たいしたものではありませんが気楽に見ていただければと思います(*´ ˘ `*)
『ねぇ、羽依里。』
『…。』
『羽依里ってば!』
『はっ!ごめん。ぼーっとしてた。』
『大丈夫?熱でもあるんじゃないの?』
そう言って鴎はおでこに手をあてた。
『熱はないみたい。』
『鴎…む…む…ごっほ!』
『でた!謎のむごっほ病!』
『それよりなんの話だっけ。』
『羽依里全然聞いてなかったでしょー。』
『もうすぐ七夕だよ?』
気がつけばもう7月に入って何日か過ぎていた。
『そうか、もう七夕の時期か。』
『そうだよー。さっきから言ってるよ?』
『ごめん。ごめん。』
『それでね、七夕にお祭りしよっ♪』
『七夕祭りか、いいな。』
『でしょでしょー!』
鴎の提案で七夕祭りをすることにした。
『短冊用意しなきゃ!』
『みんなにも願い事書いてもらわなきゃね!』
そんなに七夕が楽しみなのか張り切っているようだ。
『俺は何をしたらいい?』
『とりあえず笹を取ってきてほしいな。』
『わかった。』
とは言ったもののこの島のどこに笹があるのだろう。
島のどこかにはありそうだけど。
山の方へ向かって歩く。
『鷹原じゃないか。どうした?』
そう言って声をかけてきたのは天善だ。
『ああ、笹を探していてな。』
『笹か。七夕飾りでも作るのか?』
『ああ、鴎に頼まれてな。』
『それなら秘密基地の裏手の方にいい笹がある。そこから取ってくるといい。』
『ありがとな。』
秘密基地の方へ歩く。
ごーーーー。ごーーーー。
ものすごい音が後ろからずっと聞こえてるが…
振り向くとものすごい重りをつけた天善がこちらへ向かっていた。
『特訓だ!!』
そう言って山道を大きな音と共に上がっていった。
秘密基地裏手につくと大きな笹がたくさんあった。
『よし。これにするか。』
形のよさ気な笹を取って帰ることにした。
一方その頃…
『くださいなー。』
『あら、鴎じゃない。今日は三角形の秘密入ってないわよ?』
『ちがうよー。今日は短冊とペンを買いに来たんだよ。』
『短冊?あー、そういえばもうすぐ七夕ねー。』
『今羽依里と七夕飾りを作ってるから後でみんなにも願い事書いてもらうからね!』
『わかったわ。藍にも声掛けとくね!』
短冊とペンを買った私は他の人達にも声を掛けて回った。
『おおー、これはまた立派な笹ですな。』
『だろ?持ってくるのに苦労したよ。』
『問題はどこにこれを設置するかだ。』
『んー、秘密基地とか?』
『それなら持って降りてこなくてよかったんだけど…。』
『じゃあ…役場とかどうかな?』
『それならのみきに聞いてみようか。』
俺たちは役場へと足を運んだ。
『七夕飾り?いいんじゃないか?許可を取っておこう。』
『やったね♪』
早速七夕飾りの設置に取り掛かる。
『これで良しと。』
『羽依里!立派な七夕飾りができたね!』
『そうだな。暗くなってきたから短冊書くのは明日にしよっか。』
『うん、そうだね!』
『じゃあ羽依里。また明日ね!』
『ああ、また明日な。』
初日は飾りつけだけして解散した。
次の日。
『羽依里おはよう。』
『鴎、来るの早いな。』
10時前だったがすでに集まり始めていた。
『よーし!願い事書くぞー!』
今にも脱ぎそうな勢いの良一だ。
いつもの面々に加え島の子どもたちも集まっている。
『鴎は何をお願いするんだ?』
『んー、今考えてる。』
『そっか。』
他の人達を見てこよう。
『天善、何をお願いするんだ?』
〜卓球で世界一になりますように〜
『天善らしいな。』
『チョレーーーーイ!』
『ポーン!』
しかしイナリには負けているようなので世界一にはかなり時間がかかりそうだ。
『良一はなんて書いたんだ?』
〜島に裸祭りの伝統が出来ますように〜
『いらないだろ。』
バシュ!!
『ああーー、俺の短冊がぁぁぁ』
良一の短冊はのみきに撃たれて散ってしまった。
夢破れたり。
『藍はなんて書いたんだ?』
『羽依里さん。これです。』
〜蒼ちゃんとずっと一緒にいられますように〜
『藍らしいな。』
『当たり前です。そう言う羽依里さんはなんと書いたんですか?』
『あー。俺はまだ決めてない。』
『そうですか…。』
『蒼〜。願い事書いたのか?』
〜みんなが健康でいられますように〜
『普通だな…。』
『普通が一番よ!』
『確かにそれもそうだな。』
『のみきは…?』
〜身長が伸びますように〜
『成長期途中か?』
『う、うるさいな!』
…あれは?しろは?
しろはも来ていた。
『どれどれ?』
〜スイカバーたくさん食べたい〜
『うん。食べたらいいよ。』
『どすこい!!』
『なんでだよ!!』
島の子どもたちも願い事を書いていた。
〜ししょーみたいになれますように〜
〜ヒデに会えますように〜
〜ザリガニがたくさんとれますように〜
『…もう少しマシなのはないのか?』
そんなことを考えていると後ろから声が聞こえた。
『シズク!みんなが何か書いています。』
『紬〜。あれはね七夕お願いよ!』
『むぎゅ?タナバタですか?』
『七夕にお願いすると願いが叶うんですって!』
『紬!おっぱいを大きくするチャンスよ!』
『おおー。それは楽しみです!』
『いや、それはないだろ…。』
『タカハラさん、センニューカンにとらわれてはいけません。』
『そういう問題か…?』
『鴎は何か書いたのかな?』
『んー、決まらない…。』
どうやらずっと悩んでるようだ。
『まぁ時間もあるしゆっくりでいいんじゃないか?』
『うん…。そうだよね!』
『羽依里は書くこと決めたの?』
『実は俺もまだなんだ。』
『じゃあゆっくり考えよう!』
まだ時間はある。鴎の言うとおりゆっくり考えよう。
『羽依里!』
『ん?』
『今日も楽しかったね♪』
『ああ、楽しかったな!』
『それじゃまた明日ね!遅刻しないでよ〜』
『ああ、また明日な。』
その夜。
『願い事。うーん。願い事。』
『羽依里はなんて書くのかな…。』
『私は…。』
〜たくさんの冒険が出来ますように!!〜
『うー、ちょっと違うかも。』
〜たくさんのひげ猫団員が出来ますように!!〜
『んー。これは違う。』
『迷うなあ。』
『…あっ!そうだ!!』
『羽依里おはよう!』
『鴎、おはよう。今日も早いな。』
七夕当日になってしまった。
笹には島の子どもたちや島の人たち、みんなの願い事が書かれた短冊が風になびいていた。
俺の願い事はまだ書いていない。
『羽依里は願い事書いたの?』
『いや、それがまだ…。』
『そっか。』
『鴎は書いたのか?』
『…うん。』
『見せてくれ。』
『ダーメ。羽依里が書いたらせーので見せあう!』
『なんだそれ。』
とは言ったもののあとは俺だけのようだ。
『何を書こうか…。』
『…。』
『羽依里?願い事決めたの?』
『悪い、まだだ。』
『早くしないと日が暮れちゃうよ?』
『…よし。決めた!』
『おお!ようやくだね!』
『じゃあ羽依里せーので見せあうよ!』
『ああ。』
『せーの!』
〜鴎と一緒に冒険が出来ますように〜
〜羽依里とずっと冒険出来ますように〜
『ぷっ!あははっ』
『羽依里同じこと書いてる!』
『まさか鴎と同じこと書いてるとはな…。』
『羽依里…。』
『ん?どうした?』
『これからもずーっと一緒に冒険しようね!』
『おう!これからもよろしくな!』
『羽依里と一緒にいれてよかった。』
『ああ、俺もだ。鴎と一緒にいると楽しい。』
『ぷっ。羽依里真面目な話似合わないよ!』
『なんだよ鴎から言ってきたんだろ。』
『あははっ。』
そして羽依里は笑っていた私をくいっと引き寄せてぎゅっとしてくれた。
『えへへ、羽依里…ありがと。』
そう言いながらほっぺにキスをした。
二人とも顔を赤らめながら。
『さてと、鴎。』
『羽依里!』
『よし、明日に向かって号令だ!』
『うん!それじゃあ。』
『海賊ひげ猫団!しゅっぱーーーつ!』
こうしてこれからも私たちの旅は続いていきます。
おしまい
ご覧頂きありがとうございます。・:・(*´ー`*人)
もうちょいイチャラブさせたかったんですがちょっと時間外足りませんでした( ^ω^ ;)
みなさまのお願いはなんですか?
みなさまのお願いが叶うといいですね。・:・(*´ー`*人)
ありがとうございます!