アブノーマルな転生者ー魔法先生とともにー(仮) 作:ゼロツー・トライバル
最初こそなんか暗いですけどだんだん明るくするつもりです!
では、どうぞ
8月25日 内容を大きく変更しました
12月19日 主人公の一人称変更
「なんだよね!」
「えーそうなの?」
今、僕は生徒会室で仕事をしている。
我が校の生徒会は生徒会と風紀委員会が合併しており、会長、副会長、書記、会計、庶務、風紀長、風紀副長、生徒代表、遊撃二人の10人からなり、そのうちの一人が僕である。
会職は、財務だ。
特に急ぐ仕事でもない、それどころか本当なら数日後にしてもよい仕事だ。
「およ?仕事熱心だね。流石じゃないか」
「君が仕事をし無さすぎるだけだと思うけど」
「『それでも僕は悪くない』ってね」
彼の名前は辻 凌弥。
原初にして最大の過負荷(マイナス)と名乗る人。
その心理は少数以外は誰も根源を知らず、闇に包まれた人だ。
彼の役職は副会長だ。
「あーそれまた今度やるっていったのに…やってるのか?」
会長職についている、羽桜 煬帝。
親友の一人だ。
なかなか高スペックな人間であり、かなりプラスの人間だ。
人を引っ張る才能もあり、会長に向いた人間である。
「みんなができるだけ楽をできるように、ってね。」
「またそれかお前は…」
「放っといてやれや、煬帝」
煬帝に話しかけたのは上條 龍輝。
生徒会の役職では風紀長に属している。
友人などの近しい存在以外には冷酷な人間である。
どちらかといえばマイナス側に存在する人間だ。
ちなみに、関西弁でしゃべる。
「いつものことやろ?」
「まぁそうだけどよ…」
と、いつもの日常が流れてゆく。
そして、またいつもどおり生徒会の活動が終わり、いつもどおりの帰り道。
そして、帰宅。
「おかえり」
「…ただいま」
家には母親がいた。
晩御飯はどうやら鍋らしい。
しかし完成までまだ少しかかるため、僕は本屋へ行くことにした。
その、向かっている途中。
「おやおや?そこにいるのは生徒会財務さんじゃないですかァ?」
「生徒会役員になるとはお高く止まったもんですねぇ?」
ケラケラ笑いながらこちらを見てくる。
中学の頃のいじめグループの1つである二人組だ。
高校は離れたのに、面倒な奴らだ。
「…なにか用?」
「俺たち今お金が少ないんだよねー財務さんはお金関係の人だしお金持ってるんじゃない?だからお金、くれるよねぇ?」
すっ、と手を出していつももらっているかのように、当然のように。
こちらを笑いながらこちらを見ていた。
「…断るよ」
「あァ?口答えかよ?」
「……………」
「なんとか言えよッ!」
そういいながら僕の横腹あたりに回し蹴りを繰り出す。
あたってよろけたところに、もう一人が俺の頭にかかと落としをしてきた。
僕の頭からは血が流れる。
「よいしょっと…財布の中身はー…けっしけてやがる」
二人は当然のごとく俺のズボンから財布を取り出し、中の金を抜き取る。
そこで、ちょうど通りかかった人がが現れた。
「そこで何をしているのかな?」
「あ?うぜぇんだよ、消えろ!」
「君たちが消えればいいんじゃないかな」
彼は、威圧感を放つ。
しかし威圧感というよりは、なにか、もっと気持ち悪いなにか。
彼、辻凌弥本人いわく、過負荷(マイナス)だそうだ。
それは二人に戦慄を走らせた。
「っ…!おい、こいつ例のやつだ!」
「やっべぇ、逃げろ!!」
かなりびびった表情で走り去った。
辻凌弥は追いかけることをせず、こちらに話しかけた。
「ねぇ、大丈夫かい?財布の中身を抜き取られたみたいだけど」
「大丈夫。こういうこともあろうかと大半のお金は他の場所に入れてるから」
そういいながらたって服についた土埃を払う。
血が流れているけど、大丈夫?と言われたが大丈夫だ、と一言だけ言った。
すると凌弥はそうか、気をつけなよといいながら帰っていった。
「…ちっ、二千は取られちゃったな…」
中学までは自分はイジメの対象だったため、こういうことはもう既に経験していた。
もちろん物理的なイジメもある。
その他にも…いや、もう止そう。
そんなことをいったら辻凌弥に怒られる。
彼は僕よりも壮絶な過去を歩んでいたし。
さて、今は何を買うか考えようかな。
そして本屋についた。
頭から血が流れていることに通行人にかなり驚かれたが自分としてはどうでもよかった。
そして僕は目的がある場所へ向かう。
そこには魔法先生ネギま!という漫画がある。
それを取り、レジに向かった。
「420円っすー」
財布から420円ちょうどを取り出して渡す。
「あざしたー」
こうして自分は魔法先生ネギま!という漫画を買い、店をでた。
前までは漫画には興味が無かったのだが、昔に買ってみてから面白くて、それ以来はずっと集めていた。
魔法先生ネギま!を買い始めた理由は友人から一度借りて読んでからというもの、はまってしまったのだ。
他に集めている漫画はやはり、魔法とかのファンタジーばかりである。
…帰って読むのが楽しみだ。
そう思いながら空を見る。
自分はそこにある月をみて綺麗だな、と思い笑った。
…綺麗な風景は癒されるな。
すこし幸せな気分だ。
自分は月から眼を離し、道路を渡ろうとした。
すると横から大型の、それも10tトラックがすごい速度で走ってきた。
トラックに乗っている人も驚いた顔をしており、必死でブレーキを踏んでいるようだ。
大きな音を出してくる。
この分では止まれない。
当たれば死んでしまうだろう。
しかし僕は回避行動をとれないでいた。
それは…自分に死にたいという願望が少しあったからだ。
それに、綺麗な風景をみて幸せな気分になれた。
友人にも恵まれ、みんなの為に精一杯生きることができていた。
もう、十分だ。
そう思って自分は自嘲気味に笑い、眼を閉じた。
一つの心残りがあるとすれば…。
煬帝、龍輝、凌弥…約束守れなかったな…みんなを残して去ることを…謝れないな。
冷静にそこまで考えると、大きな衝撃が自分を襲い、そこで意識は途切れた。
「…ん…?」
はっと目が覚めると、自分は仰向けに寝転がった体勢だった。
最初に眼に入ったのは壮大な青空。
起き上がり、周りを見渡す。
…花畑だ。
向こうの方には木々も生い茂っている。
…綺麗だ…
自分は声が出せなかった。
やはり、ここは天国なのだろうか…
そこに何者かが近づく。
ふと振り返ると
「…お若いの。死んでしまったな。…あれは避けれる範囲じゃったじゃろう。」
「…さぁ、ね。それより、だれ?」
「…あまり信じるものは少ないが…神じゃ。」
「…へぇ…まぁ、僕は信じるよ」
「…めずらしいの…」
何故信じるかって…
あのスピードからの10tトラック衝突で死なない訳は無いと思うんだよね。
それにこんな風景は…現実ではあまりないと思う。
それに死んだ先にいるのは神でもおかしくはない。
だから、信じた。
「ふむ…お主からはなにか普通の人間とは違ったものを感じるのう…よし、気に入った!お主、もう一度人生をやり直して見るつもりはないかの?」
「…もう一度…?」
「そうじゃ。転生…といったほうが良いかの。また新たな命を貰い、そこで暮らすということじゃ。難点は年じゃが…うぅむ…すこしの差異はあれど、ほとんど変わらんじゃろう。この頃ワシの調子はええからのう。」
「…ありがとうございます。幸せな人生、歩みたいと思います。」
実際、この時は迷った。
もう、天国で暮らそうかとも輪廻転生しようかとも考えた。
しかし、神様が直々に命を与えてくださるのだ。
…ありがたく、受けさせてもらうことにした。
「そうじゃの…漫画の世界でも構わんぞ。」
「…そうですか。なら…」
いろいろ漫画は思いついた。
でもその中で一番印象が強かったのは…
「魔法先生ネギま!でお願いします…」
「ふむ、わかったわい」
最後に買った漫画だし…まぁ、ほのぼのも出来そうだし、ね。
魔法ってのもいい。
…自分はどんな世界か深くは覚えてないんだけどね。
実際行くとどんな学校なんだろうか?皆はどんな人なんだろうか?
…楽しみは増えるばかりだ。
「魔法も、取得するかの?なにか希望は?」
「…特にありませんよ。…あっちで覚えることも可能でしょうし。」
取得する楽しみって言うのもある。
…最初から強いはまぁいいけどチートは嫌だしね。
圧勝ばかりもつまらないだろうし。
「…お主、欲が無いんじゃな。よしわかった!適当にたくさんつけておこう!」
「…いいんですか?」
「サービスじゃよ。構わん。」
でも完全に取得して完璧最強にはしないでください、と。
そう頼んでおいた。
そういうとお主も変わっとるの、とそう言い了承してくれた。
どんな技を使えるようになるかは書籍でおくる、とのこと。
本を読むのは割と好きだから文字だらけでもいけそうだ。
「そろそろ、行くかの?」
「あ…あと少しだけ。この景色、見てたいんですよ。」
「安心せい。写真で送っておくわい」
「ありがとうございます…」
なんとも太っ腹な神様だ…
とてもありがたい。
神様はこんな人ばかりなのだろうか…
「…よし、そろそろ行きます。」
「…ならばそこに少し仰向けになってはくれまいか。」
「はい。」
自分は仰向けになり、眼を閉じた。
神様は手を自分の頭の上にスッとおいた。
「…へ、へ…ぶえっくしょい!!」
こんな時にくしゃみとは…なかなか面白い神様だ。
…なんだか、体がふわっとしたような気がした。
そのあと、強風が下から舞い上がる。
…なんだなんだ?
パッと眼を開け、周りをみると…
絶賛落下中でした。
「あぁ、ミスしてしまったわい…まぁ、頑張ってのー!!…大丈夫かのう…まぁなんとかなるじゃろ…」
だんだん神様の声が小さくなる。
落下して行ってるのがわかる。
どうする…どうする…!?
空を飛ぶ…空中浮遊…?
この世界には魔法があるから飛ぶ魔法はあるはず…とりあえず魔法を…
魔法ってどうやって…
とりあえずどの高さから落ちてるか見るために真下をみた。
下にはとても大きな、大樹があった。
あそこに落ちれば…死にはしないだろうが大怪我をしてしまう…!
だが、距離は近い。
もう、ダメか…
「くっ…!」
咄嗟に自分の身を守るように腕を前にした。
そのまま大樹に突っ込む。
枝や葉がが肌を切り、切り傷になる。
幹が鞭のように体に当たる。
そして…地面に当たる直前に奇跡が起きた。
となりにある大樹が光り、自分を少し浮かせてくれたのだ。
そのおかげで落下の衝撃はない。
自分はヨロヨロと立ち上がり、目の前の校舎が目に入る。
…大きな学校だ…こんなの、前のところでは見たことがない。
はは…これからどうしようか…
襲いかかる不安感と、生きていた安心感でなんだか良くわからなくなり、ここで意識は途絶えた。
…こんな意識の途絶え方もあるんだな…
この後からすこしイベントがあって麻帆良学園に入れるつもりです。
先生か生徒がはたまた警備員か…それは次回。