かなちゃんは黄金世代四強なのです!?   作:風早 海月

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合宿の夜。事件ですか?ロリ巨乳なんですか?

「うおっ!?美味い!美味すぎる!」

「うん、美味しいよ!」

「サクサクしてるし、キャベツも細くて綺麗だ。」

「美味しー!」

 

2試合分休憩を挟んだ机くんもだいぶ回復して、若干グロッキーだった肉まんくんもトンカツに舌鼓を打つ。

 

ちなみに、味噌汁とキャベツの千切りは奏が。トンカツは奏のお母さんが揃えたタネを奏が揚げた。その間に男子3人は風呂に。

 

「それはよかったです。自慢のパン粉はフランスパンで作ってるのと食パンから作っているのを混ぜてるんですよ。」

「なるほど、だからサクサクふわふわなのか。」

 

失礼だが、この中で食が分かるのは太一だけだ。一般人レベルな他の3人も分かるほど美味しいのだが、それを詳しく分かる太一は―――

 

「真島くんは()()()ですね。いろんな意味で。」

 

意味深に微笑む奏。

気まずげにたじろぐ太一。

それに首を傾げる千早。

 

はてさて、既に天秤は動いているのかもしれない。

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

ご飯を食べ終えて、一息つこうとした時。

 

肉まんくんがトイレに立ってドアに歩いて転んだ。その瞬間、部屋の明かりがパチッと消える。

 

ガチャガチャドタバタとした物音と声の後、電気ではなくロウソクのあかりが灯る。

 

そう、綾瀬千早の誕生日である。

 

 

 

 

 

 

え?ガチャガチャドタバタとした物音と声をハイライトで?わかりましたよ。

 

 

 

奏がキッチンで洗い物と()()の準備が整ったことをハンドサインで肉まんくんに伝えながらリビングに戻りつつ、肉まんくんはトイレに立つ。

 

真っ暗になって、直ぐに動き出す4人。奏は家に慣れているためケーキを運ぶ係。太一は千早を拘束する係(どうやってかは聞いていない)。机くんは千早に素早く目隠しをさせる係。肉まんくんは素早く照明のスイッチを確保し、必要な時につける係。

 

まあ、いきなり拘束されて目隠しされればとろうとして暴れる暴れる。

 

「ちょっ!?太一!?誰!?目隠ししたの!」

 

とうるさいので、準備が整って目隠しを外す。

 

「え…!」

 

「「「「誕生日おめでとう!」」」」

 

そして、千早の消したロウソクを太一が片して、プレートを千早の口に突っ込む。

 

「「「ドッキリ大成功!」」」

 

千早は笑って言った。

 

「ありがとう!」

 

 

 

 

 

この時、綿谷新から太一にメールが送られていたのを知っているのは太一と千早だけだった。

 

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

 

夜、月明かりが輝く頃。

 

奏は自分の部屋から出て、千早の部屋(正確には女子部屋とした所)を覗くと、千早は爆睡。

 

(うーん、やっぱり誘おうとしてもこの時間じゃ寝てますよね。)

 

仕方なく奏は1人でリビングに向かう。そこからお風呂場へ向かう。

 

この元本店の離れは一部屋一部屋も広いが、風呂も大きい。

例えばサウナが小さいながら付いていたり、内湯と露天風呂とまるで大浴場のような風呂がついていたり。

 

奏は夜、深夜に星空や月明かりをお風呂に入りながら眺めるのが好きだ。

 

脱衣場で着ていた浴衣を脱ぐ。透け防止のためにオフホワイトの下着は、方向性は違うものの、思春期男子の夢のままだ。

 

 

奏はどうしても自分の体が恨めしい。A級に上がってから突如膨れだした2つの膨らみは、今やメロンもかくやと言わんばかりに重い。原田先生から教えて貰ったとり方に自分のポリシーを混ぜたとり方をしているが、このままではいつか千早どころか太一や肉まんくんにも負けてしまうだろう。

 

今でも膨れ続ける膨らみ。和装・かるた、両面でこの大きな膨らみはハンデになりつつある。

高校入ってすぐの頃の肉まんくんとのコンビかるたでは、全力同士で0-17で勝利。ところが今日の4試合目はどうだか。千早が集中してない状況下で0-16。

 

 

閑話休題。この話はまた今度にしよう。とりあえず、今の力量でも同じ高校生に負けるとすれば綿谷新か若宮詩暢くらいだ。

 

 

奏は胸とかるたについてそう考えながら、下着を脱ぎ、浴場へ入った。

 

 

 

 

 

奏はシャワーブースで身体を流す。

頭から被った雨が白い肌を掛け下りる。

細い身体にある一般的なそれより明らかに大きい丘に、雨を降らせる。

地学的にも身体的にも谷には川が流れる。

そして、雨はやむ。

 

夜、短針は2を過ぎた頃。

 

奏は満月を少し欠けた十六夜の月を見るため、夜空のなかに落ちるため、露天風呂へと足先を向けた。

 

 

 

 

―――――ガチャ。

 

 

 

いくら家が大きくても、スーパー銭湯のような大きな湯船を作りはしない。

だから、ドアを開けてすぐ、()()()()()()()()()

 

「「え…………………」」

 

 

沈黙と硬直は何秒だっただろうか。それがどういった衝撃かはさておき、その衝撃は計り知れない。

明らかに男子の誰かである。千早は爆睡を確認している。ほかの人間はここには来ない。

 

そして、かるた部男子は体格が大きく違う。衝撃と羞恥で思考スピードの下がった奏の頭でも、その背丈と身体付きはたったひとりを特定出来る。

 

「……………ま、真島くん?」

「…………………ち、違うんだ!すまない!」

 

慌てて振り返って背中を向ける太一。

 

「8時から10時以外なら入っていいって聞いてたから!夜ごはん作ってもらってる時入って夜来たら気持ちよさそうだなって!わざとではないんだ!本当にすまん!」

「確かに言ってましたね。私も確認しなくてごめんなさい。」

 

と言いつつ奏は露天風呂に入る。

普通の人なら、ここはそのまま引き返すところなのだろうが、奏にとってみればそれは違った。

 

・太一が千早を気にしているのを知っていたから。

・何よりも夜空のなかに溶け込みたかったから。

・太一もまた、この夜空に魅せられた存在だったから。

 

「―――!?…じゃ、じゃあ俺は出るから!」

「いいですよ、一緒に夜空のなかに落ちましょう?」

 

奏は立ち上がって戻ろうとする太一の目の前で手を広げて、人によっては明らかに危険なセリフを、奏はリスクなんて無いとでも言わんばかりに放つ。

 

太一は瞬時に方向転換し、ため息をつきながらも、少し喜びながら風呂の奥に横になる。太一もまだこの夜という(うた)を楽しみきれていないのだ。

 

「初めてです。中学の頃から幾人かの友人と夜、ここに来ましたが、空という(うた)を分かってくれる人はついぞいませんでした。小学生の頃の真島くんを知ってるだけに少し変な気分です。」

「……」

 

太一は、無邪気に遊べたあの頃を思い出す。

 

「確かに、おれは変わったかもしれない。」

 

 

 

―――あの頃みたいに無邪気ではいられないのだから。

 

 

性差、年齢差、地域差、個人差、所得差、他にも色々。

差だけでは無い。歳を取れば取るだけ色々なことに縛られていく。

 

 

「かるたの話をしましょうか、真島くん―――いえ、原田先生たちに習ってまつげくんと呼びましょうか。まつげくん、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――攻めるのをやめなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




奇しくも、後に原田先生が千早に言う教えと同じですね、、、

ちなみに、紳士淑女諸君のために記載しておきますが、公式(作中)で、巨乳大好きキャラ江室凌雅(静岡県富士崎高校)がかなちゃんのことを「Hカップ」と評していますが、まだまだ成長しますのでご安心を。

ちなみに、かなちゃんはこの作品ではただ小柄なだけではなく、原作よりも童顔と設定しております。
太一が驚いたのは下の髪がなかったからだったり……(太一は見てないです。上半身しか。)
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