デート・ア・ライブ 指輪の魔法使いと精霊の恋愛譚 作:BREAKERZ
ー士道sideー
アンダーワールドに来た士道は、自分の目が信じられなかったーーーーいや寧ろ、これが夢でない事を強く願った。
だって目の前にーーーー死んだと思っていたドラゴンが、光輝いてソコにいたのだから。
「ドラゴン・・・・お前・・・・どうして・・・・?」
涙混じりの士道に、ドラゴンは少し戸惑いながら声を発する。
『・・・・まぁ、運が良かったと言うか、“我の命がもう1つあった事が幸いしたからか”・・・・』
「えっ? “命がもう1つ”?」
『我自身も今さっき目が覚めて戸惑っているのだ。あの時、我は確かに死を覚悟し受け入れ、この身体は消滅した。だが我の身体には“もう1つの命”があった故に、甦ったのだ』
「それじゃ・・・・何でもっと早く起きなかったんだよっ!?」
『言ったであろう。我自身も目が覚めるまで、自分の身体に“もう1つの命”があった事を知らなかったのだ。さらに砕かれた身体を再生するのに時間が掛かってな。そして先ほどーーーー強力な魔力の波動によって目覚めたのだ』
「ドラゴン・・・・」
『それにしても、相も変わらずの間抜け面を晒しおって、我がいなくなってから、一体どれ程の醜態の数々をしてきたのやら?』
「うぐっ!」
ドラゴンが消えてからの醜態の数々を思い返し、士道は渋面を作った。
『それで、これからどうする?』
「・・・・なぁドラゴン」
『ん?』
「俺、ずっとお前に嫉妬してた・・・・お前が羨ましくて仕方なかった・・・・俺、自分にこんな醜い感情があったんだなって、思い知らされたよ・・・・」
『はっ! そんな感情、人間ならば誰しもが持っている“当たり前の物”だ。自分はそんな醜い感情など微塵も持ち合わせていない、などとほざくのは、聖人君子を気取っている偽善者か、自分を過大評価しているナルシストに過ぎんわ』
自虐気味に笑う士道に、ドラゴンは何を当たり前の事をと、言いたげに鼻で笑う。
「相変わらず身も蓋もないな・・・・」
『ふん』
「・・・・ドラゴン。俺、漸く分かったんだ。お前を失って、恐怖に捕らわれて、十香達の霊力を使えるようになって、有頂天になって、それがファントム達に通じないからって簡単に挫折して、皆に説教されてーーーー漸く、分かったんだ。全く美九や七罪に、天使の力で色々悪さやってたあの2人に偉そうに説教していた癖に、俺自身が情けない限りだけどさ。漸く気づいたんだ」
『・・・・・・・・』
自嘲するように言う士道に、ドラゴンは何も返さず聞いている。
「俺は、お前って言う俺の“『絶望』から生まれた存在”を失った。だが、それはーーーー俺自身の、『希望』を失った事でもあったんだ」
『我が・・・・貴様の希望、だと?』
少し意外な言葉に、ドラゴンを目をパチクリさせた。
「ああ。皆に説教されて、漸く気づいたんだ。絶望と希望は表裏一体。俺は、ドラゴンって言う『絶望』を失ったと同時に、俺は『希望』を失ってしまったんだって・・・・」
『・・・・・・・・・・・・・・・・』
「情けないよなぁ・・・・十香達に説教されるまで、そんな事にすら気付かなかった、だなんてな・・・・」
『ふん・・・・貴様が情けない人間なのは、空が青いのと、ポストが赤いのと同じような物だ。いつも皆に偉そうな事をほざいていても、中身は自意識過剰で自惚れ易く調子に乗りやすいヘタレな童貞ボクちゃんだろうが』
「(ガクッ)お前なぁ・・・・」
いつもの毒舌に肩を落としながら情けない顔になる士道。だが、こんないつものやり取りですら、今は愛おしくすら感じてしまい、士道もドラゴンも、思わず笑ってしまう。
『ふっ・・・・全く本当に手の掛かる小僧めが。そこまで言うなら特別に、我が貴様のーーーー』
「ああ! 来いドラゴン! お前が、俺のーーーー」
輝くドラゴンが大きく旋回して突っ込んでくると、2人の声が重なるーーーー。
『「『最後の希望』だっ!!」』
ドラゴンが士道の身体に入り、一体化すると、士道の身体は光り輝き、アンダーワールドを目映く照らしていった。
◇
ーーーーギャォォォォォォォォォン!!
アンダーワールドと現実とでは時間がずれており、まだ数秒も経っておらず、士道がリングをウィザードライバー翳したその瞬間ーーーードライバーから光輝く“何か”が飛び出し、十香達精霊と、白い魔法使いと仁藤が相手取っていたファントム達をまとめて弾き飛ばす。
「ま、まさか・・・・!?」
「あ、あれは・・・・!」
『うわぁぉっ!!』
「わ、我が魔眼が見せし幻ではなかろうな!?」
「否定。違います耶倶矢!」
「あぁ、ハニー・・・・!」
「マジで・・・・?」
「・・・・生きていた・・・・?」
「ドラゴーーーーン!!」
ーーーーギャォォォォォォォォォン!!
精霊達が驚いたり涙を浮かべたりでその“何か”が戻ってきた事を喜び、十香がその“何か”、ドラゴンの名を叫び、ドラゴンもそれに応えるように雄叫びをあげた。
「まさか、甦ったのか・・・・?」
「こんな事が・・・・!」
白い魔法使いと仁藤も驚き、
『バ、馬鹿な・・・・!?』
『ウソ~・・・・』
『ふぅん』
『・・・・ほぉ』
メデューサにグレムリンだけでなく、ガルーダ達も驚いている様子となり、レギオンとワイズマンは興味深そうに眺めていた。
そして、士道はウィザードライバーを操作すると、いつものーーーーそして久しぶりの、軽快なメロディと音声が響く。
[シャバドゥビタッチヘンシン~♪ シャビドゥビタッチヘンシン~♪ シャビドゥビタッチヘンシン~♪ シャバドゥビタッチヘンシン~♪ シャビドゥビタッチヘンシン~♪ シャビドゥビタッチヘンシン~♪]
「・・・・・・・・変身っっ!!」
士道が新たに生まれたリング、『インフィニティウィザードリング』を翳した。
[イィィンフィニティー!!]
ーーーーギャォォォォォォォォォン!!
音声が響くと、ドラゴンが真上から士道に突撃すると、士道の足元に真っ白い魔法陣が展開される。
[イィィンフィニティー!!]
次にドラゴンは士道の周りを旋回し続ける。
[イィィンフィニティー!!]
士道の足元の魔法陣がせり上がっていくと、士道の身体が水晶に包まれていく。
[イィィンフィニティー!!]
遂には、士道の身体全体を、水晶が包み、覆い込んだ。
[プリーズ!]
そしてその身体を包んだ水晶が、砕け散った。
[ヒースイフードー! ボーザバビュードゴーーン!!]
ソコから現れたのは、淡い水色か白銀の魔法使い。身に纏う鎧はまるでダイヤモンドのように光り輝き、そのマスクにはまるで王冠のような物を被っていた。
ここに、無限の魔力を手に入れし、ダイヤモンドの如く目映く輝く最強の、無限の魔法使いーーーー〈仮面ライダーウィザード インフィニティスタイル〉が爆誕したのだった。
ー十香sideー
「士道が、〈仮面ライダー〉に!?」
「やった、やりました・・・・!」
『イエーイ! ヒーローが帰ってきたよぉ!』
「ぐっ、何だしアレ? めちゃめちゃカッコ良いし! でも白銀なんて我の趣味では・・・・」
「美麗。とても美しいです」
「うわーん! だーりんとハニーが帰ってきましたよぉ!」
「ちょっ、美九! 離して! てか何処触ってんのよこの変態!」
「士道・・・・やはりあなたには、その竜が必要のよう」
「シドーとドラゴンが戻ってきたのだ! もう、負けるなどあり得ないのだ!!」
精霊達は新たな姿となった〈仮面ライダーウィザード〉に大興奮した。おそらくこれを浮遊カメラで見ている筈の〈フラクシナス〉のクルー達も大歓喜であろう。
ー白い魔法使いsideー
「白い魔法使い、あれは・・・・!?」
「私も想定していない、全くのイレギュラーな姿だ・・・・(だが、これを生み出したのが、士道と、士道から生まれた魔獣の絆なのか・・・・?)」
白い魔法使いと合流した仁藤も、インフィニティスタイルのウィザード<士道>を見ていた白い魔法使いも、驚愕していた。
ー士道sideー
そしてウィザード<士道>はいつものように、顔の横に『インフィニティウィザードリング』を持ってきて言う。
「俺がーーーー俺達が、『最後の希望』だ!!」
その姿を見て、先ほどまで士道に全く興味を抱かなかったレギオンと、士道を見下しきっていたメデューサが動いた。
『エキサイティング! これは壊しがいがあるっ!!』
『こけおどしを! 消え失せろっ!』
レギオンがハルメギドを振り、空間を斬るほどの斬撃をウィザード<士道>の正面に繰り出すと、メデューサは頭の蛇達を背後から襲わせ、ウィザード<士道>の背中に牙を突き立てた。
がーーーー。
ーーーーバチバチバチバチバチバチ!
斬撃も蛇達の牙も、その煌めく鎧に阻まれ、届かなかった。
『っ!』
『ちっ!』
レギオンがハルメギドを、メデューサがアロガントを構えて、ウィザード<士道>に接近し、挟撃するように振り下ろした。
ーーーーバキィィィィィィィィィン!!×2
『バ、馬鹿な・・・・!?』
『そ、そんな筈は・・・・!?』
が、2人の武器はウィザード<士道>の装甲に阻まれ、逆に折れてしまった。
「っ! ふっ! はっ! とぉりゃっ!!」
『ぐぅあっ!!』
『がはっ!!』
ウィザード<士道>は回し蹴りを繰り出し、2人を同時に蹴り飛ばした。
『こ、こんな事が・・・・! ありえない・・・・!』
ほぼ混乱しているメデューサに構わず、ウィザード<士道>は声を張り上げる。
「行くぜ、ドラゴン!!」
ウィザード<士道>が叫ぶと、ドライバーからドラゴンが飛び出し、ウィザード<士道>の周りを旋回していくと、その身体が粒子となってウィザード<士道>の眼前に集まると、結晶の塊となった。そして、その結晶が砕けると、中から武器が現れた。
[アックスカリバー!]
斧に似た形と刃の上にはドラゴンの頭部があり、柄には刃が付属しており、刃の先端にはドラゴンの尻尾が切っ先になっている剣ーーーー『煌輝斧剣アックスカリバー』だ。
『グレムリン!!』
『もう、ソラってーーーー読んでほしいな!!』
『っ!』
メデューサがグレムリンに命令すると、グレムリンは加速し、ウィザード<士道>に2本の刃で鋏み斬ろうとする。そしてレギオンもまた、ウィザード<士道>にまだ折れていないハルメギドの片方で斬りかかろうとする。
≪小僧。右≫
「ふっ!」
『うぁっ!』
ウィザード<士道>はドラゴンの指示を反射レベルで反応し、グレムリンの刃をアックスカリバーで止めて腹部に拳を叩き込み退かせる。
≪斜め左≫
「しっ! つぁっ!」
『ぐぉっ!』
ハルメギドを腕で抑えると、レギオンの身体をアックスカリバーの刃で斬りつける。
『この!』
『っっ!』
グレムリンが加速して攻め立て、レギオンが1つ目から光弾を放ち続ける。
がーーーー。
≪左。後ろ。斜め下右。斜め上右。脇。足元。右上。右斜め後ろ。左。下段。正面・・・・≫
加速して動くグレムリンの攻撃と、レギオンの光弾をドラゴンからの指示でアックスカリバーで捌き、切り捨てていくウィザード<士道>。
「っ、はぁぁっ!!」
ーーーーザシュッ! ズバンッ!
『ゴハッ!』
『ヌゥオアっ!!』
ウィザード<士道>が力を込めてアックスカリバーを振ってグレムリンを斬り裂く。光弾をアックスカリバーでレギオンに打ち返すと、レギオンは自分の攻撃で、ダメージを受けた。
『あ、ありえない・・・・! お前達! やれぇ! ヤツを殺せぇえっ!!』
『はっ!』
倒れたグレムリンを見て、メデューサがやけくそ気味に叫ぶと、セイレーンにベルセルク、ガルーダ達が迫りくる。
≪新たなリングの力、見せてやれ!≫
「ああ!」
ウィザード<士道>は『インフィニティウィザードリング』を、ドライバーに翳した。
[イィィンフィニティー!!]
リングを読み込んだ瞬間、ウィザード<士道>の身体が光り出す。
「はっ!」
走り出したウィザード<士道>の姿が一瞬で消えると、
ーーーーザシュッ!
『ぐぉっ!』
ーーーーザシュッ! ザシュッ! ザシュッ! ザシュッ! ザシュッ! ザシュッ! ザシュッ! ザシュッ! ザシュッ! ザシュッ! ザシュッ!・・・・。
『ぎゃああああああああっ!!!』
一瞬でレギオンを斬り裂き、さらにセイレーン達を斬り裂いていった。
ー十香sideー
「す、スゴいぞシドー! ドラゴン!」
「あれって、加速能力?」
《いや琴里。アレは“加速”など言うレベルではないよ》
「令音?」
十香達がインフィニティスタイルのウィザード<士道>の戦いを見ていると、インカムから、令音の声が響いた。
《・・・・アレは、脚力による加速ではなく、そうだなーーーー狂三の天使・〈刻々帝<ザフキエル>〉の【一の弾<アレフ>】のような、時間干渉による高速移動、と言えば良いかな? しかも、ほとんどの魔力を消費しない状態。ある意味、狂三の天使よりは使い勝手の良い能力だ》
「っ! それってつまり、今の士道は、狂三のーーーー精霊と互角に戦える能力を得たって訳!?」
世界の厄災と呼ばれる精霊達に匹敵する力を、等々士道は到達してしまった。
ー士道sideー
ウィザード<士道>はアックスカリバーを剣から斧を持つようにして、カリバーモードからアックスモードに切り換える。
[ターンオン!]
『がぁああああっ!!』
『くぅぅぅぅ!!』
『あああああ!!』
「・・・・はぁっ!!」
レギオンとセイレーンとベルセルクが迫るが、ウィザード<士道>はアックスカリバーの刃を叩き込んだ。
『『ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!』』
『ぐぅあああああああ!!』
吹き飛ばされるレギオン達に入れ代わるように、メデューサ達が攻め込んできた。
≪ちっ、流石に数が多いな。・・・・小僧、〈プリンセス〉達の元に行け≫
「分かった」
[イィィンフィニティー!!]
ウィザード<士道>が圧倒していくと、再び高速移動して、十香達の所に移動した。
「おぉシドー!」
「士道! ドラゴンは戻ったの!?」
「ああ・・・・皆、先ずはゴメンな。情けない姿を見せちまってさ」
「む? 気にするなシドー」
「わ、私達も、気にしてませんから・・・・」
『そうそう♪ ちょっとテンションがハイになっちゃっただけでしょ』
「かかか、力に溺れるとは未熟よのぉ」
「同意。これが終わったら精神修行です」
「あぁんだーりん! おニューのスタイル、とってもとってもとぉぉぉぉってもビューティフルですよぉ!」
「てかマブしいから、何その姿、目映き魔法使い? それとも煌めく雪のエレメント的な?」
「士道。何よりもあなたが無事でなにより」
「・・・・・・・・・・・・」
精霊達は気にするなと言わんばかりの態度だったが、琴里だけは、バツが悪そうに目を逸らしていた。
「それでシドー、どうしたのだ?」
「皆、ドラゴンから話がある」
『えっ?』
と、その時、自分達の身体から、失われた“繋がり”が、また繋がった感覚を感じた。
≪皆、久しぶりだな≫
『ドラゴン(さん/ハニー)!!』
≪済まんなぁ。我がいなくなってとんだ面倒事を残してしまってな≫
「いや! それでドラゴン! 私達はどうすれば良いのだ!?」
≪話が早くて助かる。流石に数が多いのでな、今皆と小僧の経路<パス>を繋ぎ直した≫
「えっ、それじゃ士道はーーーー」
「ああ。何か身体が軽く、嫌、元に戻ったって感じになったよ」
≪(ペシッペシッペシッペシッペシッ)まぁったく手の掛かるヤツで本当に申し訳ない事この上ないな≫
ウィザード<士道>の頭を尻尾で軽めに叩いているのが分かる。
「と、和んでる場合じゃねぇな」
≪〈プリンセス〉達、お前達も一緒に戦ってくれ。経路<パス>を繋ぎ直したから〈仮面ライダー〉になれる筈だ≫
「おぉそうか!」
「それなら行ける」
十香と折紙がそれぞれの『サンダルフォンリング』と『メタトロンリング』を取り出す、他の精霊達もそれぞれのリングを取り出した。
「で、でも、スピリッドライバーは・・・・」
『あっ!』
七罪の言葉が精霊達が肩を揺らした。
そう、スピリッドライバーは全部更衣室に置きっぱなしになっていたのだ。
「・・・・・・・・使え」
と、ソコで白い魔法使いが、スピリッドライバーを2つ持って投げると、ドライバーを十香と折紙が受け取った。
「白い魔法使い・・・・」
「輪島と言う者の工房から拝借した予備だ。使うと良い」
「おぉ! 助かるぞ!」
「・・・・・・・・」
十香は礼を言い、折紙は訝しそうに白い魔法使いを見るが、ドライバーを腰に当てた。
[[ドライバーセット! シャバドゥビタッチヘンシン~♪ シャビドゥビタッチヘンシン~♪ シャビドゥビタッチヘンシン~♪]]
「「変身!」」
[プリンセス プリーズ!]
[エンジェル プリーズ!]
音声が響くと、十香の正面に紫色の魔法陣が、折紙の背後に白銀の魔法陣が展開され、2人の身体を通過すると、十香の身体が夜色の結晶に、折紙の身体が白銀の結晶に包まれ砕けると、十香と折紙が《仮面ライダー》となった。
十香は〈仮面ライダープリンセス〉に。折紙はダイヤモンドのように輝くプロテクターに、籠手に1枚ずつ、両肩に2枚ずつ、両足に1枚ずつ、両腿に1枚ずつ、アーマーに4枚、全14枚の羽のような突起物を装備した、〈仮面ライダーエンジェル〉へと変身した。
「行くぞ折紙!」
[サンダルフォンブレード!]
「(コクリ)」
[メタトロンウィンガー!]
プリンセス<十香>がサンダルフォンブレードを構えると、エンジェル<折紙>のプロテクターに付いていた突起物が飛び出し、エンジェル<折紙>の回りを浮遊し、エンジェル<折紙>が、行け! と、言わんばかりに手を突き出すと、突起物、否、〈仮面ライダーエンジェル〉の専用武器・『メタトロンウィンガー』が連携するように飛んで行き、ガルーダ達に先端から発射されるレーザーやレーザーナイフで攻撃する。
『ぎゃあああああああああああああっっ!!』
「っ、はぁああああっ!!」
プリンセス<十香>がサンダルフォンブレードを振るい、セイレーンとベルセルクを斬り付けた。
『ぐはっ!』
『がぁっ!』
2体のファントムが身体が退く。
そしてウィザード<士道>も、レギオンを追い詰めていく。
『エキサイティング・・・・! 指輪の魔法使い・・・・つまらない屑から、良くここまでエキサイティングになったなぁ・・・・!!』
レギオンが称賛するが、ウィザード<士道>はそれにしても答えようとせず、アックスカリバーを構える。
≪エキサイティングな時間は、これで終了だ≫
「フィナーレだ!」
[ハイタッチ! シャイニングストライク!! キラキラ! キラキラ! キラキラ! キラキラ! キラキラ!]
「ハァァァァァ・・・・でやぁあああああああああああああああああっっ!!!」
アックスモード時のハンドオーサーとハイタッチすると、高く跳躍しながら両手で持って頭上でグルグル回していくと、透明な魔法陣が展開され、アックスカリバーが巨大化していき光るドラゴンが現れ刃に入り込むと、刃が輝き、急降下しながらレギオンを叩き切る。
『エ・・・・エキサイティィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィングっっ!!!!』
ーーーードゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッッ!!
【ドラゴンシャイニング】
レギオンが爆散すると、アックスカリバーが元に戻り、ウィザード<士道>が毅然と立っていた。
『あらら、あのレギオンがこんなアッサリとね』
『くっ・・・・!』
グレムリンが驚嘆したような声を漏らすが、メデューサは忌々しそうに下唇を噛んだ。
以前、時崎狂三<〈ナイトメア〉>と一緒にいる時は、間違いなく無知で脆弱な人間だった。だが、自分も手に負えなくなったフェニックスを降し、今まさに、あまりの残虐性と危険性からワイズマンですら封印していたレギオンを討ち破った。
『(失敗だった・・・・! あの時に、あの時にこの人間を始末しておけば!!) うあああああああああああああああああああっっ!!』
メデューサはアロガントを構えてウィザード<士道>に斬り込むが、ウィザード<士道>は加速し、アックスカリバーてメデューサを斬り付けた。
『ぐはっ!!』
[バインド プリーズ]
ウィザード<士道>が輝く鎖を召喚すると、メデューサとグレムリンを拘束した。
『『なっ!』』
『『メデューサ様!』』
ガルーダ達がメデューサの元に行こうとするが、それよりも早く。
[マジイイネ! サンダルフォン! ステキー!]
[マジイイネ! メタトロン! ステキー!]
「はっ! はぁああああっ!!」
「ふ・・・・! はぁっ!!」
プリンセス<十香>はサンダルフォンブレードを投げると、その柄を蹴ってガルーダとクラーケンを貫いた。
続いてエンジェル<折紙>はメタトロンウィンガーが円を作って光の輪を作ると、その中心に向かって走り、ジャンプキックをして輪な中心を潜ると、光に包まれ凄まじい加速を突けてゴーレムとユニコーンを打ち砕いた。
【スラッシュエンド】
【ライトニングエンド】
『『『『ぐぎゃああああああああああああああああああああっっ!!!』』』』
ーーーードガァァァァァァァァァァン!!
4体のファントム達が爆散した。
そして、ウィザード<士道>が目を向けると、セイレーンとベルセルクがビクッと身体を揺らした。
『この! 『ああああああああああああ』!』
『っ!』
セイレーンが美九のように声の衝撃波を放ち、ベルセルクが自分の身体を無数の蝿に変えて襲い来る。
「っ!」
[コネクト プリーズ]
ウィザード<士道>はリングチェーンを取り出して、『ディフェンド』のリングを翳した。その際・・・・。
「(捨てちまってゴメンな。また、俺に力を貸してくれ・・・・)」
人知れず、1度捨ててしまったドライバーとリングに謝意を呟いた。
[ディフェンド プリーズ]
魔法陣の障壁を生み出し、攻撃を防いだ。
≪小僧。精霊達からリングを借りろ≫
「っ、分かった。十香! 折紙! リングを貸してくれ!」
「うむ!」
「(コクン)」
2人は嵌めていたリングをウィザード<士道>に投げ渡すと、ウィザードは『ブリザードウィザードリング』を嵌めて読み込む。
[チョーイイネ! ブリザード! サイコー!]
魔法陣の障壁が青に変わると、強烈な猛吹雪が放たれ、セイレーンとベルセルクを凍らせた。
『あ・・・・あが・・・・!?』
『・・・・!!』
「ベルセルクみたいなヤツの対処法は、ヴァンパイアで考案済みなんだよ!」
すると、ウィザード<士道>は『サンダルフォンリング』を嵌めてアックスカリバーのハンドオーサーに読み込ませた。
[サンダルフォォォン! ハイタッチ! ブレードストライク! ズバンズバン! ズバンズバン! ズバンズバン! ズバンズバン!ズバンズバン!]
ウィザード<士道>はアックスカリバーをカリバーモードを構えると、隣にプリンセスの幻影が現れ、『サンダルフォンブレード』を構えてウィザード<士道>と重なると、カリバーモードの刀身が光り輝いて2回り大きくなる。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ーーーーズバァァァァァァァァァァァァァァァン!!
『『・・・・っっ!!?』』
ウィザード<士道>が、夜色の斬撃を飛ばすと、凍てついた2体は悲鳴すらあげられず、斬撃に斬り裂かれ・・・・。
ーーーードガァァァァァァァァァァァァァァァン!!
セイレーンとベルセルクは爆散した。
ー琴里sideー
「うそぉ!?」
「驚愕。十香のリングを士道が使いました・・・・!」
「これが、士道のーーーー〈仮面ライダーウィザード〉の、新たな力・・・・!?」
琴里達も、ウィザード<士道>に驚愕の視線を送った。
ー士道sideー
「・・・・・・・・」
ウィザード<士道>が、拘束から逃れようとするメデューサとグレムリンに目を向けると、『サンダルフォンリング』を外し、『メタトロンリング』を嵌めてハンドオーサーにタッチした。
[メタトロォォン! ハイタッチ! ライトニングストライク! ピカピカ! ピカピカ! ピカピカ! ピカピカ! ピカピカ!]
「ふっ、はぁぁぁぁ・・・・はあああああ!!」
ウィザード<士道>はアックスカリバーをカリバーモードで銃を構えるように持ち変えると、隣にエンジェルの幻影が現れ、『メタトロンウィンガー』を出現させてウィザード<士道>と重なると、周囲の『メタトロンウィンガー』の光線がアックスカリバーの先端に集まり、ウィザード<士道>が引き金を引くように動くと、極大の白銀に輝く光線が、漸く鎖を引きちぎったメデューサとグレムリンに放たれた。
『『っ!!』』
ーーーードガァァァァァァァァァァン!!
「・・・・っ!」
がしかし、光が収まると、紫色の魔法陣によって防がれ、魔法陣が消えると、メデューサとグレムリンの前に、ワイズマンが立っていた。
「っ、ワイズマン」
ウィザード<士道>は『サンダルフォンリング』を嵌めて、アックスカリバーを構える。
『ワ、ワイズマン・・・・!』
『・・・・・・・・』
メデューサとグレムリンがワイズマンを見上げる。
『・・・・今日はここまでだ。退くぞメデューサ、グレムリン』
『・・・・了解』
『っ! お待ち下さいワイズマン! この魔法使いは厄介な存在になりました! 今はまだ力を完全に使いこなせていない状態! ここで始末しなければ!』
『もはや戦況は私達に圧倒的に不利だ。退き時を見誤っては全滅する。ここで退くのだ』
そう言うと、ワイズマンは自分達の足元に転移魔法陣を展開させ、魔法陣が昇っていくと、その姿が消えていく。
「逃がさない!」
ウィザード<士道>が逃がすまいと走り出そうとするが、ワイズマンは平静に声を発した。
『私達を追おうとするのは構わないが指輪の魔法使いよ。最初にーーーー彼女が相手をしたいようだぞ』
ワイズマンが指差した方向に視線を向けたウィザード<士道>が見たのは・・・・。
「五河、士道ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォっっっ!!!!」
「っ! エレンッ!?」
上空から凄まじい速度で迫り、エレン・メイザースが変身した〈仮面ライダーヘルキューレ〉が全身を魔力で発光させながら、専用武器・ダーインスレイヴをウィザード<士道>に向けて振り下ろす。
ーーーーガキンッ! バゴンッ! ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリっっ!!
アックスカリバーで防いだウィザード<士道>だが、アックスカリバーとダーインスレイヴから激しく火花が飛び散り、足元の地面が少し陥没した。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」
「ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!」
『では、これで失礼する』
ワイズマンがそう言うと、転移魔法でその場から姿を消したのであった。
オリジナル設定で、精霊達のリングを使った必殺技ができるようにしました!