ブラックブレットの世界を使って。   作:とくめいん

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書いてたら長くなったので3つのパートに分けますね。

4話で終わらすと言っときながら、終わらないぺてん師の鏡。

とにかく、どうぞ。


千寿夏世との出逢い、それと4日間の同棲(仮)その2ー1

「あなたは三ケ島ロイヤルガーターの社員ですね。こんなところでなにやってたんですか?」

 

「それはもう予想してるんじゃないか?」

 

「じゃあ、あなたが‘’ちょーつよい‘’ということですか?全然そうには見えません。なのでありがとうございました。ここからはひとりでやります。」

 

 

「そうか。じゃあな。」

 

 

「はい。さようなら。」

 

「、、、気を付けろよ。将監が悲しむぞ。」

 

「将監さんは悲しみません。私は道具なので。」

 

「道具じゃないさ。人間だろ。」

 

「それでもです。私は期待されてないので。」

 

「俺が心配する。では駄目か?」

 

「虚ろな目の人、嘘じゃ無さそうです。わかりました。気を付けます。」

 

じゃあ、今度こそ。と、彼女は動き始めて外に出る。

 

三ケ島さんに、ここの使用履歴書いて出さなきゃな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

家に着き、武装を解除して日課のようにテレビを点ける。

そこでは、大阪エリアにいったためなのか、三ケ島ロイヤルガーターのことについて組まれた特集がやってた。

 

『三ケ島ロイヤルガーター、右腕の伊熊将監!』

 

見ていて楽しい造りになっていて、番組としてはよかったのだが、

 

『相棒のイニシエーター、雑魚過ぎて左遷!』

 

『彼のイニシエーターは使い物にならない!』

 

『伊熊将監の心の内はいかほど?』

 

など、批判内容が目立った。それもイニシエーター、千寿夏世に対してだ。

 

腹が立った。だが、俺になにかできる訳じゃない。

 

 

 

 

 

夜、俺はなぜか眠れなかった。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

翌朝、俺は学校があった。制服に着替えて、バケツを引っくり返したような雨の中学校に向かう。

 

自分自身、最近は優等生やってる自覚がある。

だが、この日は授業に身が入らなかった。

 

 

 

学校での1日が終わり、帰途に着く。

だが、今日は家に帰る気にならなかった。

 

そのまま昨日の戦闘場所に向かう。

そういえばSV-98放置したままだったな。

あるかな。あったらいいけどなかったらヤバイな。

 

そう思いながら少し歩調を強めて自転車をこぐと、ようやくモノリスが見えてきた。

 

そのままモノリスの横に自転車をおいて、昨日のとこまで向かう。

 

ーーーもし彼女がいたらーーーーーー

 

 

いや、いいや。この大雨のなか戦うような馬鹿じゃない。筈だ。

 

 

 

 

SV-98を無事に確保して、振り向く。

 

銃が落ちていた。それも彼女の。あのイニシエーターの。

 

銃を捨てて帰るという選択肢は普通ない。惨めな敗走か、はたまたなにか別の要因があったのか。

 

ーーーーまさか、ね。

 

戦って死んだわけでもあるまい。

 

そう思って思考から外そうとした。だが、視界にはいった地面には似あわない白い腕が、身体とそこにはあった。

 

木の影にいたので、わからなかったのだろう。

 

そこには、雨宿りをしている少女がいた。

外傷はなかったので、最悪の事態で無かったことに安堵しつつ、彼女がずっと戦っていたことに驚いた。

ただ、顔が青白く、低体温症になっていた。

しかも意識不明というかなり重度な。

 

すぐに近付いてカッパを脱ぎ、彼女の身体をカッパで包み、彼女の服を脱がす。

下着はさすがに不味いので触れないが、僕の服を被せ、カッパでくるんだまま市内へと戻る。

 

何度も何度も世話を焼かせやがって。

将監の‘’お荷物‘’じゃねえか。

 

 

 

 

 

またもや診療所に行き、そこにいた医師に色々おこなってもらった。今回は医師がいて、助かった。

見つけるのがもっと遅ければ、いくらガストレアウイルスに侵されたからだとは行っても死んでいたらしい。

 

危ないというか。死に願望もちというか。

 

周りからの期待が、大人の醜い思考が、この少女を取り巻いているように見える。

 

 

 

 

 

 

ーーーーームカつく。彼女は道具じゃないのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道具にされた人間は、狂い出す。

影胤が、そんな非人道的行いをしていたのを思い出す。

あの時俺は、何も出来なかった。

 

 

産まれてから、洗脳という名前の教育を受けて、そして、全員が殺しあって、最後の一人が全てを斬りふせるまで、何も。

 

 

 

あれは、だめだ。復讐のために進むのが俺だが、あれは許容できない。

 

 

 

 

君と同じ少女を、破滅に向かった最凶にして最強を、知っているから。

 

もう、繰り返さない。

 

 

 

 

 

 

「先生、この子連れて帰っていいですか?将監に頼まれてたんで。」

 

「ええ、構いませんよ。ただ、身体を温め続けてあげてくださいね。」

 

「はい。ありがとうございました。」

 

 

老年の医者に感謝をのべて、お金を払って治療所の門をくぐって出る。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

自転車と、SV-98は彼女を医者に見せていた間に家に持って帰っていたので、彼女を抱えたままこのアパートの玄関に入る。

 

「ただいま。」

 

誰もいない部屋に、俺だけの声がむなしく響く。

靴を脱ぎ、濡れた傘をたたみ、彼女を覆っていた雨具を外す。

ベットと机とTVしかない部屋に彼女を運び、ベットに横たえさせる。

 

こうしてみると、ガストレアになんかならないと思えてくるが、れっきとしたガストレアウイルス保菌者。

 

可哀想だとは思わない。そういう運命だったと受け入れるしかない。

 

…TVを点ける。適当にニュースをえらんでチャンネルを変える。

 

変えたときに目についたCMでは、呪われた子供たちへの差別撤廃を掲げていた。

 

もう一つのcmでは三ケ島ロイヤルガーターの宣伝。

だが、イニシエーターは全く影すら見せなかった。

 

 

馬鹿げている。

お前らのせいで狂いかける人間がいるのに。

 

 

 

こいつを、いじめるな。

 

 

 

 

将監、鍛えるってそういうことなのか?

 

 

いいよって言ったし、何よりムカつく。

いいぜ。やってやる。復讐の前座と思えば軽いから、こいつには、イニシエーターの大切さをおもい知ってもらう。

 




つづきますね。
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