ないよ…!こんな…こんな事!出来ないよ!」
両手を地面に何度も叩きつける
「もう沢山だ!どうして何だ…どうしてこんな目に合わないといけないんだ…」
アースはこの理不尽な世の中に対して叫ぶ
「みんな頑張ってるのに…救って、守って、笑顔にする。なのに誰もそれを認めてくれない!!」
アースの心が折れ始める
「ふざけんな…ふざけんなよ!!もう嫌だこんな戦い…誰も得なんてしない。あるのは負の連鎖だけだ…」
そして
「もう…疲れた…何もしたくないよ……意味なんて最初から無かったんだ…」
折れてしまった
「そんな事は…無いルン!」
アースの言葉をミルキーが否定する
「意味はあるルン!」
「無いよ…無いんだよ。あの映像見ただろ?ゾディアークたちも頑張っていた。だけど現実は違う…自分の理想なんて簡単に打ち砕かれる」
「違うルン」
「怖い…怖いよ…頑張っても、それを簡単に壊される現実に…」
「アースは違うルン!」
「どうして…どうしてそう言い切れるんだよ!!ミルキーは怖く無いのか?自分が苦労して積み重ねて来た物が世の中がそれを簡単に壊すのを!理不尽だ…可哀想だよ」
「アースが…流星がその優しい心を持っているからルン」
「優しい…心?」
ミルキーはフラフラになりながらもアースの隣に付く
「どんな人でも救う、例えそれが敵であっても。良い事も、悪い事もそれを知って全てを受け入れるなんて誰にでも出来ない事ルン」
ひとつひとつ優しく言葉を紡ぐ
「相手の痛みを理解して自分の事の様に泣く、流星は優し過ぎるルン」
「優しさだけでは人を助ける事なんて出来ない…理解したところで…」
「それは違うルン。理解すればその相手の痛みも分かるルン。優しい心で接していけは…心の傷も和らぐルン」
「…!」
「流星はまだ持っているルン。その心を」
アースの頭を優しく撫でる
「立派な大人ルン」
「ララ…!」
ミルキーの姿が両親の姿と重ねて見える
「そんな青二才が大人?これ以上笑わせないでくれ」
「流星は…カッコイイルン!」
「カッコイイ?」
ミルキーは立ち上がり叫ぶ
「優しくて、頼りになって、楽しくて、暖かいそんな人ルン!」
「それがどうしたと言うんだ?」
「あなたたちとは全然違うルン!流星は自分で何とかしようとしてるルン!」
「全然違う…だと?」
「そうルン!あなたたちは、自分たちの起きてる事を全部他人のせいにしてるルン!だから人を傷つけて、それが平和への一歩とか言ってるルン!」
「何が…何が分かると言うのだ!!」
クエーサーは拳を握り締めて怒りを全身で表す
「傷つけて何が悪い?奴らから仕掛けて来たんだ!だったら、邪魔者は全て消し去ってやる。それが全てだ!結果だ!私達のやり方だ!!」
「人生の結果を周りの環境のせいにするなルン!その結果に立ち向かわなかったあなたたち自身の責任ルン!」
ミルキーとクエーサーの激しい言い争いが続く。お互いに譲れない気持ちを込めて
「流星はそんな環境にも負けず頑張って立ち向かっていたルン!誰も信じられず敵対してた時も、元の世界の時も、リンネ星での出来事も、全部…全部流星は乗り越えて来たルン!!」
「その程度の出来事を乗り越えたところで、世の中甘くはない!!」
「流星は…流星は!強くて…負けないヒーローで……大…大好きルン!!」
この状況でミルキーは大胆な告白をした
「叶わない事でも…想い続けて想い続けて!そしたら…いつかきっと叶うルン!」
(いつか…きっと…!)
アースは顔を上げると
「何故…?何故この状況でそんな顔が出来る…?」
アースが見せた顔は先程の怒りの表情ではなく、涙を流して悲しい表情をしていた
(泣いてるだと?仲間をこんなに痛みつけても、まだ他人を心配するのか?)
「アンタらの言う通り、全てを救うなんて事僕には出来ない…」
「認めるのか?自分がいかに無謀な事をしてたのを」
「認めるよ…」
「それなら終わらせてやる!」
オールトが飛び出してアースに向かって行く
「おおぐま座」
突進して来るオールトを大熊が体全体で受け止める
「でも…信じたい!そこで諦めてしまったら誰一人守れない!」
「いい加減にしろ!!」
オールトが大熊を捻り潰しアースに拳が向けられる
「ペルセウス座」
アースは剣と盾を両手に召喚し、それで拳を受け止める。
受け止めた瞬間、踏ん張った足が地面に減り込み剣と盾にヒビが入る
「誰にだって最初から悪人では無い。善があるから悪があり、悪があるから善がある」
「何が言いたい!」
「グッ…!」
剣と盾を弾き飛ばし再度拳を握り直す
「ヘラクレス座」
今度は棍棒を召喚した
「やり直すんだ。一緒に!」
「それが出来たら誰も苦労はしないんだよ!!」
「それでも!…あっ!」
棍棒も折られ今度こそ無防備になる
「オラァ!」
「がはっ!」
上から叩き付けられ大の字に倒れる
「何も出来ない奴が」
その場を離れて町ごと吹き飛ばそうとする時
「みなみ…じゅうじ座……」
アースは立ち上がり、手にはトゥインクルステッキが握られてた
「こんな僕でも…ここまで来れたのはみんなのお陰なんだ…」
フラフラになりながらも一歩ずつ近づく
「生き物は皆、支え合わないと生きていけない…空も海も大地も星も宇宙も。そして…僕たち人もそうだよ」
「戯言を!」
降り注ぐエネルギー弾。それをアースは、ステッキで弾く
「ただ、みんなと手を繋いで笑い合いたい。それの何がいけない…?」
「コイツ…!」
「本気なのか?…本気で、敵の私達も…」
「努力すれば必ず実るとは限らない。だけど、努力しなければ辿り着けない。僕がこれから進む道は長く険しい茨の道」
アースは両手を差し出して
「それでも信じてる」
「今更……今更遅い!」
クエーサーとオールトは再度エネルギーを集める
「ここから始めるんだ!僕がみんなの架け橋になる!!」
アースはステッキを投げ捨て走り出す
「消えろ!!」
クエーサーとオールトの攻撃が放たれた
今にも迫る攻撃に向けて走って行くアースは
(どんなに否定されようと構わない。みんなが一つになれるのなら、僕はどんな困難も乗り越えてみせる)
想う
(今なら…今だからこそ分かる。これまでの出来事は全てこの日の為の準備運動)
振り返る
(僕のスタートはここから始める)
始めよう
(信じるんだ。仲間を…みんなを…例え敵であっても!)
目指す先は終わりなき旅路。
それでも彼は諦めない
「結び付く心…!」
「流星!」
「繋がりを!!」
攻撃当たる直前、アースの体が白く光り照らす
「この光…まさか!」
光りが辺りを包み込みクエーサーたちの攻撃をかき消した
「流星の…トゥインクルイマジネーション…!」
それだけでは終わらなかった
今度はアースの懐にあるギャラクシースターカラーペンも反応する
「フッ…」
手を前にかざすと、3つの凹みがある錠前が現れる。その凹みにギャラクシースターペン3本がハマる
「力を貸して…」
錠前が解かれ、トゥインクルイマジネーションと同等の輝きがアースの変身用のペンに乗り移る
「描き切る…アンタたちの平和の為に」
「…今度は仕留める!ハァッ!」
オールトがもう一度エネルギーの塊を放つ
「フッ!」
アースが変身用のペンで線を描くと、エネルギーの塊が風船の様に弾けた
「これはどうゆう事だ!?クエーサー!」
「それなら!」
「駄目だよ」
アースが線を描くと
「!?」
今度はクエーサーの武器が真っ二つに破壊された
「何だ…この力は?」
「動いたら駄目」
円を描く。光輪が2人を固く拘束する
「さっきから一体何なんだ!?」
(不思議だ。ペンを振れば全てが
描く。とにかくペンを振るい続けた結果、2人の体を埋め尽くす程まで光輪が巻き付く
「凄いでプルンス!」
「終わらせよう」
「星座の輝きここに集まれ!」
「想いをひとつに!」
「プリキュア!スパークル・スターゲイザー!」
「「グワアアァァァァァ!!」」
完全な無防備な状態での浄化技。耐えれる訳がない
「やったでプルンス!!」
「いや」
プルンスがはしゃぐのを横目に2人の様子を見ると
「耐えた…耐えてやったぞ!ハッハッハハハハ!!」
「そうか…なら良かったよ」
「あぁ?」
「実は手加減したんだ」
そう、アースは手加減していた。倒すのが目的では無い。一緒に繋がる為なのだから
アースはそんな2人に手を差し出す
「ほら、掴まれ」
「ふざけてるのか?」
「言っただろ?全ての人を救い、繋がる為に。だから──」
クエーサーは手を払い除けた
「次に会う時が…最後の時!」
そう言ってクエーサーたちはホワイトホールでその場を去った
「…」
思い耽ってると、先程まで使っていた変身用のペンの輝きが収まっていく
「…ほうおう座」
ペンの事も気になるが、まずはスターたちの傷を癒す
「ありがとうルン」
「僕の方こそありがとう。ララ、みんな…大好きだよ」
////////
夕方、町には賑わいが戻った
その頃流星たちは、プリンセスたちに呼ばれスターパレスにいる
「とうとう鍵を開けましたね」
「あの力何か分かりますか?」
「あの力は…流星さんの想像力そのものです」
全員、その言葉の意味を理解出来なかった
「つまりですね、流星さんがそう思えばそれが現実に起きる。と言う意味です」
「それって…」
「流星君の想像力がそのまま形となって現れる」
「き、キラやば〜っ☆」
「それチートアイテムじゃねぇーか!!」
「イマジネーション爆発ルン」
「だから封じられていたのね」
おうし座のプリンセスの話にみんなは興奮する
「恐らくですが、あれが本来のギャラクシースターカラーペンの形だと思われます」
「あの力が本来のギャラクシースターカラーペン…」
「宇宙すら変えてしまう程の力を持っているでしょう」
「だから、ギャラクシースターカラーペンなのか…」
「それでも流星さん、貴方ならその力を正しい方向に使えると信じてます」
スターパレスから帰還してロケットでくつろぐ。
夜になり、流星はララと一緒にロケットに登って星を眺めてる
「今日はありがとな…」
「ルン。お安い御用ルン!」
「ララ…その…あの時言ってくれた『大好き』って言葉は…」
ララの触手が流星の口を閉じさせる
「もういいルン。流星にはまどかがいるルン。それでも──」
ララは笑顔でコチラを向き
「流星の側に居てもいいルン?」
「…僕の方こそ」
流星とララは触手と指でタッチする
「…ララ、僕決めたよ」
「ルン?」
「プリキュアとして役目を終え、ひと段落ついたら…世界を見ようと思う」
「流星の信じる繋がりの為にルン?」
「あぁ…。僕は…僕にしか出来ない事を見つけて、それを精一杯頑張って行こうと思う。簡単じゃないかも知れない、時には今回みたいな事も起きるかも知れない。でも…それでも僕は…前を向いて歩き続ける」
どんな事が起きるのかも分からない。だけど、流星の目は確かに光が存在している
「頑張れルン。応援してるルン」
ララはエールを送って流星の手を握った。その手は風で冷えてとても冷たかった。だけど、確かにそこには温もりがあった
「ルン///」
その温もりを噛み締めて今日が終わろうとする
その繋がりを信じて彼は、自分の進む道を歩きだす
結構なチートアイテムを出したった!と言っても実際は未完成な力です。
このチートアイテム、プライムペンを考えてた時点でいつか出そうと思ってた案よ〜。
それと、ララといきなり変な関係になって「えっ?」なる方もいますよね?一応、序盤の方でそれらしい事はしてますので頑張って見つけて下さい。
えっ?まどか?…たまには違うCPも良いかと