メガネくんに転生しました   作:花蕾

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防衛任務

空閑が転校してきた日、僕がとった行動はーーーーーーーー

 

『防衛任務』だった。

 

いや、空閑と話したくないわけじゃないんだよ。いつ、原作始めか知らなかったから間違えて防衛任務入れちゃっただけだよ。

 

「何、考えてるの、三雲くん?」

 

「ああ、那須先輩。今日、僕のクラスに転校生が来まして、どう接しようかと」

 

僕に話しかけてきたのは、今回防衛任務で一緒になった那須隊の隊長の那須玲さん。

 

「そんなことに迷うタマじゃないでしょ、あんたは」

 

「熊ちゃん、そんな言い方はないと思うけど…」

 

「そうですよね…普通の人だったら迷わないんですが…」

 

「え、その子、普通じゃないの?」

 

「あ…まあ」

 

「どこらへんが?」

 

「えっとですね…」

 

『ゲート発生、座標誘導誤差2.56!』

 

僕がどう話そうかと思っていると、ゲートが発生した。このゲートを通ってネイバーは出現する。今回、出現したのはモールモッドと呼ばれる個体で、機敏な動きと鋭い爪が特徴的だ。

ただ、B級でも対応できる。しかし、今回は…

 

「数が多い!!」

 

普段の数倍の量が現れる。これだけの量だと、いくら那須隊がいるとはいえきつい。

 

「那須先輩!二手に分かれましょう」

 

「でも、三雲くん!この数だと」

 

「この数だからです。僕がここにいると多分、那須先輩達の連携の邪魔になると思います。なので、僕が何体か注意を引きます。それだったら、対処ができるはずです」

 

そう言い、僕は弾速重視にしたアステロイドを数体のモールモッドに当て注意を引く。

 

「鬼ごっこの始まりだ」

 

警戒区域から出さないように注意しながら逃げながら、できれば倒したい。

 

(危ない…)

 

モールモッドの鋭い攻撃が頭を掠る。僕のトリオン量だと、ゴリ押しで倒すことは厳しい。基本的、僕の戦い方は速攻で弱点の目をアステロイドで狙い撃ちだ。ただ、この量だとそれはできない。となれば、まだ使いこなせてはいない特殊弾を不器用ながら使うしかないだろう。

 

「やな仕事だ…!」

 

***

 

あれから10分程度が経った。アステロイドにバイパーやメテオラを織り交ぜつつ、五体ぐらいをようやく倒せたところで。

 

「よくやった」

 

上から弾が飛んでくる。その弾丸は漆黒で、当たったモールモッドに重りがつく。

 

「三輪隊、現着した。これよりトリオン兵の殲滅に入る」

 

A級7位三輪隊。アタッカーの二人が撹乱してスナイパーで仕留める、といったスタイルをとっている質実剛健な部隊だ。

どうやら、那須先輩達が増援を呼んでくれていたらしい。

流石、A級。みるみる内にトリオン兵の数を減らしていく。ものの数分で敵であるトリオン兵は全滅した。

そこで

 

「警戒区域ギリギリにトリオン兵だと!」

 

『さらにゲート発生!まずい…今回も数が多い!』

 

さらにゲートが発生し、モールモッドや他の種類のトリオン兵が現れる。

 

「チッ!そこのB級隊員!」

 

「はい!」

 

「こいつらは俺たちがやる。お前は警戒区域ギリギリのほうをやれ!」

 

「了解!」

 

僕は勢いよく駆け出した。今回は試験的に入れていたあれが役に立ちそうだ。

 

「グラスホッパー!」

 

グラスホッパーを使うことで移動のスピードが段違いに上がる。

警戒区域自体はそこまでの広さじゃない。このスピードならすぐつきそうだ。

 

「見えた!」

 

たしかに見えた。そう、トリオン兵の死骸が。

 

「あれ?」

 

と不思議に思うもののすぐに思い出す。これ、空閑の仕業じゃん。

とはいえ、正直に言えるわけもないが、この攻撃の仕方はボーダーが所有するトリガーに当てはまらない。黒トリガーだしね。

唯一の救いは、今のボーダーには嘘を見抜くサイドエフェクト、またはそれに準じるサイドエフェクトを持っているものがいないことだ。

 

さて、と、誤魔化すか(白目)

 

「こちら、三雲。大型近界民の撃破を確認」

 

***

 

ようやく事情聴取も終わり、自宅へ帰ることができる。てか、三輪さん怖すぎでしょ。延々と、本当に見てないのか、嘘じゃないだろうな、って叫ぶんだぜ。耳がイカレルかと思った。

 

まあ、それを乗り切り一段落ついたということで自分にご褒美ということで、近頃JKに話題のタピオカミルクティーを飲んでいる。僕、DCだけど。

 

「あれ?オサムじゃん」

 

「ん、空閑か。どうしてここに?」

 

「腹減ったからな」

 

空閑の腹からぐ〜と可愛らしい音が鳴る。

 

「お金あるのか?」

 

「勿論」

 

空閑が鞄から現金を出そうとして、ってちょっと待て!!

 

「出さなくていい。金は見せびらかすもんじゃないし」

 

「ム?そうなのか?」

 

「そうだぞ」

 

「ならいっか」

 

ふぅ、あぶねぇ。あのままだと、チンピラに絡まれるところだった。それは勘弁…

 

この後、空閑と焼き鳥を数個食べた。帰りの最中に空閑が轢かれかけたが、なんやかんやあって無傷だった。あ、空閑は轢かれてないからな。

 

 

 

「ただいま」

 

この時間帯だと、誰も家にいない。母さんは仕事中だし、父さんは…何してるか分からない。本当に何してるんだ?

 

まあ、焼き鳥だけじゃ腹は膨れないので家にあるカップ焼きそばを作り始める。普段だと、料理をしているが流石に疲労が溜まっていてその気にはなれない。

 

ちなみに焼きそばのお気に入りの食べ方は卵乗せ。

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