日本・東京の街中。誰もいない街の中でそのトランスフォーマーは佇んでいた。
「古代の失われた世界が遺した生体兵器…それは未完成のままデータが遺されていた。
それを元に金属細胞を組み込む事で完成せし存在…ジーオス。
さぁ、始めようか…無限の可能性を秘めし失われた世界の怪獣たちよ」
そのトランスフォーマー―トクスレイダーは静かに不適に笑みを浮かべる。
其処へ二人の人物が現れた。
「まさかお前が此処にいたとはな、トクスレイダー」
そう声をかけたのは白銀のボディを持つコンボイタイプのトランスフォーマーであり、その傍らにはトランスフォーマーやジーオスとは異なる肉食恐竜の姿をした金属生命体の姿があった。
「誰かと思えばメイクスが生み出したMFS-3とジェノザウラーか」
『メイクスとお前ら一派は僕達の敵、此処であったからには仕留めます!』
そう告げたのはジェノザウラーと呼ばれた金属生命体のコックピット内にいたソウレイだ。
「悪いがそろそろ
トクスレイダーはそう言うと何処へ去って行った。
『どうしますかゼロ?彼らに合流して加勢しますか?』
ソウレイはゼロと呼んでいるコンボイタイプのトランスフォーマー―ゼロコンボイに訊ねる。
「いや、俺達は部外者だ。加勢しても厄介な事になるだけだ。それよりもあの怪獣共が俺達にも向かって来たぞ」
『では、さっさと倒しましょうか』
ソウレイの言葉に答えるかのようにジェノザウラーは咆哮し、ゼロコンボイも頷いて彼らもジーオスとの交戦を開始した。
東京湾に建造中だった人工島の一角にはジーオス変異種―ジーオスXと命名された個体が佇んでいた。
その人工島へと向かうバルバトスマグナスとドレッドバイト。
ジーオスXは彼女達―そしてネストの現主力MSであるストライクガンダムや戦闘機、戦車などの各種機体に搭乗したネストの隊員達やトランスフォーマーの姿を確認すると、無数のジェネラル級ジーオス達に攻撃命令を出す。
「こんな数のジェネラル級ジーオスなんて見たことないぜ!」
ジーオス達を切り裂きながらそうぼやくマグナス。
「奴がそれだけ異質だって事だろ!」
とドレッドバイトはジーオスを噛み砕きながらそう口にした。
一方、避難所となっている音ノ木坂学院では
「あかりちゃん…ヴェルちゃん…」
穂乃果達はあかりが繋いでくれたモニターから戦いの様子を見ていた。
「二人なら大丈夫です…」
「きっと、帰ってくるよ…」
海未とことりの言葉の後
「みんな、あかりちゃんとヴェルちゃんを信じよう」
と希は続けた。
「私達のトランステクターはまだなのかな…!」
と呟く岬風明乃。彼女ともえかのトランステクターは現在メンテナンス中だった。
「つばめさん達ならきっと間に合わせてくれるから、私達は何時でも出れるように準備しよう」
ともえかの言葉に岬風明乃は頷いた。
無数のジェネラル級ジーオスに加えジーオスXも触手を駆使してマグナス達に応戦していた。
「やはり奴を何とかしないと…」
とマグナスが呟いた時
『ジーオスXの解析結果が出ました!
ジーオスXの胸部に強大なエネルギー反応を確認、おそらくそれがコアです!』
というオペレーターからの報告。
「だったら…そのコアを破壊すれば奴は機能停止になる…
あかり!お前がコアを破壊するんだ!他のジーオス達は我々が何とかする!」
「OK、ヴェル!みんなも任せたよ!」
マグナスの言葉に皆は了解だ!と返し、マグナスは単身ジーオスXの元へ向かっていく。
ジーオスXは近付くマグナスを触手で攻撃、それをマグナスは回避しつつジーオスXに接近する。
空中では飛行能力を持った者達、そして何機もの戦闘機が、陸上では近接格闘装備や砲撃装備を持った者達、そして無数の戦車達がジェネラル級ジーオスと交戦していた。
「さて、と…此処は私達で何とかするしかないか…」
と呟くドレッドバイトは迫り来るジェネラル級ジーオスを次々と切り刻んでいく中、ジェネラル級に混じって見たことないジーオスがドレッドバイトに襲いかかる。
「何だこのジーオスは…見たことないタイプだ…」
そのジーオスは翼がない代わりに前腕部が発達しており、まるで陸上戦闘に特化したかの様な個体だった。
「さながら陸戦特化型ジーオス―ジーオス・ランダーと言った所か」
陸戦特化型ジーオス―ジーオス・ランダーの攻撃をドレッドバイトは後方に下がりつつ回避、だがジーオス・ランダーも負けじと前腕部や尻尾、エネルギー弾でドレッドバイトに襲いかかる。
そうやって戦っていた時だった。
『緊急事態発生!東京湾から通常より巨大なジーオス・マリナーを中心とする別働隊が出現!奴ら本土へ上陸しようとしています!』
「クソっ!こっちで足止めして本土に上陸するつもりだったのか!」
と舌打ちするドレッドバイト。
だが、此処を離れて向かうのは困難である。
どうすれば、と考えていた時だった。
『本土に上陸しようとするジーオスは―』
『私達に任せてください』
突如としてヴェルの元へ届けられる岬風明乃と知名谷もえかの声。
「お前達…メンテナンスが終わったんだな!」
『先程終わりました!』
と答えるもえかにヴェルが
「そっちは任せたぞ!」
と言うと
『はい!任せてください!』
と岬風明乃は返した。
本土の海岸。岬風明乃と知名谷もえかは上陸しようとするジーオス達の姿を見据えていた。
彼女がそう言った後、現れる二機のトランステクター。
「「アデプタイズ!」」
「アルタリマス、トランスフォーム!」
「ホルンファング、トランスフォーム!」
そして彼女はトランステクターと融合する。
新たな敵の出現にジーオス達は警戒心を最大限にしてそのトランスフォーマーに襲いかかる。
アルタリマスは左手にハンドガンを、右手に刀を装備して次々とジーオス達を撃ち抜いては切り刻んでいく。
ホルンファングは斧やハンマーで切り裂いたり叩き潰したりする。
ジーオス・マリナーから次々とジェネラル級ジーオスが即座に生み出されては発進していき、海岸でジーオス達と応戦している二人に襲いかかる。
「やっぱりまずはジーオス・マリナーを仕留めないと…」
ホルンファングがそう呟いた時だった。海中から一機の航空機型トランステクターが現れ
「トランスフォーム!」
鋼鉄の巨人へと姿を変える。
更にそれに続くかの様に赤いMSが現れ、両腕の剣で切り裂く。
「明乃ちゃん!もえかちゃん!お待たせ」
「随伴機の小型マリナーは殲滅した」
「つばめさん!」
合流してきたのはアルタリマスに似た外見のトランステクター―ザンライを駆る立木つばめだった。
「残ったマリナーは馬鹿でかいこいつだけだな…3人で仕留めよう」
「了解!」
「はい!!」
彼女達はジーオス・マリナーを見据える。
その後、アルタリマスとホルンファングは海岸にいる何機もの戦車達の援護を受けつつ水上をスケートするかの様に滑走しつつそれぞれの刀や斧で近付くジェネラル級ジーオスを切り裂いていき、ザンライはブラスターでジーオス・マリナーの背中にある次々とジェネラル級ジーオスを産み出しているプラントに
「砲撃始め!」
「ファイア!」
集中砲火を浴びせ、それによって装甲は溶かされていく。
「見えた!」
「奴のコア!」
そして露出したコアをアルタリマスとホルンファングはそれぞれの刀や斧で切り刻んでいき、それによってジーオス・マリナーは機能停止するのだった。
一方、人工島では…
「はぁぁぁぁぁぁぁ!」
ドレッドバイトとジーオス・ランダーの戦いが続いていた。
ジーオス・ランダーは右前足でドレッドバイトの大剣を掴み、それを奪い取って投げ捨て、左前足でドレッドバイトを殴り飛ばす。
「武器がなくなったとしても!」
ドレッドバイトは踏ん張り
「まだ拳がある!足がある!」
と蹴る殴るを繰り返し
「そして牙がある!」
ビーストモードへ変形し、ジーオス・ランダーの首に噛み付き
「ヒートファング!」
口内―特に牙に高熱を帯びさせて相手を溶かしながら噛み砕くヒートファングでジーオス・ランダーの首を溶かし、噛み砕き
「トランスフォーム!」
ロボットモードへと変形、そしてジーオスランダーのコアを引きずり出してそのまま両手で握り潰した。
「あかり…」
ドレッドバイトは他のジーオスの相手をしながら戦友の身を案じるのだった。
To be continue
・ネストの戦力
戦車全体>戦闘機全体≧駆逐艦・空母などの艦船≧トランスフォーマーなどの大型異星人>トランステクター全体
となっている。
トランステクターの配備数が少ないのはアデプトマスターしか使えないからである。
・ザンライ
立木つばめが使用するトランステクター。モチーフはトランスフォーマープライムのダークガードオプティマスプライム。
・ゼロコンボイとソウレイ&ジェノザウラー
宇宙各地を旅しているトランスフォーマーとアデプトテレイター及びその愛機。
『蘇りし神皇帝竜―ゴッドカイザー―』の外伝『白蒼の虐殺竜』に登場。
・大型ジーオス・マリナー
通常のジーオス・マリナーよりも二回り以上も巨大な個体。
プラントと呼ばれるジェネラル級ジーオスを産み出せる器官を持つが、小回りが利かないといった弱点もある。
擬態能力の有無は不明。
モチーフは首長竜と空母。
ジーオスランダー
ジーオス派生種の一つ。空陸両用なソルジャー級やジェネラル級みたいな翼がなく、完全に陸上戦闘に特化した個体。
また、コア持ちジェネラル級と同じく体内にコアを有する。
外見上の元ネタはモンスターハンターシリーズのジンオウガから。
・ジーオスX
ジーオス派生種の一つ。
エネルギー弾だけでなく触手を使った攻撃も行う。
また、そのサイズは通常のジーオスの比ではなく、30メートル近くとバルバトスマグナスの3倍程の大きさがある。
元ネタやゴジラシリーズのビオランテや平成ガメラ三部作のマザーレギオンから。