ちなみにこの小説は動画版の内容の他に原作小説のエピソードも書く予定ですが、一部はカットの予定
具体的には空母とか…(Nyose)
前回の話で後半部分を中心に原作6巻より逆輸入&追加した内容が見られましたがそんな感じです。
あと日常パートでも原作でのセリフを拾ってたりします。
……キツさはなんとか緩和したい
俺たち鉄華団はラウラとミカから誘われた『ニューレインボーアイランドプール』って名前のアミューズメント施設に遊びにやって来た。
そして、プールで他の皆と別れ、俺はシャルと二人で遊んでいた。皆、サンキューな。
プールサイドを二人で並んで歩いているとシャルがプールの真ん中にあったでっけぇ山みてぇなとこを指差す。
シャル「ねぇ、オルガ。あれ」
オルガ「ん?どうした?」
「このウォータースライダー、ペア滑りコースってのがあるよ」
あの山みてぇなのに、巻き付いてるチューブは『ウォータースライダー』っていうらしい。
公園にある滑り台のプール版みてぇなもんだってシャルに教えてもらった。
「ホントか!?面白そうじゃねぇか!」
「うん!オルガ、一緒に行こ?」
「ああ!」
俺とシャルは早速ペア滑りの出来るウォータースライダーとやらに向かった。
長い行列に並びながら、階段を登り終え、山の頂上に辿り着くと、そこで待っていた係員が説明を始めた。
係員「それではペア滑りのご説明をさせていただきます。まず男の子がここに座って」
「あ、はい」
俺は係員の説明通りにウォータースライダーのスタート台に座る。
「そして女の子は足の間に座ってですね」
「は、はい!」
そして、シャルが俺の足の間に座r…………え?
「え、あの……こうですか?」
「ゑ?」
「で、男の子は後ろからぎゅっとするんです」
「ェ?」
え………ハイ
「もう…危ないですから、しっかりとくっついてくださいね?」
まてよ、待てって…いって
「はい、いってらっしゃ~い♪」
そのまま俺は軽く押され……
アアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!
シャルと密着しながら滑り落ちていく……
「う、うわあああああああああっ!?」
やばい!?
このままじゃ……シャルのお尻…感触…が……っ!?
駄目だ…シャルでそんなことはしちゃいけねぇ…!
こんなところじゃ……
「アアアアアアアアアアアアッ!」
あっ
「うわあっ?!」
バシャンッ!
(ああああああああああああああああああっ!?)
俺はそのまま全力で泳ぎ、高速でプールから上がり、そのまま近くのお手洗いのところに飛び込んだ。
「はぁはぁはぁっ……」
個室に駆け込み、鍵をしめ、
そして自分の水着の状態を確認。
俺はその
(イッちまったあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!)
この時の俺の心の叫びは、あのビスケットを失った時と同じ…いや、それ以上かもしれねぇ…………とにかく…情けねぇ……
「俺は……!」
────────────────────────────────────────────
オルガが自責の念を抱き、項垂れる数分前。
オルガとシャルロットをデートに送り出し、ミカとラウラも別行動を取り始めた後……
一夏を巡り、喧嘩を始めた箒と鈴をなんとかしようとしたセシリアがこう言ったのだ。
セシリア「お互いに10分ずつ、交代で一夏さんと回ってはどうですか?」
そのセシリアの案を飲んだ二人がじゃんけんをして、勝った箒が今、一夏と二人きりで並んでプールサイドを歩いていた。
箒はその嬉しさからつい鼻歌を漏らす。
箒「~♪」
一夏「機嫌いいな、箒」
「そ、そうか?そう見えるか?……別にいつもと変わらんぞ、うん」
「鈴にじゃんけんで勝ったのがそんなに嬉しかったのか?」
(違うわ、バカモノ。……いや、違わないのだが……本当にこの朴念仁は……)
箒は心の中でそう思ったが、せっかく鈴から勝ち取った二人きりの時間。
それを悪い雰囲気にする訳にはいかないと判断し、お茶を濁す。
「ま、まぁ……そんなところだ」
「ふーん、そっか。良かったな!んで、次はどこ行く?」
「そうだな……」
入り口でもらったアミューズメントプールのパンフレットを広げながら、どこに行こうか悩んでいる二人の耳に大きな声が届いた。
「アアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?」
その声は……我らが鉄華団団長──オルガ・イツカの声だった。
「ん?この声は…オルガか?」
「そうみたいだな、確かあっちはウォータースライダーだから……そうだ!せっかくだからそこ行こうぜ!ペア滑りが出来るってこのパンフレットにも書いてある!面白そうだしよ!」
「あ、ああ!仕方ない!せっかくだからな……一緒に滑ってやってもいいぞ!」
箒はいつもの調子ではあるが、機嫌がいいのを隠しきれず声も弾んでいた。
そんな時、一夏のISの待機形態であるガントレットより着信音がした。
オモイハハネヲヒロゲテ♪
「ん?」
「どうしたんだ?一夏」
「あ、いや…先行っててくれ、着信が入っちまった」
「うむ、そうか……」
一夏は一件の新着メールを確認する。
そのメールの差出人はオルガだった。
差出人:オルガ・イツカ
件名 悪いことは言わねぇ
ウォータースライダーのペア滑りするときは、後ろだけはやめておけ
確実に死ぬぞ
(……後ろだけはやめておけ?)
そのメールの意味を理解した訳ではないが、とりあえず言うことは聞いておこうと心に留めた一夏であった。
係員「それではペア滑りのご説明をいたします。まず男の子が座ってですね……」
先に並んでいた箒と合流し、ウォータースライダーのスタート台までやって来た一夏達もオルガ達と同様、係員から説明を受ける。
(確かオルガは後ろはやめとけって言ってたな……なら)
一夏は箒にこう提案を投げかける。
「なぁ箒、俺の後ろに座ってくれないか?」
「ん?そうか……わかった」
オルガの忠告(?)を律儀に守り、一夏が前で箒が後ろとなる。
「えっと……こうか?」
「!?」
だがその忠告が仇となったのか、一夏の後ろから、箒のその圧倒的なボリュームの胸を押さえつけられる。
(ほ、箒!?……ま、まさかあの忠告ってこれを見越してなのかよ!?)
オルガは一夏と箒の仲を取り持つために…などとは微塵も考えておらず、本当に親切心からの忠告であったのだが、そんな事は一夏の知る所ではなかった。
「では、いってらっしゃ~い♪」
「「「うわああああああああっ!!?」」」
そして、係員に軽く押された二人はそのままウォータースライダーを滑り落ちていった。
バシャンッ!
────────────────────────────────────────────
ラウラ「うむ……波の出るプールとはまるで本当に波が出ているようだな」
三日月「だね」
「これは軍の訓練にも使えるのではないだろうか……?後でクラリッサに連絡してみるか……」
一方こちらは三日月とラウラの狼・黒兎カップル。
こちらもこちらでプールを楽しんでいるようだ。
「「うわあああああああああっ!!」」
「ん!?これはイチカとホウキの悲鳴……まさか敵襲か!?」
「?」
三日月はその悲鳴が消えた方向を見る。
そこにはウォータースライダーより滑ってきたと思われる一夏と箒の姿が見えた。
「違うよラウラ、多分あの二人、ウォータースライダーを滑ってきたからだよ」
「そ、そうなのか?……あんなに悲鳴を発しているということは…そんなに刺激的ということなのか?」
「……気になる?」
「うむ、気になるぞ」
「じゃあ、俺達も滑ってみようよ」
「そうだな!では行くぞ!」
「うん、行こう」
そして、このカップルもウォータースライダーに
係員「……というわけですね」
係員の説明も一通り終わる。
三日月「…俺が後ろで良いよね?」
「あ、ああ……!」
三日月の前にラウラが座り……
「…こうしないと危ないから」
そう言って、三日月はラウラを後ろから抱きしめる。
「あ、ああ!///」
「じゃあ、行くよ……」
「う、うわあああああああああああっ!」
二人はそのまま下の方に滑り落ちていった。
バシャンッ!
「ふーっ……なるほど…こういうものなのか……!」
「大丈夫?ラウラ」
「ああ!これは凄く面白いぞ……!もう一回行くぞミカ!今度は私が後ろになろう!」
「うん、わかった」
(ラウラ、楽しんでてよかった)
はしゃいでいるラウラを見て、ここに来てよかったと思う三日月であった。
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鈴「むーっ……」
そんなカップル達をよそに、むくれている鈴の姿があった。
セシリア「あら、じゃんけんに負けたのがそんなに不服ですの?」
日光浴をしながら、そんな鈴の様子を見たセシリアがそう言うと、鈴は慌てて否定する。
「べ、別にそんなんじゃないわよ!……」
「好きな殿方と一緒にいる時の10分はほんの一瞬なのに、待ってる時の10分はものすごく長く感じますものね」
「そうなのよ……って、好きな人もいないアンタに言われたかないわよ!!」
「あら、ワタクシにも好きな殿方はおりましてよ」
そんなセシリアの言葉に鈴が思わず聞き返す。
「はぁ?誰なのよ?」
「もちろん、三日月さんですわ!」
「いや…それは……まぁいいわ」
(アンタの三日月への想いは少なくとも「恋」じゃないわよ)
そんな心の中の言葉を思わず口に出しかけた鈴だが、それを言うのはあえてやめておいた。
そこにふと声を掛ける者がいた。
一夏「鈴、セシリア、戻ったぞー」
「う、うわっ!?」
いつの間にか鈴の後ろにいたのは、一夏だった。
セシリアと鈴の間の机に置いてあるタイマーはまだ10分を過ぎていない。まだ8分超えたあたりで2分ほど時間はある。
戻ってくるのは10分過ぎてからだと思っていた鈴は驚きから声を上げてしまう。
「いつの間に……箒は?」
「ああ、箒なら疲れたから少し休んでるって……」
「そろそろ10分経ちますものね」
(もっと回っててもいいのに……箒ったら余計な気をつかっちゃって……)
「あぁ!だからそろそろ鈴とも回ろうと思ってさ!お前も滑るか?ウォータースライダー」
実は鈴はこのプールに行くという話を聞いた時から、ウォータースライダーのペア滑りに目をつけており、一夏と一緒に滑りたいと昨日から楽しみにしていたのだ。
「え、え?……いいの!?」
「おう、鈴もここに来た時滑りたがってただろ?」
「あ、うん……見てたんだ」
「ああ、幼馴染だからな」
「///……し、仕方ないわね!いくわよ!」
言葉とは裏腹に、嬉しさを微塵も隠そうとしない満面の笑みを浮かべ、一夏の腕を掴んだ鈴はウォータースライダーのほうへと歩いていく。
(ファイトですわ、リンさん)
そんな鈴にセシリアは心の中でエールを送った。
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千冬「全く…こんなところにまできて奴らと遭遇することになるとはな……」
鉄華団の面々がこの場に居ることに気付き、遠目でその光景を見ていた千冬は心底面倒くさそうに呟く。
山田「織斑先生、一夏君のところには行かなくて良いんですか?」
「なっ!?」
山田先生の言葉に少し動揺し、サングラスをずらすが、千冬はすぐにそのサングラスを元の位置に直し、冷静さを保つ。
「せ、せっかくのオフがあいつらと関わると台無しにされる」
そんな言葉の裏を感じ取ってか、否か
山田先生はただ笑みを浮かべるのみだった。
「ん…ふふっ」
「はあっ……」
そんな山田先生の笑みを見て、ため息を溢した千冬の携帯に着信が入る。
タドリツクバショサエモ~♪
携帯を手に取り、掛かってきた電話に応対する。
「私だ」
《謝罪、受け取ってもらえないだろうか?》
その言葉を最後まで聞くでもなく、千冬はすぐさま電話を切る。
そして、再び千冬はため息を漏らす。
「全く…またか」
電話での二人のやり取りを隣で見ていた山田先生は千冬にこう聞いた。
「織斑先生、もう許してあげても良いんじゃないんですか?
「いや、しばらく頭を冷やしてもらおう…授業中に生徒達を不純な目で見てもらっては困る」
「は、はぁ……」
千冬の電話の相手、職員寮のマクギリスの部屋のドアには『謹慎中』という紙がデカデカと貼ってあった。
マクギリス「全く…困った女だ」
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夕方
プールで目一杯遊んだ次は縁日広場で遊ぶことにした。
俺──織斑一夏とミカ、オルガの男組三人はレンタルした浴衣に着替えて、女組の着替えを待つ。
「「おまたせ!」」
オルガ「お、おう!」
そこには浴衣姿のあいつらが居た。
「結構似合ってるじゃねぇか…シャル」
シャルロットの浴衣は薄い水色の紫陽花柄の浴衣だ。
シャル「よかった……どれが良いかなって悩んでこれに決めたんだ~♪」
三日月「ラウラのは他の皆と少し違うんだね」
ラウラは黒とピンクのスカートタイプの浴衣だった。
ラウラ「ああ!こうしたほうが動きやすいのでな!どうだ!」
「うん、かわいいよラウラ」
「かわ…そ、そうか…///」
オルガとシャルロット、ミカとラウラ。
両カップルとも彼女の浴衣を彼氏が褒めている。
……うん、あいつらはいつも仲良いな。
箒「い、一夏!私のは……」
一夏「ん?……おっ」
オルガ達の様子を見ていた俺に後ろから声を掛けてきた箒の浴衣は白地に薄い赤色で花の模様が付いている浴衣だった。
また、赤と花柄……やはり、紅椿を意識しているのだろうか…?
前、箒と一緒に花火に行った時も赤い浴衣に花柄だった。
前回は濃い赤色の浴衣で大人びた印象を受けたが、今回は薄い赤なので涼しげな印象も感じ取れる。
どちらにせよ普段の箒よりも大人っぽく見えるのは変わらない。
「結構似合ってると思うぜ。箒にはやっぱそういう和装が一番だな!」
「そ、そうか///」
そんな俺と箒の間に割って入るように鈴も浴衣の感想をねだってきた。
鈴「ちょっと、アタシの浴衣はどうなのよ一夏!」
鈴は黄色い紅葉柄の浴衣だ。
涼しげな印象と落ち着いた雰囲気を醸し出す箒の浴衣とは違い、派手な黄色。下の足の方は緑色になっている。
子供っぽ……いや、鈴らしい浴衣と言えばいいか。
まぁ鈴に似合ってはいるので、俺は素直にこう答えた。
「鈴のもよく似合ってるぜ!」
「もうちょっと気のいい言葉は……まぁいいわ」
実際こういう和装は箒が一番似合ってると俺は思う。
一夏のその反応の悪さに「やはり自分には浴衣は似合わない」と少し落胆する鈴であったが、すぐさま頭を切り替える。
(アタシはやっぱ中華よ中華!いつかチャイナドレスとか着て、一夏をギャフンと言わせてやるわ!)
そう心の中で叫びながら、目をギラつかせる鈴を見て、一夏は首を傾げた。
「?」
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鉄華団はとりあえず屋台を回ることにした。
アミューズメントプールの縁日広場と言っても、普通の神社の縁日と規模は変わらず、様々な屋台があった。
片っ端からいくぞ!というオルガの声もあり、食べ歩き始める。
まずは、『たこ焼き』
一夏「んめぇなこのたこ焼き!ソースとマヨネーズもうめぇ!」
鈴「やっぱ定番はこれよね!」
箒「うむ、久しぶりに食べたが美味いな」
一夏、鈴、箒といったアジア勢がバクバクと平気で美味しく食べる中、
シャル「ううっ…プルプかぁ…」
セシリア「オクトパスはちょっと……」
オルガ「……うまいのかこれ」
外国人(と火星人)のシャルロット、セシリア、オルガの3人は食べるのに難色を示していた。
ヨーロッパでもタコを食べるところはあるにはあるが、それでも食べないところが圧倒的に多い。
イギリスなどでは特に「悪魔の魚」と呼ばれ、避けられてきた歴史があるまで……
そして、火星は言うまでもなくそういう魚が入ってくることはないためそもそも食べ慣れていない。
3人の箸は進まず、止まってしまっていた。
ラウラ「んんっ…なかなかいけるな」
三日月「だね」
だが同じく外国人(と火星人)であるラウラと三日月は平気で食していた。
「よ、よく食べられるね……」
「確かにクラーケの見た目は少しアレだ。だがこれはなかなかに美味しいぞ!シャルロット達もどうだ?」
「うん、冷めたらあんまり美味しくなくなるよ」
「そうだね……じゃあ…」
シャルはふーふーして冷まして、箸でたこ焼きを口に持っていった。
「ぱくっ…んんっ……うん、これ美味しいよ!」
「そ、そうですの…?」
「うん、タコの食べる感触はちょっとアレだけど、味とかは別に良いと思う」
「か、感触……」
その感想を聞いてセシリアは顔が真っ青になる。
一方、オルガもまだたこ焼きを食べることに躊躇していた。
「ミカお前……前までそういうのに抵抗あったんじゃねぇのか?」
「食べたら結構いけたよ?好き嫌いはよくないよオルガ」
「お前…くっ!」
(ああ、わかったよ!食えば良いんだろ!食えば!)
「………」
そのままオルガはたこ焼きを黙視する。
そして、箸でたこ焼きを挟み、そのまま口に持っていった。
「……あつっ?!ぐっ!」
「オルガ!?」
「だからよ…やけどには気をつけろよ…」
その熱さに驚いてオルガは
「冷ましたほうがいいよ、オルガ」
「うっ……そうだな、ミカ…」
その光景を見たシャルロットがこう提案した。
「そ、そうだ!じゃあ僕が食べさせてあげるよ!」
「……え?」
「だめ、かな…///」
「お、おう……いいぞ…?」
「じゃあ…」
シャルはオルガの割り箸を持ち、たこ焼きを挟む。
「ちゃんと冷まして……ふーふーっ」
「はい、あーん」
オルガの口の中にそれを持っていった。
「あ、あーん……」
そして──
「…なんだよ……結構美味ぇじゃねぇか……」
「よかった……僕と同じくオルガもこういうタコとかには慣れてないんだね…」
「ああ、火星には…」
「かせい?」
「いや、と、とにかく……俺が育ったところにもタコとかいうやつはなかったからよ…」
「ふーん…そうなんだ。オルガも僕と同じだね」
「ワタクシとも同じですわよ!」
「セシリアは早く食べたら?」
「み、三日月さんに言われずともこのセシリア・オルコットは悪魔の魚と言えど、完食してみせますわ!」
「全部残さず食べてね、 絶 対 に 」
「は、はい……!」
その後、三日月の気迫に押されたからかセシリアはなんとかたこ焼きを食べ終えた。
なお、気迫に押されるがまま食べたからかほぼ味も何もわからなかったのは言うまでもない。
────────────────────────────────────────────
ある程度食べ歩きをした後は皆で射的をすることとなった。
「射撃はワタクシの得意分野ですわ!」
パンッ!
セシリアが放った射的銃のコルクはそのまま景品のぬいぐるみへ当たり、下へ落ちた。
「すげぇな…セシリアは…よし、俺も隣で……」
一夏も射的を始めるが……
パンッ!
カスッ
「当たらねえな…もう一回!」
パンッ!
カスッ
「くっ…!もう一回!」
何度撃っても当たらない一夏の射撃に見かねた鈴が手本を見せる。
「全く、一夏は射撃相変わらず下手よねぇ…こうすんのよ!」
パンッ!
ポンッ
「おお!凄ぇよ鈴!」
「これくらい朝飯前よ!」
鈴はえっへんと胸を張っている。
(くっ……負けていられん!)
箒もよく狙って、引き金を引くが……
パンッ
カスッ
惜しいところで外してしまった。
「くっ、店主、もう一回だ!」
「俺にも頼む!あれだけは絶対に落とす!」
そのまた隣では、オルガがぬいぐるみを当てた。
オルガはその景品のぬいぐるみをシャルロットにプレゼントする。
「ありがとうオルガ、ぬいぐるみ取ってくれて」
「こんくれぇなんてこたねぇよ…シャルとの射撃訓練の成果ってやつだ」
「そ、そうかな……///」
「お、おう……そ、そうだ!ミカとラウラのほうはどうだ?」
三日月とラウラの射的を見ると…
「うぐぐぐっ…なんとしてもアレだけは…!」
ラウラが大きな招き猫を落とすために苦戦しているようだ。
「なんなんだよありゃ……」
「大きいね……」
「いくら当たってもアレだけは落ちないのだ!こうなればお小遣いすべて使ってでも私は……!」
「いやいや、いくらなんでも使いすぎだよ!他のにしようよ」
「だがしかし…!」
「……ラウラ、ちょっと貸して」
その様子を見て三日月は射的銃を持つ。
「あ、ああ…いいぞ」
「………ここらへん…かな」
三日月は狙いを定め、引き金を引いた。
パンッ!
ドテッ
そして──その招き猫はやっと倒れた。
「おお!凄いぞミカ!」
「凄えよ、ミカは……」
「ラウラが何回も当ててくれたから落ちたようなものだから…ラウラのお陰だよ」
「そ、そうか……///」
そんなこんなで時間は過ぎていき……
日も落ち、皆で帰路に着く。
その帰り道、三日月がオルガにこう話しかけた。
「オルガ」
「どうしたんだ、ミカ?」
「……このまま続くと良いね」
「…あぁ、けどまだ色々と野暮用が増えるかも知れねぇ…」
「……わかるの?」
「いや、なんとなくだ…今まで色々と巻き込まれちまったからな。気ぃつけとけよ、ミカは福音で一回やられちまってるからよ…」
「うん、でもオルガも気をつけてね」
「ああ、わかってる……」
(……「約束」のためにもな)
IS学園 第三アリーナ
「さて、こんなどこの馬の骨ともわからない私を教師にしてくれたのは礼を言おう」
「良いのよ良いのよ、せっかく世界で四例目の男性のIS操縦者だもの…確保しておかない理由はないわ。あなたがどんな人でもね。あとは単純に男の教師がほしかったのもあるけど」
「……別の目的もあるのではないのかね、生徒会長さん?」
「…それはどうかしらね?」
「アメリカのIS基地が「亡霊」により襲撃された直後に私を呼び寄せるとは……偶然とは思えないがね」
「……あら、そこまで知っていたのね。どこでそれを?」
「今は少し「商い」をしているのでね……そのツテを使っただけだが?」
「ふーん……だったら話は早いわね。じゃあ早速……」
二人はISを展開。
アリーナの真ん中で二機のISは激突した。
動画版ではなかったウォータースライダーのミカラウシーンを始め、色々と盛り込んでみた。
やっぱカップリングは…最高やな!
次回第二話編ではNyoseさんがかなりたっぷり書いた前編からスタート予定です!
乞うご期待!
追記
次はかなり間が空くゾ(Nyose)