妹のように甘えてくるみんなが可愛すぎて死にそう   作:青虹

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どうも、青虹です。

この小説ばかり書いてほかに手がついていないのは許してください、これを書くのが楽しいんです。
他のをお待ちの方、もうしばらくお待ちください!


やはりこの双子は最高である

 始業式の日は、当然午前で全日程が終了し、午後は自由な時間となる。だから、俺は誰よりも早く風の如く帰宅してゲームしたり漫画読んだりしようと思っていた。なのにだ。

 

「おにーちゃーん!」

「ぐえっ」

 

 ブ◯ファンゴのような勢いで突進してきた水色ショートヘアー。その少し後方では、髪を肩の少し下まで伸ばした少女が溜息を漏らし、俺たちを見ていた。ちなみに、ほかの奴らからは『またお前か』っていう目で見られたお!というか心の声がダダ漏れだったお!

 結成から約一年が経過し、それなりに人気が出てきた、水色ショートヘアーの氷川日菜が所属するアイドルバンド『Pastel*Palettes』の影響からか、校門前には有名テレビ番組の取材でもきたのかというくらいの人だかりができていたのだが、先ほどの光景が起こってから僅か数秒でその塊は跡形もなく消し去っていた。嬉しいのか嬉しくないのか複雑なところだ。

 ところで君達、俺の腕がそんなに好きなのかい?そろそろ俺の腕が限界を迎えそうだよ?このままじゃ読書やゲームに支障が出るよ?んで大体察したけど、残り全員も恐らくこんな感じなんだろうな。パターン少ないなぁ()。

 

「俺の腕は限界なんだ、だから離れてくれ」

「え〜!?この状態が一番るんっ♪てするからダメ!」

「はぁ……」

 

 強引に振りほどくという手段が無いわけではない。そうすれば一時的に俺の自由は保証されるだろうが、その後俺の大事なもの全てがドブに流される気がしてならない。

 よって、言葉による解決しかないのだが、当然氷川日菜という人間がそう簡単に離れてくれるわけがないのだ。

 

「日菜、兄さんが困っているでしょう」

 

 紗夜さん、確かにあなたの言っていることは正しい。現に俺は困っている。だが、それはお前もだかんな!?何が兄さんだ、お前の方が断然しっかりしている、そもそもお前らの方が年上だろうがッ!

 ていうか結局日菜ちゃん離れてくれてないし!

 

「おにーちゃん、お昼ご飯はもう食べた?」

「いや、まだだが」

「じゃあ、一緒に行こっ!」

「えぇ……断っちゃダメ──」

「日菜のお願いを断るのは許せませんよ」

「アッハイ」

 

 紗夜さんがちょっと怖い。断る雰囲気を出しただけで高◯ち◯子並みの眼光で睨みつけてきたんだけど。それもそうだけど、今のセリフからシスコンオーラが溢れ散らかしている。さては、もう隠す気なしだな?

 

「兄さん、ネクタイが曲がっているわよ」

 

 もう学校が終わり、服装に気をつける時間でもないのに、風紀に厳しい紗夜さんは、俺にそう言うとネクタイに手を伸ばした。

 そうすると、当然紗夜さんの顔が目の前まで迫ってくるわけだ。あとは言わなくても分かるな?この美人顔が目の前に迫ってドキドキしないわけがない。心臓がバクバク言ってやがる。紗夜さん可愛すぎな。

 そして、当たり前のように俺を真ん中に両サイドに日菜ちゃんと紗夜さんがつき、大体目的地を察しながら歩いた。その間、日菜ちゃんがひたすら紗夜さんをベタ褒めし、その度に照れる紗夜さんを見て笑ったりしてた。ツンデレもいいけど、クーデレもすっごくいいと思うんだ!

 もうお腹いっぱいの俺がやってきたのは、案の定あのファミレス店。俺は財政の安定化を図るため、とにかく安いやつにした。その一方、二人が頼んだものは、例のアレ。

 

「えっ、お前らこれ全部食うつもり?」

「うん、そうだよ?ね、おねーちゃん」

「ええ、そうよ。これくらいが丁度いいわ」

 

 えっとだな、お前ら、山盛りポテトって分かるよな、あの回転寿司食いに行った時に見るあのサイドメニューのやつ。あれの1.5倍くらいの量のポテトが計3つ。モカちゃんの如く誰かに脂肪分を送っているわけではないだろうし、太らないだろうな?

 そんな俺の心配をよそに、物凄い勢いで食べ始めた。やっぱり紗夜さんってポテト好きなのかな(すっとぼけ)。

 

「紗夜s──ってポテト好きなのか?」

 

 危ない危ない、リサの時のようにさん付けするところだった。合わせるのは基本俺、それ以外の選択肢は不可能だからな。

 そんな紗夜s──は、俺の質問を聞くと、別に好きじゃないとかまくし立てていたが、その割にはものすごい勢いでポテトに手を伸ばして口に運んでるからなぁ。元々ポテトが大好きなのは知ってるけども、たとえ知らなくても大抵察せるだろ。

 

「あっ、もう無くなっちゃった」

 

 日菜ちゃんが最後の1本を掴み取った。ちなみに、俺もそろそろ完食しそうだというペース。あんた達食べるの早すぎない?

 というか紗夜?そんな落ち込まないで?ポテトなんていつでも食べれるじゃん?それに絶対十分な量だろ。

 

「すいません」

「はい」

「山盛りポテト一つ」

「かしこまりました」

 

 えぇ……(困惑)まさかのおかわりしちゃったよ。流石の日菜ちゃんもちょっと引いている気がするんだけどなぁ。

 ここで、太るぞとか茶々を入れてみても面白いんだけども、わざわざ好感度を犠牲にする必要はない。

 紗夜が注文した直後に完食した俺は、ポケットからスマホを取り出し、暇つぶしに興じる。ログインとかまだしてないからなぁ。朝はリサのせいで出来そうになかったし。

 おっ、モー◯リ来てるじゃん。回収しとかないと。これ、育成しちゃダメらしいからな。ランダンで使えるからな!

 諸々の作業を終えると、紗夜が一人でポテトにありついていた。相変わらずのハイペースで無駄のない無駄な動き(?)で黙々と食べ勧めている。そろそろ認めたらどうなんだ。まあ、意地でも認めないってのもまた可愛らしいんだけども。

 結局、10分とかからず完食してしまった。相変わらず、ポテトに目がない人だと思った。

 ファミレス店を後にし、解放されないかなーとか0に等しい可能性を期待したものの、やっぱり0だったらしく、そのままどこかへ連行された。

 引かれるままに歩くこと数分、絶対に忘れることのないあの場所にやってきてしまった。

 

「どうしたの?そんなに怖い顔して」

「い、いや、何でもないんだ」

 

 その割には、全身が震え上がっている。武者震いだ。武者震いなんだからね!

 決して、前の世界のまりなさんがヤンキーで来るたびに震え上がっていたってわけじゃないんだからね!大好物(お供え物)のピーマンが無くて戦々恐々としているわけじゃないんだからね!

 

「ほら、行くわよ」

 

 何をしているのかしら、と紗夜に呆れられ、俺の事情を知らないくせにと内心思いながら中に入った。

 

「いらっしゃい、うんうん、いつも通りだね」

 

 ほんとそれな。まりなさんがいつも通りで安心したわ。ここでもヤンキーだったら自室に引きこもるところだったわ。そして親に一生分のピーマンを買わせるところだったわ。

 

「秋人くん、ほっとしちゃって、よっぽど嬉しいんだね」

「いや違う──」

「おにーちゃん大好き!」

「兄さんにそう思われているのは嬉しいわね」

「はぁ」

 

 ねえ、貴方達どうしたらそんな勘違いを起こすわけ?しかも事情を説明しようものなら痛い目で見られること間違いない。詰みってはっきりわかんだね。

 

「おにーちゃん、行こっ!」

「さっきあんなにポテト食っといて何であんなに元気なんだか……」

 

 俺だったら絶対に胸焼け起こしてるわ。それなのに、日菜ちゃんは元気に飛び跳ねている。ほんと、内臓どうなってんのさ。

 

「たかがポテトで凹んでいたら、人間失格です」

「いや人間の基準厳しスギィ!」

 

 当たり前のように言い切ったけど、それで少なくとも人類の半分が人間扱いされてないことになると思うよ!?

 それと紗夜さん、きょとんと首傾げないで!可愛すぎて死にそうだから!可愛さアピールは永遠にしてくれて構わないけど俺が限界迎えるから!

 

「何をしているの?早く行きましょう」

「イエッサー」

 

 もういいや、考えたら負けなんだわ、この世界。

 だってほら、スタジオに入る扉を開けたらさ、なんかいるもん。

 

「おにーちゃん遅いよ!」

「こんにちは……兄さん」

「みんな兄さんを待ってたのよ」

 

 えー、やっぱりというか、また妹が増えました。もう扉を開けるのはやめたほうがいいのかもしれない(白目)。




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