Fate/GRAND Zi-Order 作:アナザーコゴエンベエ
彼はその手の中にある、キューブが中央に嵌められた灯具。
ザライトのキューブを指で回す。揃える面は狼が描かれたもの。
そうしたザワールドはライトの持ち手の下。
底面に振り上げた膝を押し付けて、操作を完了する。
〈ウォーウォー! ウルフ!〉
「本能覚醒!」
ザワールドの額にある黒い犀の角。
その部分が後ろにずれて、銀色のマスクが露わになる。
赤く灯るのは、餓狼の眼光。
更に彼の手がザガンロッドを折り畳み、ライフルのような形状に変える。
そうして、ザワールドの姿が疾風となった。
即座にディケイドウォッチへとドライブウォッチを装填する。
青く変わっていくジオウの姿。
〈ファイナルフォームタイム! ド・ド・ド・ドライブ!〉
「野性解放!!」
シャークとタイガーが背ビレと爪を揃えた。
先んじて突撃していく回転するシャーク。
凶器と化して迫りくる鮫を前に、ザワールドが小さく横にステップ。
瀑布とともに押し寄せる鮫の刃を躱し、横合いから蹴りつける。
弾かれていくシャークと入れ替わるように、吹雪を曳く白虎の爪が奔る。
鮫の突撃が招いた水流を凍らせ、周囲に氷の飛礫を撒き散らす一撃。
凍っていく足場をちらりと見て、ザワールドは銃のリールを回転させた。
ザガンロッドの銃口から迸る弾丸が、氷を打ち砕いていく。
「足止めのつもりか?」
「さあ―――!」
「どうかしら!」
氷の飛礫の中を青い車体が疾走。
凍っていく津波を打ち砕いているザワールドの背後に、一気に回り込む。
ブレーキングをかけた足裏で地面を弾き飛ばしながら急停車。
今から放つ攻撃のために強く大地を踏み締めて、ジオウが両腕を振り上げた。
腕のタイヤがこれ以上ないほど回転し、そこにエネルギーが迸る。
〈ド・ド・ド・ドライブ! ファイナルアタックタイムブレーク!!〉
「はぁああああ―――ッ!!」
拳を突き出せば、それと同時にタイヤから放出されるエネルギー。
それは光線と化して、一直線にザワールド目掛けて殺到した。
小さく鼻を鳴らしながら、彼は振り向いて銃口をジオウへと向ける。
〈ザバースト!〉
先程以上の速度でリールを回すザワールド。
その銃口で膨れ上がった光が、一気に溢れてジオウの一撃と衝突した。
二つの砲撃が激突し、相殺する。
その衝撃だけで消し飛んでいく水と氷の波。
水蒸気に巻かれながら、ザワールドが楽しそうに笑った。
「ははは、なかなかやるじゃないか!」
「笑ってられんのも―――!」
「今の内だけだ!」
霰の飛礫が周囲に散る中、レオとタスクが前に出た。
エレファントが象の脚を持ち上げ、地面に叩き付ける。
地下から溢れ出す自然のエネルギー。
それがザワールドの立つ地面を割り、一気に地上まで溢れ出した。
ザワールドがザガンロッドを下げながら、ザライトを腰から取り上げる。
キューブを回して膝で叩けば、彼の様子が一変した。
「本能覚醒!」
〈ウォーウォー! クロコダイル!〉
ザワールドのマスク。
その口元を覆っていた金色の部分が一気にせり上がり、額まで上がった。
まるで大口を開いた鰐が如く、彼の頭部の形状が変化。
ザガンロッドもまたその手の中で真っ直ぐ伸びて、棒状の得物へと変わる。
ロッドモードのザガンロッドが地面を叩く。
大地から噴き出すエレファントの力。それを真っ向から地面へと叩き返す。
噴き出す筈だったエネルギーが押し返され、行き場を失い暴れ出す。
影響を受けて、そこかしこで弾け飛び始める地表。
その直後に迫りくる雷撃の獅子。
それもまたロッドが撓り、叩き落とさんと振り抜かれた。
「させるか、本能覚醒―――ッ!」
ロッドの一撃の前に割り込む、ゴリラの剛腕。
盛大な破裂音を轟かせながらも、ザワールドの一撃をジュウオウゴリラが止めた。
しかし彼は一撃を受け止められながら、ロッドを跳ね上げライオンの腕を阻む。
二人の攻撃をロッド一本で止めながら、ザワールドがロッドのトリガーを引いた。
更に即座にリールを回転させ、その力を解放する。
〈ザフィニッシュ!〉
己の身長よりなお長い棒を繰る、黄金の右腕。
回転するロッドから放たれる、取り付いた二人を纏めて薙ぎ払う一撃。
ザワールドの振るうそれに巻き込まれ、ゴリラとライオンが宙を舞った。
「ぐッ……!」
「こん、の……ッ! 大和!」
空中でゴリラの足を掴まえるライオン。
レオは吹き飛ばされた勢いのまま、大和ごと回転した。
ジャイアントスイングの格好、それに巻き込まれて大和が察する。
「本能覚醒―――ッ!!」
イーグルのフェイスを下ろし、ゴリラの顔を隠す。
マスクが元に戻ると同時、萎んでいく彼の筋肉。
「おっしゃ行けぇッ!」
そのままイーグルを投げっ放すライオン。
放たれた大和はすぐさま両腕を広げ、羽ばたくように波打たせた。
「野性解放―――ッ!!」
翼を得たジュウオウイーグルが弾丸となり、ザワールドに殺到。
ツイスト回転しながらの突撃が、彼に正面から直撃した。
「オォオオオオ―――ッ!」
「―――ッ!」
受け止めきれずに、体を逸らすザワールド。
そのままイーグルの頭を押し退けるようにして、攻撃を受け流す。
過ぎ去っていくジュウオウイーグルの突撃。
そうして受け流した一撃の直後。
彼の正面で四つの銃口が火を噴いた。
〈ジュウオウシュート!〉
ジュウオウバスターがキューブ状のエネルギー弾を放つ。
反応しきれずに呑み込まれていくザワールド。
断続的に巻き起こる爆発の海に呑まれ、揺らぐ金、黒、銀のトリコロール。
〈フィニッシュタイム! 鎧武! スレスレシューティング!〉
そこに重ねて、ジオウがジカンギレードを構えた。
装着した鎧武ウォッチの力も合わせ、銃口から放たれるのは赤い車体。
フルーツタイヤを履いた真紅のボディが、ザワールドを目掛け疾走する。
度重なる銃撃の直撃。更に車両の突撃そのままの砲撃。
その密度に、遂にザワールドの足が地面から離れた。
大きく吹き飛ばされて、地面に転がる彼の体。
「ふん、思った以上じゃないか!」
〈ウォーウォー! ライノス!〉
転がりながら起き上がりつつ、ザライトのキューブを回す。
膝に押し付けたそれが発光し、ザワールドの頭部が変わる。
金鰐の顎が口まで下り、銀狼の顔を黒犀の角が覆い隠した。
「へっ、負け惜しみか?」
「負け惜しみ? 俺が? ははは!」
身構えるレオからの言葉に、ザワールドが笑う。
彼はそのまま、一通り並んだ敵戦力を見回す。
「なら貴様たち自身で確かめてみろ、この俺のレベルをな!」
ザワールドがザガンロッドを放り投げる。
そのまま両腕を大きく広げた彼が、咆哮した。
「野性大解放――――ッ!!」
瞬間、ザワールドが変わった。
両肩から展開される、犀の角のような黒いスパイクアーマー。
右腕に黄金の鰐の尾を鞭のように撓らせ、左手には銀狼の爪を研ぎ澄ます。
溢れ出す殺気の渦に、ジューマンたちが微かに身を竦めた。
「三人のジューマンの力を、同時に……!?」
―――大地が爆ぜる。
狼の脚力。先程以上の速度で、ザワールドが疾走した。
即断して真っ先に前に出るジオウ。
彼がギレードとヘイセイバーの二刀を構えて立ちはだかる。
相手の突撃に対して、完璧に合わせたタイミング。
直撃する剣撃。
斬撃は二重に、確かにザワールドを捉えた。
―――だが、犀の外殻がその威力を通さない。
火花を散らしながらも、一切減速することなく。
彼は右腕から生やした金色の尾を思い切り振り抜いた。
「ぐ……っ!?」
跳ね飛ばされるディケイドアーマー。
鰐の圧倒的な力がそのボディを削り、盛大に火花を咲かせる。
速い。硬い。そして強い。
シンプル故に完成度が高く、付け入る隙が生じない戦闘。
それを体感しながら、ジオウの腕がジカンギレードを放り捨てた。
すぐさまヘイセイバーにウォッチを装填。
セレクターを回して、その刀身に光を纏わせる。
「遅い―――ッ!」
「やらせない―――ッ!!」
その間にも襲来するザワールド。
彼とジオウの間に割り込んでくるのはレオとアム。
獅子と白虎が雷光と吹雪を伴い、放つ爪撃。
―――真正面からの直撃。
トリコロールの体に弾ける雷と氷。
だがそれを物ともせずに、銀狼の爪が二人を切り払う。
「オォオオオ―――ッ!」
タスクが象の足を地面に叩き付け、大地を割る。
土の塊が無数に跳ねて、ザワールドの視界を埋め尽くした。
そんな土砂降りの中をまるで水中のように泳ぐセラ。
彼女が己を刃にして、土の中でザワールドを何度も切り裂かんとし―――
「無駄だ――――ッ!!」
何度となく斬り付けたところで傷一つ与えられず。
それどころか、土砂と纏めて鰐尾の一振りで纏めて吹き飛ばされる。
「く……っ!」
「ハァアアアッ―――!!」
弾け飛ぶ土砂が散り、開ける視界。
その中に飛び込んでくる赤い巨体。
右腕を振り抜いた姿勢のザワールドに、大和が拳を突き出し飛び掛かった。
ゴリラの剛力で叩き付けられる白い拳。
それはザワールドの頭部に確かに直撃し、僅かに彼の体を揺らし―――
しかし半歩後退りさせるだけ、という戦果に留まった。
ジュウオウゴリラの腕力を首の力で耐えるザワールド。
それほどの力の拮抗を感じ、大和が声を震わせる。
「なんてパワーなんだ……! けど―――!」
拳を引いて、そのままゴリラが横にずれる。
掠めていく狼の爪に弾かれつつも、体勢を保ったままに。
退いたゴリラの背後にジオウの姿が見えた。
ヘイセイバーが、纏うエネルギーで変わった姿は巨大な砲身。
赤い光を帯びた巨大な砲が、ザワールドへと向けられている。
〈ファイズ! スクランブルタイムブレーク!!〉
放たれる真紅の砲弾。
その砲撃を見て、ザワールドが鼻を鳴らして胸を張る。
それこそは、絶対的な自信からの対応。
正面からその一撃を受け止めてやる、という意図の行動。
彼は確かに赤い砲弾を真正面から受け止めて―――
その砲弾が変形した赤い巨大な円錐に縫い留められた。
「む―――ッ!?」
「みんな、
言いながら走り出すジオウ。
それを見た大和がすぐさま拳を握り、姿勢を直した。
「分かった! 行くよ、みんな!」
「ああ!」
ウォッチを外してヘイセイバーを放り捨て。
ジオウが加速しながら地面を踏み切った。
ドライバーに戻したウォッチが必殺の一撃のために励起され、全身を発光させる。
〈ド・ド・ド・ドライブ! ファイナルアタックタイムブレーク!!〉
跳び上がり、飛び蹴りの姿勢に入るジオウ。
―――その瞬間、彼の背中をエレファントが蹴りつけた。
蹴られた勢いで加速し、その瞬間にタイガーが、ライオンが、シャークが。
瞬きの間もない連続の打撃で、ジオウの背中を殴って加速させる。
「行っけぇえええ――――ッ!!」
赤い円錐に固定されたザワールドの前で、ゴリラが拳を振り被った。
ジオウがザワールドに着弾する、その瞬間に。
ゴリラの剛腕がジオウの背中を殴打して、最後の加速を叩き込んだ。
ザワールドを縫い留める赤い光。
フォトンブラッドの上から、青い車体が限界を超えた加速のまま激突する。
炸裂した衝撃波が大地を割り、そのまま相手を押し込んでいく。
流体光子エネルギーで対象の分子構造ごと破壊する必殺の一撃。
ザワールドはそれを正面から、尋常ならざる速度で叩き付けられる。
踵で地面を削りながら、押し込まれていく彼。
―――その腕が拘束を振り切り、黄金の鰐尾を大きく振り上げた。
「ハハハハハ――――ッ!! 悪くない、が。これじゃあ俺は止められない!
―――お前たちと俺とじゃあ、レベルが違うんだよォッ!!」
黄金の尾が唸りを上げる。
振るわれる右腕は、彼に突き立てられる赤い円錐ごとジオウを薙ぎ払う。
砕け散った赤い光が粒子に還り、消えていく。
纏めて吹き飛ばされたジオウが地面に突き刺さり、そのまま転がった。
「ぐ、ぁ……ッ!?」
「ソウゴくん!」
「お前たちもだ!!」
力を溜めるように足で地面を叩き、その直後に疾走を開始。
狼の速度でもって放たれる犀の突進。
ゴリラ、シャーク、ライオン、エレファント、タイガー、と。
正面に並んでいた五人を、彼は纏めて轢き飛ばす。
盛大に吹き飛ばされた彼ら。
その中でレオが体を起こしつつ、ザワールドを見上げた。
「化け物かよ……!」
ザワールドが体勢を低くした。
右足で地面を擦り、突撃の前に足場を均す所作。
止めようがない圧倒的な暴力が、再び堰を切って向かい来る。
そんな破壊の到来の前に、
「――――“
白亜の城が聳え立つ。
既に武装を済ませたマシュが前に出て、その盾に渾身の力を籠める。
城壁に真正面から激突したザワールドの足が止まった。
「……ッ! なんだ、面白い奴が他にもいるじゃないか!」
激突した瞬間に盾から返ってくる衝撃。
その感覚に破れない、と理解する。
跳ね返ってくる衝撃に身を任せ、素直に弾き返されるザワールド。
地面を滑りながらゆっくりと停止した彼が、立ちはだかる白い城を見上げた。
彼の背後、岩壁の上に避難しているナリアが声をかける。
「その盾はギフトの砲撃をも防いだ実績があります。
生半可な攻撃では突破できないでしょう」
「面白い。だったら試してみようか、生半可じゃない攻撃を!」
ザワールドが解放したジューマンパワーを鎮める。
犀のショルダーアーマー、そして両腕の鰐の尾、狼の爪が消え失せた。
フリーになった手が握るのは、腰から引き抜いたザライト。
彼はそれを掌で二回連続で押し込んだ。
〈ジャンボ!〉
ザライトのモードを切り替えた彼が、小さく笑い―――
キューブを犀の目に合わせて、大きく掲げた。
「来い、キューブライノス!」
〈キューブライノス!〉
「なっ……!?」
盾を構えながら、城壁ごしにマシュが見る。
ザワールドがライトを掲げ、空へと向ける姿。
その直後、彼の背後に全高20メートルを超える巨大トレーラーが降ってきた。
大地を砕きながら力尽くで着陸する巨大な車両。
漆黒の車体の先端には、9と描かれたジュウオウキューブ。
それは正しく、キューブアニマルに相違なかった。
「なんだこのジュウオウキューブは!? これが本当に……」
タスクが立ち上がりつつ、そのジュウオウキューブに驚愕を露わにした。
キューブアニマルとは生物の形を模したキューブ。
だというのに、あのキューブライノスは明らかにその法則を外れている。
そもそもキューブは組み込まれているだけで、本体がまるで車のようだ。
「ふふふ、これこそがジニス様が回収し、改造したキューブアニマル。
ザワールドのためのマシン、その名もキューブライノス」
楽しげにそのキューブアニマルの正体、ジニスの御業を説明するナリア。
「……車と合わさっているのは、無理矢理改造されたからってこと……!?」
キューブアニマルも生き物だ。
ジューマンや人間やキューブアニマルたちを弄んで改造するジニス。
そんな相手に怒りを発し、セラが拳を握り締める。
だがそんな彼女たちを大人しく待つはずもなく。
ザワールドがライトを振るい、マシュの方を示してみせた。
「行け、キューブライノス! あの壁を壊せるか試してみろ!」
「…………ッ!」
低くクラクションを鳴らしながら、全長100メートルを超える車体が加速する。
その巨体の激突に備えて、マシュが強く盾を握り締めた。
「ああ、もうどこ行っちゃったんだよ……!」
赤い霧を散布する眼魔が現れ、しかしそれは倒された。
だが更にデスガリアンの戦士が現れて更なる戦闘になったという。
タケルもまた、すぐさま現場に向かおうと大天空寺の石段を駆け降りる。
そうしながらコンドルデンワーで電話をかけるが、マコトは一向に出ない。
カノンと一緒かとそちらに連絡を取っても、いないという。
「とにかく、俺だけでも……え?」
そう言いながら、石段を降り切って。
そうして自分のバイクのところまで辿り着いたタケル。
―――彼がその場に見つけたのは、自分のものと並んで駐車しているバイク。
青い車体、マシンフーディー。
言わずもがな、それこそマコトの愛車であり基本的な移動手段である。
「……なんでここにマコト兄ちゃんのバイクが」
歩み寄り、そのバイクに手をかけて。
かつん、と。彼の靴が地面に転がっていた何かを蹴飛ばした。
それと同時に地面に転がっていた球体が、一気に浮かび上がる。
「わっ!? 英雄の眼魂……!?」
浮かび上がったのは、ノブナガ、ツタンカーメン、フーディーニ。
マコトが持っていたはずの眼魂たち。
それが一気にタケルの懐へと潜り込んでいく。
「ちょ、なに、どういうこと!? 何でマコト兄ちゃんが持ってた眼魂が―――」
そこで、地面に転がっているままの眼魂を見つける。
英雄の眼魂ではない眼魂が、二つ。
一つはスペクターのもの。そしてもう一つは、
「……マコト兄ちゃんの眼魂?」
転がっていたその二つを拾い上げ、握って。
そうして脳裏によぎる、いつかの光景。
眼魔世界で、カプセルの中の人間が灰になって崩れていく様。
マコトの体は向こうにあり、こちらでは眼魂で行動していた。
つまり、もしかしたら―――
「まさ、か……!?」
彼の体が灰となり、死んでしまったのだとしたら。
その結果、こうして眼魂だけが転がったのだとするならば。
ありえない想像ではないと、こちらでは彼とユルセンたちだけが知っている。
―――その思考を遮る轟音。
ハッとして音の方向を見れば、巨大トレーラーが街中に出現していた。
とにかく今の思考を頭の外に弾き出す。
すぐさま周囲に首を回しながら、声を張り上げる。
「ユルセン、ユルセン! キャプテンゴースト呼んで! ユルセン!!
―――ああもう、ユルセンもおっちゃんも肝心な時いつもいない!!」
思い切り髪を掻き乱し、吐き捨てる。
だからと言って腐っている場合じゃない。
すぐさまバイクに跨ろうとして―――マシンフーディーを見る。
「――――ッ! フーディーニ、力を貸して!」
即座にゴーストドライバーを出現させ、今拾ったフーディーニの眼魂を入れる。
トリガーを引き絞り、自身をトランジェントへ換装。
マシンフーディーが変形したフーディーニパーカーを装備した。
〈カイガン! フーディーニ!〉
〈マジイイジャン! すげぇマジシャン!〉
青い飛行ユニットを身に纏い、飛翔するゴースト。
彼が大きく舞い上がり、そのままサイのトレーラーを目掛けて加速した。
白亜の城壁にキューブライノスが激突する。
衝撃に弾け飛ぶ大気が渦を巻き、周囲を削り落としていく。
その中でマシュの足が地面を抉りながら、どんどん後方へと押しやられる。
きつく歯を食い縛った彼女。
そんな彼女の後ろで、ジュウオウジャーの五人が並んだ。
「……っ! こっちもジュウオウキューブを!」
「ああ……!」
〈キューブイーグル!〉〈シャーク!〉〈ライオン!〉
〈エレファント!〉〈タイガー!〉〈ゴリラ!〉
大和たちの手から放たれるキューブアニマルたち。
それらが巨大化すると同時に、ジュウオウジャーはそれぞれのキューブに搭乗した。
そのまま即座に合体シーケンスに移るキューブたち。
『動物大合体!!』
〈アーァアァアーッ!!〉
〈4! 3! 2! 5! 1! 6!〉
積み重なって、巨神の姿へと変わっていくジュウオウキューブ。
一つになったコックピットの中に集合し、五人が操縦桿になるキューブに手を添えた。
『完成! ワイルドジュウオウキング!!』
〈ワイルドジュウオウキング!!〉
姿を現した巨神が、城壁に阻まれているキューブライノスに向け歩き出す。
それを地上から見上げながら、ザワールドが楽しげに笑った。
「ほーう? 中々面白くなりそうじゃないか」
言いながらザライトを回し、鰐の面、狼の面に揃えてそれぞれ底を叩く。
「キューブクロコダイル! キューブウルフ!」
その瞬間、キューブライノスというトレーラーの後部。
積載ユニットに積まれていた二つのキューブが射出された。
刻印された数字は、7と8。
7が鰐、8が狼の姿へと変形。
すぐさま、ワイルドジュウオウキングに差し向けられる。
『こんなんで止められるわけねえだろ!』
『キューブアニマルと戦うのは……気が進まないが。
だがまずは一度、ここで止める!』
キューブ一つ分の、巨神に比べれば小さな体。
それが周囲を飛び回りながら、ワイルドジュウオウキングに攻撃を加えていく。
だがそれを一切ものともせず、拳一つで二体の獣を殴り飛ばす。
そのままキューブライノスへと組み付きにかかるワイルドジュウオウキング。
横合いから掴まれたライノスが、盛大なクラクションを響かせた。
それを見ていたザワールドが、ふとジオウの方を見た。
彼は立ち上がり、ドライバーにセットしたウォッチを交換している。
〈ファイナルフォームタイム! ウィ・ウィ・ウィ・ウィザ-ド!〉
翼を得て、爪を伸ばして、尾を生やし。
ディケイドアーマーが飛翔する。
それを見て軽く喉を鳴らしたザワールドが、両腕を大きく広げた。
「ジニス様から聞いていた以上だ! お前たちは、楽しめる!!
野生――――大解放ッ!!」
「ハァアアアアア――――ッ!!」
ジオウが怒涛となって押し寄せる。
竜の速度で、竜の鱗を纏い、竜の威力を体現する必殺の形態で。
ザワールドが大嵐の如く迎え撃つ。
狼の速度で、犀の装甲を纏い、鰐の膂力を行使する必殺の形態で。
空中で交錯する。
金鰐の尾と魔竜の尾。
互いに叩きつけ合うその破壊力で、大気が大きく爆ぜた。
「―――あんた、無理矢理に改造された人間じゃないの?
なのに、そのジニスって奴に従ってるのはなんで?」
彼は戦いの中で、楽しみを求めている。
決して理性のない怪物ではない。
なのに、彼はデスガリアンに組している。
その理由を求めて、ソウゴが空中からザワールドに問いかけた。
「決まっている―――ジニス様こそが、俺の唯一の理解者だからだ!
俺はただジニス様に従っているんじゃない! 捧げているんだ、あの方が望むものを!
それを俺が捧げ続けられると、こうして証明してみせている!」
弾け合い、再び同時に尾を振って衝突させる。
彼の物言いに何か、違和感を覚える。
理解者だから下について、捧げ続けられることを証明している?
まるで彼の家臣であることが、ザワールドの一番の望みのようだ。
黒ウォズのように仕えることが一番の望み、という人間であることは否定できない。
だが、何かおかしい。何かずれてる気がする。
「へえ、ジニスはあんたの何を理解してくれたの?」
「お前たちのような奴には、理解できないことだ!!」
問答はそれ以上許さない、と。
ザワールドの攻勢が加速する。
吹雪の混じる突風を物ともせず、銀狼の爪が奔った。
竜の爪がそれに応じ、鋭さを比べ合う。
両腕の爪で強く弾く、ザワールドの左腕にある狼の爪。
同時に彼の左腕の鰐尾を竜尾で弾き飛ばす。
―――そうして両腕を力尽くでこじ開けた相手。
燃え上がる足を振り上げて、全力でぶつかりに行く。
「だぁああああッ!!」
胸に叩き込まれる燃える蹴撃。
それを受け止めて、押し込まれながらもしかし。
ザワールドが、右腕を振り上げた。
撓る黄金の鰐の尾。
それが大上段からジオウに向けて振り下ろされ―――
次の瞬間、彼の右腕がまるごと鎖に巻き付かれていた。
「なに……!?」
「ソウゴ!」
上空から降りてくる声。
それがタケルのものであることに疑いはなく、ソウゴはそのままザワールドを蹴り抜いた。
同時に鎖を解いて、勢いに任せて吹き飛ばそうとするゴースト。
しかし吹き飛ばされるザワールド。
彼はそのまま鰐の尾の先端を、逆に鎖へと絡ませた。
「――――!」
「新手か! だが、どれだけ集まっても同じ結果だ!」
鎖を引いて、ゴーストを引き寄せる。
抵抗しようとしても、まるで力が足りない。
フーディーニ魂の出力がどう、などというそんな問題じゃない。
「なんて力だ……!?」
「はははははは!!」
そのまま大きく一度回して、一気に地面へと叩き付ける。
ゴーストが着弾した地面が砂塵を巻き上げて、周囲に広げていく。
「タケル!」
彼の方へと体を向けようとしたソウゴ。
その頭上を飛び越えて、二つの光が砂塵の中へと突っ込んでいった。
それを見て何事か察し、ジオウは再びザワールドへと向き直る。
降り注いだ二つの光とは、二つの眼魂。
15の英雄の魂をその場に揃え、ゴーストが砂塵の中で変わっていく。
〈グレイトフル!〉〈ゼンカイガン!〉
変わった衝撃を舞い上がった砂埃を全て吹き飛ばし、黒と金の戦士が姿を現す。
そうしてすぐさま、何かに焦るように彼は走り出した。
その様子に微かに頭を揺らし、しかしすぐにソウゴも飛び立った。
「タケル! 一気に攻めるよ!!」
「―――分かった!!」
〈ゼンダイカイガン! グレイトフル! オメガドライブ!!〉
〈ウィ・ウィ・ウィ・ウィザ-ド! ファイナルアタックタイムブレーク!!〉
グレイトフルが背後に、黄金のエネルギーで描かれた曼荼羅を浮かべる。
続くように飛び立ったディケイドアーマー。
彼が赤、青、緑、黄と。四色の魔法陣を背負いながら加速。
二人が背負った曼荼羅と魔法陣が解け、エネルギーとなり。
それぞれの足へと纏わっていく。
人と竜と。
その力の粋を尽くした極限の一撃が放たれる。
エネルギーを結集した足を突き出して、二人の戦士は敵へと向かう。
ゴーストとジオウ。
彼らが同時に放つ必殺撃が、ザワールドへと確かに届く。
―――その上で。
「言った筈だ……お前たちと俺では、レベルが違うんだよォ――――ッ!!!」
狂獣はそれに反応し、突撃し返した。
黒犀の角が並ぶショルダーアーマーを突き出したザワールド。
二つの必殺キックに真っ向から立ち向かう彼。
―――衝突して。衝撃で大地が爆ぜて、拮抗する。
二人分重ねた必殺になお、彼は正面から対抗してみせた。
激突し、鬩ぎ合うこと数秒。
「ぐっ、ぁ……!」
激突地点が盛大に爆発して、三人全員が弾き飛ばされた。
地面を転がるゴーストと、ウィザードフォームが解除されて落ちるジオウ。
それでもザワールドは膝すら落とさず、僅かによろめいて蹈鞴を踏むに留まった。
「ふっ……ふははっ! ふははははは――――ッ!!
さあ、続きをしようじゃないか!」
そうして、構え直すザワールド。
彼が今度は自分からと突撃の姿勢を見せ、
その瞬間に、ワイルドジュウオウキングがキューブライノスを薙ぎ倒した。
巨体が轟音を立てながら引っ繰り返り、車輪を空転させ始める。
「―――ザワールド」
「おっと、あっちの連中とも遊んでやらないとな」
ナリアの声に肩を竦めて、彼が野性大解放を鎮めた。
腰からザライトを引き抜いて―――
「させません――――っ!」
キューブアニマルから解放されていたマシュが、そこに盾ごと降ってくる。
恐らくはザワールドも、あれらのジュウオウキューブで合体ができるはずだ。
それを防ぐため、ジュウオウジャーがせめてキューブライノスの車体側を破壊するまでは。
そう考えて時間を稼ぐために突撃しにきた彼女。
声の方へと視線を向け、ザワールドは鼻を鳴らす。
しかし彼は回避に移ることもなく、大人しく盾での殴打を受け入れた。
殴られた瞬間に、吹き飛ばされたい方向へと踏み切りながら。
「――――ッ!?」
ザワールドが回転しながら吹き飛んで。
しかし吹き飛ばされながら、彼の手が地面に落ちたザガンロッドを掴み取る。
それを拾うために甘んじて殴られたのだと理解して、マシュが歯を食い縛った。
拾った瞬間に撓る竿。
その先端から糸が伸びて、盾を構え直そうとした姿勢のマシュの足に絡む。
糸の伸長が止まり、ピンと張る釣り糸。
それが思い切り引かれ、彼女は一気にザワールドまで引き寄せられた。
「しま……っ!?」
釣り上げられたマシュが、その勢いで岩壁へと叩き付けられる。
盾を間に挟み込ませる余裕もなく、激突して鎧で岩を砕く。
そこで釣り糸が足から外れ、解放されたマシュは壁から転げ落ちた。
そんな彼女の様子を見届けることもなく。
ザワールドはすぐにキューブライノスに跳んでいた。
『ジュウオウダイナミックストライク!!』
ワイルドジュウオウキングの全身から放たれる、キューブのエネルギー。
それは横転したキューブライノスの車体へと向けて放たれた。
キューブアニマル状の超エネルギーの奔流。
その攻撃が届く前に乗り込んだザワールドが、ザライトのスイッチを掌で三連打する。
『動物合体!!』
〈ライノス! クロコダイル! ウルフ!〉
〈ウォーウォーウォウオォー!〉
横転していたキューブライノス。
それがキューブのあるトラックと、後の二つのキューブを乗せていた荷台に分割した。
真ん中で分割され、左右に開いていくキューブライノス。
ど真ん中を狙い放っていたダイナミックストライクが狙いを失い、地上を抉り取る。
『ッ、しまった!』
〈9!〉
キューブライノスのトラック部分。
それが犀の角だけ分離させ、正面を下にするように自立する。
その上に横向きに乗り上げていく荷台部分。
〈7!〉
荷台が左右に下ろしたアーム。
右腕側に鰐に変形したままのキューブクロコダイルが合体。
犀の角は左腕側に合体し、両腕を構成する。
〈8!〉
キューブウルフが荷台の中央部。
丁度キューブ一つ分のスペースに接続されて、その正面部分を展開した。
銀色のキューブの中から現れる、巨神の顔。
そして胸に浮かび上がるのは、三獣のエンブレム。
『―――完成』
三体のジュウオウキューブが合体した、新たなる―――そして敵対する巨神の姿。
黒、金、銀のトリコロールが、鰐と角の腕を振り上げて立ち誇る。
コックピットの中で、ザライトを接続。
車のハンドルのようになっている操縦桿にザワールドが手をかけた。
『―――トウサイジュウオー!!』
〈トウサイジュウオー!!〉
ワイルドジュウオウキング。そしてトウサイジュウオー。
二機の、キューブアニマルの合体した姿。
それらを対峙させながら、ザワールドが楽しそうに声を上げた。
『次の遊びで、お前たちは俺をどのくらい楽しませてくれるかな?』
―――意識を取り戻して、ゆっくりと体を起こす。
直前までの記憶が曖昧で、今自分がどこにいるかも判然としない。
額に手を当てようと持ち上げた手が痺れる。
まるで、肉体を取り戻したかのように。
「…………っ、体……!? 俺の……!」
「ようやく目が覚めたか。マコトよ」
かけられた声に振り返る。
それはよく聞き覚えのある声だった。
同時にこの声がするということに、この場がどこかという確信を強める。
「イーディス長官……!」
休眠カプセルの中で上半身だけ起こしている自分。
それを見下ろしているのが、銀髪の男性。
彼に戦う力を与えてくれた、イーディスであると理解する。
大帝の友にして、この世界の礎を創り上げた大賢人。
そんな彼がマコトを見下ろしながら、ゆっくりと手を差し伸べてきた。
訝しみながらも、しかしとりあえずその手を取って起き上がる。
「長官……これは一体どういう?」
「お前を無理矢理に起こしたのは私だ。これから眼魔世界は激動の時期を迎えることになる。その時、お前の肉体がここにあっては、守り切るのは不可能なのだ」
「それは……」
タケルは肉体の消失、死亡を理由にマコトの肉体を取り戻そうとした。
だがそれ以前に、眼魔と敵対する場合ここに肉体を残しておくのはあまりに不都合だ。
この眠りの間で本体を保存している限り、アデルに命を握られているに等しい。
そんなことは分かっていても、不用意に攻め込むことはできなかった。
「だが、俺が肉体を持ったまま向こうに戻ることは……!」
そう言い募ろうとする彼に、イーディスが再び手を差し出した。
彼の掌には、一つの眼魂が乗せられている。
青く燃え上がるような、瞼を半眼だけ開いたような眼魂。
それを見た瞬間に、皮膚が粟立つような戦慄がマコトの体を襲う。
「凄まじいパワーを感じる……! その眼魂は―――」
「その凄まじいパワーと引き換えに、恐ろしい危険性を孕んでいるがな。
名をディープスペクター眼魂……これを使えば、お前一人でもあちらに戻れる。
これをマコト、お前に託そう。危険は承知の上で、そうしなければお前を助けられなかった」
言いながら彼の手にディープスペクター眼魂を握らせる。
受け取ったマコトは、難しい顔をしながらその眼魂と睨み合う。
そんな彼へ背中を向けて、イーディスが眠りの間を去っていく。
「いいか、すぐに帰るのだ。私もすぐに動かねばならん……」
そう言い残して姿を消すイーディス。
彼の背中を見送ってから、マコトは一度目を瞑る。
そうして数秒。やがて決意を固めたように、強く目を開いた。
〈ゴーストドライバー!〉
彼の意思に呼応して、ドライバーが彼の腰に現れる。
「すみません、イーディス長官。ですが今、この力があれば……!
アデルを止めることができるはず!」
すぐに戻れ。イーディスはそう言った。
だが、今ならばアデルを止めに行けるはず。
この力があれば、きっとアデルや他の連中を相手にしてもけして引けは取らない。
だからこそ彼は走り出した。
外ではなく、恐らくアデルがいるだろう祈りの間に。
イーディスは今からこの世界が激動する、と言った。
そうなるのは、アデルの暴走が原因のはず。
彼を今ここで止める事ができれば、その事態は最小限に留められる、と。
―――そんな彼の姿を見送って、柱から顔を出すユルセン。
「あーあー、行っちゃった。こうなるよなぁ、だっておっちゃん何も説明しねえんだもん」
ホント、どうするんだよこれ。
そう言いたげなユルセンが、仕方なしに移動を始める。
もっとも、自分が何をやってどうにかなる問題じゃないとよく知っているのだが。
―――ウルティマの姿が吹き飛ぶ。
圧倒的な力を持つ大帝の守護者、眼魔ウルティマの姿がだ。
それを成した黒い怪物の姿が掻き消え、吹き飛ばされてくるウルティマに先回りする。
顔面を掴み取り、そのまま地面へと叩き付ける黒い怪物。
ウルティマとなったジャイロが、自分を掴む腕を両腕を掴んで引き剥がそうと力を込めた。
だがそれでは、びくともしない。
「なんだ……! バカな、貴様は生身のはずだ!
だというのに、ウルティマでさえ――――!?」
「ふふふ、それが……私とイーディスの力の差だ。
見るがいい、ジャイロ。これが、私の信じた人間の真の可能性なのだから!」
顔が巨きな一つの眼。
巨大な単眼の怪物が、掴んだウルティマの頭に少しずつ力をかけていく。
バキバキと、まるで砂糖菓子のように割れていくウルティマの装甲。
「き、さま……! 一体、何の目的で再びこの世界に……ッ!」
「―――聞いたよ。アドニスが死んだ、と。事実かどうかは知らないが。
だったら、その墓の前で悼むくらいはさせてくれてもいいだろう?
ジャイロ……お前が怯える必要なんてないんだ。
もし私が未だにこの世界に否定されるなら、きっとグレートアイが何とかしてくれるさ。
以前そうだったように……!」
ぐしゃり、とウルティマの頭部が握り潰された。
地面に転がるウルティマ眼魂と、ジャイロの眼魂。
そうして転がった二つを、彼はその足で踏み砕いた。
―――同時に、怪物の姿が人のものに変わっていく。
頭を丸めた、にこやかな壮年の男性。
彼は久しぶりに見た故郷の空を見上げ、楽しそうに歩き始めた。
赤い空の下、楽しげに歌いながら。
憎き怨敵と繋がるために設けられた、祈りの間を目指して。
イーディス「こっちの世界(で眠ってるお前をダントンに見られたら)やばいから早く帰って」
マコト「アデルを倒せば止められる!この力で俺が成し遂げる!」
ユルセン「ちゃんと説明しないからこうなる」
速い硬い強い。
そんな相手どうすればいいんです?
物理学者「物理的に考えて周囲の空間ごと防御無視の爆発魔法で吹き飛ばせばいい」
やはり物理学は全てを解決する。