みなさまもお体には十分お気をつけください
今回クロス回です
いつも通りの朝。しかし今日は一通のメッセージから始まった
『
今度はいつ来る予定かなん?
えぇ〜
早く来てくれないとお姉さん死んじゃう〜
そしたら次の土曜はバイトもないですから
行けると思いますよ?
ホント!?
千紗も一緒でいいですよね?
』
(千紗ちゃんか〜。本当は拓海だけで来てほしいけど、そんなことになったら千紗ちゃん怒るしな〜)
『
もちろん!
うん!みんなにも声かけとくね♪
なんでさ!みんなに会いたくないの!?
とにかく!みんなも呼んどくからね!
じゃあ土曜にね♪
』
メッセを終えて少女はスマホをベッドに投げ捨て枕を両手で抱えその豊満な胸で枕を押し潰す。もし枕が生きていたならばここで窒息死していただろう
「そっか...拓海、来るんだ...」
部屋に誰もいないし、仮に誰かいたとしてもよほど近くでなければ聞き逃すほどの声量でしか発していないので聞かれる心配はないだろう。そんな声量で言葉を発し嬉しさから枕に頭を埋める少女、松浦果南(まつうらかなん)。現21歳。千紗や拓海よりも1つ上で伊豆大とは違う沼津の方の大学に通っている現役大学生
果南の家は淡路でダイビングショップを経営しており、果南の父と千紗の父が昔馴染みだったため自然と拓海と千紗、そして奈々華と一緒に果南もダイビングが共通の趣味として遊ぶようになった。しかしそれは伊織が引っ越したあとだったため伊織はこんな美人と出会う機会を逃していた
「はっ!みんなに連絡しないと!」
急いで連絡すべく再びスマホを手にとって電源をつけようとしたが、その手は止まった
(少なくとも千歌と曜には連絡すべきだよね。でもあの2人も少なからず拓海のこと好きなんだよね...ただでさえ千紗ちゃんがいるのに...)
「はぁ...」
恋する乙女は辛いのである。これ以上他の女の子の恋心に水をやりたくない。でも2人は幼馴染で自分だけ抜け駆けしたことになる。どうするか悩む果南
(たまには抜け駆けしても、いいよね...)
友よりも恋を取った果南。さてこの選択が吉と出るか凶と出るか。お楽しみはもう少し後!
「なぁ、あいつだろ?」
「あぁ、間違いねぇ」
伊豆春祭が終わった次の日、そこら中でひそひそ話しが飛び交っていた。そしてその目線はすべて伊織と耕平に集まっていた
「なぁ耕平...気のせいかもしれんが...」
「なんだ、北原」
「みんなの視線がいつもと違くないか...?」
「俺もそう思っていた」
「なぜだろうな?」
「わからん。俺達はいつも通りなのに」
「だよな。いつも通りだよな」
伊織と耕平は至っていつも通り。いつも通りパンイチである。しかしそんないつも通りの2人を見る周りの目は異常であった
「なにがあったか聞いてみろよ」
「俺が?お前が聞いてこいよ」
「イヤだ。知らないやつに話しかけて拒絶されたら辛いだろ!」
「やれやれ...な、ちょっといいか?」
「気安く話かけんな!」
「殺すぞブタ野郎!」
人見知りを発揮する耕平に代わって伊織が後ろの席のやつに話しかけるが、返ってきたのは酷い罵倒であった
「うぅぅぅぅぅ...」
「俺の言った通りじゃないか」
「明らかにおかしいだろ!」
「初対面の人間なんてそんなもんだ」
「お前はどんだけ壮絶な初対面を経験してきたんだよ...しかしこれは確実になにかあったな」
「なにかとは?」
「それを確認したいんだが、話を聞けそうな相手がいねぇ」
「古手川に聞けばいいんじゃないか?」
「ムリだろ。この格好じゃ例の目で見られるのがオチだ」
「あぁ、あのゴミを見る目な」
「あいつ伊豆春祭以降やたら機嫌が悪くて...」
どうせムリだろうと思いつつも千紗の方に顔を向ける。すると千紗は目が合わないようにサッと視線をズラした
「えっ、なに?めっちゃ心当たりありそうなんなだけど...」
「明らかに目線を逸らしたな。これは確実になにか知ってるな」
「なぁ千紗」
「な、なに...?」
「少し聞きたいことがあるんだが...」
「や、やめて...」
千紗に今の状況を聞くべく迫る伊織。しかし側からは千紗がそれを迷惑がっているように見える。だからなのか周りのやつらが持っているペンを机にぶっ刺した
((なにこれホントに怖い!!!))
「教えてくれ!一体なにが起きているんだ!!!?」
「わ、私はなにも知らない...」
「そんなわけないだろ!」
「私は、無関係...」
さらに詰め寄ると伊織の顔の横をなにかが通り過ぎ後ろの壁に刺さった。そこには一枚の紙と共にナイフが刺さっていた
『
貴様をコロす
「本当にそうか?」
「近づいたら殺すとあるが大丈夫なのか?」
「全くもって意味がわからん」
「...」
「ん?どうした耕平」
「いや、ちょっとな。なぁ、もしかして俺は関係ないのか?」
「おう」
「狙いはあの変態クソ野郎だけだ」
「そうかそうか。んじゃ俺急用を思い出したから」
周りの連中の狙いが伊織だけだとわかった耕平はそそくさとその場から退散しようとする
「待ちたまえよ耕平くん!」
が、そうはさせんと伊織に肩を掴まれる
「話しかけるな!知り合いと思われる!」
「知り合いどころか大親友だもんな俺達!」
「離せ!俺は無関係だ!」
「ほほぅ!そんなことぬかすか!」
それから大の仲良し2人は互いに切磋琢磨(罪のなすり付け合い)を繰り返し、どんどんと周りの(怒りの)目を惹いていった
事の発端はミスコン男コン優勝者授賞式まで遡る
『ではみなさん、盛大な拍手をお願いします!』
暖かい拍手で迎えられた千紗と拓海。ここまでは普通の授賞式に感じるだろう。そんなはずがなかった
『優勝おめでとうございます。なんでもお二人のパフォーマンスがよかったとのことですがいかがでしょうか?』
おもむろにマイクを向けられる千紗。しかしなんと答えていいのかわからない質問であった。なぜなら千紗のパフォーマンスといえば伊織にセクハラ紛いのスカートめくりをされ拓海にお姫様抱っこされただけで千紗自身はなにもしていないのだ
『えっと...』
千紗はミスコンのことを思い出し恥ずかしさと怒りが再びフツフツと湧き上がってきたのである。そして一つ、ある仕返しを思いついた
『優勝は嬉しいです。けどもうあんな辱めは懲り懲りです...』
『辱め...』
『はい。私は勇気を出してこの舞台に立ったのに、あんな...うぅぅ...』
最後に手で顔を隠し悲しい演技をするがすごい棒読みである。やはり千紗に演技は向いていない、と隣で笑いを堪える拓海だった
『うぉー!!!』
しかし効果は絶大であった。ミスコン優勝者を一目見ようと会場に訪れていた男どもは千紗の軽い芝居にまんまとはまってしまい雄叫びをあげた
『彼女を汚した野郎を絶対許すなー!!!』
『うぉー!!!』
『彼女を辱めたヤツに鉄槌をー!!!』
『うぉー!!!』
会場中が一つとなって音頭を取っていた。当人の千紗はやりすぎた感満載で目を見開き、隣の拓海はもはや空気である
これが事の発端である。伊織は本人の知らないところで怒りを買っていたわけだ
『合コン組んでやるよー!!!』
『今日から俺達親友だー!!!』
「「というわけで、梓さんのお友達を紹介していただきたく!」」
学校が終わって店に着くやいなや梓の前に土下座をする伊織と耕平。なんでも学校の同じ学部のやつらに殺されかけ、生きるために合コンを組むと口から出してしまったらしい
「なにがというわけなんだ?」
「お前らは毎日楽しそうだな」
梓と一緒にいた時田と寿は既に呆れた様子
「あぁ、そうだね〜」
「お願いします!」
「俺達を助けると思って!」
「ちーちゃんに頼めば?」
「千紗!頼む!」
「2万回死ね」
「聞いての通りです!」
「あいつこのごろやたら機嫌が悪いんですぅ!」
「ん〜。あ、じゃあ拓海に...あ、ダメか」
「え、拓海って女友達いるんですか?」
「うん。これが結構いたりするよ」
「古手川というものがありながらなんと羨ましい」
「なら拓海に頼めば!」
「あぁ私もそう思ったけどムリっぽいね」
「どうしてです?」
「ん〜」
梓は店番をしている千紗に聞こえないように小さな声で教える
「拓海の知り合いって、みんな拓海のこと好きだからね」
「「チッ!!!」」
「仕方ない。ここはお姉さんが一肌脱ぎますか」
「「本当ですか!?」」
「うん。2人にぴったりの子連れてくるからね」
さすが梓。伊達にいつも一肌も二肌も脱いでるわけじゃないということか
「たっだいま〜」
「う、うっす...」
「おかえりなさい」
梓がどんな女の子を連れてくるか緊張気味の伊織と耕平。いつも人前気にせず服脱いでるくせになぜ緊張するのか
「それで梓さん...」
「お友達は...」
「うん、連れてきたよ。はい、それじゃ入って」
梓に連れて入ってきたのは青髪ショートのカワイらしい女の子だった
「「おぉぉぉぉぉ!!!」」
「えっちょっ!なに!?なに!?」
「普通の人だ!」
「ありがとうございます!」
「助かりましたー!」
「いやいや、なんのなんの」
普通の女の子が来たことに歓喜をあげる2人とその2人に感謝されちょっとドヤ顔をする梓であった
新しく来た女の子に大はしゃぎの一向に対して千紗の携帯に一通のメッセージが届いた
『
千紗、今大丈夫?
今度の土曜沼津に行くけど、一緒に行く?
そうそう
いや、果南さんから来いって(-。-;
まぁ果南さんのことは建前で本音は...
(ん?)
『
久しぶりにダイビングデート行かないか?
この瞬間、千紗のハートにトキメキという矢が突き刺さった。千紗はスマホを握りしめ緩くなる顔を必死に堪えようと眉間に力を入れる。ここには今みんないる。絶対にニヤけてはいけないという心情がひしひしと伝わってくる。震える手をなんとか動かして画面に『行く』と打って送信する。その短時間が千紗には何時間もかかったような気がした
『
了解
車で迎えに行くぜ(o´・ω-)b
このやり取り、双方KOで終了した。千紗は顔を見られないようにテーブルに伏し、拓海は嬉しさのあまりベッドの足に足の小指をぶつけて蹲った
そして来たる土曜日。一つのグループはデートへ。一つのグループは新たに”Peek a Boo”に加わった吉原愛菜(よしわらあいな)が組んでくれた合コンへ。まったく加入したばかりの女の子に合コンのセッティングを頼むとはなんたるや...
さて、拓海は軽く朝ごはんを食べて昨晩のうちに準備を整えておいた荷物を車に乗せて彼女のいる“Grand Blue”へ向かった
「あら拓海くん。おはよう」
「(*_ _)」
「千紗ちゃんならまだ寝てるわよ」
「(`・ω・´)ゞ」
店の前に車を停めて店に入るとカウンターのところに奈々華が雑誌を広げながら座っていた。軽く頭を下げて千紗の部屋へ向かう拓海。いつもならここですごい顔で睨まれるのだが今日は違った。なにか罠があるのかと違う意味で冷や汗が止まらない拓海であった
千紗に部屋の前に来た拓海はドアを軽く2回ノックした...返事はない。もう1回...返事はまだない。もう1回...No reply。仕方なく拓海はゆっくりとドアを開ける。中はタンスに机、小さめの丸テーブルなど極々普通の部屋だ。逆にちょっと女子大生っぽくはない部屋とも言えるかもしれない
壁には海がキレイにプリントされているカレンダーと1枚の写真がかけられ、それらを窓から入る日差しが水色のカーテンを通って照らしている
「...」
拓海はベッドに座り未だに起きない千紗の寝顔を堪能しながら頭を撫でる。この時間がたまらなく心地よいと思う拓海。起こさなければいけないのにいつまでも千紗の頭を撫で続ける。そして時たま寝返りを打って手をギュッと握ってくるのが可愛すぎて萌え死にしそうになっていた
「んっ...」
それから10分くらい経ったころだろうか、ようやく千紗の起き始めた。しかしまだ意識ははっきりしておらず拓海がいることには気づいていないようす。その拓海は寝起きの千紗が可愛すぎてまた萌え死にしそうになっていた
「...ん?拓海!?」
やがて意識がはっきりしてきて拓海の存在にようやく気付いた千紗。そして千紗の目線は下に移りその手は無意識のうちに繋いで手を見ながらはっきりしてきた頭が今度はこんがらがってくる
「え、なんで私!...っ!?」
「...」
「ごめん!すぐ用意するから!」
千紗は時計に目をやって慌ててベッドから立ち上がった。それを見て拓海はそっと部屋から出た
5分くらい待ったところで千紗は身支度を済ませて少し大きめのボストンバッグを肩にかけて出てきた
「お待たせ」
「(´∀`)」
拓海は首を振り千紗の持っているバッグを取り自分の肩にかけた
「あ...ありがと」
「(´ー` )」
千紗の感謝の言葉に拓海はニコッと笑顔だけ返す。彼女に些細な気遣いを見せるただのイケメンであった
「あら千紗ちゃん。おはよう」
「おはよう」
「ダメよー、ちゃんと起きなきゃー」
「うっ...!」
「昨日夜遅くまで何着るか悩んでたものねー」
「ちょっ!お姉ちゃん!」
「✧(✪д✪)✧」
奈々華からの大暴露に千紗は顔を真っ赤にして飛びかかり、拓海は嬉しさのあまり光沢の表情である
「もう知らない!行こっ!」
「...っ!」
意識をなくしてコンマ何秒した拓海。朝から千紗に怒られてむしろご褒美の奈々華。プンスカ状態の千紗。千紗がお店から出て行ったので拓海もハッとして奈々華に軽く頭を下げて急いで千紗の後を追った
「カナちゃんによろしくね」
奈々華の声を後ろに二人は店から出て拓海の車に乗った
「もぅ~お姉ちゃんは...」
「オレ的には嬉しいけどな」
「拓海までそういうこと言う...」
「...」
「はぁ...」
千紗はまだ恥ずかしそうにいつものクセを出しながら頬は赤いままだが拓海はレバーをPからDに入れてゆっくりとアクセルを踏んだ
夏にぴったりの歌をかけて海を横に優雅なドライブを楽しむ拓海。左手でハンドルを操作し右肘を窓際にかけている姿はイケメンそのものだ。ケッ!
(そういえば拓海の車に乗るのも久しぶり...)
運転姿の拓海を横目でチラ見する千紗はチラ見のはずが目を離せなくなっている
「...?」
「っ!」
その視線に気がついたのか一瞬千紗の方に目線をやった拓海と目が合ってしまった。すかさず目をそむける千紗。それを見てフッと笑顔を見せて前に目線を戻す拓海。その拓海の笑顔を見て千紗も顔をほころばせる。なんだこの甘い雰囲気はー!!!
「千紗...」
「ん...」
出発してから下道と高速を走って小一時間くらい経ったところでいつの間にか眠っていた千紗に拓海は声をかけた
「着いた...?」
寝起きの千紗に拓海は軽く頷いた。そして目の前には見慣れた木造のペンション風なお店が見えてきたそのデッキには拓海の車に気づいたのか身を乗り出して手を振っている女性がいた
「あっ、果南さん」
「...」
その女性とは拓海と連絡を取った松浦果南その人だ
「拓海~!千紗ちゃ~ん!」
「久しぶり果南さん」
「うん!ホント久しぶりだね~!」
店の前に一旦車を停めて荷物を降ろした
「千紗ちゃんまた可愛くなった~?」
「えっ!?そんなことないですよ!」
「またまた~。そこんとこどうなの?彼氏さん?」
「Σd( ・`ω・´)」
果南の問いかけに親指をおったてた
「ちょっ!拓海!」
千紗は慌てて拓海の手を抑える
「相変わらずラブラブでなんか安心したよ」
「果南さん!?」
果南の言葉に拓海は千紗に抑えられている手と逆の方の手の親指を突っ立てた
果南指定の場所に車を移動させ、果南が用意してくれたそれぞれの部屋に荷物を置いて再度デッキのところに集合した
「お待たせ~」
「あ、おかまいなく」
「そんな訳にはいかないよ。せっかく来てくれたんだからおもてなししないと」
「なら、お言葉に甘えて...」
「どうぞ♪さて拓海」
「(。´・ω・)?」
「さっそくハグしよっ♪」
「Σ( ゜Д゜)!」
「んぐっ!ゴホッ!か、果南さん!?」
「ん?どうしたの?あ、千紗ちゃんもする?♪」
果南は手を広げて千紗を迎え入れようとする
「しません!もちろん拓海もしません!」
「え~昔はいつもしてたじゃん」
「小さいころの話ですよね!?」
「それでも中学生くらいまではしてたじゃん!」
「私達もう大学生ですよね!?」
「ぶぅ~千紗ちゃんのイケず~」
「まったくもう...」
果南はハグを拒否されて残念そうにテーブルに伏す
「じゃあこの後どうする?」
「ん~。拓海はどうする?」
「...」
いきなりダイビングに行くもよし。久しぶりの沼津観光をするもよし。拓海はちょっと考える
「そういえば今日は他のメンバーは来てないの?」
「え?」
「いや、千歌とか飛んできそうなのに」
「えっと~...」
果南の目線は千紗から外れ少し汗をかいている。明らかに何かを隠しているだろう
「...まぁ来ないなら別にいいよ」
「い、一応連絡はしたんだけどね。みんな予定があったらしくて...」
「( '-' )」
「っ!」
拓海は疑いの目で見ながら果南からもらった麦茶をすする
「...果南さんも策士だったんだね」
「...」
「まぁ気持ちはわからないわけじゃないけど」
「千紗ちゃん...」
「???」
千紗の言う気持ちにまったく気づいてない拓海の頭にはクエスチョンマークがたくさん
この後結局沼津観光になった。ダイビングは明日の午前と午後に一本ずつとなった。果南はなぜかあんまり気乗りしてなかったが拓海が行くというので何かを気にしているようすでついて行った
あらかた沼津観光を楽しんだ拓海と千紗、そして地元のはずなのに二人よりも疲れたようすの果南が帰宅した。本当ならば果南がおもてなしとして夕飯を作る予定であったのだが予定外に疲れてしまったので代わりに拓海が夕飯を作ることになった
~我那覇拓海の『うちなークッキング~』~
今日は『たらのムニエル』、女子には嬉しい『豆腐ハンバーグ』、『シーザーサラダ』、具沢山『ミネストローネ』の4品を作って生きたいと思います!
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~完成~
「おいし~」
「さすが拓海」
拓海の料理に大満足の女性2人
「会うたびに料理の腕上げてない?」
「毎日のように作ってるからね」
「(。・ω´・。)」
「うわ~。そのドヤ顔なんか腹立つ~」
拓海の料理の腕を再確認できたところで楽しい夕飯を堪能した
夕飯を終えてみんなで後片付けをし先に千紗が風呂に入ったので拓海は一人夜風をあたりに外へ出て浜辺に腰掛けた
「拓海」
「(*・ω・)ノ」
浜辺に座って夜風にあたっていたら背後から果南に声をかけられた
「隣いい?」
「(。'-')(。._.)」
果南は拓海の返事を待たずに拓海の隣に腰を降ろした
「来てくれてありがとね」
「( ̄∇ ̄)」
「私とも話してくれない...?」
「...ごめん」
「別に大丈夫。事情は知ってるしね」
「...」
二人の間に周りと同じく少し暗い雰囲気が漂う
「でも、拓海大きくなったよね~」
「( ̄^ ̄)」
「昔は私よりも小さかったのに」
「( ̄▽ ̄;)」
「ふふっ♪」
「っ!」
さっきの暗い雰囲気はなくなり傍から見るとカップルのような雰囲気になっている。しかも果南は拓海の肩に頭を置いてもたれかかっている
「拓海って無口なくせにわかりやすいよね~」
「...」
「あれ、怒っちゃった?」
「...」
「ごめん~。怒んないで~」
「...」
ちょっぴり機嫌を損ねた拓海のほっぺをツンツンする果南。謝る気はなさそうだ
「それじゃあ先に戻るね。千紗ちゃんに見つかったらあれだろうしね」
「(・。・)ノ 」
「最後に...よっ!」
「っ!」
「えへへ♪じゃぁねぇ~♪」
別れる前に不意打ち気味に後ろからハグされた拓海は反射で声を上げそうになった。そんな千紗に見られてたら冷や汗もんのことをさらっとやってさらっと帰って行った果南
「拓海...」
「っ!」
さぁ、天罰の時間だ。彼女がいるにもかかわらず別の美女といい雰囲気になっただけには飽き足らずあんな美女に後ろからハグだとぉぉぉぉぉ!!!!許さん!!!
拓海の首が錆付いたロボットのようにギギギギギ...となりそうなほどそれはぎこちなく声のする方を向いた。まぁそこには千紗がいた
「...」
「...」
「...」
「...」
無言は続く...
「...」
「...」
「...」
「...」
続く...
「...」
「...」
「...」
「...」
無言と共に拓海の冷や汗も続く...
「...」
「...」
「...」
「...」
続く...
「...」
「...」
「...」
「...」
...長くね?
「はぁ...」
長かった沈黙は千紗のため息に区切られ、千紗は拓海に歩み寄る
「千、紗...?」
「...」
千紗は拓海の目の前で止まり特になにもすることはなかったが拓海の顔を見ることもなかった。拓海は寂しさを覚え無意識に千紗の背中に手を回していた
「...これで上書き」
「っ!」
みんなは思っている(みんなって誰だ?)。拓海はそんな気はまったくなかった、と。運も見方につけるイケメンか...ケッ!ケッ!!
最終的には千紗の機嫌も直り、拓海も千紗トシアニン(※)を摂取できたので満足というハッピーエンドで終わってしまった...
※千紗トシアニン・・・拓海にとって三大栄養素と並びえる、生命維持に欠かせない成分
ダイビング繋がりで”ラブライブサンシャイン”から松浦果南さんとの絡みでした