ラブライブ!9人の女神と鋼鉄の戦女神   作:衛置竜人

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第14話『We are called“μ's”』

神田明神での基礎練習終了後、あかりはあるスーパーを訪れていた。

アデプトテレイターであるあかりは食事を取らなくても一応は生きていけるが、彼女自身食べる事が好きである。

…苦手な食べ物もある事から目を背けて。

さて、そんな彼女が何故スーパーを訪れているのか…それは特売日だからである。

食材など安く大量に手には入るに越したことはない。

「―さて、食べたい食材も手には入ったし帰るとしますかな」

とあかりはレジへ向かおうとしたが…

「この私が何という不覚…」

と呟く同い年位の黒髪をツインテールにした少女の姿を発見した。

あかりは少女の制服から音ノ木坂の3年生である事を確認した。

「あの~」

とりあえずその少女に声をかける

「何よ?」

「この中に欲しい食材とかありますか?」

ツインテの少女はあかりの持つ買い物かごを物色する。

「―これとこれが欲しいわね。でも、本当に良いの?」

「はい!何やら困ってた様でしたので放ってはおけなかったですし」

「ありがとう。良かったら一緒に夕食でもどう?」

「良いんですか?」

何だかんだでその誘いにあかりは乗る事になった。

「あっ、自己紹介がまだでしたね。私は頼尽あかり。音ノ木坂の一年生です」

「私は矢澤にこ。音ノ木坂の三年生よ。

まさか、噂の一年生に会えるなんてね」

「噂ですか?」

あかりの言葉にツインテの少女―矢澤にこは頷く。

「そう、アメリカからの帰国子女の一年生がいるっていう噂をね」

「そ、そうでしたか…」

とあかりは苦笑いを浮かべる。

色々話をしている間ににこの自宅(マンション)へと到着した。

その後、にこの妹二人―こころとここあや弟―虎太郎に迎え入れたあかりは最初は少し警戒を持たれていたが次第に仲良くなっていった。

一緒に食事を作り、食事を取った後、あかりはにこと食器を洗いながら話をしていた。

「―そうですか、お父さんは…」

「そう、虎太郎を産んですぐに交通事故に遭って…

あんたはどうなのよ?今は一人暮らしなの?」

「何故一人暮らしって思うんですか?」

「何となくそんな感じがしたからよ」

「…まぁ、一人暮らしなのは正解です。

両親は何年か前にアメリカで“事故”に遭って…私は何とか生き延びたんですが…」

「…悪いことを聞いたわね」

「いいえ、気にしないでください!私は両親の分まで生きるって決めたんですから!」

と笑顔を浮かべるあかり。

片付けが済んだ後

「今日はありがとうございました!」

「ううん、こっちこそありがとう」

「また来ても良いですか?」

「えぇ、勿論歓迎するわ!」

にこに送られあかりは帰路に就くのだった。

 

 

翌日の昼休憩。

「あかりちゃぁぁぁぁぁん!」

昼飯べ終えたあかりは穂乃果に呼び出された。

「どーしたの?」

「グループ名だよ!グループ名を書いてくれた人がいたんだよ!」

穂乃果からピンク色のメモ用紙を受け取り、それを広げる。

「『μ's』…この場合は恐らく薬用石鹸の方じゃなくてギリシャ神話の女神からだね」

「『μ's』…そうだ、μ'sだ…今日から私達はμ'sだよ!」

嬉しそうな表情を浮かべる穂乃果に対しあかりは『μ's』と書かれたメモ用紙を眺めながらある事を考えていた。

(μ's…私が知る限りこの名前を思いつくのは一人しかいない…という事はこのユニットは“9人”になった時に始めて完成する…)

 

 

日も暮れて辺りも暗くなってしまった中

「すっかり遅くなってしまったわね…」

絵里はそう呟きながら家路を急ぐが…

「■■■■■■■■■!」

目の前にワイバーン型の怪獣―ジェネラル級ジーオスが現れたのだ。

「あれが噂の…」

絵里はある噂を思い出した。

MSが行動するのが難しい街中にジーオスが現れた場合に現れるMSとも異なる鋼鉄の“変形”する巨人―トランスフォーマー。

トラックから変形したトランスフォーマー―バトルマグナスはハンドライフルでジーオスを牽制しつつ接近戦に持ち込んで相手を切り裂いた。

ジーオスの機能停止を確認したバトルマグナスはトラックに変形し、その場を後にした。

 

 

 

 

翌朝。

「なるへそね…海未を誘った時みたいにお断りしますって言われたのか?

あかりは穂乃果からの現状報告を聞いて

(穂乃果には悪いけど予想通りの結果だね)

と考えていた。

穂乃果が誰に作曲を頼んだのかも分かっている。

同じクラスだからあかりが頼むのもありなのだが…今回の件は穂乃果に任せている。

「でも、諦めないんでしょ?」

「うん!これからまた頼みに行くつもりだよ!」

「そうそう、諦めずにトライだよ!」

 

 

放課後、神田明神に集合した四人。

穂乃果によると交渉はまた断られたが、一応歌詞は渡したとの事であった。

話し合いをしている中、希があかりを手招きしたのだ。

巫女装束の姿と手にしている箒を見るにこれから掃除をするのだろう。

あかりは三人に断りを入れ、その場を離れ希の元へ向かう。

「順調?」

「まぁね。あとは作曲と振り付けを考えるだけだよ。作曲に関しては…問題ないと思う」

「何故そうだと言い切れるん?」

「ただの私の勘だよ。それに“彼女”を信じているからね。それと―」

希はあかりが何を質問しようとしているのか分かった。

「何故わかったん?」

「筆跡を見て何となく、ね。それに私が知る限りであんな名前を思いつくのは一人だけだよ。

あっ、穂乃果達には言わないから安心して。

じゃあ、穂乃果達が待ってるから行くね。

“企み”についても今は聞かないでおくよ」

「“企み”?ウチが何を企んでるって言うん?」

「ミューズはギリシャ神話の詩・音楽・芸術などを司る九人の女神の事。

そんなミューズの名を冠したと言うことは…。

まぁ、私の方も何人か“メンバーに欲しい”って思って目星をつけてた子達もいるからね」

と言ってあかりは穂乃果達の元へ向かった。

 

 

翌日早朝、穂乃果は三人を屋上へと召集した。

何でも高坂家のポストに宛名無しの封筒が入っていて、封筒の中にはレーベル面にμ'sと書かれたCDが入っていたのだ。

あかりはそれが何なのか分かった瞬間に思わずニヤリとしてしまったのだ。

「皆、行くよ…!」

穂乃果は件のCDをことりが持ってきたノートパソコンに挿入する。

再生ボタンを押すと僅かな間の後からピアノの旋律が流れ出し、ある人物の歌声がピアノが奏でる旋律と共に響き渡る。

「これが私達の―」

「ええ、これが私達の―」

「歌!私達の歌だよ!」

再生中にディスプレイ上に小ウィンドウが現れた。

それはスクールアイドルのグループの殆どが登録しているランキングである。

μ'sも当然そのランキングにエントリーしていたが、今まで一票も入っていなかった為『圏外』だった。

しかし、それが今『999位』へと変わったのだ。

「さあ……練習しよう!」

穂乃果の言葉に海未とことりは頷くと同時に立ち上がる。

あかりは空を見上げながらこう呟いた。

 

 

 

 

「Thank you.This song is very nice…!」

 

 

 

 

To be continue

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