六等分の花嫁   作:先導

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どうも初めまして。先導です。

五等分の花嫁にはまり、書きたい衝動がうずうずしたので、思い切って書いてみました!

この物語は五つ子にもう1人の妹(オリキャラ)がいたら?という想像の下で出来上がった作品です。

まだまだ力量不足なので文章もうまくいってるかどうかもわかりません。ですが、ぜひとも読んでいただけるのなら幸いです。

8月11日:悠魔さんから六海ちゃんのイラストをいただきました。
後書きの六海紹介に乗せました。許可をいただき感謝です!


第1章
六等分の花嫁


夢見てる・・・

 

六海は今、とっても、とーってもきれいなウェディングドレスを着て・・・

 

六海の目の前には、素敵なお婿さんがいる・・・顔はよく見えない・・・

 

ああ・・・六海は、この人と・・・

 

 

 

 

 

ー六等分の花嫁ー

 

 

 

 

 

・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・

 

「・・・んあ?」

 

六海が目を覚ますと、ぼやけた視界でいつもと変わらない、六海好みのぬいぐるみさんや見慣れた漫画本、そして、使い慣れた机やインクが視界に映る。

 

・・・な~んだ、今の夢か。なんかがっかり。

でも、夢に出てきた花婿さんって、誰だろう・・・?

 

「・・・考えるのやめやめ!さー、お腹すいた!今日の朝ごはんは何かな~♪」

 

六海は気持ちを切り替えて・・・あんまり着たくない前の学校、黒薔薇の制服を着替える。正直、これ着るとブラックな気持ちになるんだよね~。でもそれも今日まで!今日帰ってきたら新しい制服が届くはずだもんね!制服を着替え終えた後は、六海の髪のセット、メガネをかけて視界を良好にして準備万端♪

 

「今日も張り切っていこー!おー!」

 

これが、私こと、中野六海の朝の始まりだよ♪

 

♡♡♡♡♡♡

 

六海の部屋から出ると、キッチンからおいしそうなにおいがする。は~、これこれ♪これがないと朝が始まらないって感じだよね~♪

 

と、いけないけない。早く牛乳を飲まなきゃ!カルシウム大事!だよね。

 

六海が牛乳をとろうとキッチンに入って、すぐに視界に映ったのは、六海にとって大好きなお姉ちゃんの2番目が朝食を作っている。ああ、いつ見ても朝食、おいしそう・・・。

 

「二乃ちゃん、おっはよー!」

 

「おはよ、六海」

 

この人の名前は中野二乃。六海は親しみを込めて二乃ちゃんって、呼んでる。というより、他のお姉ちゃんたちにもちゃん付けで呼んでるんだけどね。

 

私たちはどうも一卵性?の中で生まれた六つ子なんだって。ちなみに六海は六つ子の中で1番下、つまり六女の末っ子だよ♪つまり六海には二乃ちゃん以外にも、後4人お姉ちゃんがいるんだよー。

 

「ね!ね!朝ごはんできた?ね!ね!ね!」

 

「あーもう!朝っぱらからうるさい!もうすぐできるから、他の姉妹呼んできて!」

 

「はーい♪」

 

えへへ、怒られちゃった♪でも六海は知ってるよ。こういうの、照れ隠しっていうんだよね?さて、と。牛乳を飲んで、さっそくお姉ちゃんたちを呼びにいこーっと。この時間帯なら・・・5番目のお姉ちゃんはまだ寝てるはず・・・そうだ♪今日もいつものように驚かせちゃおーっと。

 

さっそく実行に移すために、六海は5番目のお姉ちゃんの部屋まで来て、そーっと、そーっと扉を開ける。しめしめ♪まだ寝てるまだ寝てる♪寝ている5番目のお姉ちゃんのベッドまでそーっと、そーっと近づいて・・・

 

「五月ちゃーん!!朝だよー!早く起きろー!」

 

勢いよくベッドダーイブ・・・て、あれ⁉いない⁉いつもなら・・・

 

『きゃあ!む、六海⁉またですか⁉』

 

てなるはずだったのに・・・どこに・・・

 

「かかりましたね、六海!」

 

「きゃああああ⁉」

 

六海が辺りを探っていると、背後からいきなり六海を押し倒してきた。その人物とは、今六海が探していた5番目のお姉ちゃんだ。

 

「い、五月ちゃん⁉起きてたの⁉」

 

「六海にはいつもやられてきましたからね、パターンは覚えました。それよりもいつも私を驚かそうとした六海には・・・こうです!」

 

「ぴゃっ⁉あ、あはははは!い、五月ちゃん!や、やめ・・・あははは!」

 

「ダメです!仕返しです!」

 

今六海をお仕置きという題目でくすぐってきているのは5番目のお姉ちゃんである中野五月。六海はいつも五月ちゃんって呼んでる。

 

「ほ、本当にダメ!あははは!お、お腹痛い・・・!」

 

「ここですか?ここが弱いですか~?」

 

「も、もう限界!許して・・・あはははは!」

 

六海の腹筋が崩壊しそうになった時、五月ちゃんの扉が開かれた。

 

「・・・呼びに来いって言ってるのに、何やってるのよ」

 

「わお!いつもの楽しい声が聞こえてきたから様子を見に来てみれば!六海と五月の立場が逆転してる!」

 

「珍しい光景」

 

そこに立っていたのは、朝食を作ってたはずの二乃ちゃんと、3番目と4番目のお姉ちゃんが立っていた。3番目のお姉ちゃんが中野三久、4番目のお姉ちゃんが中野四葉。六海は三玖ちゃん、四葉ちゃんって呼んでる。

 

「に、二乃⁉三久に四葉まで・・・」

 

「わーん!三玖ちゃーん!助けてー!五月ちゃんがいじめてくるー!」

 

「なっ!六海⁉」

 

六海はわざとらしい態度をとって三玖ちゃんを抱きしめる。三玖ちゃんは優しくて六海の頭をなでてくれてる。当の五月ちゃんは・・・予想通りの反応をしてる♪にしし・・・

 

「よしよし・・・六海はいいこいいこ」

 

「五月!ひどいよ!いくら六海がいたずらっ子だからってこんなこと!」

 

「私ですか⁉私が悪いんですか⁉」

 

やっぱり2人ともノリがいいにゃー。予定とは違ったけど、狙い通りの反応をしてる五月ちゃんかわいいなぁ。大好きなお姉ちゃんたちだけど、その中で1番大好きなお姉ちゃんほどついからかいたくなっちゃう。

 

「はいはい、茶番はもう終わって、そろそろ一花呼んできて」

 

「「えー!!」」

 

「二乃、ノリ悪い」

 

「悪かったわね、ノリが悪くて。そんなことより、朝食出来上がったから、五月、食卓並べるの手伝って」

 

「そ、そうですね!じゃあ六海!一花をお願いしますね!」

 

「はーい」

 

二乃ちゃんがキッチンに戻っていくのを、五月ちゃんが逃げるように後をついていった。ちょっとからかいすぎたかな?若干涙目だった。反省・・・。

 

「でも一花ちゃんの部屋かぁ・・・」

 

朝で1番難題なのがこの騒動でもまだ眠ってるであろう1番上のお姉ちゃん。正直、六海はあの部屋に入りたくないんだよね・・・。でも入らなくちゃいけないんだよね。

 

「・・・四葉ちゃん、今日もお願いできる?」

 

「う、うん・・・わかったよ・・・」

 

四葉ちゃんも部屋の中を見たくないのか返事がぎこちなかった。

 

「じゃあ私、先降りてるね」

 

三玖ちゃんは先にリビングの方へ降りていった。・・・あーあ、こういう時、末っ子って損な役割だよねー。あの部屋を見る羽目になるなんて。

 

「だ、大丈夫だよ六海!私がいるから!」

 

六海の憂鬱を感じ取ったのか四葉ちゃんがフォローを入れてる。あー、それだけで気持ちが楽になったよ。・・・よし!覚悟を決めて、1番上のお姉ちゃんの部屋まで来て、、元気よくノックする。

 

「一花ちゃーん!朝だよー!起きてー!」

 

「一花ー!入るよー?」

 

ノックをしても返事がないということは寝てるのだろう。四葉ちゃんが部屋の扉を開ける。中には・・・うっ、今日もまた一段と・・・いや、それ以上に汚くなってる⁉

 

「あーあ、また服をそこら中に散らかしてー・・・一花ちゃーん?」

 

六海と四葉ちゃんはそこら中に落ちてる服やら何やらを避けながら1番上のお姉ちゃんのベッドまで行く。ベッドには案の定、1番上のお姉ちゃん、中野一花が眠ってる。六海は一花ちゃんって呼んでる。

 

「一花ー、朝だよー。起きてー」

 

「一花ちゃーん、朝ごはんできるよー」

 

「・・・う~ん・・・後5分・・・」

 

それ絶対に5分以上寝ることになっちゃう!無理やりにでも起こさないと・・・!

 

「だ、ダメだって一花ー!」

 

「一花ちゃーん!起きてー!」

 

「・・・う~ん、仕方ないなぁ・・・ふわぁ・・・」

 

強く揺さぶったおかげか一花ちゃんは起きてくれた。

 

「おはよ、四葉、六海」

 

「一花ちゃん、また服脱いで寝てるー。その癖直そうよー」

 

「あはは、ごめんごめん。四葉ー、私の制服どこー?」

 

「えーと、確かこの辺に・・・」

 

一花ちゃんはどういうわけか寝る時、いつも服を脱ぐ癖があるみたいなんだよねー。ショーツはつけてるみたいだけど・・・妹としてはその癖はどうにかしてほしいなぁ・・・。四葉ちゃんは一花ちゃんの制服を汚い部屋の中から探している。さすが我が家の清掃隊長だね。

 

「じゃあ、六海、先に降りてるね?」

 

「うん、わかったー」

 

「また後でねー」

 

自慢じゃないんだけど六海は探し物をするとき、いっつも部屋を散らかしちゃうんだよね。前に一花ちゃんの探し物を探してたら、今の部屋がもっと大惨事になっちゃったんだよね。

わかりやすく例えると姉妹の中で1番部屋がきれいな四葉ちゃんの部屋で六海が探し物すると一花ちゃんみたいな部屋になるという感じ。お姉ちゃんたちはそれをきちんとわかってるから六海に極力物を探させないようにしてる。この癖、いい加減直したいんだけどね・・・。

 

さてと、一花ちゃんの制服は四葉ちゃんに任せて、六海は先にリビングに向かいますか。六海がリビングに到着すると、食卓にはすでに二乃ちゃん、三玖ちゃん、五月ちゃんが待機してて、机にはおいしそうな朝食が並んである。

 

「六海、一花と四葉は?」

 

「一花ちゃんなら起きたよー。四葉ちゃんは一花ちゃんの制服を捜索中ー」

 

「はぁ、またですか・・・」

 

「仕方ないよ。六海にやらせるとろくなことにならないし」

 

「それには同意ね」

 

「二乃ちゃんも三玖ちゃんも事実だけどひどいよー」

 

最近六海をいじめてくる相手に五月ちゃんだけじゃなく、二乃ちゃんと三玖ちゃんが増えたような気がする。

 

「お待たせー!」

 

「もう、一花遅いですよ!制服くらいたまには自分で探してください!」

 

「ははは、五月ちゃんは手厳しいなぁ」

 

「それ、五月ちゃんだけじゃなくて、みんな思ってることだよ」

 

「六海が1番厳しいことを言うねー。お姉ちゃん、なんかショック受けちゃうなー」

 

これで食卓に姉妹全員が揃ったね。朝食に姉妹が集まらない時もたまにあるんだけど、今日は特別。だって今日は新しい学校の転入日!こういう日は全員揃って朝食を食べたいもんね。六海がそう提案したらみんな快く承諾してくれたこと、うれしかったなー。

 

「「「「「「いただきまーす」」」」」」

 

全員が揃ったところでいただきますの挨拶をして、会話を弾ませながらみんな各々今日の朝食を口に運んでいく。うん、やっぱり二乃ちゃんの料理はおいしいなぁ。これで毎日ケーキやおだんごなんかといったスイーツがあればいいなぁ。

 

前に二乃ちゃんが料理は当番制って言ってきたことがあったけど、その時に六海の番が来た時、毎食デザート付きって宣言したら、速攻でクビにされた。いい案だと思うのになぁ・・・。ちなみにみんなもクビにされて、結局料理当番は二乃ちゃんだけになっちゃった。

 

「学校には午後まで到着って言ってたけど、それまでみんなどうするー?」

 

「んー、私はジョギングしてシャワー浴びた後、二度寝かなぁ」

 

「私は部屋でのんびりするわ」

 

「私も部屋にいる」

 

「はい!六海は学校探検がしたい!四葉ちゃん、一緒に回ろー!」

 

「うん、いいよー!なんか楽しそうだし!」

 

「わ、私は、食堂でランチがしたいので、先に学校に行きますね。そ、その時は六海、一緒に食べませんか?」

 

「もちろん、いいよ!六海、五月ちゃんと一緒にお昼食べるー!」

 

「六海・・・!」

 

六海が五月ちゃんの昼食の同行を許可すると、五月ちゃんはとてもうれしそうな顔をしている。そんな嬉しそうな顔をすると、こっちもうれしくなるにゃー♪

 

「でも、午後にはちゃんと職員室に来るんだよ。いい?」

 

「「はーい!」」

 

「わかっています」

 

これで学校に先に行く組は六海、四葉ちゃん、五月ちゃんと決まった。朝食を終えたらさっそく学校に行く準備しなくちゃ!

 

♡♡♡♡♡♡

 

朝食を終えて、六海と四葉ちゃん、五月ちゃんは新しい学校にやってきた。ここでいったん五月ちゃんと別れて、六海と四葉ちゃんとで学校を探検して回った。

 

結論、黒薔薇と違って、この学校は活気があふれてる!あそこすごく厳しかったし、六海たちの肌に合わなかったから、六海たちのやったことは間違いじゃなかったって、無神経ながら思っちゃうね。

 

後半からそれぞれの部活のことについて話してたから、四葉ちゃんは運動系の、六海は美術関連の部室やら活動場などを見に行ったね。四葉ちゃんの運動神経は抜群だから、きっと、運動系の部活の人たちから助っ人や入部の勧誘が来るのだろうなー。

 

一方の六海はというと、運動系の才能はないけど、お姉ちゃんたちいわく、絵の才能があるといわれる。確かに絵を描くことは好きだけど、六海の才能なんてまだまだだよ。それに、六海が描きたいのは肖像画とかそういうのじゃなくて・・・おっと、ここからは秘密♪

 

見学とかしている間に、五月ちゃんから電話が来た。そういえば六海のメール画面、更新がどうたらで送受信ができなかったんだった。失敗失敗♪今食堂にいる・・・もうそんな時間かー。一緒に食べる約束してるし、早くいかなきゃ♪

四葉ちゃんにも電話をして誘ったけど、もう少し見学してから行くみたい。

 

食堂にたどり着いてみたけど・・・大盛況!ちょっとびっくりしちゃった!あ、五月ちゃん、もう並んでる!じゃあ、六海もこの列に並んでっと・・・。

 

ざっとメニューを見てきたけど・・・どれもおいしそうでどれ頼むか迷っちゃうけど・・・今日はハンバーグの気分だから、ハンバーグ定食にしよっと♪もちろん、デザートにアイスクリーム頼んじゃおっと♪

 

「焼肉定食焼肉抜きで」

 

・・・ん?今すごく気になるワードが聞こえてきた。焼肉定食焼肉抜き?何それ?そんなのこの食堂のメニューにあったっけ?・・・あ、六海が考えてるうちに六海の番が来た。五月ちゃんはもう席に座ったのかな?

 

「えっと、ハンバーグ定食お願いします!後、デザートにアイスクリームも!」

 

六海がそう言って、少し経つとおいしそうなハンバーグ定食とアイスクリームが出されてきた。お値段はハンバーグ定食が450円でアイスクリームが150円で合計で600円なんだって。さてと、これをもって、五月ちゃんのとこに行かなきゃ。どこにいるんだろー?

 

「それに妹と一緒に食べるんですから隣の席に移ってください!」

 

あ、いたいた・・・て、なんか男子生徒ともめてる・・・しかもあの人、確か焼肉定食焼肉抜きを頼んでた人だ。

 

「関係あるか。ここは俺が毎日座ってる席だ。あんたが移れ」

 

「それこそ関係ありません!早い者勝ちです!」

 

「じゃあ俺のほうが早く座りました。はい俺の席」

 

「ちょっ!」

 

言い争いながら男子生徒は椅子に座って席を確保した。六海の席・・・

 

「!六海!隣の席は空いてますよ!ほら、一緒に食べましょう!」

 

「え・・・でも・・・」

 

五月ちゃんが六海を見つけると、自分は男子生徒の手前の席に座って、隣の席をバンバンと叩いてる。でも、いいのかな?

 

「俺の席・・・」

 

「椅子が空いてるんですからいいでしょ、別に!ほら、六海早く!」

 

「・・・はぁ。勝手にすれば?」

 

男子生徒の許可を得て、六海はいち早く五月ちゃんの隣の席に座る。五月ちゃんも許可を得れてほっとしてる様子。よかったね、五月ちゃん♪六海はちらっと彼の食べてるものを確認した。焼肉定食焼肉抜きって・・・ごはんとお味噌汁とお新香だけ・・・焼肉抜きってそういうことなの⁉・・・気にしない方がいいね。

 

「いっただっきまーす!」

 

「いただきます」

 

六海と五月ちゃんがご飯を食べようとした時、彼の姿が目に映る。なんか、勉強しながら食べてる・・・。

 

「行儀が悪いですよ」

 

「テストの復習をしてるんだ。ほっといてくれ」

 

「それって、かなり追い込まれてるってこと?見せて見せて!」

 

「あ!おい!見るな!」

 

六海は机に置いてあるテスト用紙を取り上げて五月ちゃんに見えるように確認する。勉強するほどだからどうせ20点か10点くらいだよね。えーと、上杉風太郎・・・これが彼の名前か。点数は・・・えっ⁉

 

「「ひゃ、100点⁉」」

 

六海と五月ちゃんの予想とは裏腹に、この人、上杉風太郎君の点数は100点だった。し、信じられない・・・100点の人が復習をするなんて・・・

 

「あーめっちゃ恥ずかしい!」

 

こ、この人・・・!

 

「嘘だ!恥ずかしがってない!わざとやったでしょ⁉」

 

「知らん。お前が勝手に見ただけだ。俺は被害者だ」

 

「うぅ~!!」

 

「ま、まぁまぁ六海、落ち着いて」

 

く、悔しい・・・!でも、それ以上に羨ましい・・・!六海たちは姉妹揃って勉強がダメダメだから、勉強ができる人を尊敬しちゃう。

 

「そうだ!こうしてせっかく相席になったんですから、勉強教えてくださいよ」

 

おお!五月ちゃん、それナイスアイディア!さあ、対する上杉君の反応は・・・

 

「ごちそうさまでした」

 

リアクション薄!ていうか、えっ⁉早!て、そりゃそうか!だってごはんとお味噌汁とお新香だけだもん!そりゃ早いよ!というより待って!この人五月ちゃんの頼みを無下にしたよ⁉

 

「え、ええっと、ごはんそれだけで足りるの?よかったら、六海のハンバーグ、少し分けてあげるよ?」

 

「満腹だね。むしろ、そいつが頼みすぎなんだよ。太るぞ」

 

「「ふと・・・!!?」」

 

こ、この人!女子にたいして言ってはいけないことを言った!失礼なことを言った上杉君は空の食器を持って、返却口まで向かっていった。

 

「むきぃー!何なのあの人!失礼にもほどがあるよ!むかつくー!!」

 

「全くです!あんな無神経な人初めて見ました!」

 

やっぱり五月ちゃんも怒ってる。そりゃそうだよ。女子にあんなこと言われて怒らないなんてことないよ。・・・決めた。今後あの人のこと、見かけても絶っっっ対に名前で呼んであげない!声をかけられても無視する!

 

「はぁ・・・ごめんなさい、六海。せっかくの昼食だというのに・・・」

 

「いいよ全然!五月ちゃんは悪くないよ!むしろ悪いのはあの意地悪な人(風太郎)だもん!」

 

六海と五月ちゃんは不機嫌を隠さず、昼食を食べる。せっかくの楽しい昼食が台無しだよ。それもこれも、あの意地悪な人(風太郎)のせいだ!この恨み、どうしてくれようかな・・・。

 

その後は、六海たちと合流してきた四葉ちゃんと一緒に昼食を食べて、その後は職員室に向かってお姉ちゃんたちと合流して、午後からの授業をしっかりと受けた。ちなみに六海のクラスは3組だった!

 

♡♡♡♡♡♡

 

翌日、新しい制服を見にまとって学校に登校!やっぱり新しい制服は気分が上がるにゃー♪

 

そして今は午前中の授業を終わらせて、六海は食堂でスパゲッティとプリンを頼んで、待っているであろうお姉ちゃんたちの下へ向かっている。姉妹全員が互いに違うクラスに属してるから、学校で集まれる時間と言ったら、せいぜい登下校と、この食事の時くらいかなー?

 

「ごめーん!待ったー?」

 

「ううん、今来たところだから問題ないよ」

 

「私はずっと待ってたんですけどー」

 

「後残るは五月」

 

五月ちゃんは確か1組だったっけ?ちょっと授業が長引いてるのかな?・・・あ、噂をすれば・・・

 

「お待たせしました」

 

「もー、遅いよー」

 

ここで五月ちゃんが来たから全員集合♪さて、それじゃあ・・・

 

「友達と食べてるだと!!?」

 

あ、あの人は・・・意地悪な人(風太郎)だ。大方席を探してたところなんだろうとは思うけど・・・席埋まっててよかった。あの人とは絶対一緒に食べたくないもん。

 

「!すみません、席は埋まっていますよ」

 

根に持っているであろう五月ちゃんは昨日の仕返しにこう言ったんだろう。そりゃそうだよ。あんなこと言われて根に持たない方が頭おかしいよ。意地悪な人(風太郎)はどっかへ行っていく。ほら、早くいったいったー。

 

「あ、ちょっと君ー」

 

あれ?一花ちゃん?なんで意地悪な人(風太郎)のところに?

 

「席探してたんでしょ?私たちと一緒に食べていけばいいよー」

 

えっ⁉一花ちゃん⁉何言ってんの⁉六海、絶対嫌だよ⁉ほら、六海の前の席の五月ちゃんも嫌そうな顔してる!

 

「食えるか!」

 

「なんでー?美少女に囲まれてごはん食べたくないの?彼女いないのに?」

 

「き、決めつけんな!」

 

あー、それわかる。いかにも女の子いない歴=同じ年って感じがするもん。と、だいぶ遠くに行っちゃったからここから先の会話が聞こえない。何の話してるんだろう?

 

「きっも。何あの陰キャラ」

 

「あの人、昨日六海と五月ちゃんに意地悪言った人だよ」

 

「え、それ本当?」

 

「本当です。全く、思い出しただけでもむかむかします」

 

「だって去る時に言った言葉が、太るぞ、だよ?信じられる?」

 

「サイテー」

 

「今度あいつが近づいてきたら、どうしてやろうかしら・・・」

 

「で、でも、話してみたら、意外にいい人かなー、なんて・・・」

 

「「ないないない」」

 

この話だけで二乃ちゃんと三玖ちゃんのあの人の印象は最悪なものとなっただろうなー。四葉ちゃんは相変わらず優しいなー。でも意地悪な人(風太郎)の味方になることないのに。あ、一花ちゃんが戻ってきた。

 

「お待たせー」

 

「一花、あいつに変なこと言われなかった?」

 

「んー?がり勉君なのに、男らしいこと言ったなーって感じはしたなぁ」

 

「うそー!どこがー⁉」

 

一花ちゃんの言葉に六海は信じられない気持ちでいっぱいになってるよ。

 

「あれ?これ・・・」

 

四葉ちゃんが何を見つけて拾いあげたみたい。これ・・・あの人の100点満点のテスト用紙じゃん!

 

「うそ!何これ!100点⁉」

 

「すごい・・・」

 

「へぇー、彼、やるじゃん」

 

みんな100点を見て驚いてるけど、六海と五月ちゃんはちっとも驚かない。だって100点取れても中身があれじゃあ・・・ねぇ・・・。

 

「てことは今の人、今困ってるかな?」

 

「ほっとけばいいですよ、あんな人」

 

「でもでも!困ってる人は放っておけないし・・・届けてくるね!」

 

四葉ちゃんはやっぱり優しいなぁ。いつか悪い人に騙されないか心配になってくるよー。て、六海もこのこと四葉ちゃん以外の姉妹全員に言われてるんだった。失礼しちゃうなぁ。

 

と、話しているとなんかスマホが鳴ってる。誰からだろう。ディスプレイを見てみると、発信者は・・・パパだった。

 

「ごめん、ちょっと電話に出るね」

 

六海は席を少し離れて、パパと電話をする。

 

「もしもし、パパ?そっちから電話してくるなんて珍しいね」

 

≪ああ、六海君か。君たちに伝えたいことがあってメールを送ったんだが・・・君だけが何度も送信エラーを起こしてね、こうして直接連絡を入れたんだが・・・≫

 

「あ・・・ああー!ご、ごめんパパ!まだメールの更新ができてなくて・・・」

 

≪構わないが・・・今後このようなことがないようにね≫

 

「はーい」

 

うう、少し怒られたかも・・・

 

「それでパパ、伝えたい事って?」

 

≪ああ、実はね、今日から正式に君たちに勉強を教える家庭教師を雇ったんだ≫

 

「家庭教師?」

 

≪ああ。給料は相場の6倍、アットホームで楽しい職場と伝えてある≫

 

パパがわざわざ家庭教師を雇ったのは、六海たちが全然勉強できていないことから、進級できないことを危惧してなんだろうけど・・・

 

「それって、六海たちのためにやってること?」

 

≪そうでなければ、君たちを赤の他人に預けたりしないさ≫

 

やっぱりパパは六海たちのためにやってくれてるんだ。パパは優しいんだけれども・・・六海はやっぱりパパが怖い・・・。パパは、正しさしか見てないから・・・。

 

「・・・そっか。わかったよ。家庭教師さんとうまくやっていくね」

 

≪私も期待しているよ≫

 

パパはそれだけを言って通話を切っちゃった。家庭教師さんかぁ・・・どんな人だろう?・・・あ、パパにどんな人か聞くの忘れちゃった。

 

♡♡♡♡♡♡

 

学校の授業を全部終えて今から六海たちは帰宅中。一花ちゃんと四葉ちゃんは後から合流する予定だよ♪今現在は六海と二乃ちゃん、三玖ちゃん、五月ちゃんとで帰宅。その途中でコンビニで各々好きなものを買って食べている途中。五月ちゃんは肉まんを買ったみたいだけど・・・あれ、1個の量じゃないよね?

 

「五月、あんた食べすぎじゃない?」

 

「そうですか?まだ2個目です」

 

いや、2個目以前に昼食だっていろんなもの頼んでたじゃん。六海がそう思ってると二乃ちゃんが五月ちゃんのお腹をぷにぷにと触りだした。

 

「この肉まんおばけ!男にモテねーぞー」

 

「やっ・・・やめてください!」

 

「二乃ちゃん!それだと五月ちゃんの肉まんが2つじゃなくて3つになったってことだよね!」

 

「お、六海、あんたうまいこと言うじゃない!」

 

「六海!それは私が太ってるって言いたいんですか⁉太ってませんから!」

 

もちろん六海が言ってるのは冗談だ。五月ちゃんは太ってない、むしろスレンダーの方だ。体重はどうかは知らないけど。まぁ、失礼なことには変わりないけど、ド直球で太るぞって言ってる人よりはましだよ。

 

「それにわ、私だってき、昨日男子生徒とランチしたんですからね!」

 

「マジ⁉六海それ本当⁉一緒だったんでしょ⁉」

 

「あー、うん、一応・・・ね」

 

あんまりいい思い出じゃなかったけど。

 

「キャーッだれだれ~?1年?先輩?頭文字だけでいいから教えて~!」

 

二乃ちゃんはこういうところ、結構ミーハーなところがあるからな~・・・答えづらくて仕方ないよ。・・・て、あれ?そういえば三玖ちゃんはどこ行ったんだろう?・・・あ、いた。顔出し看板の前で何やってるんだろう?あっと、そろそろ移動だ。

 

「三玖ちゃん~、そろそろ行くよ~?」

 

三玖ちゃんに声をかけると、三玖ちゃんはこっちに戻ってきた。何がしたかったんだろう。六海たちが帰り道を歩いているとふと、本屋に視線を向ける六海。そういえば今日は、あれの発売日だった。

 

「あ、ねぇねぇ、六海、本屋に寄っていっちゃダメ?」

 

「1人で大丈夫?」

 

「私もついていきましょうか?」

 

「大丈夫大丈夫!家は近くだし!それに、家庭教師さん待たせちゃ申し訳ないでしょ?だから、先行ってて」

 

六海が家庭教師さんのことを言ったら、なんか二乃ちゃんが一瞬怖い顔をしたような・・・。

 

「・・・そう。じゃあ先帰るけど、あんまり遅くならないでよ?」

 

「わかってるー!」

 

六海はいったん二乃ちゃんたちといったん別れて、本屋へとレッツゴー♪売ってるといいなぁ。

 

♡♡♡♡♡♡

 

「はぁ~・・・幸せ・・・♡最後の1個って、なんか特別感ある・・・♡」

 

六海は目的の本を買って本屋から出る。危ない危ない、これが最後の1個とは・・・もう少し遅かったら今日の分、危うく売り切れてたかも。でもその分幸せがたっぷり・・・♡

 

「あー!六海!本屋寄ってたんだ!」

 

六海が幸せに浸っていると、四葉ちゃんと一花ちゃんと合流できた。

 

「二乃たちは?」

 

「先に帰ってるよー」

 

「ねぇねぇ、何買ったの?」

 

「えっとねー、これはねー」

 

「あ、わかった。魔法少女マジカルナナカでしょ?」

 

「ピンポーン!一花ちゃん正解ー!」

 

魔法少女マジカルナナカ。六海がとっても気に入ってる作品であり、世間でも5年以上続いてる大人気の作品でもある。そのため、アニメやグッズ、映画なんかも流行している。

 

「六海は本当にナナカが大好きなんだね」

 

「うん。大好き。だってこれは・・・」

 

だって・・・これは、六海たち6姉妹全員と・・・死んじゃったママと一緒に見た、大切な思い出だから・・・。お姉ちゃんたちは覚えてないだろうけど・・・。六海が感傷に浸っていると、四葉ちゃんがにししとこっちを見て笑ってる。

 

「未だにナナカちゃんが大好きだなんてー、六海もまだまだお子様だね♪」

 

「なっ!いい年してお子様パンツ履いてる四葉ちゃんに言われたくないよーだ!」

 

「何を~!」

 

「あはは、お姉ちゃんから見れば、どっちもお子様かなー」

 

「「そんなっ⁉」」

 

む、六海が四葉ちゃん同様のお子様⁉そんなバカな・・・⁉

 

「六海・・・現実って残酷だね・・・」

 

「そうだね・・・お互いがお子様だなんて・・・」

 

「ほらほら、落ち込んでないで早く帰るよー」

 

一花ちゃんは落ち込んでいる六海と四葉ちゃんを連れて我が家への道のりを歩いていく。・・・お子様じゃないもん。

 

♡♡♡♡♡♡

 

「もー!マジあのストーカー気持ち悪い!!」

 

六海たちが住んでる高級マンションの入り口で二乃ちゃんがそんなことを叫んでいた。

 

「三玖、二乃どうしたの?」

 

「・・・私たちの後をつけてた男子生徒がいた」

 

「えっ⁉それって本当にストーカーじゃん!」

 

本当にストーカーっていたんだ!あの時六海は本屋に寄ってたから狙いは二乃ちゃんか三玖ちゃん、五月ちゃんってことだよね⁉こ、これは大変だ!六海はそう思いながら扉の鍵を開けてエレベーターに入り、六海たちの部屋がある30階まで向かう。

 

「三玖、五月は?」

 

「先に戻ってる」

 

「二乃ちゃん、本当に大丈夫だった?」

 

「二乃たちも災難だったねー」

 

「笑い事じゃないわよ!あのストーカー、マジで気持ち悪かったんだから!」

 

六海が話している間に30階まで到着し、六海たちの部屋まで向かっていると、部屋の前にいる五月ちゃんと誰かがいる。誰・・・って・・・!

 

「あれ?優等生君!五月ちゃんと2人で何してるの?」

 

「いたー!!こいつがストーカーよ!!」

 

「ええっ、上杉さん、ストーカーだったんですか⁉」

 

「二乃、早とちりしすぎ」

 

「この人だ!この人が意地悪言った人だー!」

 

ど、どうしてこの意地悪な人(風太郎)がここに⁉

 

「は・・・?なんでここにこいつらがいるんだ・・・?」

 

「なんでって・・・住んでるからに決まってるじゃないですか」

 

「・・・へ、へぇー・・・同級生の友達6人でシェアハウスか・・・仲がいいんだな」

 

はい?この人はいったい何を言ってるの?同級生の友達?この人にはそう見えたの?

 

「違います。私たちは・・・六つ子の姉妹です」

 

「・・・なん・・・だと・・・⁉」

 

この人はいったい何を思って驚いてるんだろう?そんなの、六海たちを見ればわかるのに。

 

「ねぇ!何であなたがここにいるの⁉早く帰ってよ!家庭教師さんに見られたらどうするの⁉」

 

「・・・それ、俺・・・」

 

・・・・・・・・・はい?今、この人なんて・・・?

 

「家庭教師・・・俺・・・」

 

ガーーーンッ!!!

 

「う・・・嘘だ・・・こんなの・・・夢に決まってるよ・・・」

 

六海は夢だと思って頬をつねった。・・・痛い・・・。ゆ、夢じゃない・・・そ、そんな・・・。

 

♡♡♡♡♡♡

 

『2000日の未来・・・』

 

夢のような日って・・・ふふふ・・・

 

風太郎が私たちにあった日でしょ?

 

一花、二乃、三玖、四葉、五月、六海。

 

六つ子だったとそこで知ったんだよね

 

夢のようだなんて見えなかったけど

 

♡♡♡♡♡♡

 

パパ・・・六海はね、家庭教師さんに勉強を見てもらうっていうの、反対ってわけじゃないよ。むしろ賛成。でもね、今はこんなに反対の気持ちになったことなんて、今までになかったよ。

 

だって・・・だって・・・

 

「こんな人が・・・六海たちの家庭教師だなんて・・・!」

 

最悪だ・・・最悪の・・・悪夢だよ・・・!

 

01「六等分の花嫁」

 

つづく




六つ子豆知識

中野六海

外見はショートヘアで黒縁メガネをかけている。

原点↓

【挿絵表示】


アニメ風↓

【挿絵表示】


イメージCV:BanG Dream!の戸山香澄

好きな食べ物:ショートケーキ
嫌いな食べ物:ゴーヤ
好きな動物:猫
よく見るテレビ:お笑い番組
好きな飲み物:牛乳
日課:絵描き
好きな映画:アニメーション系
お気に入りスポット:図書室
よく読む本:魔法少女マジカルナナカ
水着の仕入れ:ネットオークション
朝食は何派?:麺派

中野家六つ子の姉妹の六女の末っ子。視力が悪く、六つ子の姉妹の中で唯一常時メガネをかけている。変装をするとき以外は滅多にコンタクトをつけたがらない。本人曰くメガネはアイデンティティ。
天真爛漫な性格で気持ちの全てが顔や表現に現れている。四葉いわく、六つ子の中で最も甘えん坊。しかしそれは表の顔。裏の顔は禁断の愛・・・特に姉妹同士の恋愛シチュエーションを好むそっち系のオタク女子。本人も自覚してるゆえに自分の趣味は秘密にしている。
風太郎とは最初はただ昼食を相席する人という認識だったが、彼の態度によって意地悪な人と呼ぶようになり、名前を呼びたがらない。そして風太郎と会って3週間近くの時、風太郎に自分の趣味ノートを見られさらに険悪な関係になった。が、その後に風太郎自身と話をしあい、風太郎への価値観を改め、風太郎君と名前で呼ぶようになった。
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