鴎SS短編集   作:(ノ*°▽°)ノルーっ!

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バレンタインデーのお話です!
至って普通なんですが最後までお読み頂ければ幸いです!


カモメチョコレート♪

もうすぐバレンタイン。

年に一度の大イベントである。

 

『どんなチョコがいいかな…。』

 

チョコと一言で言っても色んな種類があるわけで…。

まずは雑誌で見てみよう。

 

バレンタインオススメ東京で人気のチョコレート10選!

 

『…いや、東京じゃないし普通に売ってないものばかりじゃん…。』

 

バレンタインオススメ女の子が男の子を落とすテクニック!

ふむふむ。チョコレートの代わりに自分にリボンを巻いて

 

『私を食べて♡』

 

と言うと大体のオトコはイチコロです…

 

うん、これは却下。

最近の雑誌はこんなのばかりなのかな…。

島のみんなに聞いたほうが早いかも…。

そんなわけでみんなに聞いて回ることにしました!

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

最初はその辺を歩いていたツムツム!

 

『ツムツム〜!』

『いきなりで悪いんだけど羽依里のためにチョコを作ろうと思うんだけどどんなのがいいと思う?』

 

『ダンゼン、ワタアメチョコがいいと思います!』

 

『…それ作れるの?』

 

『本当はチョコを溶かしてそれをそのままワタアメにできれば理想なのですが、何度やっても無理だったのでワタアメにチョコをかける方法でダキョウシマシタ。』

 

『…そうだよね。ワタアメとチョコってものすごい甘そうだけど…。』

 

『多分フツウの人にはカロリー摂取量がとんでもないことになると思います。』

 

『…だよね…ありがとう!参考にはできないわ。』

 

『お役に立てず申し訳ないです。』

 

感性の独特なツムツムに聞いたのが間違いだったわ…。

次はあの子にしよう。

 

『のみきさん!羽依里にチョコを作るんだけどどんなのがいいと思う?』

 

『鷹原か…そうだな。市販のチョコでも十分な気もするが手作りチョコのほうがやはり喜ぶのだろう。』

 

『やっぱ男の子は手作りチョコだよね!』

『そういえばのみきさんは誰かに上げないの?』

 

『私はそういうガラではないからな。』

 

『良一くんとか待ってそうだけど!』

 

『なっ、そんなことはないだろう…。』

『…ま、まぁどうしてもと言うなら市販のチョコくらいあげてもいいが…。』

 

『ごちそうさまです!』

 

『お、おい…。』

 

とりあえずらぶらぶっぽいのは伝わってきた!

次行こう!次!

 

『シロシロ〜!』

『突然で悪いんだけど羽依里のためにチョコを作ろうと思うんだけどどんなのがいいと思う?』

 

『えっ…。うーん、男の人は甘いもの苦手な人も多いから甘さひかえめに作るとか。』

 

『ふむふむ、なるほどなるほど。』

 

『例えばチョコレートチャーハンとか。』

 

『ふむふむ、チョコレートチャーハ…!?チャーハン!?』

 

『相性的には悪くないと思うんだけど。』

 

『うーん、さすがに遠慮しとこうかな…。』

『ありがとう!またね!』

 

『…?』

 

さすがにチョコレートとチャーハンは相性悪いでしょ!

よし、次行こう!

 

『ズクズク〜!羽依里にチョコを作るんだけどどんなのがいいと思う?』

 

『パイリくんにチョコ?』

『それならおっぱいチョコなんてど…鴎ちゃんどこ行くのー!?』

 

なんの参考にもならないわ…。

最後は材料を見るついでに駄菓子屋のアオアオを尋ねた。

 

『アオアオ〜いる?』

 

『いらっしゃい!どうしたの?』

 

『実はですな…カクカクシカジカ…という訳なの。』

 

『なるほど…どんなチョコがいいか…ね。』

『羽依里のことだからきっと何あげても喜ぶと思うけど?』

 

『…!?』

 

忘れてた。

気持ちを伝えればいいんだってこと。

 

『きゃっ!?』

 

鴎は蒼に思いっきり抱きついた。

 

『アオアオありがとう!頑張ってチョコ作るね!』

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

駄菓子屋で一通りの材料を買いあさり家に帰宅。

 

『さぁて、気合を入れて作りますか!』

 

買ってきた材料は多すぎるくらいだが失敗したときのことを考えてである。

しかしながら今までチョコを作ったことはない。

そこで恒例になっているのが料理本の登場だ。

今回は『誰でも簡単!チョコレートレシピ♪』を参考にしていく。

 

『鴎、手伝いましょうか?』

 

『お母さん、私一人でやってみるね!』

 

『そう、じゃあ何かあったら言ってね。』

 

『はーい!』

 

というか羽依里ってチョコ好きなんだろうか?

 

『…まぁもらってうれしくないことはないよね♪』

 

そう思うことにした。

 

『ふむふむ。まずはチョコを溶かすところからですな。』

 

鍋にチョコを入れ手際よく淡々とこなしていく。

 

『よーし、これくらいでいいかな。』

 

溶けたチョコに型に流し込んでいく。

今回は普通のチョコレートとホワイトチョコレートの二種類を用意した。

型に流し込んだら中に入れるトッピングを施していく。

 

『ふむふむ。やはり定番はピーナッツとアーモンドかな。』

 

型に入れたチョコを冷蔵庫で冷やす。

固まった頃を見計らい冷蔵庫から取り出す。

チョコの表面に文字を書いていく。

 

『…完成っと♪』

『めっちゃ簡単だったね!』

 

チョコレートの準備はバッチリだ。

あとはどうやって羽依里へ渡すか悩みどころ。

 

『シンプルに普通に渡すのもいいけど…。』

 

時間はあるので少し考えることにした。

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

2月14日

バレンタイン当日である。

 

島を歩いていると紬を見かけた。

手には大きめなチョコレートを持っているようだ。

 

『ツムツム〜!』

 

『むぎゅ!カモメさんです!』

 

『おはよう!ツムツムは誰にあげるの?』

 

『ワタシはシズクにズッ友チョコをあげます!』

『最近は男性にあげるのではなく女の子同士でズッ友チョコを渡し合うのが流行っているそうです!』

 

『そうなんだね!友チョコかぁ、友チョコは用意してなかった…。』

 

『カモメさんはタカハラさんにあげるチョコは無事に出来たのですか?』

 

『うん、そうだよ〜!頑張って作ったんだー!』

 

『きっとタカハラさん喜んでくれると思います!』

 

『そうだね!ツムツムありがとう!』

 

『それではまたです!』

 

そう言うと紬は灯台のほうへと走っていった。

 

『さて、羽依里を迎えに行くとしますか!』

 

羽依里とは港で待ち合わせ。

いつも逢ってるのにこういう時はドキドキしちゃう…。

不思議な感じ…。

 

港についてから10分が経過した頃、本土からの旅客船が到着した。

観光客や島民が降りてくる中その姿を見つける。

 

『羽依里〜!』

 

ぱっと見つけてもらえるよう両手で大きく手を振る。

 

『鴎、迎えに来てくれたのか。ありがとな。』

 

『いえいえ、どういたしまして。』

『羽依里、ついてすぐで悪いんだけど…。』

 

『ん?どうした?』

 

『こ、これ作ったの!』

 

後ろに隠し持っていたチョコレートを羽依里に渡す。

 

『これは…?』

 

『き、今日はバレンタインだからチョコレートを羽依里にと…。』

 

『あー、そういえばバレンタインだったな。すっかり忘れてたよ…。』

 

『そ、そうなんだね!』

 

『これはも、もしかして鴎の手作りか…!?』

 

『そ、そう、羽依里がチョコ好きかどうかわからなかったから迷ったんだけど。』

 

『ありがとう。嬉しいよ!』

 

『ホント?良かった。』

 

羽依里は受け取ったチョコレートの箱のリボンをすぐさまほどく。

そっと蓋を開けチョコレートを取り出す。

 

『すごい、ちゃんと出来てるじゃないか。』

 

『羽依里、ありがとう。』

『す、す、す、』

 

『す?』

 

『…好きだよ羽依里。』

 

『…お、俺もだ鴎。』

 

普段一緒にいるけどあまり言わない言葉は妙に照れくささを増していた。

お互い中途半端に緊張してしまった。

 

『羽依里、チョコ貸して?』

 

羽依里からチョコレートの入った箱をを受け取ると入っていたチョコレートを取り出す。

 

『はい、あ〜ん!』

 

『えっ!?今ここで!?』

 

羽依里はとても照れくさそうに口を開ける。

 

『う、うん、美味しいよ!』

 

『羽依里に喜んでもらえて良かった!』

 

チョコレート作戦は成功です!

この後羽依里と二人で一緒に仲良くチョコを食べました。

 

 

おしまい。




(ノ*°▽°)ノルーっ!
拝読ありがとうございました(⊃∀⊂)

今回は鴎に頑張ってもらいました!

チョコください( ^ω^)
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