ラブライブ!9人の女神と鋼鉄の戦女神   作:衛置竜人

39 / 66
第39話『天使と花園』

さて、今日のラブライブ!9人の女神と鋼鉄の戦女神はにこが屋上の特設ステージにてこころ、ここあ、虎太郎の為のライブをした直後から物語を始めるとしよう。

「―それは本当ですか!?」

ライブ終了後、あかりの元に上司から連絡が入った。

あかりは前々から人員増強を要望してたのだが、遂にその要望が通ったのだ。

「はい!わかりました!」

あかりは嬉しさを隠しきれないまま通信を切る。

「あかりちゃん、良いことでもあったん?」

「それがね、前々から人員増強を要望してたんだけど、その要望が叶ったんだよ!」

この時、希は何となくあかりが喜んでいるのはそれだけではないと密かに考えていた。

 

 

翌日の放課後の部室。

「さて、最終予選に向けての当面のスケジュールだけど…やっぱり世間にアピールして注目度を上げる事が大切なんだよ」

「あかりの言うとおりね。で、その当面のスケジュールは決まっているのだけれど…あかり、頼むわよ」

「まずはショッピングモールのリニューアルオープンのイベントでのステージが数日後に、それから数週間も先にはファッションショーもあるけど…

その時期は二年生の修学旅行があるんだよね」

因みにこれらのイベントはあの予選を見てくれたそれぞれの担当があかりへコンタクトを取ってきて、あかりが即決したものである。

「ファッションショーのイベントは色々と条件が付加されてるけど、ショッピングモールのイベントは基本的にこっちの自由にして良いって。時間的には3~4曲かな」

「あかりちゃん、張り切ってるにゃ~」

「そりゃなんたって私はμ'sのマネージャーだからね!

それでなんだけどさ…ショッピングモールで歌う曲の内の1~2曲の作詞は私にやらせてほしい」

あかりの要求に皆は驚く。

「あかり、どうしてまた作詞をしたいのですか?」

作詞担当である海未はあかりに問う。

「どうしてもその時の1曲は自分の手で作詞したいんだよ」

 

「なぁ、エリチ。あかりちゃんの様子、何かおかしいと思えへん?」

「そうね…テンションが妙に高かったり…急に作詞をしたいだなんて…」

帰り道、絵里と希はあかりの事について話をしていた。

「あかりを疑う訳じゃないけど…間に合うのかしら…」

「ちょっとあかりちゃんの家に突撃する?」

希の誘いに絵里は乗るのだった。

 

 

「相変わらずやけど…“一人暮らし”にしては―」

「大きいわよね…」

あかりの自宅に苦笑いを浮かべる希と絵里。

まぁ、トランステクターの格納庫が地下にあったりするので分からなくもないのだが…

とりあえず絵里はインターホンを鳴らす。

「あかり、居るー?」

「居るんやったら返事をしてー」

絵里と希の呼び掛けに

『絵里…希…』

何故か涙声のあかり。

「あかりちゃん、どないしたん?」

『た、タスケテェ…Help me…』

「えぇ、ちょっと待ってて」

とりあえずあかりの自宅へ上がる二人だった。

 

 

「何だかんだであかりの家に上がるのは始めてね」

「始めてあかりちゃんの家の前まで来た時はそれどこじゃなかったしね」

あかりの部屋へ上がる道中、二人はそんな会話を繰り広げつつ

「此処があかりの部屋ね…」

あかりの部屋の扉の前まで辿り着いた。

「二人共~、部屋の鍵なら掛かってないから入って来て~」

扉の向こうからのあかりの声に従い部屋へと入る二人だったが…

「あかり、どうしたのよ…本当に…」

絵里がそう尋ねた後、机の上に伏していたあかりは二人の方を向く。

「作詞する!とかドヤ顔で言ってたけど…小説やレポートを書くのとは勝手が違って…いつぞやの路上ライブの時のことりの苦労がはっきりとわかるよ」

「あかりちゃん、どうして作詞したいって言ったん?もしかして、人員増強の報告と何か関係があるん?」

「逆に訊くけど何故人員増強の報告の事と関係があると思ったんだい?」

「あかりちゃんのあの喜び様…何かそれだけじゃない様な…そんな気がしたんよ」

「…わかった、白状するよ…」

かくしてあかりは事情を二人に話すのだった。

 

「なる程…そう言う事だったのね…」

あかりの話に納得する絵里。

「あかりちゃん、その子の事が大切なんやね」

「そりゃそうだよ!俺にとってヴェルは親友で好敵手(ライバル)で…μ'sのみんなと同じ位大切な存在で大好きなんだよ!」

照れながらそう返すあかり。

「じゃあ、私達も手助けするわ。困った時はお互い様、でしょ?何なら皆も此処に呼ぶ?」

絵里の言葉にあかりは頷くのだった。

 

 

 

 

絵里からの招集を受け、穂乃果達もあかりの部屋へ訪れた。

「あんたも水臭いわねぇ~」

「そうだったらそうって言いなさいよ」

と言うにこと真姫に対し

「二人には言われたくないにゃ」

とツッコミを入れる凛。

「いっぱい飾ってあるね…」

と圧巻されている陽。

「あっ…この写真!」

「ことりちゃん、どうしたの?―ってこれはあの時の!」

「懐かしいものですね…」

ことり、穂乃果、海未はある写真―4年前にあかりが日本を発つ前に雪穂も含めた5人で撮った写真を見る。

「こっちはオープンキャンバスの時ので…こっちのは希ちゃん?でこっちは―」

「あっ、それは…!」

顔を赤くするあかり。

「もしかして、あかりちゃんが言ってたのって―」

穂乃果はある写真に写っているある少女を指した。その写真はあかりがアメリカを発つ前にヴェルと撮ったものだった。

「そう、その娘がヴェルだよ…!」

あかりは照れながら頷くのだった。

それから昔話に話を咲かせたりしつつ色々言葉を交わし、気が付けばあかりは二つどころか三つの曲を作詞し終えた。

 

 

そして、ショッピングモールでのイベント当日。

「此処があかりが言ってたショッピングモールの…」

ヴェルは今回のライブの会場たるショッピングモールのイベント会場の最前列の席へ到着した。

すぐさまあかりの元を尋ねようとしたのだが…そのあかりから『今日はとても忙しくて、家には直接寄らずにこのショッピングモールのこの場所へ来て』というメールとショッピングモールの位置を示した地図データ等が送られてきたのだ。

 

一方、あかりは舞台袖から観客席を覗いていた。

「お客さんも集まってきたし…そろそろ時間だね…みんな準備は良い!」

あかりの言葉にμ'sの面々は頷く。

「あかりちゃんが言ってた“あの娘”は?」

穂乃果の言葉にあかりはこう返した。

「最前列の真ん中にいるよ。ヴェルに皆のステージを…輝きを見せてあげて!」

 

 

そして、開始時刻となりショッピングモールでのライブが始まった。

 

一曲目―ことりがセンターの楽曲『Wonderful Rush』の後、凛と真姫、希と絵里は舞台袖へ下がり、次の曲への“準備”を始める。

「皆さんこんにちは!音ノ木坂学院のスクールアイドル―μ'sです!

さっき披露したのは『Wonderful Rush』という曲です!」

穂乃果達がMCをしている間、舞台袖で衣装を着替え終えた4人。

「準備完了よ!」

「何時でもいけるにゃ!」

「んじゃ、真姫と凛は直ぐに準備を!絵里と希も準備してて!」

とあかりは的確に指示を送り、真姫と凛の準備が完了したのを見て穂乃果達に合図を送った。

 

「それでは次の曲の準備も終わったそうなので次の曲にいきましょう!」

「次の曲ともう一曲は今回だけの特別編成です!それではどうぞ!」

海未と花陽の言葉の後、ステージに残ってた面々は舞台袖に下がり、凛と真姫がステージ中央へと移動し、二曲目が始まった。

 

 

二曲目は真姫と凛によるデュエット曲『Beat in Angel』である。

 

 

曲の終了後、真姫と凛がMCをして時間を稼ぐ。

「普段は海未ちゃんが作詞をするんだけど今回のイベントの三曲は何時も私達を支えてくれているマネージャーが作詞した曲なんだにゃ!」

「今日はマネージャーの大切な友人の誕生日との事で、ちょっとした誕生日プレゼントね」

真姫の言葉にステージを見ていた“あの娘”は驚きや嬉しさ等を隠しきれず、目頭が熱くなった。

「それじゃあ、次の曲の準備も出来たとの事で…希ちゃん!絵里ちゃん!後は任せるにゃ!」

そして、凛と真姫は舞台袖に下がりつつ希と絵里にハイタッチし、希と絵里はステージ中央へと移動し、二人のステージが始まった。

 

 

そして、今回のライブの締めを括るのが希と絵里によるデュエット曲『硝子の花園』である。

 

 

 

 

そのライブを見届けながらあかりはこう呟いた。

 

 

 

 

「さぁ…素敵なパーティーはまだまだ終わらないよ!」

 

 

 

 

To be continue

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。