「.....」
起こすか、起こさないか....
「まぁ..起こさなくてもいいよね、昨日の迷惑行為のお返しだ」
遅刻をさせるのは可哀想なので、ギリギリいつもより20分遅く起こすことにした。
ジリリリリリリリ
(目覚まし時計...?設定したっけな?)
「迅くん....やっぱり起こしてくれなかった....」
「...いやいや、僕も寝坊しちゃったから起こすのが遅れちゃったんだよ」
うわぁ...こんな事になるなら起こしておけば良かった...
「昨日の件はごめんね、まだ怒ってたんだ...」
「僕もごめん、あんな事で怒るなんて...高校生になって馬鹿な事をしたよ」
「「........」」
「はい!仲直り!ごはん食べよ〜」
「そっ..そうだね、食べようか!」
(やんなきゃ良かった......)
朝から疲れることしちゃったなぁ...
「忘れ物なし!迅くん!学校行こ〜」
「姉さん、お弁当忘れてるよ」
「えぇ〜!あっ、本当だ、ありがとう〜!」
「全く...今度こそ行こうか」
「うん!」
僕と姉さんの通学路は途中まで一緒で、姉さんは花咲、僕は羽丘...なんで同じ高校にしなかったか...それは、姉さんが僕から離れる練習と考えての選択だったのだが...意味は無さそうだった。
「えぇっと..姉さんは今日夜遅いんだよね?」
「うん、なるべく早く帰ってくるよ!」
「遅かったら迎えに行くから連絡して、姉さんみたいな可愛い人が1人で歩いてたら襲われちゃうかもしれないからね」
本当に心配だ...姉さんはアイドルなんだから、変なファンも少なからずいるだろう。
「〜〜!分かった、じゃあね!」
すると、姉さんはこちらを見ることなく走って行ってしまった。
「行っちゃったよ...足速いなぁ」
最後にもう少し姉さんと話しておきたかったが..
仕方ない...学校へ行こう、憂鬱なあの席に。
「.....」
(いっつも不機嫌だなぁ....)
「おはよう、美竹蘭」
「....」
(こいつ....挨拶すら出来ないのか...モカさんの親友だって言うからもう少し話しやすいと思ってたのにな)
「.....」
「.....」
「「........」」
(憂鬱だ........)
「じゃあ、隣の人とペア組んで〜」
「よろしく」
「....」
(頼むから、喋ってくれ...!)
「あんた..」
「喋った!」
(なんだい?)
しまった...驚いて本音と心の声が逆になっちゃった。
「喋ったって...まぁいいけどさ、美竹蘭って呼ぶの止めて」
「はぁ...他になんて呼べばいいの?」
「自分で考えてよ。少しは頭を使って」
なんかイラッてくる言い方だな...
「そんな言い方はないんじゃないか?もう少し言葉をオブラートに包んでくれよ」
「他に言い方ないでしょ...無駄な事言わせないで」
(ダメだこれ..イライラしてきた!)
「なんで言っても変えられないんだよ!もっと優しく言えないのはどうしてなんだよ?!」
「うるさいな...!どうしようがあたしの勝手でしょ?」
「いいや、隣の僕の心を傷つけてるから僕も関係しているね」
「はぁ...?あんた子供みたいな事言わないでよね..」
「兎に角!君の事を僕は”美竹蘭”と呼ぶからな!」
「だから...やめてって...」
すると、ここで乱入者だ。
「そこの2人〜?青春してるね〜でも授業中にいい度胸してるんじゃな〜い?」
「「......」」
「廊下...立ってみよっか?」
多少の反省...確かにさっきの僕はまるで小学生だ...
「すまなかった...僕もムキになってしまった」
「....私もムキになった、ごめん。」
「んで?なんて呼べばいい?」
「蘭でいい」
「分かった...僕も下の名前で呼んでいいぞ」
「下の名前..知らないんだけど」
「名字は?」
「知らない」
「.....僕の名前は丸山迅。よろしくな蘭」
「よろしく...迅」
「それにしても暇だな...授業終わるまでに後20分はあるぞ..」
「あんたがモカの言ってた迅か....聞いたのよりかなり変わった人だね」
「僕ほど普通な人はいないだろ...髪の色を見ろ、黒だ」
「はぁ...?」
「僕の周りの人は髪の色がおかしい...黒が全くいない」
「....」
「黒こそが1番だ!姉さんには悪いがピンクってなんだよ!意味わかんないよ...みんな黒が一番だよ...」
「あんた...あたしの髪見てどう思う?」
「....赤だけ切ってやりたい」
「クールだと思ってたけど、あんたってなかなか変人だね」
「確かに...久しぶりにこんな事言ってる気がする」
確かにそうだ...相手に敬語を使わないのもかなり久しぶりだ...
「迅...で、あってるっけ?」
「おう」
「あんたの姉さんは髪の色ピンクなんでしょ?それでも迅は黒なんだ...良かったじゃん」
「....本当は黒なんかじゃないけどね」
「....?....!う...後ろ...」
「どうしたんだ?蘭...」
怖いなぁ...顔がやばい事になってる...
「本当に青春ね〜おばさんには眩しいくらい....そんなに仲良くなれたのなら...」
「2人で一日一緒に過ごして貰おうかしらね...?」
「えっ?ちょっと待ってよ..これからの授業どうするんですか?!」
「と言っても...仕事をして欲しい先生のお願いだけどね。それにこれから総合しかないし..」
「あっ...良かった。蘭...仕事しに行くか...」
「そうだね...早く行こうか」
「じゃあ、お昼持ってよろしくね〜」
「そんなに量あるんですか?」
「1学年全員の資料全部だからね!頑張れ〜」
移動をすると後ろから声がうっすら聞こえる
「2人とも友達作れてなくて心配だったから安心安心〜!」
あれ?僕って蘭と同じくらい問題児だったのかなぁ?
この後...僕達は夕方になるまで仕事をし、帰ることになった。
「なんか蘭のこと勘違いしてたかも...」
「まぁ...あたしも」
「本当に久しぶりに本音で話せたよ、ありがとう。」
「....じゃあまた明日」
「うん、また明日」
「よしっ!帰るとしようか!」
久しぶりに楽しいかったな〜帰って料理しよ〜
ストック無くなってしまいました...こっからが亀更新の始まりかも...