マクロスF futurering timeranger(フューチャーリング タイムレンジャー)   作:イマジナリ

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はい。第2話になります。

youtubeのタイムレンジャーの再放送で遂にタイムファイヤーとブイレックスの登場話が来ましたが・・・やっぱりカッコいいですね!

作中のBGM部分はそれを聞きながら読んで頂ければ嬉しいです!

サブタイトルをタイムレンジャー風に変更致しましたので宜しくお願い致します。

では第2話をどうぞ!




Case File 2 未来からのテクノロジー

拓也がタイムレッドとなってシェリルを助ける数分前。

 

フロンティア船団の周囲では発令されたビクターの正体である地球外生命体・・・バジュラとの戦いが開戦したが、新統合軍の主力可変戦闘機である・・・VF-171ナイトメアプラスでは小型バジュラのスピードに全く歯が立たずに次々と撃破され。

移民船団の護衛艦である宇宙空母や宇宙巡洋艦もバジュラを近づかせぬ様に弾幕を展開するが、掻い潜られ大型バジュラの攻撃による既に多くの船が航行不能あるいは轟沈してしまっている。

既に瓦解しかけている防衛戦を維持出来ているのはを政府からの要請を受けたS.M.Sの精鋭であるスカル小隊のお陰である。

 

オズマ

「何処だ?何処にいる・・・そこか!「グギャ!!」逃すかぁぁぁ!!」

ギリアム

「隊長!『奴を追うぞギリアム!』了解!!」

 

小型バジュラを粗方倒したオズマは小惑星群の中に潜んでいた大型バジュラを仕留めようと指揮官機専用機である・・・VF-25Sをバトロイド形態にしガンポッドを発射するが。

攻撃を察知し回避した大型バジュラがフロンティアに向かおうとするのを阻止する為に引き連れて来た部下のスカル4・・・ヘンリー・ギリアムと共にファイターのエンジンを全開にし追尾するが。

 

オズマ

「クソ!追いつかねぇ!」

 

火力・防御力の強化を目的とした重装オプションパーツであるアーマードパックの重量で思う様にスピードが出ず距離を離されていくオズマ。

その間にも大型バジュラは弾幕を突破し護衛艦を轟沈させながら遂に最終防衛ラインを超えアイランド1の目と鼻の先に迫る。

 

ギリアム

「隊長!俺が先行します!『ギリアム!無茶するな!』行かせるかよ・・・貴様らぁぁぁ!!」

 

アイランド1に取り付き入り込もうとするバジュラを追ってVF-25Sの標準機・・・VF-25を駆りオズマの制止を聞かず猛追するギリアムだったが、攻撃を防いでいたピンポイントバリアが限界を超えてしまいドームに穴を開けられ其処からバジュラ達が一気に雪崩れ込んで行く様子が目に映った。

その後を追いギリアムも装備された大気圏外活動用の高機動オプションパーツであるスーパーパックをパージし突入すると・・・内部に防衛の為に配備されていた戦車や装甲車は全て破壊され悲惨な惨状が広がっている中。

 

ギリアム

「クソ!バジュラ共め!ん?未だ逃げ遅れた民間人がいるじゃねぇか!!」

 

瓦礫の中にうずくまるランカと落下しているアルトの元に急いだ。

 

 

一方・・・ライブ会場を出たアルトは攻撃で崩れ落ちるライブドームの屋上の残骸を避けながらEXギアで飛んでいた所を街を攻撃していたバジュラにギアの羽を撃ち落とされて着地する中、助けに来たギリアムの機体から目を離せずにいた。

 

アルト

「VF-25!もう実戦配備されたのか!」

ギリアム

『とっとと逃げろボウズ!仕事の邪魔だ(ドン!)何!クソ取り憑かれた!!』

 

アルトを助けようとしたギリアムはバジュラに機体の自由を奪われ何とか拘束から抜け出そうと機体をひねりガンポッドを乱射するが抜け出せずコックピットのキャノピーには徐々に亀裂が入り出した。

 

ギリアム

「やられてたまるかよ!此の化け物がぁぁぁ!!」

アルト

「や、止めろぉぉぉ!!」

ギリアム

「ぐ、ぐあぁぁぁーーー!」

 

緊急脱出装置を起動しEXギアを纏って飛び出したギリアムはバジュラ目掛けてアサルトライフルを発射するが巡洋艦の機銃が通じない相手に人間サイズの銃は全く通用せずバジュラによって握り潰され辺り一帯に鮮血を散らした。

 

ランカ

「い、い、い、嫌ぁぁぁーーーー!!」

アルト

「マズイ!彼奴を狙って!どうすれば・・・そうだ!こいつを動かせれば!」

ランカ

「来ないで・・・来ないで!」

アルト

「おい!「ギギャ?」俺が相手だ・・・喰らえぇぇぇ!!」

 

ランカを助ける為にギリアムのVFに乗り込んだアルトがEXギアをコックピットにセットした瞬間にギアが変形・固定され操縦レバーとペダルが現れるとバジュラと彼女の間に機体を滑り込ませガンポッドを連射し始めた。

 

 

そして時は拓也がシェリルを受け止めた場面に戻り。

 

シェリル

「タイムレッドって・・・確か最近フロンティアに出没する謎の犯罪者!」

拓也

「勘違いするな。タイムレンジャーはロンダーズを逮捕している方だ。」

シェリル

「タイムレンジャー?本当に一体何者(ドッカン!)何!」

拓也

「どうやらお前が先程までいた場所にあそこの巨大な虫のような奴の攻撃が当たったようだな。」

 

タイムフライヤーを旋回させると先程までいた屋上は近くにいるバジュラのビームの直撃を受けて見る影もない程に吹き飛んでしまったようで沢山の粉塵が巻き上がり瓦礫が下に崩れ落ちていた。

 

シェリル

「何が起きてるかは分からないけど・・・あのストーカーロンダーズもアレなら無事じゃ無いわよね?」

拓也

「ロンダーズはそんなに生半可な奴らじゃない・・・見ろ!」

シェリル

「嘘!まるで何も無かったみたいに怪我1つ無いじゃない!」

ナバラ

「タイムレンジャーと言い!あの虫と言い!どいつもこいつも邪魔しやがってぇぇぇ!!全員ぶっ殺してやるぅぅぅ!!」

 

瓦礫の中から這い出て来たナバラはシェリルを連れ去るチャンスを台無しにされた事から怒りを露わにし頭を振り回し攻撃して来たバジュラを睨みながら圧縮冷凍された囚人の体にある・・・抑制シールを剥がした。

其れによって体の細胞や物質が異常増殖を起こし数十倍の巨体に変貌する現象・・・リバウンド現象が発生しバジュラを超える全高50mサイズに巨大化してしまった。

 

ナバラ

「先ずはテメエからだ・・・此の雑魚が!虫の分際でよくもやってくれたな!引き千切ってやる!!「キィーーー!」ハッ!思い知ったか!」

ランカ

「こ、今度は何!い、嫌・・・来ないで!嫌だ!!」

アルト

「何なんだよ此奴も!あの虫のような奴を簡単に・・・って!今は彼奴を連れて早く逃げないと!」

 

巨大化したナバラが先程まで自分が相手をしていたバジュラを引き千切り投げ捨てるのを見たアルトはランカに連れて此処から逃げるようとするが。

 

ナバラ

「おっと〜待ってもらおうか!未だムシャクシャしてイライラする・・・お前らもついでに死んでろ!!」

拓也

「やらせるか!掴まってろシェリル!」

シェリル

「えっ!今の口調・・・!(さっきまでの口調と違う?其れにさっきから気になっていたけど・・・この声音・・・まさか拓也!)」

拓也

「フライヤーカノン!!」

 

シェリルを落とさないよう抱き締めるとアルトとランカを踏み潰そうてしているナバラの足にタイムフライヤーの武装であり操縦桿でもある・・・フライヤーカノンや機体下部の・・・ボーテックスキャノン、更には両翼中心部の・・・プラズマバルカンを一斉発射した。

其れによってバランスを崩しナバラが倒れている隙にオズマが長距離狙撃型・・・VF-25Gに乗るミシェルと共にアルト達2人の元に現れた。

 

オズマ

『誰だ貴様は!ギリアムは如何した!』

アルト

「お、俺は・・・てか!何なんだよ此奴らは!さっきの虫も!この巨大な化け物も!」

ミシェル

「アルト!其れに・・・ランカちゃん!『ミシェル!2人は無事か?』大丈夫のようです隊長!ギリアム大尉は?」

オズマ

「ギリアムは・・・『まさか大尉が!』悲しむのは後だ!ミシェルは其処の素人を連れて離脱しろ!此奴は俺が相手をする!」

ミシェル

「隊長!此奴はアーマードのミサイルをまともに喰らっても全くの無傷・・・間違いなくロンダーズです!そんな相手に隊長1人で何て無茶です!此処はクォーターまで撤退しましょう!」

 

ミシェルの言う通りナバラはアーマードパックの全ミサイルを喰らい現在もガンポッドの連射を喰らっていも、かすり傷程のダメージしか受けていない。

その状況でランカを逃がすために1人残り捨て身の覚悟で足止めをしようとするオズマを何とか説得し全員で撤退する事を進言するミシェルだったが。

 

ナバラ

「まだいたか・・・この蚊トンボが!!」

ミシェル

「なっ!ぐあっ!『ミシェル!無事か?』何とか無事ですがスタビライザーをやられました!」

オズマ

「ロンダーズ・・・本当に化け物か此奴らは!」

 

機体を損傷したミシェルに打開策が見当たらないオズマ・・・更には圧倒的な力に恐怖してしまっているアルトとランカ。

その状況を打開する為にタイムフライヤーをライブ会場の前に着地させる拓也

 

拓也

「降りてくれシェリル・・・俺は今からナバラを逮捕する!」

シェリル

「何言ってるのよあんた!あんな化け物を逮捕!馬鹿じゃないの本当に!」

拓也

「此れが俺の役目!お前が歌に全身全霊を掛けるように・・・ロンダーズを全員逮捕する事が俺の・・・俺が為すと決めた事であり!俺の覚悟だ!」

シェリル

「覚悟・・・(さっきの屋上で拓也が言ったことに似てる・・・やっぱりタイムレッドの正体は・・・拓也!)」

拓也

「此処を絶対に動くなよ!「あっ!ちょっと拓也!」タイムジェット・・・スクランブル!」

 

 

(BGM OK!タイムロボ)

 

オペレーターA

「ユウリ司令!別次元の西暦2059年に出動している浅見隊員から緊急システム発動要請が!」

 

西暦3030年・・・時間保護局の本部基地になっている・・・プロバイダーベースの司令部に拓也からのスクランブル要請を受け司令席に座っていた浅見 ユウリは立ち上がるとオペレーターに素早く指示を出して行く。

 

ユウリ

「緊急システム発動準備!タイムジェット発進スタンバイ!」

オペレーターB

「了解!プロバイダス!スタンバイ。プロバイダス!スタンバイ。」

オペレーターC

「第1格納庫のタイムジェット5機をプロバイダーベース上に移動!」

オペレーターD

「タイムゲート分離!プロバイダーベース上にタイムゲートを接続します!」

 

オペレーター達から各部署に指示が送られ各滑走路に緊急システム用超時空戦闘マシン・・・タイムジェットが地下の格納庫からリフトアップされ、同時に別名”タイムゲートの番人“と呼ばれているタイムジェットを送り出すロボ・・・プロバイダスから分離したタイムゲートがベースの前部にドッキングした。

 

オペレーターE

「タイムゲートオープン!タイムゲートオープン!」

ユウリ

「頼むわよ拓也・・・タイムジェット!発進!」

 

バイザーを下ろし長く伸ばした右腕を振るったプロバイダスによってタイムジェット1が虹色の光を放ち渦巻いているタイムゲートに向けて打ち出され時空と時間を超えた!

其れに続く様に残りのタイムジェット4機も次々と打ち出され数多の時代や過去を超え拓也がいる西暦2059年を目指して時間の流れを遡って行く!

 

拓也

「・・・来たか!」

 

そしてタイムフライヤーでアイランド1の空に待機していた拓也の前に円形のタイムゲートが出現し中から隊列を組んだ5機のタイムジェットが姿を現した!

 

拓也

「ハァァァ!!」

 

先頭を行くタイムジェット1のキャノピーが開くとコックピット目掛けてタイムフライヤーから飛び降り着地した拓也はコンソール操作し操縦レバーを握った。

 

ミシェル

「何だ!何処から現れたんだよあの機体!」

ナバラ

「マズイ!タイムレンジャーの奴が来る!」

拓也

「ナバラ!時間保護法違反により逮捕する!」

 

拓也のタイムジェット1を中心に無人戦闘モード状態の他のタイムジェット各機が攻撃を開始した。

一糸乱れの隊列から一気に散開すると中型戦闘艇である・・・タイムジェット2のパルスマシンガンとタイムジェット3のディストーションブラストが牽制し、小型戦闘艇の・・・タイムジェット4のヒートディスラプターとタイムジェット5のディフュージョンショットがナバラ直撃した。

そして頭上から急降下しながらプラズマバルカンを連射するタイムジェット1の連携攻撃に完全に翻弄されている中。

 

オズマ

「タイムレンジャーか!『オズマ少佐!聞こえるか?』艦長?一体どうした!」

ジェフリー

『映像で確認したが。あの5機が出現した時に半月前に観測したフォールド断層の歪みと同じ波形が検知された!』

オズマ

「何だと!」

ジェフリー

『恐らくは巨大化したロンダーズに対処する為の機体と考えられる。詳しいことを聞きたいが・・・今は市民の安全を最優先に考えロンダーズはタイムレンジャーに任せ其処の一般市民2人を逃す事に集中したまえ!」

オズマ

「了解!其処の素人!その娘を連れて逃げろ!『は、はい!』タイムレンジャーと接触出来ればいいが・・・」

 

ジェフリーからの通信が終了しアルトに指示を出したオズマはミシェルと連携し此方に向かって来ている小型バジュラとの戦闘を開始した。

 

一方・・・タイムジェットの感覚を取り戻しながらナバラがオズマ達に向かわない様に足止めをしていた拓也は本当の戦いに突入する!

タイムジェット内のコンソールに各タイムジェットのデータと合体時のフォーメーションが表示され準備が整ったのを確認した拓也はレバーを操作し合体コードを叫ぶ!

 

拓也

「3Dフォーメーション!タイムロボβ!」

 

其れと同時に合体プログラムが発動し5機のタイムジェットがフォーメーションを組みながら垂直上昇して行く。

タイムジェット1・4・5の主翼部分が分離し先行するタイムジェット1本体にコックピット部分を中心に移動・変形し右腰・右足部分のタイムジェット4と左腰・左足部分のタイムジェット5が合体。

更にプラズマバルカン部分がジョイントになり左腕となる2枚の主翼を折り畳んだタイムジェット2と右腕となる4枚の主翼を折り畳んだタイムジェット3が合体。

最後にタイムジェット1のキャノピー下のカバーが展開し内部の集合コックピットにある起動スティックを拓也が握ると同時にタイムフライヤーが変形した拳銃型形態・・・フライヤーマグナムを握り締め。

青いカラーに上方向に大きく張り出した両肩とスリムな脚部にスピードに特化した性能を有し空中攻撃を得意とするタイムジェット5機の第2合体形態・・・タイムロボβが完成した。

 

アルト

「何だよ・・・さっきまで戦闘機だった5機が合体してロボになるなんて・・・フロンティアに何が起きてるんだ!」

シェリル

「拓也。あんた・・・何者なのよ。」

ランカ

「私達を助けてくれるの?」

 

アルト達3人がを見つめる中・・・構えたフライヤーマグナムの銃口を向け上空からの急降下してタイムロボβとナバラの戦いが始まった!

 

拓也

「行くぜ!フライヤーマグナム!」

ナバラ

「こんな所で捕まってたまるか!喰らえ!」

 

上空からフライヤーマグナムで牽制射撃を行いながら落下して来るβに腕に取り付けられたマシンガンを乱射し反撃するナバラ。

無数に飛来する弾丸を持ち前のスピードを駆使し全て躱し接近しながらフライヤーマグナムのクロノストローム破壊光線を次々と命中させて行くβだが上空に飛び上がったナバラのパンチで殴り飛ばされてしまった。

 

拓也

「うわっ!「思い知ったか!」タイムロボβを甘く見るな!バーチャルターン!」

ナバラ

「何!空中を蹴るだと!」

拓也

「喰らえぇぇぇ!!」

 

空間を足場にして方向転換する技・・・バーチャルターンによって体制を立て直すと同時に回転蹴りを浴びせナバラ吹っ飛ばし着地したタイムロボβはさらなる形態へと変化する!

 

拓也

「今だ!チェンジフォーメーション!タイムロボα!」

 

拓也が新たな合体コードを叫ぶとβが各タイムジェットに分離しナバラの体を掻い潜る用に飛行すると・・・タイムジェット1の機首部分が背中になる様に変形した各ジョイントに今度は左腰・左足となったタイムジェット2並び右腰・右足となったタイムジェット3が変形・合体した。

そして主翼部分を分離したタイムジェット4が左腕にタイムジェット5が右腕として合体しタイムジェット1からカバーを展開しながら頭部が迫り上がり、分離した1・4・5の主翼が合体した盾・・・クロノシールドと胸部の超時空転送装置・・・タイムトンネルから可変式剣・・・時空剣が出現した。

βと対照的な赤いカラーにパワー面を中心にバランスが取れた性能を備え3Dフォーメーションの基本形態であり唯一圧縮冷凍が可能な第1形態・・・タイムロボαへと合体した!

 

ナバラ

「クソ・・・ハッ!此奴で・・・潰れろ!!」

拓也

「無駄だ!クロノシールド!」

 

破れかぶれになったナバラが近くの無人となった建物を投げ飛ばして来たが特殊空間を発生させ攻撃を吸収するクロノシールドによってαには傷1つ付いていない。

 

拓也

「もう諦めろナバラ!これ以上・・・罪を重ねるな!大人しく武器を捨てて投降しろ!」

ナバラ

「おのれ・・・タイムレンジャー!こうなったら!」

 

投降する様に説得する拓也だが逆上したナバラは捨て身の覚悟でマシンガンをαに向けると闇雲に乱射しながら突っ込んで来た。

 

拓也

「仕方ない・・・これで決める!時空剣!!」

 

拓也が叫ぶと起動スティックが等身大用の時空剣に変化した。

其れを勢い良く引き抜き目の前に掲げると刀身側面が展開し十字型に変化するのと同時にαの時空剣も十字型に変化した。

剣を構え走り出したαとナバラがすれ違う瞬間に拓也の動きをトレースし居合斬りの様に敵を切る必殺剣が炸裂する!

 

拓也

「プレスブリザード!!」

 

必殺剣を喰らった直後に時間の流れが停止したナバラの横を切り抜け背後に回ったαが時空剣を再び正面に構えると。

 

拓也

「タイムアップ!」

 

拓也の閉じた右手を開きながら発した言葉と共に左右に展開していた時空剣の刀身がカウントダウンの様に徐々に閉じていき、4カウントが経過し完全に閉じた瞬間!

 

ナバラ

「ぎゃぁぁぁーーー!!」

 

大爆殺と共に異常増殖が一気に抑制され体が元のサイズより更に小さくなり人形のサイズにまで圧縮冷凍されたナバラは完全に無力化されアイランド1に入り込んだバジュラもオズマ達の活躍により全て倒された事により戦いは終了した。

 

 

時空剣を戻し起動スティックを握り直した拓也がナバラをタイムエンブレムを使い圧縮冷凍カプセルに収納しようとした時。

 

オズマ

『街を救ったヒーローに銃を向けるのは気分が悪いが・・・出てきて貰おうかタイムレンジャー!「・・・」お前やロンダーズは謎が多すぎる・・・目的は何だ!』

拓也

「俺の目的はロンダーズを逮捕すること・・・奴らを相手に出来るのは俺だけだ。お前達ではロンダーズに対抗出来ない・・・この件には二度と関わるな!ハッ!」

オズマ

『待って!逃しは・・・何!また謎の歪みの中に!』

 

ガンポッドを向けて正体などを問いただしていたオズマだっが”関わるな”の言葉と共に合体を解除し飛び去ろうとしているタイムジェットを追跡しようと飛び立ったが、既にタイムジェットはタイムゲートを潜り未来へと姿を消してしまった。

 

ルカ

『隊長!オズマ隊長!敵の撤退を確認しました。其方は・・・タイムレンジャーと接触出来ましたか?』

オズマ

「駄目だ!歪み中に逃げられちまった。『そうでしたか。』関わるなか・・・次から次へと謎が深まるばかりだ。」

ミシェル

『ですが・・・少なくともタイムレンジャーは我々と敵対する気は無い様ですね。あれ程のロボがありながらロンダーズ以外には攻撃するそぶりが見られませんでしたからね。』

オズマ

「不確かな存在なのは何方も同じだがな・・・ミシェル。ランカ達は今何処だ?『近くに着陸しています・・・行きますか?』駄目だ・・・ランカに此の仕事の事は・・・」

 

オズマがランカにS.M.Sに所属している事実を内緒にしている事に顔を伏せている時・・・アルトはランカに名前を告げられたがギリアムの死を目の前で目撃した現実を受け止めきれず、彼女から逃げるように降りた街の惨状に思わず吐いてしまい暫くその場に蹲っていた。

 

 

そして拓也は・・・タイムジェットの帰還をカモフラージュに使いタイムフライヤーでオズマ達の前から離脱・変身を解除しナバラをカプセルに収納すると事務所のユニホームに袖を通しシェリルを降ろしたライブ会場の場所に戻って来ていた。

 

拓也

「無事だったかシェリル!爆風で吹き飛ばされた時は心配したぞ!」

シェリル

「何言ってるのよ拓也!あんたがタイムレンジャーになって私を助けたんでしょう!」

拓也

「何を言ってんだ?俺がタイムレンジャーな訳ないだろ?俺はシェリルが吹き飛ばされタイムレンジャーに助けられた後・・・あの虫の攻撃を屋上から会場内にギリギリ戻って躱し、其れから激しい揺れがある中を何とか進んでここに来たんだぞ。」

 

シェリルに正体を隠す為に嘘を言って誤魔化そうとする拓也だったが。

 

シェリル

「私にそんな嘘は通用しないわよ!最初は分からなかったけど途中の口調や声音で拓也だって分かってるのよ!」

拓也

「其れだけで俺がタイムレンジャーだと決めるのか?其れは無理があるだろ。現に俺がタイムレンジャーになったのは見たのか?」

シェリル

「其れは!見てないけど・・・でも!タイムレンジャーの・・・タイムレッドの声は間違いなく拓也だったわよ!」

拓也

「他人の空似って言葉があるだろ。偶々そのタイムレッドの声が俺に似てただげで「私の耳にはハッキリ聞こえたの!何で正体を隠すのよ!」落ち着け!戦いが終わったとは言え安全な場所に移動しないと。」

 

目を合わさずにはぐらかし続ける拓也に怒ったシェリルがつめ寄ろうとした時に複数人のSPを引き連れたキャシーが現れた。

 

キャシー

「拓也ーーー!何処にいるの!「此処だキャシー!」良かった無事だったのね!」

拓也

「何とかな・・・キャシーも無事で安心した。「あ、ありがとう。心配してくれて♪」ロンダーズに襲われたシェリルもタイムレンジャーのおかげで無事だ。」

キャシー

「そうだったのね・・・拓也。大統領からMs.シェリルの安全を確保する為に直ぐ宿泊ホテルに避難させることになったわ。「なら俺も。」政府からSPの増員が来ることになったから拓也は事務所に戻って頂戴。」

シェリル

「待ちなさい!拓也とはまだ、「分かった。」ちょっと何帰ろうとしてるのよ!まだ話は終わって!」

拓也

「ワガママ言うな。ほら〜お迎えの車が来たぞ妖精さん♪「ちょっ!離しなさいよ拓也!」いいから早く乗っ、痛い痛い!!首をホールドするな!あぁぁぁ〜〜〜さっさと乗れ!」

 

大人しく言う事を聞かないと思った拓也がお姫様抱っこして強引に車に乗せようとするのが、シェリルも抵抗し拓也にしがみ付いて車に乗ろうとしないが最終的には腕を振り解かれドアを閉められ外からロックされてしまった。

 

キャシー

「ありがとう拓也。今まで様々な人物を相手して来たけど・・・正直言って彼女にはお手上げよ。「責任者は大変だなキャシー♪」笑い事じゃないわよ。とりあえず・・・今回の依頼は此れで終了。何があったかは私が明日事務所に来てから聞くわ。」

拓也

「分かった。なら今日はこのまま帰って休ませて貰、「拓也!今すぐドアを開けなさい!」此処が安全かまだ分からないんだ・・・早くホテルに帰って休め。其れに俺の仕事は今日のライブで終わった・・・もう会うこともないから俺の事は忘れろ♪」

シェリル

「終わりって・・・「行ってくれ運転手!」ちょっと待って今すぐ車を止めなさい!私はまだ聞きたいことが!「シェリル!」拓也?」

拓也

「あまり歌には興味無かったがシェリルの歌声は悪くなかった!初めてだ・・・誰かの歌声に心が震えたのは!何か依頼がある時はフューチャーリサーチに来い!何でも引き受けてやるから!」

シェリル

「拓也・・・」

 

顔を出したシェリルの車が見えなくなる最後まで見送った拓也に声を掛けるキャシー。

 

キャシー

「今回は本当にありがとう拓也♪「次からは簡単には引き受けないからな!」なんだかんだ言って何時も引き受けてくれるじゃない♪「・・・」ふふっ♪今回の依頼報酬は私個人のお礼の時に一緒に渡すわ。」

拓也

「分かった。なら俺はそろそろ戻って休ませて貰う。「お休みなさい拓也。また明日♪」ああ。お休みキャシー。」

 

そう言って事後処理に向かったキャシーと別れた拓也は瓦礫まみれになった街並みを悲しい目で見つめながら事務所に戻るのであった。

 

 




はい!第2話は如何でしたでしょうか?

タイムレンジャーOPの英語が一部入力出来ずに申し訳ありません。

OK!タイムロボはyoutubeで検索していただければ出ますんで、聞いたことのない方は是非聴いてみて下さい!

今回はタイムロボを中心に戦隊要素を多く出しましたが如何でしたか?因みにタイムロボの先頭は劇中に初めてタイムロボが登場し戦った場面をイメージして頂ければ幸いです。今後も順次出していきますのでお楽しみに。

今回は浅見 拓也を軽く解説します。

・浅見 拓也

年齢はキャシーと同じ23歳。大消滅より少し前に互いの想いを伝えあった浅見 竜也とユウリの間に授かり30世紀に戻り浅見を名乗ったユウリや仲間であるアヤセ達に育てられ実際には会ったことが無いが竜也を父親としても戦士としても尊敬し目標としている。
ユウリ達に鍛えられた甲斐があってか戦闘センスや運動能力は桁違いに高いが、明るい性格と一度決めた事は必ずやり遂げる父親譲りの強い信念を宿している。
キャシーとは半月とは言え既に気心知れた友人であり時に食事や酒などを共にしているが・・・彼女の好意に気づいているかは今は不明。

今回の解説は以上です。

それでは第3話でお会いしましょう♪

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