ブラックブレットの世界を使って。   作:とくめいん

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どうも。

どうぞ。




僕は運命を変えたい。

あなたは大事なものを守るときー

 

 

ーーーー闘うか。

 

ーーー逃げるか。

 

 

あなたは、どちらを選びますか?

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

夏世と一緒に寝ている間に、32号モノリスの崩壊がメディアに発見され、そのことについての緊急会見が聖居で行われたらしく、外は騒然としていた。

ご近所さんの家は空っぽで、そこに住んでいた50過ぎの剥げたおっさんが、お気に入りだから傷一つでもつけたらコロスゾーと豪快に笑って見せてくれた自転車は、

ガレージの外で倒れて傷ついていた。

 

自分の住んでいたマンションはあまり繋がりがないのでわからないが、四軒隣まではもう空き家となっていた。

 

商店街では避難食料や、戦闘用の道具に群がる人間が沢山の犠牲を出しながら蠢いていた。

頭から血を流してお目当てのものを手に持つ人間は、狂喜か狂気か。

 

武器を選んで悦んでいる人間どもは、ガストレアより怖かった。

 

見ていられなくなったのもあるし、そろそろアジュバントとしての集合のお呼びがかかると思い、夏世と一度家に戻る。

 

仙台から帰ってから一度も空けていなかったスーツケースの鍵を空けて、仙台から持ち帰ったモノを組み立てていく。

夏世がマガジンに弾を入れ、俺が機関部と銃身部を結合させ、ただの鉄の塊が、バラニウムを撃ち出す殺傷兵器に変わるのにさほど時間はかからなかった。

 

一応大きいスナイパーライフルは釣り道具入れに入れて、迷惑にならないようにする。

 

夏世のアサルトライフルは、家に置いておく。

 

そうして俺の(・・)戦闘準備が終わったあと、呪われた子供達の住みかへ行って、武器を預かってもらう。

 

その対価として、全員に食べ物を10日分渡しておいた。

これが彼らを救いますようにーー

 

そんなことをしていたら、連絡が入ったのでアジュバントの仲間の所へ向かう。

 

 

「交通機関は麻痺しているから歩いて向かいましょう」

 

夏世の言うことは正しいと思っているので、指示に従って歩く。

 

夏世と手を繋いで歩くこと20分。

テントの群れを一望できる場所から見た光景は、思いの外きれいだった。

 

そうこうしていると、どこか気の弱そうな男、我堂 英彦のイニシエーター、心音が出迎えてくれた。

 

英彦は今彼の父に呼び出されているらしく、他のメンバーの中にも英彦の姿はないらしい。

 

心音に案内され、夏世と自分のアジュバントのテントに行く。

 

心音と夏世はお互いに友達みたいで、いつもプロモーターの愚痴を言ってるとかなんとか。

まじ?

 

心音に「いつも夏世からは愚痴じゃないモノばっかです。自重してください。」

 

と耳にコソッと言われてどう言うことか分からず思慮すること数分。

 

我々のアジュバントのテントに到着する。

もう『アルマジロ』と『キリン』はそこにいた。

 

「よう、アルマジロ、キリン。」

 

そういうと、キリンは「は?」アルマジロは「は?」

 

という反応をお互い示し、

 

イニシエーターたちが睨んでくる。

 

ーーーうぇ?

 

「いやいや、装甲で首筋までおおってる臆病者だからアルマジロ、お前は服がしましまだし背が高いからキリン、いい名前だろ?キリンこと志藤昌己。アルマジロこと垣根宗三。」

 

そう言って彼らを見ると、夏世より年下に見える金髪のイニシエーター、紫が肩を震わせ、チャイニーズっぽい子供、パリィは顔を伏せていた。

 

あ。反論できなくなった奴だ。怒るかな?

 

 

「「ワハハハハハハハ!!!!!!」」

 

「あたってる。あたってるヨ!!!!」

 

「本当ですね!!!夏世さんのプロモーターさんは夏世さんと違ってネーミングセンス抜群です!!!!」

 

おう?怒んないのか。よかった。

話題の張本人達は空けた口が塞がらないのか、口を大きくあけていた。

 

 

ふっ。よかったー。どやー

 

「どや顔やめてください。品位に関わります。」

 

お、おう。ごめん夏世。

 

そういう夏世の方もまた、”どやー”としてる。うん。可愛い。

 

分かる??この横顔の凛々しさとそこに入る子供の幼げな表情。そしてなにより”どやー”というこの擬音語が当てはまるこのフォルム。背伸びしてる感じがまた可愛い。

そしてーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

結論:夏世は可愛い。

 

おっと、別の世界で論文かいてたぜ。

 

というか、目の前のパリィと紫もかなり可愛い部類に入るのだろうな。そn

 

夏世サーン、なんでこっち見てるの?

 

夏世サンその青白いオーラ消して?

 

ごめん。

 

ごめんって。頬を膨らませないで!

 

 

 

 

 

 

 

ねえ、僕の依存できる人。

 

 

 

 

ーーーー俺は二度と失いたくない

 

 

 

 

思考を捨て、この世界に戻ってくる。

 

さて、まずは。

 

「はじめまして。現序列2350番のーーーー」

 

挨拶は大事。これマジで。挨拶できない民警はすぐに死ぬぜ。

 

「お、おう。よろしく。」

 

「は、はあ。こちらこそ。」

 

アルマジロとキリンは戸惑いながら挨拶を返してくる。

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

「キリーン!!いこー!!。」

 

「キリンちゃん(笑)、どうです?。」

 

「キリンくん、僕にそれ、とってくれない?」

 

「だーーーーー!!!キリンキリンうるさい!!というかアルマジロ!!お前も呼ぶなよ!仲間だろ!?」

 

「僕はアルマジロ気に入ってるから!!」

 

「変な名前の仲間じゃなかったのかよ!?」

 

ワイワイぎゃあぎゃあしているプロモーター達はもともと面識がなかったらしく、今ではこうして会話できているが、前まで全く話さなかったと夏世に聞いた。

 

夏世がチームを作ったようなものだ。

夏世は人望も厚いらしい。

 

 

 

ーーーー本当に、夏世は優秀だ。

 

 

 

そういえば彼らと会話していたら、彼らはまだこの界隈にきて日が浅いらしく、戦いのコツなどを知りたいと言っていた。

 

「なあ。」

 

一斉に視線がこちらを向いたのでちょっとビックリした。

 

それはともかく。

 

「一度戦ってみない?」

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

モノリスの外で大岩相手に戦って貰ったが、結果は散々だった。

 

キリンは攻撃はいいがイニシエーターが有効に使えてない

アルマジロは踏み込みが浅いから攻撃力に欠ける。

途中から参加した我堂(息子)は戦闘能力が低い。

 

小学1年生だという紫は攻撃が、因子に対して遅いし弱い。

チャイニーズのパリィは敵に毒を入れる特殊能力に振り回されている。

 

戦力としては心音がこの中で一番強く、防御に限っては3桁上位に匹敵しているようだ。

多分影胤の斥力フィールド位の強度はあるな。

 

アルマジロには槍より銃を薦めておき、キリンには攻撃からイニシエーターへの連携を覚えてもらった。

 

我堂(息子)は指示のみやってもらい、心音は遊撃として戦術をたてることになった。

 

え?おれ?粉砕しといたよ。

 

ただ、周りは何が起きたか分かってなかった気がする。

 

夏世はやる気に満ち溢れていたのだが、、、

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

既に医者には『伝えるべきだ』とずっと言われてきたことだが、ここで言うしかない。

 

このままいけば東京では大規模戦闘は必須。

師匠も影胤もいて、そこに師匠の能力で敵の頭を潰しにかかり、なおかつ相手が無防備の状態でも殲滅に1日かかるような数の敵が、統制をとって動いている。

個々のレベルは低くても、物量の前には勝てない。

それの指揮者が優秀なら数万倍たちが悪い。

 

対群攻撃手段が核兵器や「全ての爆弾の母」とも呼ばれる大規模爆風爆弾「GBU-43/B Massive Ordnance Air Blast(MOAB)]など、まわりの都市、東京を一緒に滅ぼすようなモノばかりなので絶対に使えない。

 

爆弾にも劣るような若手が多いこの東京では、かなり苦戦を強いられる。

結果として民間警備会社の連中はほとんどが死ぬだろう。

東京に構えていた民警を運用する上の人間は、予想より死体が多いことにビビるだろうな。

 

いや、もしかしたら彼らがやられたことすら知らずに、土に還るかもしれない。

 

ここでの戦いは俺一人で殲滅は無理だ。

かといって他に頼る人間は居ない。

 

大切な人を失わない保証はないんだ。

 

 

 

 

やるぞ。もう止まってはいられない。

 

振り向いて呼吸を整える。

おやつの時間だからか周りがとても静かだ。

 

空に浮かぶ太陽は、雲に隠れて見えなくなっていく。

 

生き物は皆息をひそめている。

 

だからだろう。後ろにいる夏世の心臓の鼓動が聞こえる気がする。

 

 

 

なあ、夏世。

 

 

 

「なあ、夏世。お前戦うの止めないか?」

 

「え?なんでですか?私は弱くないですよ。活躍できます。2年前とは違います。」

 

「いや、そうじゃないんだ。」

 

「じゃあ、なんでですか?納得できないです。」

 

「君を失いたくない。」

 

「大丈夫です。私は十分強いです。将監さんのお荷物なんかじゃなかったです。お荷物にはなりません。」

 

そう言って力こぶを作る夏世は哀しそうだった。

 

そうじゃないんだ。夏世。

 

「夏世のガストレア因子が「大丈夫です。医師には30パーセント越えとは聞いていますし、まだ行けます。」」

 

「君は死n「死にません。大丈夫です。あなたのイニシエーターですよ?」」

 

「s「うるさいです。行くと言ったら行くんです!」」

 

「,,,,,,,反論は?」

 

「受け付けません。」

 

 

 

 

沈黙が流れる。

 

ガストレアのうめき声がどこからか、風に流されて聞こえてくる。

 

その声は、誰かを心配して、心から絞り出したような魂の声だとその時の俺は思った。

 

 

 

ーーー敵対勢力(ガストレアども)に俺達の心配をされるなんて、なんと皮肉なことか。

 

 

 

その声が、俺達に迫る現実を、嫌と言うほど突きつけられる。

 

今言わないと後悔する。

 

言うんだ。俺。

 

 

 

「お前のーーー」

 

 

「何ですか。武器なら家からとってきますよ?」

 

 

 

「お前の、夏世のガストレアウイルス体内侵食率が、『45パーセント』を越えてるんだ。」

 

 

 

「嘘です。お医者様はそんなーー」

 

夏世はいいよどむ。なにか考えるところがあったのだろうか。

 

「ああ、そうなんですね。

 

 

 

あなたが私の医療記録の真実(データ)を持ってるんですか。

 

 

あなたが私のプロモーターをやってくれていて、とても嬉しいです。」

 

ですがーーーーと夏世は続ける。

 

 

「あまりに早すぎますッ」

 

「私の幸せって、こんな形で無くなるんですかッ?」

 

 

 

 

そんなの、あんまりですッ!!

 

そう言い残して夏世は去っていった。

 

 

もう、戻れない。

 

おれは立ち向かおう。夏世のために。

 

 

 

俺は、闘うことを、選択した。

 

 




展開早くてごめんなさい。
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