ラブライブ!9人の女神と鋼鉄の戦女神   作:衛置竜人

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第62話『見つけた答え』

穂乃果が偶然出会った二人のアデプトテレイター―岬風明乃と知名谷もえか。

と苦笑いを浮かべる“彼女”。

「明乃ちゃん…?どうして此処に…?」

「どうして私の名前を…?」

と驚きの表情を浮かべる明乃。

「私だよ!高坂穂乃果だよ!!」

穂乃果の言葉で二人は状況を把握し、こう言った。

「えっと、明乃違いですね…私はネストの特殊隊員の岬風明乃です」

「同じく知名谷もえかです」

二人はその後、あかりやヴェルに会いに行くついでに街を探索している事を話した。

「なるほど、そうだったんだね。ごめんね、勘違いしちゃって」

「いえ、普通そうなりますから気にしないでください」

「それより穂乃果さんはどうして此処に…?」

「実は…」

穂乃果は帰宅しながらμ'sを解散させるか存続させるかで悩んでいる事を話した。

「そうたったんですか…あっ、そうだ!モカちゃん、つばめさんが暇潰しに作ってくれたのがあるよね」

「うん、あかりさんやヴェルさんにも感想を聞いて欲しいって頼まれたあれが!」

もえかはリュックサックからある装置を取り出し、それを明乃に渡した。

「目を瞑ってみてください」

穂乃果は明乃に言われた通りに目を瞑ると機械音が響き、目を見開くと大きな水溜まりがあった。

「あなたの脳内イメージを勝手ながらスキャンしてみました。簡易的なシミュレーターです」

「これ…」

と呟く穂乃果の脳裏に幼い頃のある光景が浮かぶ。

幼い頃、大きな水溜まりを見つけたら必ず飛び越えようとした。

たとえそれが無意味だとしてもだ。

ことりは無理だと言い、海未やあかりは何も言わず見守るのみ。

そんな中、穂乃果は何度も挑戦した。

何度も失敗して泥んこまみれになったとしても、どれだけ膝を擦り剥いたりしても、最後の最後には、飛び越える。

スクールアイドルの活動だってそうだ。

最初は完敗からのスタートだった。だが、穂乃果は諦めず進み続けた。

そんな彼女の元に一人、また一人と集まっていった。

困難が待ち受けようとも乗り越えてきた。そして、此処まで辿り着いたのだ。

 

穂乃果は走り出す。あの水溜まりを飛び越える為に。

そんな穂乃果に明乃はエールを送る。

 

 

 

 

「「飛べるよ!いつだって飛べるよ!」」

 

 

 

 

翌日。穂乃果の元にメールが届いていた。

『穂乃果、元気?絵里です。

あれから私と希、にこは集まって話をしました。

ラブライブの力になれる事、とても嬉しく思います。

そして、μ'sを続けるか否か―話し合ったら答えは三人とも一緒でした。

μ'sを続けるつもりはありません。なぜなら―』

その後に続く理由。

それは昨日、穂乃果の出した答えと同じだった。

いや、同じ事を海未やことり、真姫、凛、花陽、そしてあかりも思っているだろう。

「私達はスクールアイドルである事に拘りたい、その通りだよ、絵里ちゃん」

そして、この場にいない“彼女達”に伝えるかの用に穂乃果は呟いた。

「見つけたよ、私の答え。

私はスクールアイドルが好き―お互いが競い合い…そして、手を取り合っていく。

そんな、限られた時間の中で精一杯輝こうとするスクールアイドルが大好き!だから―」

穂乃果は走り出す。皆が待っているであろう音ノ木坂学院の屋上へ向かって。

屋上では案の定、皆が待っていた。

「そろそろ練習を始めないと、ね?」

絵里の言うとおりである。

そんな中、あかりは穂乃果に問う。

「穂乃果、決まったんだね「

「うん、決まったよ。μ'sはスクールアイドルであればこそ…だから、此処でおしまいにする」

「でも、私達が辞めたらドーム大会は―」

と花陽が続きを言おうとした時

「それも実現させる!」

と穂乃果は言った。

皆が驚く中、あかりは

「考えがあるんだね」

と尋ね

「うん、最高に楽しいライブをやるんだよ」

穂乃果は自身のアイデアを皆に語る。

皆は驚き、あかりに至っては大笑いし

「まさか、こんなアイデアを思い付くとは…最高のアイデアだよ!全く、穂乃果には適わないよ!」

と感想を述べる。

「こ、これは凄いイベントに…!」

「花陽、これは凄いってレベルじゃないわよ!」

「にこの言うとおりさ!このイベントはスクールアイドル史―いや、アイドル史に残る“伝説”となる!」

「伝説…良い響きにゃ!」

「面白そうやね!」

「これは準備が大変になるわね」

「スケジュールとか決めないといけませんね」

「あかりちゃん、スケジュールは大丈夫?」

ことりの言葉にあかりはこう返した。

「私が立てたプランだとそのライブをラストライブの一週間前に行う。だから、あまり時間はないし皆にとってハードなスケジュールになるよ」

あかりの言葉に皆は賛成の意を表して頷く。

「大丈夫!私達ならいけるよ!」

「じゃあ、さっそく準備に取りかかろう!まずは協力者を増やさないとね!」

 

 

 

 

UTX学院の応接室。

「ライブを?」

ツバサの言葉に穂乃果とあかりは頷く。

「はい、私達μ'sはやっぱり此処でおしまいにします。でも、このライブが成功すれば―」

「私達がいなくなってもラブライブのドーム大会は実現する。なる程、面白いアイデアね」

とツバサも賛成していた。

「ライブの決行はμ'sのラストライブの一週間ほど前に行う予定だよ。

ツバサ、協力してくれる?」

あかりの言葉にツバサはこう返した。

「えぇ、勿論よ。だけど、条件があるわ。

皆で―スクールアイドル皆で歌う曲をあなた達に作って欲しい。

私達も協力するけれど、あなた達が中心になって作って欲しい」

ツバサの条件に穂乃果とあかりは勿論、引き受けた。

その後、穂乃果はμ'sの面々にその事を伝えに行き

「それじゃ、私もマネージャーとしてやるべき事をやりますかな」

とあかりは呟いた。

 

今回のライブは秋葉の路上で行う―それにはまず警察の許可が必要だ。これはネストの“仕事”のコネがあるのですんなりクリアした。

次は今回のライブには他のスクールアイドル達も参加する―その中には当然遠方から来るグループもいるから彼女達が止まるホテルが必要となる。

これに関してだが、実はマスラニ社の傘下にある会社のホテルが秋葉にはいくつか存在するのでマスラニに掛け合う事にした。

「もしもし、マスラニの旦那」

『おぉ!あかり君か!そっちはどうだい?今、μ'sは凄い人気なんだろう?』

「うん、そうなんだよ~それで、実は秋葉の路上で全国のスクールアイドル達による大規模合同ライブを行う事になったんだよ」

『そいつは凄い事になったなぁ!で、それ関係で頼みたい事があるんだろ?』

「流石旦那、察しが良くて助かるよ。そのライブの件なんだけど、遠方から来るスクールアイドル達のホテルが必要で…確か秋葉には旦那の会社の傘下にある会社が経営するホテルがあったんだよね」

『あぁ、幾つかあるぞ。ホテルの確保と必要な物資の調達は任せてくれ』

「本当に良いのかい!?」

『勿論、協力するさ。後日また連絡しよう』

「本当に助かるよ、ありがとう旦那」

ジュラシック・ワールドの件で大損害を食らったとはいえ、流石世界有数の大富豪だ。

今では他の事業でジュラシック・ワールドの件で失った損害を回復しただけの事はある。

後は物資の調達や遠方から来るスクールアイドル達の移動手段の提供などもあるが…これも仕事のコネをフル活用してクリアした。

この時以上に仕事で出来たコネに感謝した事はない、と後のあかりは語る。

 

 

「―と言うわけで会場や遠方から来るスクールアイドル達が泊まるホテル、物資の問題はクリアしたよ」

「流石あかりちゃんやね」

「仕事の関係でいろんな所にコネがあるからね。

でも、問題は参加してくれるスクールアイドル達だね」

あかりの言うとおり、問題は参加するスクールアイドル自身だ。

二つ返事でOKしてくれるグループもあれば話を聞いてから、というグループもある。

「まぁ、急に参加してくれって言われても困るわよね…時間もあまりないし」

にこの言うとおり―そのライブまで残り一週間しかない。

それまで準備をしなければならないのだ。

更にあちら側の都合もあるだろうから二つ返事でOKする訳にはいかないグループもあるのだ。

そんな中、穂乃果がある提案をした。

「だったら、直接会って話をしようよ!

行ける範囲は限られるけど、行けるだけ行って話をしようよ!」

「でも、どうやって行くのよ?」

と真姫は問うが…穂乃果の視線が真姫とあかりに向けられ、それに合わせ皆の視線も二人に向けられる。

「みんな…まさかとは思うけど…」

あかりの言う“まさか”であった。

「真姫ちゃん!あかりちゃん!電車賃と移動の足をお願い!」

穂乃果の言葉に続いて

『『なる程!』』

と皆が言い

「なる程じゃないわよ!」

「やっぱりそう来たかぁぁぁぁぁぁ!」

と真姫とあかりはツッコミを入れたりするのだった。

 

 

 

 

To be continue

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