ブラックブレットの世界を使って。 作:とくめいん
外いきたくなーい。引きこもって寝ていたーい。
どうも、とくめいんです。
どうぞ。
全くの杞憂というわけではなかったが、結果はナステャの一人相撲。
僕が夏世の病室にたどり着くまでに夏世と話をしていたら意気投合したっぽい。むしろ主導権が夏世になってる。
うん?
なんでこんな簡潔に終わるんだ?
どうしてこうなってる?
「僕の因子がマヌルネコ♪夏世ちゃんの因子はイールーカー♪」
「白い髪がとっても綺麗ですね♪」
「でしょー!アルビノ?って言うんだって!」
「そうなんですねー♪触らしてもらってもいいです?」
「いいよいいよー!!どうぞー♪」
「じゃあ遠慮なく!」
「ふわあああああああああッ!」
「うわっ!凄いッ癖になりそうですねー♪♪♪♪」
「にゃでるのうまいにゃー」フニャー♪
・・・・・・・・・・・思考を放棄して扉にもたれ掛かる。
今までナステャと全力で鬼ごっこはよくやったが、ここまで疲れたのは初めてだ。
心がパンクする。目の前の事象に頭がついていかない。
そんな目の前の惨状から逃げていたら、夏世はこちらに気付いたようだ。一瞬固まってから口を閉じて目線を反らして、超々高位序列者もビックリの速度で布団に潜り込んだ。
ナステャは来たときから気づいていたみたいでさっきから殺気が飛んでくる。
お陰で両隣の個室にいた患者さんがどちらもナースコールしてたぞ。謝っとけよ。
それはともかく
「お腹大丈夫か?夏世。」
「大丈夫です。ですからちょっとこないでください」
「うん?なんで?」
「あなたは平気ですが私は無理なんです。」
「なにが?」
「何でですか?嫌がらせですか?近寄らないでください!」
反応が過剰すぎると思ったのでこんな状態を引き起こしそうな元凶の人間に声をかける。
「ナステャ、なんかしたのか?」
「僕?夏世ちゃんとお喋りしてただけだよッ!なんで疑うのー?ダメじゃないか、『相棒』を疑うなんてー♪」
お喋りの内容をきいてたんですけど?そう思ったけど口には出さない。
したいけど夏世がめっちゃにらんでる。
怖い。何故かは分からないけど『浮気者め』というあの絶対零度の視線だよあれ。
逃げたいけどここはやり過ごす。
「とにかくッ、元相棒命令だ。ナステャはモノリス外警備。対人戦闘は許可しない。死体処理のてつだいみも行うこと。以上。かかれッ!」
「りょーかい♪・・・・ってなんでー?」
「邪魔だから。」
「は?」
上の階でもナースコールがなりはじめた。ごめんなさい。
「・・ナステャを信頼してるから。」
「しょうがないなー♪いいよー♪いってくる!」
「そうそう単純で助かったとか思ってるんだったら間違いだよ僕はご褒美期待してるからしょうもなかったら僕が君をプレゼントにするねあなたに拒否権ないんだよ」
あいつのマジトーンの声を一切無視して夏世に向き合う。あいつのマジトーンは今までの経験からろくなものじゃないことだと知ってる。
さて、夏世と何から話そうか。
「後でまた来てください。そして出てってください。」
「え?」
「出てってくださいッ!」
開始ゼロ秒、追い出されました。
嫌われたのかな?泣いていいよね?グスン。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
心の傷を埋めるべくナステャを探して合流するため町を歩く。
夏世が刺されたショッピングモール。
その前の歩道橋に、一人の少女がいた。
彼女は目を包帯で巻き付けており、盲目であることが分かる。
ケープをまとったその少女はいましがた俺が出てきた病院を一心に見つめていた。
無視して鉄橋をわたる。目下に映る幹線道路は車が一台もなく、戦時中とは思えない静けさだ。道路を転がるプラスチック片がとても寂しそうだった。
「あのっ!!」
ケープを被った少女が声を掛けてきた。
「千寿さんのお知り合いの方ですよね?はじめまして、あっ、二回目なので先週ぶり、ですかね?」
そういって微笑む少女に見覚えはなかった。
「どこかでお会いしましたか?」
「千寿さんに命を救われました。」
あのときの夏世の隣にいた少女だとやっとわかった。あのときは夏世しか見てなかったしな。
「千寿さんは無事ですよね?あの、面会したいんです!、、、やっぱりダメ、ですよねすいません。変なことをいって。聞いてくれてありがとうございます。夏世さんに伝えて下さい。さ、さようならッ!って。」
は?さようならって、この世からって意味かよ!?待て!はやまるな!!!!
バラニウム製のナイフを彼女はどこからともなく取り出して自分の首に刺そうとしたので、とっさにナイフを振り上げていた方の腕を掴む。
なにやってんだばか野郎!それじゃあ夏世のやったことを不意にするぞ!
「おい、なにやってんだ。それじゃあ「お姉ちゃん!ナニやってるの!?」!!??」
なんか来た。
しかも幹線道路から歩道橋まで高さだけでも10メートルはあるが、跳躍してだ。結構な脚力を持ってるなとおもう。証拠に橋が揺れた。
だが、急いだからなのか息が荒い。そこは減点。
採点していたら話がややこしくなっていた。
「えっと、千寿さんは私のせいでッ、だから、その、あれ、あれだよッ、罪の償いみたいなあれ、えっとー」
「そんなの私許さないよッ!」
「ごめんね桐華許してッ。もうお姉ちゃんこんなことしないから。」
「そんなの当然でしょ!次は首じゃダメだよ!即死じゃないから苦しいでしょ!もしもう一回やるんだったら心臓かこめかみだよ!」
無視して鉄橋を降りようと、元来た道に引き返す。関わったら最後、めんどくさいことに巻き込まれる。
俺の勘がそう告げる。
「ほらッ、そんな酷い自殺未遂を見せちゃったし謝って!ってあれッ?お姉ちゃん、あのアホ毛の人は?」
「あほげ?」
「なんでもない。手を繋いでいたあの男の人は?さっき話してた。彼氏?」
「あれッ!いない!でも大丈夫!後で
「聞いてよお姉ちゃん!、って全く。お姉ちゃんはそんなんだからーーー」
ナニも僕は聞いてない。
ーーーーーーーーーーーー
アナスタシア、そう呼んでやってくれ。
そういって青年は5歳に満たなさそうな女の子を俺に見せてきた。
俺は『それ』がガストレアウイルス保菌者だと知っていた。
だから銃を向ける。
放つ。
たったそれだけ、0,02秒という人間の反射限界を上回る時間。当時の自分の最高速度でホルスターから抜かれた銃は音速に近い速度でバラニウムの塊を『それ』に向けて射出する。
驚いた。師匠よりも速い。ほんの数メートルしか離れていないから知覚した後で避けることはできない、はずだった。
それを避けた。
『それ』は銃弾を避けて、笑顔でこういった「みにゃー ざぼーと アナスタシア♪」と。
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ナステャを見つけて合流する。
「はやいねー♪」
と言われたので、夏世に振られたんだよ、静かにしてくれって返したら「僕ならいつでもかんげーだよ!イエスロリータ、イエスタッチ!だよ♪さあカモーン♪♪」
と言われた。強いな。
32号モノリスは崩壊していて見る影もなかった。
周りには死体や灰が落ちている。
たまにバラニウムの武器が落ちているので拾う。
ナステャも同じ事をしていたので無視して回収する。
死体は袋にいれる。
ふと、周りを見渡すと6ペアのイニシエーターとプロモーターが俺たちと同じようにここの死体回収作業に従事していたのに、今見える範囲で動いている人間がいない。
固まっているのだ。
何かあったのだろうか。
誰かに聞いてみようと思って近くにいる民警ペアに声をかける。
彼らは腰を中腰にしたまま硬直していた。物凄い筋力だとおもう。
一歩一歩近づくにつれて怯えている表情をさらに歪ませる。
だが、彼らはその場から一歩たりとも動かなかった。
「何かあったのか?」
目の前にいる30代に見えるの女性を庇うように俺と女性のあいだに戦場には似合わない可愛らしい服を着た少女が身体を入れようとして、こけた。
「大丈夫か!?」
駆けよって身体を起こさせると怯えが絶望に変わったのかイニシエーターの身体が一気に重くなった。
気絶。
「、、、、、ぇ。」
彼女の太もも辺りから出てきた液体は地面に暖かい水溜まりを作った。
あ、なんかごめん。
身に付けていたスカートを濡らして気絶しちゃった少女のプロモーターらしい女性も立ったまま気絶していた。他のペアを見渡す。
他も同じような反応を示した。
なにが起きたのか全く分からなかったが、ガストレアの精神攪乱系のガスのよるものと結論付け、女の子をちょっと離れたところで横にしてナステャを呼んで一緒に風上に向かう。
モノリスの外100キロを探したが、特に何もなかった。
ただ時間をロスしただけだった。
なにがあったんだろう。
ナステャに聞いたけどわかんないらしい。なんだろう。
嫌な予感がするな。ガストレア以外に強大な敵がいる。そんな予感が。
ロシアでは名前の他に愛称があってそれを使うらしい。
アナスタシアだとナステャとか
アンナだとアニャ
プーチン大統領だったらプーチン・ヴラジーミロヴィッチ・ヴラジーミルさん→ヴァロージャとかと呼ばれているとか。
よくわかんねえ。
みたいな感じらしい。
ちなみに
『それ』は銃弾を避けて、笑顔でこういった「みにゃー ざぼーと アナスタシア♪」と。
→『それ』は銃弾を避けて、笑顔でこう言った「僕の名前はアナスタシアだよ♪」と。
となるみたいですね。
ちょっとロシア語はわかんないです。
ここまで読んでくれてすぱしーば。
今までの文章に少しおかしな点がありましたら教えて頂けると嬉しいです。
おかしな点については予告なし(今までも特になかったことは御詫び申し上げます)で変更させて頂きます。
お付き合いいただけると幸いです。
では、また次回。