急げ、急げ...アルバイトに送れる訳には行かない!
「おぉ〜迅くんギリギリセーフ〜」
モカさんとは同じ学校だったけど蘭と話をいていたせいか遅くなってしまった。
「あはは、危なく遅れるところでしたよ」
この時間は人が以外に来ない時間帯なのだ。その分、部活などの帰りでよってくる学生が今から2時間程たってから多く流れ込んでくる。
「どぉ〜?蘭と仲良く出来たぁ〜?」
「そうだね〜私も気になるなぁ〜」
品出しから戻って来たリサさんも興味があるようだ
「蘭とですか?まぁ仲良く出来てますよ..あっ、いらっしゃいませー」
「.....へっ?」
モカさんとリサさんの表情が固まった...僕今なんか言ったかなぁ。とりあえお客様の対応を完璧にしているフリしとこ...
「どうしたんですか?あっ、ええっと..アメリカドッグですね?袋はいらなくて、へっ?ケチャップじゃなくて砂糖ですか?分かりました...はい、こちらになります、ありがとうございました!」
アメリカンドッグに砂糖か...どんな味だろうか。
今度食べてみよう...いや、今日の帰り食べよう。そんな事を考えていると隣のモカさんが話しかけてくる。
「もう1回さっきの言ってくれない?」
「えっ?珍しく真剣ですね...蘭の事がそんなに心配ですか?」
更にはリサさんにも追求される。
「いやいやいや、そこだよ!蘭の事だよ、呼び方呼び方!」
無駄にテンション高いな...別に変な事は言ってるつもりないけどなぁ
少し面倒くさくなってきたな..
「呼び方...?意味わからないですけど蘭とは仲良く出来てますよ?これでいいですか?」
「「やっぱり蘭呼び!」」
あっ、そっか〜そう言う事なのかな?
「....今は仕事中ですよ〜話は後でにしましょうね〜」
「リサさん...」
「OK〜」
何をする気だ...
するとリサさんは客がいないことをいい事に休憩室に入っていき、スマホを取り出した。
「もしもし〜彩〜?少し弟君借りるけど良い?」
電話...どういう...
「えっ?待って待ってリサさん!その電話相手姉さんですよね?!」
このまま話を進められるとこの後どこかに移動するパターンだ!止めなきゃ..
「は〜い、ここからは進ませませ〜ん」
モカさん...!クソぅ...諦めるかしかないか...
「あっ、良いの?ありがと〜!また今度遊びに行こーねー!バイバ〜イ」
俺のアメリカンドッグ....また明日か。
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「で...何が聞きたいんですかね?」
ぶっちゃけ何が聞きたいのか分からない...と言うか!
「なんで人が増えてるんですかねぇ?!」
「まぁ...偶然会っちゃったから仕方ないよね〜あともう一人呼んだんだけどなぁ...」
そこには何故かRoseliaのメンツが追加で席に座っている。そして小声だがあと一人増える情報も得られた。
なんでこんな事が大きくなっちゃったかなぁ〜。そんな感じで不満を感じていると最後の人物がやってくる。
「やっほ〜!あれ?お姉ちゃんもいるじゃん!」
「あっ、今日は帰りますね。お疲れ様でした」
最悪、日菜さんかよ...姉さんにも話が伝わるからこの場面だと最悪...もう一度だけ言う本当に最悪だ。
席から立ち上がる。帰ろ...
「逃げられるとでも思ったかしら?」
「えっ?!友希那さんも協力しちゃいます?!」
こう言うの1番協力しなそうだけどな...ともかく友希那さんに止められた。
すると...
「ハイハイ、被告に〜ん座ってくださ〜い」
「被告人?!」
モカさん...僕はなんも罪を犯してませんよ
「尋問を始めま〜す。蘭の事を貴方は学校でなんて読んでいますか?」
「蘭」
「じゃあ次〜私ー!私とモカの事は?」
「リサさん、モカさん」
「で、ここにいる人全員にさん付けで呼ぶけど蘭の事は〜?」
「蘭...ってあぁそういう事ですか、安心してください変な気はありませんから無駄な心配はしなくても結構ですよ?」
なんだなんだ、そういう事か。確かに僕が女性を呼び捨てにする事がないから心配になったのか...なるほど納得。
「.....やっぱり有〜罪」
「なんでですか?!おかしいでしょ?!」
そんなこんなでワイワイ騒いでいるとあっという間に時間は過ぎていく。
「よし、じゃあ今日は解散だね〜それで迅はこれから頑張って皆の事を呼び捨てで呼ぼ〜う!」
「努力はします...」
多分無理だけど...
「じゃあ今から彩ちゃんの家に泊まって来るから、お姉ちゃんは1人で帰ってね〜!」
「許可はとったの?」
「うん!」
「いやいや、許可した記憶ないですよ?嘘はダメですよ?日菜さん」
「あっ、今日リンリンとNFOするけど迅は来れる?」
「えっ?本当ですか?...クソっ、今日こそ姉さんにジャンケンで勝たなきゃ...」
僕はゲームが大好きだ。でも、姉さんの事を最優先にしながら生活をするとゲームのプレイ時間も少なく、周りにはついていけない。
そんな僕には楽しく遊べるゲーム友達なんているはずもないのでこう言う誘いはとても魅力的なのだ。
「燐子さんも、今日は頑張ってでもゲームするんでよろしくお願いします」
「.....!」
あっ、隠れちゃった。いつもこんな感じだけど何時になったらきちんと話せるようになるかなぁ...
「迅..マイクの事なんだけど...音が少し悪いの。いつもみたいに頼めるかしら?」
「全然大丈夫ですよ、数日預からせてもらいますね」
まぁ..機械を弄るのこと全般が好きなのでこう言うのは姉さんのもよくやっている、全然問題はない。
「じゃあ解散で!皆さん、さようなら〜」
「えぇ〜やっぱり泊まりたーい!」
「日菜、迷惑をかけないの...」
まだ言ってるし...今度家に招待するか。
「ほら〜途中まで一緒に帰ろ〜」
「はいはい、押さないでくださ〜い」
背中からモカさんに押されなが道を歩き始める。
「ねぇねぇ、1回呼び捨てで読んでみて〜」
「まぁ..いいですけど...」
「モカ...あんまり強く押さないで」
「....」
「急に黙らないでくださいよ...だから呼び捨てで呼ばれるのはやめた方がいいんですよ」
ほら、僕に呼び捨てされてもなんもいい事はないでしょ?気持ち悪いってどうせ思われてるんだろうなぁ..
「いやぁ...以外に..くるなぁ..」
「心にですか?」
「そうそう」
はぁ...絶対に次から呼ばない...
「まぁ...次からも呼び捨てでいいからねぇ〜じゃあまた今度〜」
やけに早口でそう言ったモカさん...いや、モカは小走り気味で行ってしまった。
「蘭も迅くんに呼ばれる時..こんな気持ちなのかなぁ...」
「はぁ...やめて欲しいならやめてって言ってくれた方がお互いに楽になれるのに...」
そんな事を考えながら僕は1人で帰り道を歩く...すると一通のメールが届く。
『今日は迅くんの好きなロールキャベツだよ!一緒に食べようね!』
「...早く帰ろ」
僕は自然と歩く速さが上がっていき、結局は走って家まで帰ることになっていた。
「ただいま姉さん。遅くなってごめん」
こんないつもと変わらない生活が少しづつ壊れていくことをこの時の僕は..
まだ知らない...
ふぅ..感想待ってます。