もし彼が嫌われたら
510よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
あの騒動からもう半年か
511よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
まさか俺らの願いに天が応えるとは
512よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
応えて欲しくなかったと今なら懺悔できる
513よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
俺も
514よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
俺も
515よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
ミーも
516よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
おいどんも
517よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
あれ、俺いつの間に書き込んだっけ
518よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
我新参、どゆことかkwsk
519よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
滅茶苦茶でかいニュースだったんだけどな
520よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
クラナガンで大量傷害事件発生
521よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
しかも被害者はほぼ全員男
522よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
カップル、もしくはそれに準ずる関係の男女がさぁ
突然女が豹変して殴りかかってのよ
523よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
俺氏、すぐうしろの席でそれを目撃
怖かった(´;ω;`)
524よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
たしか局員が一人、何人も囲まれて死にかけたとか
525よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
病院に搬送されたらしいがその後の目撃例なし
526よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
黙祷
527よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
((-ι-З)ナームー
528よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
(-∧-;) ナムナム
529よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
成仏しろよ
530よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
原因はまだ発表してないのよな
531よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
ウイルスだとか、特殊な電磁波だとか噂はいくらでもあるけどな
532よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
なぁ知ってるか、一度だけ騒動が静まった後にさ
何十人もの女にフルボッコにされている奴がいたらしい
533よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
もしや、大規模マインドコントロール
534よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
怖いわぁ
535よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
正気に戻ったら人も発狂してたもんなぁ
536よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
ある意味でミッド最大の危機だったやもしれん
537よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
局員どうなったんやろなぁ
538よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
カップル、夫婦はこれもう完全破局やろ
539よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
タテマセン…
540よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
うん、座ってろ
541よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
おれらの爆発しろがこうなってしまうとは
542よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
反省しています
543よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
|柱|ヽ(・_・`)反省…
544よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
|柱|ヽ(・_・`)反省…
545よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
|柱|ヽ(・_・`)反省…
546よ爆発しろといったな、あれは嘘だ
ウッキー
その後もネットは暫く暗いニュースが続くのでした
◆◆◆
そこは、廃墟になった古い図書館だった。
元々は土地の古い文献などを管理していたらしいが、郊外であること、利用客の激減から十数年前に封鎖。
管理者は名義のみ残し、壊す必要性もないことから放置されていた。
故に誰も知らない。
およそ数ヶ月前から、そこに住み着いている人間がいることを。
人の気配などないはずの内部には、淡い光と静かな音色が流れていた。
電池式ランタン、年季の入った蓄音機が奏でるのは馴染みのない音楽。
安楽椅子を揺らし、残された書物を気だるげに捲る男がいた。
だが、その男は普通ではなかったのだ。
まず、「右足」がなかった。
膝から先の部分が、まるで「切断」されたかのようにスッパリと。
彼は、「左腕」もなかった。
着込んでいるジャケットの、左肩がある筈の場所は膨らみがなく、袖は萎んで垂れている。
彼は、「左目」辺りに包帯を巻いていた。
包帯で隠しきれていない肌には「火傷」と思われる痕が見える。
素肌を見せていないが、服の下には無数の傷跡が残っているのだ。
切創、銃創、打痕、火傷、凍傷、動物の鉤爪、ネジのように物を打ち込んだ傷すらある。
パラパラと、実際に読んでいるのかすら怪しいが。
男は所々が歪んでいる「右の義手」で、ページを捲る。
「―――半年か、よく持ったほうか」
何気なし呟いた言葉、それは廃墟に似合わない白いスーツの男へと向けられたものだった。
「いらっしゃい、アコース捜査官…少し、痩せたか?」
見る影もない元武装隊のエースは、久しく顔を見ていなかった知り合いにコーヒーを勧めるのだった
◆◆◆
「ここを見つけられたのは、運が良かった」
彼がまだ少年だった頃、面倒を見てもらっていた先輩が何人もいた。
そのウチの一人は「隠れ家はロマンだ」の持論の下、誰にも知られることなくミッド中に秘密のセーフハウスを作っていた。
前線を退く際に、先輩局員から何箇所か教えてもらった。
生気のない表情で、お腹を大きくした恋人である女性に引きずられていた光景を思い出す。
「逮捕状はあるのか?」
白スーツの男、ヴェロッサ・アコースは首を横に振る。
「まず、君に対して罪を問うことはない。罪を犯していないからだ」
「おかしいな、半年前に実際「指名手配犯」として顔が載った筈だが?」
「あれは事故として片付いている」
青年の眉間に皺が寄る。
「半年前、首都で発生した大規模傷害事件…その犯人は、ロストロギアを使用して無差別テロを引き起こしたんだ」
苦虫を噛み潰すが如く、彼の表情は苦悶に満ちていた。
「被害者の数は、加害者となってしまった人も含めて数十万…首都限定だったのが、唯一の幸いだった」
「…酷いことになってるだろうな」
「いくらテロが原因とはいえ、被害を受けた男女の関係は崩壊している」
ただ別れるだけなら、まだいい。
賠償を求める裁判を始め、離婚、被害男性の肉体・精神的損害。
さらに加害者となってしまった「女性」の心理状態は、文字通り破滅的といえた。
「自殺未遂なんて珍しくない、時には相手側の男性へ痛みつけてくれと願う人もいる…愛とは、苦しいものだ」
「テロリストはどうなった」
「「可愛がって」もらえたそうだ、使用したロストロギアは女性の「愛情」を「嫌悪」に変える効果があるとか」
「深い愛情が嫌悪となり、殺意に切り替わっていったわけさ」
さらに言うなら、効果が切れた際に誰がそれを使用したのか本能的に察知できたとかなんとか。
結果、テロリストは怒れる女から「死にかける」寸前まで可愛がったもらえた。
「脳味噌から直接情報を引き出して、後はまぁ一生刑務所の中さ。転生者?だのハーレムだの、異常者の考えることは理解できない」
お互いに苦いコーヒーを一口。
「まぁ、そんなゴミの話は置いておいてだ…本題に入ろう」
「そうさな、あんたが動いてるってことは俺の指名手配は、カリムが?」
「―――そうだ」
なるほど、義弟であるヴェロッサが動くわけだ。
「事情はだいたい飲み込めた、つまり俺は知り合いに会っても攻撃されることはないと」
神妙に頷くヴェロッサ、ほっと一息。
「君が受けた肉体、精神、経済的損害、その全てを聖王教会側が補填する。生活に困るような事は絶対にさせない」
「言わんでも一々真実やらを喚き散らす気はねぇが…ま、受けたほうがそっちも気楽か」
「―――これは、個人的な頼みだが、義姉さんに会ってもらえるかな」
あくまで、可能ならの範囲でと。
「恨んでいない、となると嘘になるし以前のように接しろってのは、無理だぞ?」
「勿論だ…どうだい」
考える素振りを見せ。
「とりあえず、動くのに問題ない程度の格好にしてもらえるかね」
なんで俺は転生してオリ主でハーレムを築いて今度こそ幸せになるんだほかの男なんて要らないし不幸になればいいお前らは引き立て役で俺だけがヒーローで愛されてなくちゃおかしいだろどうしてそんな目で見るんだひどいこと言うんだ君たちを開放してあげたのにどうしてなんでそうかこの世界はミスなんだそうだそうだもっと文明レベルの低いところで最強になればいいんだそうだよああそうだそうだだからこれを外してよ
新しい世界でやり直すんだ何をするんだこれを外せやめろやめろやめろ取るな奪うな持っていくなこれは僕のだぞお前らに渡してやるものなんてないんだ神様に選ばれた特別な存在なんだぞやめろやめろやめろやめろヤメ
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幻想は壊れた
お前の願いは届かない
自業自得だ、間抜け