「おとーさん?何してるの?」
今日は久しぶりのまる1日の休みの日。でも、久しぶりの休みで何をして遊べばいいのか分からない僕は、お父さんの部屋に遊びに行った。
「う〜ん?式は暇なのか?じゃあこっちにおいで」
そう言ってお父さんは僕に自分の仕事を見せてくれた。
「何これ?」
「お父さんの仕事はね物を修理する事なんだ。今はお父さんの時計を自分で直してて...暇なら式もやってみるかい?」
その時の僕は何か暇つぶしを探していたのでその提案を喜んで了承をした。
「お父さん...これ...なかなか難しいよ..」
「あはは、まだ始まってから5分も経ってないぞ?」
その後、僕はお父さんに色々教えてもらいながら時計を直した。
当時小学生3年生だった僕には難しかったが、お父さんの仕事を体験した気分でとても楽しかった
「二人ともー!ご飯〜!」
そう言って僕と父さんを呼びに来た姉さん..下の階に降りるとお母さんが美味しいご飯を作っていてくれた。
間違いなく人生で1番幸せな時間だった。
そう..あの火事が起こるまでは...
「今...何時だ...」
いつの間に布団に入っていたんだ...?
「7時...7時?!」
ええっと?確か朝は燐子さんとゲームをしてて...その後は紗夜さんと日菜さんが来て..そうだ、僕の名前がバレて...!
「そうだ、あの二人は...?!」
僕は布団から抜け出してリビングに向かう。すると..
「あっ、迅くん大丈夫?!急に倒れたからびっくりしたよ...」
テレビを見ていた日菜さんがこっちに気づいて近づいてきた。
「すいません...心配かけて...そんな事より!こんな時間までいてもらって大丈夫なんですか?!」
親も心配してるだろうし...迷惑をかける訳にはいかない。
「そんな事ではないですよ...全く、丸山さんには迅さんから助けを求められて来た事にしていますので安心してください」
それはありがたい...でも、本当にこのままで良いのだろうか?僕は姉さんに嘘をつき続けるこれからの生活に不安が出てくる。
『私だったらお姉ちゃんにそんな嘘をつかれたくはないもん...』
姉さんも同じ気持ちなのだろうか...そう考えると胸が痛くなる。このまま考えてては気が狂ってしまいそうになってきたので、そこで考えるのは止めた。
「あっ、そうだ....帰り..送っていきますよ?」
「でも...心配ですし...」
紗夜さんはこんな僕でも心配してくれるのか...優しいな。
「分かった!迅くん、こうしよう!」
「今日は私かお姉ちゃんがこの家に泊まっていきます!」
「「へぇっ?!」」
「いやいやいやいや、なんで僕の家に泊まっていくんですか?!それにそこを百歩譲ったとしても....何故1人で?!おかしいですよ!泊まるなら2人の方が良いですよ!」
なんで1人で泊まるんだよ!男子と女子が一緒に泊まるなんて..親御さんも心配するだろうに!
「...仕方ないわね、日菜は帰るかここで泊まるのどっちが良いの?」
えっ?止めてくれよ...紗夜さんが止めないと僕も止めにくいよ..
「勿論...考えている事は一緒だよね?だって私達は姉妹なんだからね..」
あっ、もう言えない雰囲気だ...あの件の後にこんな雰囲気になるなんて...誰が予想できたんだろう...
「「迅くん(さん)はあっち行ってて(ください)!」
あれれ?この家って誰の家だっけ...まぁ逆らう訳にいかないので僕はリビングからでる。
「どうしよう...なんかいつの間にか変な展開になっちゃった」
でも...以外に緊張とかはしていないのは、やっぱり付き合いが長いからかなぁ?
そんな事を考えているとリビングからジャンケンの掛け声が聞こえてくる。
「あっ...スマホも持ってきてないから暇つぶしが出来ない...」
仕方ないので今のうちに友希那さんのマイクを直す事にした。
最初はすぐ直ると思っていたが案外大変な作業だった...父さんだったらもっと早く直せただろうに。
僕は直す事が出来ても使うのは得意ではない。あっ、ゲームとかは好きだから頑張って練習したんだけどね。
「そう言えば...母さんも機械音痴だったなぁ。だけど...手先は器用だったし、そんな所も似たのかなぁ」
はぁ...今度タイピングの練習ぐらい.....
「迅くんー!終わったよー!」
終わったのか?仕方ない..結局どっちが泊まることになったんだろう?
「はぁい、今行きまーす」
リビングに向かう...えぇっとまぁ見たら分かる。
今日泊まるのは日菜さんなんだろう。だって姉さんが滅多に使わない布団を出してるもん...前一緒に掃除を手伝って貰った時に見た布団の場所を覚えているなんて...
「じゃあ!1回帰って着替え持ってくるね〜!」
「あっ、はい...じゃ...じゃあご飯作ってますよ。なるべく早めに戻って来てくださいね。鍵も渡しときます、紗夜さんも気を付けてくださいね?」
「....お邪魔しました..迅くん...」
そう言えば紗夜さんって僕の呼び方コロコロ変わるなぁ...何か意味でもあるのかな?
2人が家から出ていった...リビングに戻り家が急に静かになったと感じたその瞬間...
僕は圧倒的不安に包まれた。きっと2人の和やかな雰囲気や優しさのおかげで気にしていなかった事も、2人がいなくなった瞬間に6、7年分のストレスが爆発した。
「あぁ....あぁあああああああぁああああああああああああああああああああぁぁぁ!」
僕は床に倒れ込んだ....そしてただひたすらに叫んだ。
「僕はどうすレバイイんだよ!僕は姉さんにきちんと伝えないといけない...でもでもでも..そしたら姉さんに嫌われるかもしれないじゃあないか!それだけはイヤだ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!」
僕はカーペットの上で丸まっていた。何分経っているのかも分からない...そこで僕はやるべき事を思い出す。
「あぁ..料理...そうだ...日菜さんが来るんだよ。頑張って...作らなきゃ...」
ゾンビみたいに立ち上がった僕はキッチンまで歩きだす...
「なにを作ろうかなぁ...そうだ母さんがよく作ってくれたオムライスにしよう...」
「玉ねぎを切らなきゃ....包丁、包丁...」
そこには良く使い慣れた包丁がある。その包丁を見て僕は...
「楽になれるよね....?」
そのまま首に刺せば僕は確実に死ぬだろう...そうすれば僕は楽になれる。
「.......」
覚悟を決めた...悔いはない...その時。
「迅く〜ん!帰ってきたよ....って....!何してるの?!」
あれ?なんで...?あっ、鍵を渡したからか...
「何にもしてませんよ...大丈夫ですから。そう、全然大丈夫ですから。」
日菜さんが詰め寄ってくる。いつもの日菜さんとは違い、真剣な顔だ。
「迅くん!いや、今は式って呼ぶよ!いいね?!」
「なんですか...?それに式って呼ぶのはやめてください..」
怒ってる...?なんでだろう?
「式はなんでも抱えこみすぎなの!もっと周りに頼ってもいいじゃない!さっきだって平気なフリをしてさぁ....!心配だよ...」
「....!日菜さん..泣いてるんですか?」
日菜さんが目の前で泣いている...どうすればいいんだ?どうして泣いてるんだろう?
「当たり前でしょ!私は式が死んだら悲しいよ...しかも自殺だなんて..気づいてあげれなかった事を絶対に後悔するもん!」
「悲しい...?悲しいんですか?僕がいなくなったら?」
だって僕は...嘘をつく最低な男だ....そんな僕のために?
「アハハハハハ!!」
笑いが止まらない...なんでだろう?
「式の泣いてる所...初めて見た...」
言われて確かめると涙がでていた、泣いたのなんてあの日以来だろう。
ここで話せば少しは楽になれるかもしれない....僕はふと、そんな事を思いついた。
「日菜さん...少しだけ僕の話を聞いて貰えますか?」
今から話すのは僕の人生を一変させた最悪の日。そう、あの火事の日は...
雪が降る、とても寒い冬の日だった...
前書きって小説を書く前に書いてるんですけどね....?
3話で出せるかなぁ〜って思う今の自分がいます(遠い目)
次回!ボクの人生サイアクノ日
⚠️ノリで考えた題名なので...多分変わりますwwwごめんなさ〜い!