デート・ア・ライブ 指輪の魔法使いと精霊の恋愛譚 作:BREAKERZ
・・・・あぁ~長かった・・・・。
ー士道sideー
ーーーーバシィィィィィィィンッ!!
「久々の痛みぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?」
頭に突然来た衝撃に、士道はゴロゴロとその場を転がると、微睡んでいた意識がハッキリした。
「久しぶりの尻尾ド突きはどう?」
「琴里、皆・・・・」
士道は頭を押さえつつ周囲を見回すと、壁や天井のあちこちが崩れた基地内の廊下で、自分や精霊達も普通の装いに戻っているのが分かった。ついでに、自分にド突きをかましたであろうドラゴンもまた小さな思念体に戻り、七罪の頭の上で再び寝て、さらに七罪の両肩や四糸乃の両肩に、プラモンスターズもいた。
しかしーーーー。
「あれ? もう1人の俺や、ウルトラマンジード、仮面ライダーリバイスやプリキュア達は?」
そう。彼らの姿が無かった。ひょっとしたらあれは夢だったのかと思ったが、
「・・・・私達も目が覚めたら彼らはいなかったわ。でも、あなたの〈仮面ライダー〉の後輩と、ウルトラマンジード<もう1人のあなたの後輩>から、メッセージがあったわ」
琴里が2つに折り畳まれた2枚の紙を士道に渡すと、ソレを広げて見ると、短いメッセージが記されていた。
【頑張って下さいよ、情けないもう1人の先輩。byジード】
【腹くくって挑んで下さい、不甲斐ない先輩。byリバイス】
と、あまりにも可愛げの欠片も無い後輩達のメッセージに、頬をヒクヒクとさせる士道だが、確かに情けなく不甲斐ない姿を晒してしまったので、文句が言えずメッセージをクシャクシャに握り潰してポケットにしまった。
「ーーーーそれで、大丈夫なの?」
既にメッセージの内容を見た琴里が半眼で苦笑し、腕組みをしながらフンと息を吐いてくる。
「ああ・・・・後輩達にカッコ悪い姿を晒しちまったがーーーー」
士道はグッと足に力を入れてその場に立ち上がると、気合いを入れるようにパン! と両手の平で頬を叩いた。
「もう、大丈夫だ」
「そう」
ドラゴンや暁月理巧、リバイスの言葉を聞いて、整理が着いた士道の心情を推し測った琴里は短く答えると、〈仮面ライダー〉に変身して〈フラクシナス〉へと向かって走った。
未だに爆音に銃撃音の鳴り響く基地の中、途中グールやインプ、バンタースナッチと遭遇して撃破する事2度。士道達は漸く、〈フラクシナス〉の格納庫に辿り着く。
外部カメラで確認したのか、スピーカーから神無月の声が流れる。
《ーーーー! 司令! ご無事で何よりです!》
「ええ。待たせたわね」
イフリート<琴里>は小さく手を上げて答えると、ウィザード<士道>達と艦体の下まで歩き、先程のように艦橋に一瞬で転送された。
「ーーーー状況は?」
すぐに変身を解除し、カツカツと歩きながら、きっちりと着込んでいたジャケットのボタンを外して、肩掛けにし直す。次いで右手をスッと横にやると、ソコに控えていた神無月が恭しく礼をしながら、ホルスターからチュッパチャプスを差し出す。
琴里がそれを受け取り、包装を解いて口に放り込みながら、艦長席に腰を落ち着ける。
神無月から、現在基地上空に空中艦1隻が滞空し、基地内に侵入したメイジとファントムにバンタースナッチは総合で170。〈フラクシナス〉の艦橋にも侵入されたが、椎崎の呪いと、フィギュアを破壊されて怒り狂った中津川によって撃退されたと説明を受けた。機関員の死傷者は21名。避難が確認されているのは185名とされていた。
琴里が苦々しげな顔になると、モニタに『MARIA』の文字が表示された。
『落ち込んでいる暇はありませんよ、琴里。今は貴女のすべき事を』
「ええ。分かってるわ」
琴里は静かに息を吐くと、決意を持って未練を振り払うように顔をあげた。
「ーーーー私達は、私達の仕事をするわよ。〈フラクシナスEX<エクス・ケルシオン>〉、発艦用意。準備は出来てるでしょうね?」
『はっ!』
琴里の言葉に、クルー達が一斉に答える。
格納庫の電気系がやられ、ハッチが開かなくなったのでーーーーぶち破った。
「ーーーー〈フラクシナスEX<エクス・ケルシオン>〉、発進!」
その声に応えるように艦体がゴウンと揺れーーーーメインモニタから格納庫の内壁を、見えない圧力、随意領域<テリトリー>によって内側から押し潰されたように円形にひしゃげ、奇妙な浮遊感が艦橋全体を包み、メインモニタに映し出された風景が、一瞬にして空に変わった。
とーーーーモニタに映し出された空に、大きなシルエットを見つけると同時に、艦内にアラートが鳴り響いた。
『基地上空に敵空中戦を確認。どうしますか?』
マリアの報告に眉を歪めた琴里がチュッパチャプスの棒をピンと立てた。
「今は一刻も早く宇宙へ向かわなければならないわ」
『はい』
「例え今以上に甚大な被害が出ると分かっていても、あんなものに時間を取られる訳にはいかないの」
『はい』
「私が何が言いたいか、分かるわね、マリア」
『はい』
淡々と答えるマリアに、琴里はチュッパチャプスの棒を指で挟み込むと、ビッと前方に向けた。
「ーーーー1分でケリを着けなさい」
『それでこそ琴里です』
マリアが心無しか嬉しそうに言うと、琴里はクルーに指示を出す。
「〈世界樹の葉<ユグド・フオリウム>〉、1号から13号まで射出、阻害<ジャミング>モードにて敵随意領域<テリトリー>内に侵入させた後、機雷<マイン>モードに属性変更」
サブモニタに〈フラクシナス〉のシルエットが表示され、その後部に描かれた大樹の枝のようなパーツが赤く点灯する。
するとそれに次いで、メインモニタに映し出されていた空を、複数の透明化した〈世界樹の葉<ユグド・フオリウム>〉が高速で敵艦に飛んでいくと、ソレが描く軌跡が、微かに歪んでように見えた。
数秒後。前方に浮かんでいたDEM艦の至る処で、一斉に爆発が起こる。
恐らく敵は、自分達が何をされたかすら分かっていないだろう。哀れDEM艦は、盛大に煙を噴いて地面へと墜ちていった。
「ふん」
琴里が親指をビッ、と下に向ける。
『所要時間、52秒です』
「まぁまぁね。ーーーー遅れを取り戻すわ。高度上昇、一気に大気圏を抜けるわよ」
『はっ!』
クルー達が応えると同時、〈フラクシナス〉の艦体が微かに振動したかと思うと、メインモニタの景色が、数秒とかからずーーーー星の海へと変わった。
するとーーーーソコに。
金色に輝く長い髪をたゆたわせながら、静かに眠る少女の姿があった。
「・・・・! 六喰・・・・!」
士道はグッと拳を握り込むと、その名を呼んだ。
その声が届いた訳ではないが、六喰の眉が、ピクリと動く。
《・・・・ふむん?》
そして瞼を開くと、六喰は〈フラクシナス〉の方に視線を寄越した後、胎児のように丸めていた身体を伸ばした。
「きゃー! トランジスタグラマーな美少女さんですねー!」
「うわっ、デッケェ・・・・! 夕弦<ゆづるん>と美九<みっきー>の中間サイズのボインだわ・・・・!」
六喰が身体を伸ばした際に、その小柄な体躯に不釣り合いに実ったたわわな2つの果実を見て、美九と二亜が騒ぐが一同は無視し六喰に目を向ける。
《・・・・おや、まあ。今日は随分と客が多いのう》
〈フラクシナス〉が外部の音声を拾い、小さくーーーーしかし確かな六喰の声が、霊装が随意領域の役割を果たしているのか、スピーカーを通して聞こえてくる。
《警告はした筈じゃがのう。・・・・先程の連中とは別口かの?ーーーーんん・・・・》
六喰は伸びしたかと思うと、右手を掲げ、唇を小さく動かした。
《ーーーー〈封解主<ミカエル>〉》
その事もと同時に、虚空から鍵のような形をした錫杖の天使が現れ、六喰の手に収まる。
そして、六喰が〈封解主<ミカエル>〉の先端を空間に突き刺したかと思うと、
「ーーーー【開<ラータイブ>】」
鍵を捻り、ソコに大きな『扉』を作った。
六喰が手を掲げ、振り下ろすと、辺りに浮遊していた無数のスペースデブリがその『扉』に吸い込まれ、〈フラクシナス〉の周囲に『扉』の出口が幾つも開いたかと思うと、ソコから一斉に、夥しい数の『弾丸』が降り注いできた。
しかし、琴里は慌てる事なく、即座に指示を発する。
「随意領域<テリトリー>、防性変化<プロテクト>!」
『はっ!』
サブモニタに表示されていた〈フラクシナス〉の図が淡く光る。
するとそれと同時に、〈フラクシナス〉に向かって飛来していた無数の礫が、〈フラクシナス〉の艦体に触れる寸前で、弾かれたように砕け散った。
「こ、これは・・・・」
「天使で直接攻撃されるならまだしも、こんな豆鉄砲じゃ、進化した〈フラクシナス〉には傷1つ付けられないわよ」
フフンと得意気に琴里が言うと、艦長席をクルリと回転させ、士道の方に向いてきた。
「さあ、士道。ここからが正念場よ。覚悟はいい?」
「ーーーーああ。勿論だ」
士道が決意を滲ませながら力強く頷くと、琴里が少し安心したように息を吐いた。
「大人の士道に、可愛いげのない後輩達のお陰で、良い顔になったじゃない。ーーーーよろしい。じゃあ作戦を開始するわ」
顎をしゃくって、琴里がサブモニタを示す。そこに表示されていた〈フラクシナス〉の画像から、円形の図が広がっていた。
「これから〈フラクシナス〉の随意領域<テリトリー>を六喰の位置まで広げるわ。これによって、士道は空気や宇宙線の心配もなく、生身で生活できるようになる筈よ。ーーーーインフィニティになれない以上、宇宙服でデートなんて、ナンセンス過ぎるからね。基本的な姿勢制御や防御なんかはこっちに任せて貰って構わないわ。さっきの攻撃くらいなら、随意領域<テリトリー>で阻める筈よ。士道はどうにか六喰に近づいて、攻略を開始してちょうだい」
「・・・・・・・・」
士道はメインモニタの中央に浮遊した六喰の姿をもう1度見つめ直してから、小さく息を吐き、頷いた。
とーーーーそこで。
「・・・・あ、あのさ」
四糸乃の陰に隠れるように立っていた七罪が、不意に声を上げた。
「ん、どうしたのよ七罪」
「・・・・いや、別に、あれだったら良いんだけど。・・・・何か相手、物騒っぽいし、私達もいた方が良いんじゃないか・・・・とか、思ったり、思わなかったり・・・・」
琴里が問うと、七罪が視線を合わせないようにしながら、辿々しくそう言ってきた。
するとそれに触発されたように、精霊達が次々と声を上げ始める。
「あ、あの、私も・・・・お力になれれば。もし六喰さんが随意領域<テリトリー>で防げない攻撃をしてきても、〈氷結傀儡<ザドキエル>〉なら・・・・!」
「あらー、それはグッドアイディアですねー。私の〈破軍歌姫<ガブリエル>〉の音の壁も役に立つかもしれませんしー」
「おお! ならば私も行くぞ!」
等と言って、琴里に訴えかけるような眼差しを送る。
琴里は暫しの間困ったような顔をしていたが、やがて諦めたようにハアとため息を吐いた。
「・・・・仕方ないわね。でも、出るのはあくまで士道がピンチになったらよ。これは一応六喰をデレさせる為の作戦なの。いきなり大人数で言ったら、向こうが警戒されちゃうでしょうし」
『おお!』
琴里の言葉に、精霊達が大きく頷く。士道はその団結感に、思わず苦笑した。
「ありがとうな、皆。・・・・でも、できるだけ皆の手は借りないようにするよ。可能ならそれが1番だし。それに・・・・」
士道は、七罪の頭の上で寝ているドラゴンを見据えて口を開く。
「ーーーー俺がちゃんと六喰と向き合わないと、いけないからさ」
そうしないと、きっとドラゴンは認めてくれない。そう士道は感じた。
そして、しっかりとした足取りで、先程艦橋に転送されてきた装置の上に立つ。
「じゃあ、琴里。宜しく頼むよ」
「ええ。すぐに転送をーーーー」
ーーーービーッ、ビーッ、ビーッ・・・・!
とーーーー琴里が言いかけたその瞬間。
艦橋に赤いランプが灯り、けたたましいアラート音が鳴り響いた。
「何事!?」
「・・・・! これは・・・・敵です! 地球より、DEM艦が3・・・・4隻!」
箕輪が叫ぶと同時、モニタに巨大な艦影が複数映し出され、それを見て琴里が、忌々し気に顔を歪める。
「・・・・バッドタイミング。予想はしてたけどやっぱり来たか。でも、さっきみたいな雑魚が何隻来た処で・・・・」
と言いかけて、琴里がピクリと眉を動かし、モニタに映し出された4隻の内、最も小さな艦影を見つめ、表情を険しくーーーーそれでいて微かな興奮が滲む物に変貌させる。
流線型の特徴的なフォルムの白金の艦体。周囲の無骨な3隻と比べるとあまりにも優美で、あたかも貴人の為に誂えられた儀礼用な、明らかに異質な形をしていた。
琴里が、チュッパチャプスの棒を揺らしながら、その名を口にする。
「〈ゲーティア〉・・・・!」
「な・・・・!」
その名前に、士道は目を見開いた。
直接目にするのは初めてだが、琴里から嫌という程聞いた。
エレン・メイザース専用艦であり、恐らく世界最高峰の高速機動艦。そしてーーーー『改変前の世界』で、性能も人員も勝っていた筈なのに、〈フラクシナス〉を圧倒して堕とした空中艦である。
琴里は、頬に汗を滲ませながらペロリと唇を舐める。
「・・・・お誂え向きじゃない。新生〈フラクシナス〉発艦の日に、リベンジマッチが組まれるなんて」
「大丈夫なのか・・・・?」
士道が微かに眉根を寄せながら言うと、スピーカーからマリアが答えた。
『心配ご無用です。前の私とは違います。思い知らせて上げます。ーーーー世界1の空中艦の名を』
「良く言ったわ、マリア」
余程かませ犬扱いされたのが悔しかったのか、琴里はニッと唇を笑みの形にすると、クルーに指示を発した。
「二重随意領域<デュアルテリトリー>を展開して! 第1層をポイント622まで拡大、属性は空間制御に設定。第2層は防性に設定! 戦闘に備えるわよ!」
『ーーーーはっ!』
クルー達がその声に応え、コンソールを操作し始める。
琴里はそれを見届けてから士道の方に向き直ると、グッと親指を立ててきた。
「じゃあ、六喰の事を頼んだわよ、士道。武運・・・・じゃないわね、この場合。ーーーー女運を祈るわ」
「はは、何だよそれ」
琴里の奇妙なーーーーしかしこの上なくこの状況に相応しい送り言葉に、士道は思わず頬を緩めた。
「琴里も。どうか無事で」
「ええ」
その短い返答と共にーーーー士道の身体は艦外へと転送された。
視界が艦橋の中から一瞬にして宇宙空間へと変貌し、浮遊感が全身を包む。
「おお・・・・っ!?」
士道は思わず声を発した。突然身体が重力から解き放たれ、その場で回転してしまいそうになる。
だが、琴里の言う通り、随意領域<テリトリー>が支えてくれているのか、士道は姿勢を保ち、呼吸も肌で感じる温度も適温のままで、普段と変わらない調子で会話ができそうでいた。
無論、生身で宇宙遊泳などした事ないし、今回はウィザードに変身していないので六喰からの攻撃から身を守る事はできないので、奇妙な感覚と身の危険は拭えないがーーーーやるしかない。
「ーーーーよし」
士道は小さく頷くと、軽く足を縮め、宙を蹴るような動作をすると、それに合わさるように身体が推力を得、六喰の方へと向かっていった。
「ーーーーふむん?」
ソコで、自らに近づきつつある存在に気づいたのだろう。六喰が視線を向け、士道の顔を見るなり、微かに目を細めた。
「うぬは・・・・確か、士道とか申したのう。・・・・2度と姿を見せるなと言った筈じゃが?」
六喰の声に、士道は微かな緊張と興奮、そして使命感と決意を胸に、六喰の目を見つめた。
「俺の名前を覚えてくれてるとは光栄だな。もしかして、会いたかったのか?」
「・・・・ふむん?」
六喰が首を傾げた。士道の言っている意味が分からないといった様子ではない。どちらかと言うとーーーーそんな事を言う士道の神経を疑っていると言った方が近いのかも知れない。
しかし、士道は構わず続けながら、ウィザードリングを嵌めた右手を六喰へと伸ばした。
「覚悟しろよ、駄々っ子。俺の『エゴ』は、『我が儘』は・・・・底が知れないぞ。俺がお前のーーーー『最後の希望』になって見せる!」
天と地を見下ろす常闇の世界で。
精霊と人間の逢瀬<たたかい>が、幕を開けた。
ーウルトラマンエックスsideー
士道が六喰と対話を始めたその時、士道達がいる宙域から少し離れた場所にて、ウルトラマンエックスとウルトラマンジード、そして彼らの手の平の上でバリアに包まれている仮面ライダーリバイスとプリキュア達が、士道達を見ていた。
「・・・・ねぇ、私達このまま帰っちゃっても良いのかな?」
「・・・・うん。何かウィザードさん達の手助けをしてあげたら」
ハートとミラクルが、加勢に行こうと言うが、リバイが首を横に振った。
「ーーーーいや、これ以上は過干渉になるだろう。第1、本当にヤバかったらエックスさんが動くだろうし」
『あぁ。これから先はこちらの世界の士道達の物語だ。我々がこれ以上深く干渉する訳にはいかない。ーーーーそれに、君達も君達の“やるべき事”があるだろう?』
ウルトラマンエックスにそう言われ、プリキュア達も少し不安そうな顔で士道を見るが、仕方ないと言わんばかりに頷いた。
『「心配ないさプリキュアの皆。向こうの俺にも、ちゃんと仲間達がいる。だから大丈夫だ。・・・・と言うよりも、六喰で苦戦しているようじゃ、これから先の苦難を乗り越えられない」』
と、ウルトラマンエックスの士道がそう言った。最後の方は良く聞き取れなかったが。
ウルトラマンジードが『異空間の穴』を開くと、ウルトラマンエックスとウルトラマンジードが、その『穴』へと入っていく。そんな2人に、バイスが話しかける。
「んでさ。おたくら俺っち達を送り帰したらどうすんの?」
『「俺と理巧は、仲間である〈ウルトラマンゼロ〉に、調査任務を依頼されていたから、その任務に戻るだけさ」』
『「ーーーー〈ダークネス〉って名前の暗黒の戦士が動いているようなんでね」』
『君達は戻ったらどうするんだい?』
エックスの問いかけに、リバイが応える。
「とりあえず、このイカれ野郎を『政府期間』に突きだして、収用して貰うしかないな」
リバイは気絶しているクロサイ・デッドマンの契約者を見下ろしながらそう言うと、いよいよ『異空間』へと突入する。
一同はこの世界の五河士道、〈仮面ライダーウィザード〉に向けて声を発した。
『頑張れよ(頑張って)、〈仮面ライダーウィザード〉』
そう言って、今度こそ『自分達の世界』へと帰っていった。
ー『六喰プラネット』・FINー
あんまり他世界の仮面ライダー達と絡めなかった・・・・。
次回、デート・ア・ライブ 指輪の魔法使いと精霊の恋愛譚。
再び六喰と対話をし、心を開かせようとする士道。
しかし、六喰はそれを拒絶し、〈仮面ライダーウィザード〉と〈ゾディアック〉の戦闘が始まった。
「ーーーー行くぞ、六喰。お前の心を開いてやる」
「不遜なり。身の程を知るがよい」
精霊達の力を借り、遂に六喰の心を開く事に成功した。
すっかり士道に懐いてくる六喰だが、好感度が上がるにつれ、六喰は士道への重すぎる愛情と強い独占欲を晒していく。
「むくと契る以上、おなご達とは金輪際会わぬと誓うのじゃぞ」
その厳しすぎる条件を拒否する士道だが、六喰はとんでもない状況を作り出した。
「あ、あんた誰よっ!?」
周りの人間達から、『五河士道』の存在を封印され、完全な孤立無援になってしまった士道に、『最高の相棒』が戻ってくる。
『いつもよりも酷い間抜け面だな、“小僧”』
そして、『士道』の存在を失った十香と折紙に、異変が起こった。
「大丈夫ですか! “五河くん”!」
「ーーーーふん、“あの時”の男か。丁度いい。纏めて灰塵に帰してくれる」
そして混迷する状況に、『ワイズマン』が現れる。
『ーーーーさぁ、終焉の幕を開けよう』
士道達は、この窮地を越えられるのか?
第十五章 『六喰ファミリー』
『今回はーーーー少し“お仕置き”が必要だな・・・・!』