スター☆トゥインクルプリキュア 〜星々達の煌めき〜   作:シロX

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アニメは来週で終わる…
でもこの小説は続く!!

本編どうぞ!


第60話 繋ぐ者と消し去る者

アースがワープで移動した場所は、何処かで見覚えのある所だった

 

「此処って確かクエーサーが見せた映像の…」

 

「そう、此処は僕の故郷でもあり、アジトでもある」

 

その疑問に答えるのは、此処へ連れて来た集団の1人であるゾディアークだった

 

「決着の時。星空流星」

 

「少し待った」

 

「んだよ!」

 

待ったを掛けるアースにオールトが苛立ちを覚え始める

 

「ゾディアーク、前に言ったよな。僕たちは敵同士だって」

 

「言ってたな」

 

「そう敵同士……今は(・・)ね」

 

「その言い草」

 

「フッ…始めようか」

 

「そうだな」

 

ゾディアークは1枚のコインを手にする。それを指で宙に弾く。

クルクルと回るコイン。重力に逆らって落ちていくのを全員が目にする

 

全員が分かっていた。コインが地面に落ちた瞬間に戦いが始まる

 

とても長く感じる。1秒がとても

 

そして

 

 

 

キーーンッ

 

 

 

「「「…!!」」」

 

アース、クエーサー、オールトが一斉に飛び出し力と力の勝負が始まった

 

「うぐぐっ!!」

 

「力で俺達に勝とうなんて甘いんだよ!!」

 

「ぐわぁぁっ!」

 

力での勝負はやはり相手が何枚も上手。押し返されて大きく後ずさる

 

「ハァ!」

 

後ずさるアースに追い討ちを掛けるのは、クエーサーの電撃。周りを囲いながら電撃が迫り来る

 

「プリキュア !アース・スラッシュ!」

 

アースはその場で回転しながら全てを薙ぎ払う

 

「いいぞ!もっと滾らせろ!!そして俺を楽しませろゴミ虫が!!!」

 

「楽しませる気は毛頭無い!」

 

無防備に突っ込んで来るオールトに合わせ、足で顎を蹴り上げる。

そして入れ替わりでクエーサーが前に出る

 

「ペンを使わずに、ここまでやるとは腕が上がったな」

 

「そりゃどうも!」

(この調子なら行ける!一気に畳み掛ける!)

 

アースは一旦距離を置きプライムペンを構える

 

 

「スターカラーペンダント!カラーチェンジ!」

 

「キュアアース プライムスタイル!」

 

 

変身と同時に高速でクエーサーにアタックする

 

「近接戦闘が苦手なんて絶対嘘だろ!?」

 

以前近接戦闘が苦手と言っていた筈のクエーサーだが、アースの攻撃を全て受け流して威力は低くとも、確実にカウンターで急所を的確に攻めてくる

 

「観戦するのも飽きたし、そろそろ前に出てみようかな?」

 

今まで後ろで控えてたゾディアークが足を踏み出した

 

「余裕のつもりか?」

 

相手をクエーサーからゾディアークに狙いを切り替えて、ブラックホールの力で瞬時に背後を取る

 

「でぇりゃあぁ!」

 

鋭い蹴りが顔に向けるが、それを腕で難なくガードする

 

「やばっ!」

 

「フン!」

 

アースの足を掴んだ後に自分の方へ引き、ダークマターペンの力も上乗せし拳を腹に打つ

 

「グッ…!」

 

大きく後退しプライムスタイルも封印される

 

「それならコイツで勝負!」

 

「だったら僕達も!クエーサー!オールト!」

 

 

「スターゲイザーペン!」

 

「「「ダークチャージ!」」」

 

 

全員それぞれのペンでの強化を図る

 

「ふたご座!さそり座!ペルセウス座!」

 

アースは分身を作りさそり座の力で槍を持たせ、自分はペルセウス座の力で剣と盾を構える

 

「もう何やっても遅い!」

 

クエーサーは背後に回り込んで手を広げ電撃を放つ構えをする

 

「何度も背後を取られてたまるか!」

 

アースは盾を使ってクエーサーの手を塞いだ。それによって電撃は四散する代わりに盾も破壊される

 

「俺の攻撃を止めてみろよ!!」

 

ハイパーノヴァの解放、それは究極の力を手にする。つまり、ペンの力が今までの比では無い程の強化をする

 

「うぐぁ…!」

 

分身のアースは突進するオールトの風圧で吹き飛ばされる

 

「おうし座!」

 

おうし座で強化して思い切り剣を振り抜くが

 

「…!?」

 

剣は確かに当たったが、その瞬間に剣が2つに割れてオールトの突進を全身で受ける

 

「うっ…!ゴホォッ…」

 

身体の中の酸素が全て吐き出され、地面をボールの様に跳ね転げる

 

「まだまだ行くぜぇぇ!!」

 

「この…!」

 

立ち上がって追撃を防ごうとした時、全身の力が一気に抜ける。おうし座による身体強化の力が突然消えた

 

一体何が起きたのか分からないまま呆けてると

 

「ダークマターペンは全て無に帰す」

 

解放したダークマターペンの力は、起きた出来事を全て無かった事にする能力。

それの力でおうし座の力が消えてしまった

 

「ハァッ!」

 

オールトに吹き飛ばされた分身のアースが、目眩しで土煙りを上げて一旦距離を置こうとするも

 

「無駄な小細工だ!」

 

オールトが腕を振るう事で土煙りを飛ばし、アースの姿を確認するが一つ変化が見られた

 

「1人いない…」

 

「それがどうした!1人も2人も関係ねぇ!!」

 

巨大な拳が降って来る。アースは防御の体勢に入るも、圧倒的なスピードとパワーで先に当て、一撃でダウンさせた

 

ダウンと同時に粒子となって消えた。攻撃を受けたのは分身の方である

 

「何処に隠れやがった!」

 

辺りを見渡し空にもいず、地面を掘って隠れた形跡も無い。3人の前から完全に消えたのだ

 

「ゾディアーク様」

 

「分からん。一体何処へ……!?」

 

何かを感じ取ったゾディアークが振り返ると、そこにはアースが技の体勢に入っていた

 

「りゅう座アース・スマッシュ!」

 

アースの必殺の一撃が決まり大きく飛ばされる

 

「うぐがあぁ…!…ハァ……」

 

決まる直前、ゾディアークは上体をズラして威力を殺して踏ん張った。それでもかなりの深傷を負った

 

「グッ…何故突然姿が?」

 

「それは企業秘密」

 

アースの姿が何故消えたかと言うと、それはカメレオン座の力だった

 

先程の一連で土煙りを上げた時、カメレオン座の力を使って姿を透明にして、その場を離れ近付いた

 

「どんな仕掛けだろうと構わない。結局始末する事には変わらないのだから」

 

「そう簡単には倒されない」

 

「だったな。…なら流星、君の信じる未来と繋がり、そして仲間も消してしまえば諦めもつくだろう?」

 

「そんな事はさせない!!」

 

アースの体が白く光った。トゥインクルイマジネーションの光りである

 

「絶対に…絶対に!!」

 

変身用のペンが強く光りアースの手元へ

 

「描くのは僕のイマジネーション!」

 

「だったら消してやる!そのイマジネーションを!!」

 

互いにペンを走らせる

 

「フッ!ハッ!」

 

「その程度ならいくらでも消せる。もっと力を!」

 

「僕のイマジネーションを舐めるな!」

 

変身用のペンで円を描き光輪の輪がゾディアークを拘束

 

「いて座!矢座!りゅう座!」

 

いつもの組み合わせにりゅう座の力も加える

 

「負けない!」

 

拘束されてるゾディアークにりゅう座の力ぎ宿った矢が降り注ぐ

 

「…!」

 

ゾディアークは目を見開くと矢が全て打ち消された

 

「これも邪魔」

 

拘束してる輪もダークマターペンにより消滅する

 

「そん…な……」

 

「その力と僕のダークマターペンは同じ力。こうも簡単に打ち消されるのは何故だと思う?」

 

「経験…?」

 

「違う。想像力…イマジネーションの差だ」

 

意外だった。力や経験などなら納得するも、想像力と言われて呆気に取られる

 

「君の『繋がり』より、僕の『悪を消し去る』という想いの方が強いと言ってる」

 

「そんな筈は無い!」

 

「流星の想いの丈が強いなら消し去れない筈だ。だがどうだ?現に、こちらのペンの力が上回ってる」

 

ゾディアークの言う通りだ。言葉では如何とでも言えるが、現実は負けている

 

「もう一つ良い事を教える。それは!」

 

言葉と同時にゾディアークの力が一気に上がった。あまりの力の上昇に、ゾディアークを中心に台風に近しい大きな風が吹き荒れる

 

「とうとう始める気ですか!?」

 

「これは俺でも逆らえねぇわ…」

 

「何なんだ!?」

 

ゾディアークから黒いオーラが出て、それが形作り始める

 

「見せてやる。これが僕本来の力!!」

 

「サジタリアス!!」

 

その瞬間歪だった形が人型に整えられていく。左腕にボウガンを装着し、プレートアーマーを着た巨人。大きさはアースのオリオン座、りゅう座以上

 

「デ…デカイ!」

 

ゾディアークが腕を挙げて合図する。サジタリアスがアースに向けて巨大なボウガンを構えた

 

「…!!」

(ま、マズい!あんなのまともに食らったら!)

 

アースの脳内に危険信号が鳴り響く

 

「オリオン座!コップ座!たて座!りゅう座!」

 

全ての力を防御にまわして防ぐ準備をする

 

「サジタリアス…貫け!!」

 

その瞬間、アースの視界は真っ白になった

 

 

 

 

 

「ゲホ…ゲホッ…!流石に終わったかと思った」

 

攻撃の勢いに飛ばさたのが不幸中の幸い。飛ばされたお陰で、かすり傷はあるものの致命傷までには至らなかった

 

「一体何が……!!?」

 

視界が開き先程自分が居た場所を見てみると、あまりの高密度のエネルギーによって地面が溶けており、大きな穴が出来ていた。

しかもその穴は、星の反対側まで繋がっていた

 

「なんてデタラメな威力なんだよ…」

 

「へぇ〜、アレでも生きてるって案外しぶといね」

 

少し離れた場所でゾディアークはそう言葉を溢す

 

「サジタリアスって確か『いて座』。何で星座の力を…?」

 

「そもそも、星座の力を使えるのがプリキュア だけだと思ったら大間違いだ」

 

「一体何者何だ…」

 

「君達と同じ人だよ。とにかく星空流星、君はもう終わりだよ」

 

サジタリアスが消え、ゾディアークは新たな星座を呼び出す

 

「パイシーズ」

 

今度はパイシーズ…うお座だ。見た目は完全に怪物。まるで聖書に登場する海中の怪物『リヴァイアサン』を思わせるものだった

 

「今度は仕留める。確実にな!」

 

パイシーズが口を開き水球を大きく溜める。いつかの時、カッパードのカッパード・ストライクを裕に超える程のものだった

 

「水ならこの4本で──」

 

りゅうこつ座、とも座、ほ座、らしんばん座を取り出すも

 

「即座に退場してもらうか」

 

ダークマターペンによって、その4本が消し去られた

 

「クッ…!?」

 

「終わりだ!」

 

「アース・スラッシュ!」

 

水球にアース・スラッシュをぶつけるも時間稼ぎ程度しかならなかった

 

「駄目だ!防ぎ切れない!!……!?」

 

重く冷たい水球がのし掛かった

 

水が引くと、アースが倒れていた。トゥインクルイマジネーションも消え、ペンも元の変身用の姿に戻り、スターゲイザースタイルも維持出来なくなっていた

 

「くっ……ぅ…」

 

「勝負は決した。星空流星…いや、君達プリキュア が束になって来ても僕には勝てない」

 

「そんな事…あるもんか!!」

 

声を上げる事によって自分自身を奮い立たせる

 

「いくら立ち上がっても同じ…こ…と?…!?」

 

立ち上がる時に応じてトゥインクルイマジネーションの輝きが再度復活し

 

「トゥインクルイマジネーションが…」

 

そしてその輝きは宇宙へと飛び出して、変身が解除される

 

「い゛っ…!?」

 

今度は突然の頭痛

 

 

『──今までありがとうフワ!』

 

 

「今のは…フワ?」

 

頭痛と共にフワの声と姿が見えた

 

「みんなは無事なのか…?」

 

「どうやら力を全て使い果たした様だな」

 

我に帰る。この状況、訳は知らないが変身が解けて、目の前にはゾディアークたち

 

「それでも諦めない!」

 

生身でゾディアークに立ち向かうも軽くあしらわれる

 

「がっ!」

 

「無駄だ。プリキュア にならまだしも、生身での勝負で勝とうなどと」

 

「それでも僕は!うおぉぉぉ!!」

 

「はぁ…くどい!!」

 

腕を振るった風圧で流星を吹き飛ばす

 

「キャンサー!」

 

「うがあ…ぁ…」

 

キャンサーのハサミが倒れてる流星を挟み込んで動きを封じた

 

「何故だ…何故諦めない!そこまで君を突き動かすのは一体何なんだ!!」

 

ジタバタする流星の右足を追い討ちに踏み付ける

 

「あがあぁぁぁ!!」

 

「繋がり?そんなものは何も役に立たない!!この世は腐ってるんだ!!僕が平和を築き、僕自身が正義となる!!悲しみはもう生ませない!」

 

「寂しかったんだな…何もしてやれなくて……ごめん…」

 

「〜〜ッ!ふざけるな!同情のつもりか?そんなものなど欲しくは無い!欲しいのは善人のみだ!」

 

ゾディアークは怒りに身を任せ流星の右足を踏み砕く

 

「〜〜〜〜ッ!!!?」

 

足の骨を砕かれて声にならない悲鳴をあげる

 

「あ゛あ゛!!グッ…ぅ……」

 

「本当は痛め付けるつもりだったが辞めた」

 

キャンサーのハサミを退かして蹴り付ける

 

「がはっ…!」

 

「レオ」

 

獅子のを模した顔が口を開き止めの一撃の準備をする

 

「一瞬で消し飛ぶ、痛みも感じずに。中々粋な計らいだろ?」

 

「ここまでか…」

 

流星の心は諦めては無い。だが、この状況を打開する策も力も今は無い

 

「…何だ?」

 

何か変化に気付いた。ゾディアークが空を見上げると闇が空を、宇宙を覆い尽くそうとしていた

 

「へびつかい座か……させるか!!」

 

ゾディアークは星座の力をフルに使い、この星だけでも闇の進行を遅らせる

 

「ゾディアーク様そろそろ時間も…」

 

「この星は捨てるしか無いぞ」

 

「分かってる。寂しいがこれで終わらせて奴の元へ。今まで楽しめたよ。バイバイ」

 

(ごめん…まどか……)

 

レオの咆哮と同時に眩い閃光が放たれる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『謝るならもう少し頑張れば良いのに?』』




プリキュア (笑)になって来た…
ペンと言わせれば何でもアリとなって来たよん!
それも今更か!ハハッ!

ここまでの拝読ありがとうございました!
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