アブノーマルな転生者ー魔法先生とともにー(仮)   作:ゼロツー・トライバル

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どーもゼロツーです
お久しぶり…なのか?
まぁお久しぶりです。
第九話ですよ。どうぞ

12月19日 出会った過去の人を一人にしました



第九話 ー二日目 再び彼とー

修学旅行二日目ーーー朝。

朝食時。

 

「それでは、真帆良中の皆さん!いただきます!」

 

マイクを持つネギ先生の一言でみながいただきますと言って食べ始める。

食事はすごく旅館らしく、おいしいものばかりだった。

みなが笑顔で食べるなか、一人真面目な顔をして考え事をしながら食事をすすめる人が一人。

 

(今日の自由行動はあの彼の捜索に当てるかな…)

 

そう、如月両奈だ。

彼ら三人にあってからそれについてばかり考えていた。

記憶の手がかりだ、そりゃ頭もいっぱいにもなる。

 

(彼は観光だと言っていた。だから数日間、せめて今日だけでもここにいるはずだ)

 

絶対に見つけ出す。

そんな決意を胸にしつつ、朝食を食べ終わった。

ご馳走様、と一人つぶやき立ち去ろうとする。

すると、人だかりが。

どうやら次の自由行動、ネギ先生と回りたい人達が取り合っているようだ。

両奈はネギ先生とまわるつもりもないので、それを横目に外へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて…と。探しますか」

 

あくまで如月両奈として彼を探す。

そう考えつつ、京都の街を歩き始めた。

しかしこの時誰しも考えるだろう。

こんな地道な方法を一人でやって彼が見つかるだろうか、と。

もちろん見つからないのが普通なのだ。

彼女自身があまり危機感を覚えておらず適当に探している、というわけではない。

見つかるかどうかもわからず宛もなく歩いているわけではない。

昨日に感じた魔力を、辿っているのだ。

まだ、近くにいるようである。

しかしここだと確定はできないので歩き回っている、と。

そういうことで、両奈は会えると確信していた。

と、その矢先に…

 

「ほらほら、鹿せんべいだぜー」

 

1枚を持って、一頭の鹿に渡す男がいる。

鹿はもそもそと食べていた。

その男はもう一頭にもあげて、微笑ましいなと考えながら見る両奈。

しかし、よく見ると…

 

「うまいか?鹿よ。おおそうかそうか。よしよしよしよし」

 

意外と簡単に出会った。

両奈の鼓動が早くなる。

見つけた、とつぶやきながら彼に近付く。

 

「あ」

 

彼は少しだけ驚いたように言った。

表情はあまり変わってはいなかったが。

そして、それと同時に。

 

「あ、両奈ちゃーん!そんなところでなにを…」

 

刹那と、その後ろにアスナの姿が。

 

「貴様は…昨日の!」

「よーし!逃げるか!」

 

そう言って鹿に鹿せんべいを全て渡し、彼は向こうへと走り始めた。

そして両奈は追おうとしたが、刹那に話しかけられた。

 

「何故追いかけようとする?」

「え…」

「"兄妹"だからか」

 

まずいーーー。

両奈は追い込まれていた。

両奈=ゼロだと、バレる。

否、ばれている。

 

「両奈さん…貴女がゼロだな」

「…なんで、そう思うの?」

「おかしいと思った。」

 

世界樹の丘でのことだ。

そう言って、話を始めた。

 

~刹那side~

 

世界樹の丘でのことだ。

少し用があってそこを通る時に先生の声が聞こえた。

何かあったのかと思い、陰から見て居たんだ。

先生と対峙していたのは。

 

(あれは…如月両奈か…?)

 

そう、それが貴女だった。

そこから追おうとしたが、その時は先生がいたから私はやめておいたのだ。

そして、大宮駅の時。

そこにいたのは世界樹の丘にいた両奈さんと同じ服装をし、さらには魔力の感じも同じの仮面の者。

しかし、その時には皆の元には両奈さんがいた。

だから、私は混乱したよ。

両奈さんじゃないのか、と。

そして貴女はゼロと名乗った。

私はこの時、世界樹の丘で見た両奈さんは見間違いだったのか、と思い込んだ。

そして、昨日の晩。

風呂から出るときだ。

ゼロは閃光を放って私は目が眩んだよ。

そして、視界が戻った時にいたのは両奈さんだ。

音もほぼなく、私の目の前にいたのだ。

しかも、都合よくゼロと入れ違いで両奈さんがきた。

その地点で私は疑ったよ。

そのあとあの男に出会って兄妹、と言われていた。

そして、今。

あの男を追おうとした上、兄妹という単語に反応。

そして…

 

「もし両奈さんがゼロではないならゼロという名は知らないはずだ」

「…ッ…!」

「今でもう確信した。貴様はゼロと」

 

私は、両奈さん、否。ゼロにそう言い放った。

 

~刹那sideout~

 

バレた。

両奈の心の中にはその現実と、焦りしかなかった。

彼女と、刹那がにらみ合う。

両奈は冷や汗をすこしかいていた。

しかし、ここまで言われては言い訳は出来ない、

 

「…ばれたなら仕方ないね。そうだよ、私がゼロ。風呂場で襲撃したのも私だよ」

「今一度問う。何が目的だ」

 

両奈は、正直に言うことにした。

信じてもらえるかどうかではなく、ただ信じてもらえることを信じて。

 

「私は…ね。みんなを守りたいだけだよ」

「…嘘はついてないみたいだな。ならば何故正体を隠した」

「えっと…それは…」

 

言いにくそうに、重い口を開いて言った。

 

「…目立つの、恥ずいから…」

 

そう、ボソッと呟いた。

刹那は、意外な理由だったので笑い始めてしまった。

 

「ははは、そんな理由でだったか」

 

そういって笑っている刹那。

どうやら、信じてくれたみたいだ。

ここからは協力して、みんなを守ろう、と。

そういいつつ握手を交わした。

 

「さて…待たせたな。そこの男よ」

「いーやいや、まったってほどでもないぜ?」

 

凌弥は、そう返した。

刹那はこいつのことだ、人払いは済ませているのだろう。

そう思っていたが、どうやら的中したようだ。

周りには人はおろか鹿すらいない。

 

「ルールは簡単…人払いの効いているエリア内で俺にダメージを与えることが出来たらクリアだ。」

「クリアしたら、どうなる?」

 

刹那はそう聞いた。

クリアしたところで、自分たちは利益はあるのか。

そう考えたようだ。

 

「クリアしたら…そうだな。どうするか…」

 

うーん、とうなりながら彼は考える。

しばらく考えて、結論を出した。

 

「よし、決めた。もし当てられたらなんでも質問に答えよう。また、なんの依頼でも無料で受けようじゃないか」

 

そう言ってこちらを向いた凌弥。

刹那としては都合がいい。

質問に答えてもらえるのはかなりの条件。

それは両奈としても同じだ。

アスナには…まぁ特に利益はないが、依頼権を使えば十分だろう。

 

「失敗条件は…そうだな…あれにするか」

 

そう言って手からかなりの数のキューブを生み出した。

その数は、すぐには数え切れない。

そのキューブらは凌弥の体の周りをゆっくり回っている。

 

「設置、と」

ーキューブ・ジェイル タイプトラップー

 

キューブは四散し、空中や地面にまばらに設置された。

そのキューブらは薄く赤く光っていた。

放ったキューブは当たるとキューブに囚われる。

そうなったらリタイア、と言うことなのだろう。

 

「戦闘不能でもリタイアだ。ラウンド戦で戦おうか。俺は一人で十分…よし、じゃまずは、お前だな。」

 

そういって、アスナを指さした。

そして、簡単なお仕事だなといいながら鼻で笑った。

 

「なにが簡単なお仕事よ!私だって戦えるんだから!」

ー来れ(アデアット)ー

 

そういうと、契約カードが巨大なハリセンになった。

このハリセンは魔法無効化能力が備わっており、魔法を無効にできる。

それだけでかなりの優位のはずだが…凌弥は平然としていた。

 

「一発で十分だな、こりゃ」

 

アスナはこちらに向かって走ってくる。

走ってくる途中にあるキューブはハリセンで叩き、無効化していた。

しかし…

 

「ほらよ」

 

キューブがアスナの目の前に現れた。

もちろん、ハリセンで叩かなければ無効化出来ないので一度アスナは立ち止まった。

それが、行けなかった。

 

「どうした?来ないのか?つっても…動けねぇよな」

 

アスナの周りに無数のキューブがあった。

少しでも動けば、囚われる。

しかし、アスナはそれを省みずに動いた。

もちろん、キューブはアスナを捕まえた。

しかし…

 

「私にはこれがあるのよ!!」

 

ハリセンで中からキューブの壁を叩いた。

すると、キューブは弾けて消えてしまった。

 

「わかった?私はこれに囚われない…リタイアにならないのよ!」

 

強気な顔で凌弥を見て言った。

してやったり、といった感じだった。

しかし、凌弥はニヤリ、と笑った。

 

「いや、もうお前はリタイアだ」

「なんでよ!」

「いやだって一瞬でも囚われたじゃん?」

 

凌弥はそういった。つまりだ。

囚われて時間切れまで動けないからリタイアになるんじゃなくて囚われた地点で脱出したとしてもリタイアだとしたのだ。

 

「ちょっとそんなのずるいじゃないの!」

「はっはっは!しっかりルールは理解しないとな!」

 

アスナの勘違いによって、アスナはリタイアとなってしまった。

そのままトボトボと刹那たちの元へ戻っていく。

次に凌弥が指名したのは刹那。

 

「手加減はせんぞ」

「ああ、全力で来い」

 

そういって、凌弥は刹那の方を向いた。

刹那は早々に刀を抜き、構えている。

 

「お前勝負なら正々堂々といくか。キューブは消しておくとしよう」

 

そういって指を鳴らすと周りのキューブは消えた。

 

「素手でいいのか?」

「ふむ…そうだな」

 

そう言って、凌弥は何も言わず、刀を持っていないのに刀を構えるような体制に入った。

左手が下、右手が上。

左手の人差し指を右手で軽く握り、右手の人差し指も立てた。

 

「どうだ 刹那よ」

「…ほう…」

 

刹那には、見えていた。

刀を持つ彼の姿が。

もっていないのに、持っているかのような威を放っていた。

刹那は少し笑ったような表情をしているが、冷や汗をかいている。

 

「…」

「…ッ!!」

 

全く、彼は動いていなかった。

しかし、刹那は斬られていた。

血も出ていないし、実際斬られたわけではない。

しかし斬られたのだ、気迫のみで。

 

「あぁ、すまないな。無抵抗なことをいいことについ…」

(無抵抗だと…!?)

 

目を見開き、驚いた顔をしている。

汗が垂れた。

このままやっては殺される。

そんな気がしたのだ。

 

(意識上のこととはいえ私が出来ることは全てした!なのに、相手にとっては…無抵抗に等しい、と…)

「どうだ。続けるか?」

「…」

 

圧倒的な実力差。

それを見せつけられ、まだ続けるかと問われた刹那。

答えはすでに決まっていた。

 

「参り…ました……」

「よし、ならいい」

 

周りから見ればなにもしていなかっが、2人の中では既に戦ったのだ。

そう言って、彼は構えを解いた。

その時、刹那は質問した。

 

「何故…手を出さない」

「戦う理由も特にねぇし…女子が傷つくのもなんか、ね。」

 

そう言って、やれやれ、と言ったような仕草をする。

そのあと、最後はお前だなといいつつ両奈の方を向いた。

 

「…勝負…!」

 

彼は両奈を懐かしそうに見る。

そして何の構えかはわからないが、構えた。

どうやらボクシングの構えに少し似ているようだ。

 

「来いよ両奈。力、見せてみろ」

 

その言葉に両奈も技の準備をする。

そして、二人の戦いが始まった。

初手、両奈の攻撃だ。

 

ーギア・チェンジー

「いざッ!」

 

意外にも近距離戦を持ち込んだ。

ギア・チェンジは自身のスピードを変化させる技だ。

もちろん、スピードはかなり上げている。

 

「お!近距離戦か!」

 

足か腕、流派にはこだわらず、とにかく攻める。

しかし、相手の強さもあいまって当たらない、またはガードされている。

そして、睨み合いになった時に言われた。

 

「うん、なかなか速いな」

「速い事はいいことだ…ってね」

「…自分のスピードをあげた上に俺のスピードを下げたな」

 

バレていた。

そう、両奈は相手のスピードを下げる魔法も同時に使っていた。

その二つを使っても、この人のスピードを追い越せないのだ。

だったら。

 

ー空域・絶ー

「おお、空域かッ!」

 

空域、とは。

両奈が使う魔法で、生命力を奪う魔法だ。

強力な魔法だが、彼には避けられた。

 

「なかなか強い魔法を使うな。掠ったぞ」

「……」

 

ならば、と。

両奈は再びギア・チェンジを使い、近距離戦を挑んだ。

しばらく、攻撃したあと。

両奈はスキを見てコンボを仕掛けた。

 

ー空域・絶ー

 

相手の少し左下を空域で攻撃したあと、自分自身は相手の右上あたりをまわし蹴りの容量でける。

空域は左下、蹴りは右上。

空域を避ければ蹴りをくらう。

ギア・チェンジによってスピードの上がった蹴りをもろに受ければ勿論ダメージになる。

どちらかは当たる。

そう踏んで両奈は仕掛けた。

しかし…

 

「ガードは出来るんだぞ」

 

空域を避け、蹴りを受け止められた。

そしてバックステップし、手に魔力を集中させ、炎を放とうとするが。

目の前の彼が消えたかと思えば、後ろにいて両奈の背に手を当てていた。

当てているだけで勢いもなく、ダメージにはなっていないが…

 

「俺がここにエネルギー弾を撃てば…わかるな?」

「…強いなぁ…私の負け、だね」

 

両奈に負けを認めさせ、試合を終了させるには十分の一撃だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「終了、な訳だけど…」

「…負けてしまったな」

 

両奈と刹那は落胆していた。

力の差があるとはわかっていたが、傷一つつけられなく、それも降参してしまうような終わり方。

そして、聞くことも聞けない。

そう、思っていた。

 

「よーしお前ら!なんでも聞け!」

「え?」

 

凌弥はそう、大きく言った。

なぜだ、とアスナを含め3人は思った。

まさに、虚をつかれた感じ。

 

「…貴様が勝ったんだぞ?」

「まぁいいじゃねぇか!楽しめたんだからな!」

 

そういって彼は笑っている。

両奈側としてはとてもありがたい申し入れだ。

まず口を開いたのは刹那だ。

 

「まずは、貴様の名前を問いたい。」

「ん?いいぜ。改めて、だな。俺の名前は辻 凌弥だ。所属組織はー…まぁそれはいずれわかる」

「では、もう一つ。…貴様らは味方か?」

「もちろん、味方だ」

 

即答だった。

その答えに驚いて目を見開く刹那。

敵だと思っていた人達は味方。

そりゃあ驚く。

 

「信頼は、していいんだな?」

「大丈夫だよ、刹那」

「両奈…?」

「そんなこと、する人じゃない」

 

そう、両奈は微笑みながら言った。

記憶の欠片で戻った記憶の中の彼は、信頼できる存在。

そう、直感した。

 

「じゃあ、私から。」

「なんだ?両奈」

「私は一体、何者か」

 

そう、聞いた。

彼以外の二人も含めて三人との関係はとか、君はどこから来たとか。

そんなものではなく、単刀直入に。

自分は一体何者かを聞いた。

 

「この話はアスナと刹那には聴かせられんな」

ーキューブ・ジェイルー

 

そういって刹那とアスナを除いた四人を外界と遮断した。

なかから出す音は外に聞こえず、外から中は見えない。

そんな空間だ。

 

「…現 真帆良学園中等部3-A如月両奈。そうだな、前の世界では高校二年生だったな」

 

そう、凌弥が言った。

少し上を向いて、懐かしそうに言った。

前は生徒会に属していた。俺たち四人で、血は繋がってないが兄妹のようだったよ。

そんなことをいいつつ、ふっと笑った。

次に凌弥は両奈を指さして言った。

 

「そう、確かに兄妹のようだった。でも前のことは思い出さなくていい。今を生きろ」

 

そう言って彼は銃を両奈に向ける。

両奈が驚いている隙に額へ向けて発砲した。

ズガン、という轟音を鳴らし、彼女の頭を貫通する。

しかし、両奈は倒れない。

少し仰け反っただけだった。

 

「記憶弾(メモリーボム)…記憶を操る銃だ。お前の記憶からマイナスの記憶を破壊した。」

「え…」

 

確かに、破壊されていた。

思い出そうとしても思い出せない。

嫌な思い出だけ、思い出せない。

 

「お前はもう過去に囚われるな。今の、普通を生きろ。せっかくの新しい人生だろ?…新しい生き方を見せな」

 

そう言って、パチンと指を鳴らすとキューブは消え去り、外界との繋がりが元に戻った。

 

「そう言う事だ。理解したか?両奈」

「…うん」

 

納得したかはわからないが、頷く両奈。

でも、幾分か先程よりもスッキリした顔をしていた。

 

「さて、そろそろ行くか。んじゃ、またな両奈」

 

彼はそのまま、後ろを向いて歩いて観光へ向かった。

刹那たちは何も言わず、敵でなくて良かったと安心した顔で見送る。

 

「…うん。ありがとう!」

 

両奈が礼を言うと彼はこちらを向くことはなかったが、後ろ手に手を振って、立ち去っていった。

 

「そう言えば両奈?あいつらからなんて答えられたの?」

「…思い出さなくていい、両奈でいいと。そう言ってくれたよ」

「吹っ切れたみたいだな。」

 

そう言って3人もすこし晴れ晴れとした気分で皆の集合場所へと戻っていった。

 

 

ーその頃凌弥ー

 

「いやー可愛いなぁ動物は…」

 

そう呟きながら鹿を撫でる。

 

「さてと。ネギはこれからどうなるかねぇ…」

 

そんな独り言を言って、のほほんとどこかへ歩いていった。




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では、また会いましょう
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