Fate/GRAND Zi-Order   作:アナザーコゴエンベエ

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彼らは英雄2016

 

 

 

『―――える!? みんな、聞こえるかい!?

 レイシフト直後、観測できた状況を説明する!

 終局特異点・ソロモン全体として、計測された霊基だ!

 今そこを形成する霊基は、冠位魔術師(グランド・キャスター)なんかじゃない……!』

 

 ロマニの声に、揺れる意識を何とか取り戻す。

 レイシフトの瞬間に覚えた、天命の粘土板から見たのと似たイメージ。

 スパークして遠のく意識を繋ぎ止めて。

 何とか、彼らは持ち直して―――

 

『観測された霊基は、メソポタミアで確認されたものと同様だ!

 七つのクラスに該当しない、人類悪と呼ばれる災害の獣――――!

 クラス・ビースト! その場所は、ビーストの反応で満ちている!』

 

「そうとも。随分と鼻が利くようになったね、カルデアの諸君」

 

 立ち直る彼ら。彼らはそのまま顔を上げて―――

 そこに、モスグリーンの衣装に身を包んだ一人の男を見つけた。

 

「―――レフ……!」

 

「やあ、オルガ。久しいね、まさか君までここに辿り着くとは。まったくもって脱帽だよ。忌々しいまでに賞賛以外の言葉がない。

 私に依存しなければ自分の足で立てもしなかった君が、まさかそれほどの強度を秘めていた、なんて。まったく本当に、悪い冗談だ」

 

 溜め息混じりにシルクハットの縁に指をかけ。

 本当に呆れるように、彼はその場に集った人間とサーヴァントを見渡した。

 

 時空の狭間に漂う、絡み合う黒々と燃える樹木のような大地。

 彼はその中に見つけた、五人の人間だけを見る。

 その上で目を留めるのは、彼が初めて目にする一人の女。

 

「……増えた分は、なるほど。こちらもあれからようやく把握した。

 厳密に言えば、近づいてきた分だけ視易くなったわけだが。

 まったくもって人間とは度し難い。よくもこれだけの事をやってのけると感心する」

 

「……?」

 

 咄嗟にファイズフォンXを抜いて構え、相手の言葉に眉を顰めるツクヨミ。

 自身が武器を向けられていることなど考慮せず。

 ただ、レフは忌々しげに言葉を紡ぎ続けた。

 

「人理を焼却する側である私からしてさえ、あれほど大した目的もなく、よくも自分だけを見て行動が出来るものだと呆れ果てる。正気の沙汰とは思えんよ。

 利用された彼には同情はするが……いや、必要ないな。そもそもがここで終わりだ、人類にこれより続きは最早存在しない。そこに伸ばされる手もなければ、(ソラ)より来る空想の根も在り得ない。我らが王の偉業により、人類はこの時間で完膚なきまでに終結する。ゼウスがパンドラに与えた匣は、開けられぬままに消え果てる」

 

 苛立ちを滲ませながら、レフ・ライノールが表情を怒らせる。

 だがそれも一瞬の事。

 彼はすぐに顔を取り繕って、微笑むような表情を取り戻した。

 

「大した問題ではないのだ。結局のところはゼロからの再始動なんだ。

 本ごと焼却するのなら、途中に挟まれた栞なんて何ら問題にはならない」

 

「随分とゴキゲンに口を回すじゃねえか。時間稼ぎでもしたいってか?」

 

 クラレントが足場を削る。

 切っ先が黒い樹木のようなものを削りながら、火花を散らす。

 

 口を滑らせてくれるならこちらに得だ。

 情報が全て出揃っているわけでもない、不意に良いものが手に入る可能性もある。

 だが、それを悠長に待っていられる余裕はない。

 

「―――否定はしないとも、サーヴァント。時間稼ぎ、などと。

 君たちが、ここで私と雑談しながらなら大人しく死んでくれる、というなら仕方ない。

 私も鬼じゃない、それくらい融通は利かせようとも。お茶は出せないが、椅子が必要かい?」

 

「ああ、そうだね。話すにしても場所は重要だ。

 特にそう―――向こうに見える城の中、なんて。とても良さそうだ。

 案内を願えるかな、レフ・ライノール・フラウロス」

 

 レフの言葉に、微笑みながらアレキサンダーが返答する。

 彼が視線を向けた先にあるのは、当然魔術王の城。

 ゼウスの雷を纏いながら、征服王が凄絶に笑う。

 

 高まっていく緊張感。張り詰める空気に、呆れ果てるレフ。

 彼が溜め息混じりに言葉を吐いて―――

 

「本当に――――なんでこう。

 行儀良く死ぬ、なんて誰にでもできる事さえできないんだ。君たちは」

 

「本当に、最後まで生き抜いたら行儀よくそうするよ。

 だからこそ。生きてる内は、全力で最後まで足掻くだけなんだ。俺たちは」

 

 常磐ソウゴが、腰にベルトを装着した。

 その様子を彼は白い目で見据えて。

 レフは帽子に手をかけて、ツバを下げるように深く被り、己の体を変生させた。

 

「マシュ! ロマニ! ダ・ヴィンチ!」

 

「はい、召喚サークル設置します!」

 

 噴き上がる肉の塊。赤黒く脈動する、腐肉の柱。

 目覚める魔神、フラウロス。

 その前で、カルデア直通に展開された召喚サークル。

 

『ああ! タイムマジーンを送る!』

 

 サークルが光る。即座に、そこに駆け込むソウゴ。

 彼はそうしながらウォッチをドライバーに装填。

 すぐさまジクウドライバーを回転させ、その変身シーケンスを完了していた。

 

「変身!」

 

〈タイムマジーン!〉

 

 現れると同時にハッチが開き。

 そこに飛び込むジオウが操縦桿を握ると、即座に人型へと変形。

 更に頭部へと装着されるウォッチは―――

 

〈ウィザード!〉

 

 展開される青い魔法陣。そこから溢れ出すのは、絶対零度の吹雪。

 魔神へと変わったレフ、フラウロスを瞬間凍結させる上級魔法。

 流れるように上半身を捻り上げ、拳を突き出すタイムマジーン。

 鋼の鉄拳が凍った柱に叩きつけられ、それを粉微塵に粉砕した。

 

 ―――直後、フラウロスが再誕する。

 まるで一度の破壊などなかったかのように、無傷の姿で。

 

『っ!?』

 

 黒い樹木のようだった大地が蠢動する。

 まるで、新しいものをその場に補充するように波打ったのだ。

 その感覚を足元から感じ、立香が声をあげた。

 

「今のって、まさか……!?」

 

「再生や回復ではない……! 間違いなく、まったく新しいものが再生産された!

 ダ・ヴィンチ、これは―――!」

 

 思い至った結論に、二世が声を張る。向ける先は、カルデアにいるダ・ヴィンチちゃん。

 今の現象を考えると、予定していた作戦が全て無為なものとなる。

 それほどの事態を前にして。

 ダ・ヴィンチちゃんにしてはまるで珍しく、声を引きつらせながら答えを返した。

 

『―――ああ、なんてことだ。間違えていた、前情報が間違っていた。

 その宇宙は冠位魔術師(グランド・キャスター)の宝具、あるいはスキルであり。魔神は魔術師としての使い魔である、と考えていた。だが違ったんだ。魔術王、その空間、魔神……全てを総合したものが、クラス・ビーストという一個体……!

 拠点と魔神が別個のものであると誤った―――いや、騙された!』

 

「馬鹿げた話だ。知性の欠片も感じない行動方針だ。

 貴様たちは、自分たちの行動によって我が王に玉座を立たせた。

 人理焼却を続行中の業務へと貶めた」

 

「チィ……!」

 

 憐れむように、新造されたフラウロスが言葉を発する。

 ギョロギョロと蠢く眼球。

 それによる攻撃を防ぐため、サーヴァントたちの攻撃が実行された。

 大した抵抗もなく、フラウロスは破壊されていく。

 だが彼は、そうなりながらも言葉を止めることはしない。

 

「そうして敵として認識された、という自覚がありながら。いったい何故、この宇宙の外から取得できる程度の情報を鵜呑みにできる。敵対した以上、我らに一切の加減はない。

 貴様たちという敵性を、一切の勝機も与えず抹消する。情報を開示するのは、貴様たちが取り返しのつかない地点まで踏み込んだ後でいい。さあ、まだ我らがどれだけ貴様たちの侵攻に備えていたか聞くか? 先程言った通り、貴様たちの寿命が尽きるまでは話してやろうとも」

 

 瞬く間に、フラウロスが滅び去る。

 そうして、また新たなフラウロスが再誕した。

 それだけではなく、今度は更に八柱。

 

「魔神が……九体!?」

 

「我ら情報室に詠めぬものなし。我ら情報室の事象隠匿に綻びなし。

 起動せよ。起動せよ。オリアス。ヴァプラ。ザガン。ウァクラ。アンドラス。アンドレアルフス。キマリス。アムドゥシアス。そして我こそ、フラウロス。

 我ら九柱を並べ立て、いまこそ残る人理を閉ざすため、情報室を開廷する―――!」

 

 即座にマシュが前に出る。

 彼女が盾を前に突き出して、呼びかける名は絶対の守護。

 白き聖城が降臨し、そして同時に汚濁のような熱波が迸った。

 

「“いまは遙か理想の城(ロード・キャメロット)”――――!!」

 

「不要な事象よ、焼け落ちよ――――!」

 

 九基の魔神。全てが同時に、焼却式を実行する。

 立ち昇る熱量が、キャメロットの城壁を呑み込んだ。

 

 炎の中で盾を支えつつ、マシュが必死に踏み止まる。

 熱波の中で堪える彼女を憐れんで、フラウロスは未だに言葉を続けた。

 無論、そのために火力が落ちるようなこともない。

 

「―――憐れ。あまりにも憐れだな、キリエライト。

 貴様の盾など、この状況で一体何の役に立つ。膝を落とし、眠りに落ちよ。

 諦めたくない、というなら諦めぬままに死ぬことで完結せよ。

 自身の死した後に他の人間が勝利できたかもしれない、と一抹の夢を抱いて死ぬがいい」

 

 焼却式が加速する。

 魔神すらオーバーヒートして灰になるほどの熱量。

 それを行使しながら、崩壊と再構築を繰り返し。

 魔神の攻勢は、一切揺るぎない。

 

「……たとえ、あなたが言うような結末を迎えるのだとしても……!

 そうなるまで、わたしは歩き続ける! わたしが終わった後に、その先に進む人のために! わたしが、そうやって送り出してあげたいと願う人たちのために!」

 

 マシュ・キリエライトが強く踏み止まる。

 彼女の意思に応え、城塞は無敵の強さを発揮する。

 魔神九柱による攻勢すらも、彼女はその場で押し留めた。

 情報室はその結果が出る、と理解している。

 既にカルデアの情報は全て精査され、魔神七十二柱全てに伝達されている。

 

 情報戦は既に終結していた。

 此処から先、どう足掻いたところで彼らに先はない。

 可能性を見出すための余裕など、一片たりとも許していない。

 

「ふん。貴様たちにここから繋がる道などない。玉座への道は閉ざされている。

 我ら魔神が存在する限り、心臓部への道は開かない。

 この神殿に配置された我ら魔神の全室がその余裕を失くして、初めてその道が―――」

 

「ッ、つまり、要するによ! 七十二匹全部同時にぶっ潰せばどうにかなるってわけでしょ!

 やったろうじゃない! それしかないなら、やるしかないでしょ!」

 

 オルタが言いながら炎の剣を形成。

 盾越しに射出を開始し、魔神への攻撃を実施し始める。

 そうしながら吐かれた言葉に、九柱の魔神は一度黙り込む。

 

「……呆れ果てる。ジル・ド・レェ元帥の知能はもう少しまともだったと思うが。

 いや、狂乱したあの男であればこの程度の知性だったということか。

 第一特異点では聖杯を託すものの選択を誤ったのでは?」

 

「―――ぶっ殺す!」

 

 憎悪が炎となって地面を奔る。

 蠢動を続ける魔神の一部たる大地。

 そこを流れていき、しかし魔神が撒き散らす熱量の嵐の前に吹き散らされた。

 

「これはアムドゥシアスの怠慢である。

 あの地には、魔神柱に選ばれるべき者がそもそも存在した。

 それを実行できなかったのは、そこに刻まれていたものの怠慢ではないか」

 

「2015年に失態を犯したフラウロス。続き、第一特異点にて好機を逃したアムドゥシアス。

 これらが確かな仕事を完遂していれば、そもそもの話カルデアの連中に此処まで到達されることすらなかった」

 

「情報室には失点が多すぎる。事象を詠み違えている? これは明確な機能不全である。

 情報室より管制塔へ提言、計画実行前に統括局による情報室の精査を行うべきである。

 我らの業務にミスは許されない。一分の瑕疵も認められない。

 一時情報室を閉鎖してでも、行うべき責務である」

 

 魔神が言葉を交わす。その間にも、熱量の乱舞は止まらない。

 時折盾の外を回すように反撃を飛ばしても、魔神相手には何の意味もない。

 倒せる。殺せる。

 だが、次の瞬間には新しい個体がそこに生産されている。

 

「このままじゃ、ここで押し潰される……!」

 

 ブーディカが虚空に顕した手綱を握った。

 出現させた戦車の加護が、その場にいるものたちへと守りを与える。

 だがその程度の軽減では焼石に水でしかない。

 マシュの盾が消失すれば、あっという間に押し切られる。

 

「―――ここを突破せねば意味がない。

 だが、突破しなければならないのはここだけではない……!」

 

 それでもとにかくやらねばならぬ、と。

 ガウェインが腰を落として聖剣へと力を流す。

 この場において聖剣の全力解放をもって、魔神九柱を消し飛ばす。

 その隙にどうにかして突破するしかない。

 

 魔神はその太陽の前兆を理解して、しかし何か特別な対応は必要としない。

 フラウロスが再び憐れむように声を発する。

 

「我らは持ち場を離れることはない。玉座への道をどうにかして開きたい、と言うのであれば戦力を全室へと散らすがいい。全ての魔神を再誕と同時に破壊し続けることができれば、その間だけは王への道が開くだろう」

 

「喋り過ぎだ、フラウロス。もはや情報開示の必要はない」

 

「いいや、その方が早く片が付く。

 これらがここから逆転を狙うのであれば、戦力を分割する以外に道はない。そうなれば、各個撃破が容易になる。時間切れ、などという幕切れにまで持ち込む必要はない。

 ここからどうなるにしろ、結末は変わらないのだ。現存する全ての希望を焼き払い、完全無欠な敗北を味わわせるのが、此処まで辿り着いた者たちへのせめてもの慈悲である―――!」

 

 どの魔神か、フラウロスに叱責を飛ばす。それでも彼は聞く事なく。

 むしろ効率的にこれらを消去するためだ、と。

 

 立香の視線が、清姫へと向かう。

 その視線の意味を理解して、少し困惑した様子で、清姫が眉を顰めた。

 嘘ではない。虚偽ではない。

 けれど、言葉にした当人でも理解できない、燻る何かがそこにある。

 

 彼女の感じた答えを受け取って、藤丸立香が前を向く。

 

「……結末が変わらないと思ってるのに、わざわざ口を出すんだね」

 

 そう大きな声ではなかった。

 だというのに、フラウロスがぎょろりと全身の目玉を蠢かせた。

 

「結末は変わらないのだから、せめて最後を受け入れろ、って。そう言っていたあなたたちが、結末は変わらなくても、最後に意味を持たせようって。

 ……一緒だね。私たちだって、結末が覆せなくなった今だって。諦めないし、最後まで進むのを止めたりしない! 負けられないし、負けたくないって思ってる限り……結末に諦めるより先に、自分の想いに従って前に進む!」

 

「――――貴様たちと一緒に、するな!!」

 

 フラウロスが燃え盛る。自己崩壊と引き換えに、最大火力を叩きだす。

 すぐさま再生産されて帰還するフラウロス。

 死と再生を繰り返しながら、彼は激情を吐露するように焼却式を走らせた。

 

「悲嘆にくれるがいい! 絶望に沈むがいい! 後悔にむせぶがいい!

 そんな機能を持ち合わせて生まれた事を呪いながら!

 そんな機能を組み込んで製造した世界を怨みながら!

 完全なる虚無へと還るがいい――――!!」

 

 キャメロットの城壁が薄れだす。

 維持できなくなったからには、崩壊が待っている。

 解れていく白い城壁。光に還る至高の守り。

 

「何が最後に意味を、だ! そんなものはどこにもない! 貴様たちは何一つ意味も無く朽ち果てる! 無意味で、無価値で、無駄しかなかった生命の出来損ないだ!

 最初から最後まで何の意味も残せなかったからこそ、最初から存在する価値がなかったと証明されたのだ、貴様らは――――!!」

 

 他の魔神さえも置き去りに、フラウロスが猛り狂う。

 乱舞する熱量は、もはや狙いをつける必要性すらない。

 ただ周囲を蹂躙する熱。

 それが、掠れてしまった城壁の残滓を吹き飛ばし―――

 

「―――いいえ。それは違います」

 

 その後に現れた、聖旗による守りに阻まれる。

 閃光が薄れていく中で、ジャンヌがそうして立ち誇りながら。

 微かに首を捻り、タイムマジーンを見上げた。

 

 彼女の視線を受けたソウゴが僅かに戸惑い。

 しかし、すぐにその感覚がやってくる。

 

『……なんか、行ける気がする!』

 

 マジーンから響く声。

 それを聞き、カルデアの面々こそが呆れるように表情を崩し。

 その様子を前にしたフラウロスが、再誕と共に熱を取り戻す。

 

「貴様たちに行き場などない……! どこを目指そうが、最早――――!!」

 

 ―――瞬間、宇宙に爆音が轟いた。

 震動する彼らという大地。

 その感覚を理解した魔神九柱が、一斉にその感覚の正体を確かめる。

 

 そうして、確かに理解する。

 それが、王の城を囲む魔神という器官が一斉に破壊され始めたものであると。

 

「な、に……!? 何が、起こった――――!?」

 

「溶鉱炉、決壊。観測所、閉館。管制塔、瓦解。兵装舎、停止。覗覚星、消灯。生命院、臨終。

 ―――魔神全室再起動! だが、何があった!?

 何が在れば、この一瞬でこれだけの被害が出るというのだ! 何者に乱入された! どれほどの兵器が投入された! 観測所はいったい何を見逃していた!?」

 

 情報室が突然の被害に混乱する。

 その惑乱した声を切り裂くのは、白き旗を熱風に揺らす聖女の言葉。

 

「――――理由は説明できません。

 学のない私は、どうしてそうなるかを説明するのが苦手でして。

 ですが、常に確信をもって告げられる。

 私の意識に届く声に、今さら疑念を差し挟むような事はない。

 何故ならばいま確かに、私には啓示(きこ)えている―――!」

 

『―――こちらで反応を観測した……! サーヴァントだ!

 この特異点の内側に、突然80騎以上サーヴァントが出現したんだ!

 それぞれ分かれて、魔力の集約点―――魔神を攻撃してくれている!』

 

 (ソラ)に響く魔神の怒号。(ソラ)を切り裂く英雄の喊声。

 この広くて狭い宇宙の中、彼らの降臨を予期した聖女。

 そんなものすら気にしていられず、魔神が一柱そこで叫ぶ。

 

「ばっ……! 馬鹿な!? 100騎近いサーヴァントなど、一体どうすれば見逃せる!?

 観測所は何処に眼を向けていた! 一体何のための役割か―――!」

 

 その悲鳴を打ち消す、旗の石突が魔神である大地に突き立つ。

 渦巻く熱風に靡く、白き聖なる旗。

 それを掲げながら、彼女は強く魔神を見据える。

 

「この身、調停者(ルーラー)のサーヴァントとして宣言しましょう。

 この惑星(ほし)の全てはとうの昔に焼き払われ、全ての時代が聖杯戦争という名の戦場となった! だがその戦いを見定めるものとして我らに与えられた天秤は、未だどちらに傾くか答えを出していないのだと! 魔術王が立ち上がったと言うならば、我らの契約者を膝を屈さぬ限り、今こそ此処が決戦の地! 人理を懸けた、聖杯戦争の最終局面――――!」

 

 彼女の意識(みみ)に届く、天より下される啓示(こえ)

 その言葉が、彼女に伝えてくれる。

 

 今までは勝負にすらなっていなかった。

 これまでの旅路は、既に敗北したという結果をゼロへと戻すためのものだった。

 魔術王とカルデアの立場は、対等とは程遠いところにあった。

 

 ―――だが。彼らはその旅路を達成し、此処に至った。

 

 魔術王は玉座から立ち上がり、敵としてカルデアを認識した。

 ならば。此処よりようやく、戦いが始まる。

 人理を―――聖なるものを懸けた、彼らにとっての最初にして最後の聖杯戦争。

 

 で、あるならば。

 それを懸けて競い合うならば、正しくルールが敷かれねばならない。

 魔術王の元に滅ぼすために重ね上げた光帯と、築き上げた神殿があるならば。

 人間の元には、続くために重ね上げた歴史と、築き上げた英雄がなければならない。

 

「―――名乗りを上げよ、一騎当千にして万夫不当の英傑たち!

 かつて地上で輝いた綺羅星たち! 我らが歩んだ軌跡を追い越して、いま前に進まんと全霊で歩む者たちが此処にいる! 我らの魂が歴史に刻んだ長き足跡が、いま未来へと進む者たちの道標となった事に誇りを抱く者があれば応えよ!」

 

 タイムマジーンが腕を振り上げる。

 ウィザードウォッチが反応し、周囲に展開する転移の魔法陣。

 そこに、解体屋が手を伸ばす。

 

 ロード・エルメロイ二世が、その魔術の方向性に介入する。

 常磐ソウゴが繋がりを認識できる位置に道を開く転移。

 それを、潜るものが繋がりを持つ位置へと転送するものへと差し替える。

 

「我が真名はジャンヌ・ダルク! 主の御名において、彼らの盾となるもの!

 我らこそはサーヴァント―――!

 今を生きるものを支える、人の理を積み上げるものたちの守護者なり―――!」

 

 故に、人理を守るのではなく。

 人理を今なお築くものを守るのだ、と彼女は言う。

 

 ―――人理とは、歴史と共に積み重ねられてきたもの。

 彼女たちが生きた世界こそが、人理として成立してきた。

 ならば、守るまでもない。彼女たちこそが“人理の影法師(サーヴァント)”。

 先に歩き、世界に散った者として、ただ先に前に進めばそれでいい。

 最後に、後から続く者に追い越されるまで。

 

 聖なる旗が舞う。

 熱波を防ぎ切った結界が消え去って、全てのサーヴァントが走り出した。

 

 困惑、疑念、弾劾。

 魔神は焼却式を忘れるほどに、機能の不順に憤る。

 当然だ。機能に不備があったら、彼らの全てが無駄になる。

 カルデアなどに構っている暇もなく、彼らは混乱に陥って―――

 

「ほざけ、人間ども―――!

 脅威に備えて影法師など用意する世界こそが、余程狂っているのだと識るがいい!!

 我らに閉廷など訪れぬ……! 焼却式 フラウロス――――!!」

 

 開いた転移の先になど行かせぬ、と。

 フラウロスが焼け落ちながら熱量を解放する。

 魔神一基であってもその熱量は膨大。

 正面から受け止めるには相応の盾が必要であり――――

 

「――――敢えて」

 

 魔神である大地から、大樹が一息に立ち昇る。

 絡み合う自然の息吹たる強靭な幹。

 フラウロスの火力がそれに激突し、炎上。

 

 その隙間を潜り抜け、全てのサーヴァントは行動を果たす。

 燃え尽き、崩れ落ちていく樹木の天蓋。

 更にそこを突き破り、タイムマジーンが飛翔した。

 目指す先はただ一つ、魔術王の城に他ならない。

 

 降り注ぐ灰を浴びながら、フラウロスが絶叫する。

 

「ロォ、ム、ル、スゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ――――――ッ!!!」

 

「敢えて、此度の戦いにおいて(ローマ)浪漫(ローマ)を語るまい。

 それを貴様たちに語るのは、(ローマ)の役割に非ず」

 

 フラウロスの放つ憎悪の眼光を跳ね除けて。

 真紅のマントを翻し、神威を放つ巨漢がそこに立つ。

 赤黒く蠢く大地を砕くのは、手にした国造りの槍。

 放つのはその威容のみで、この地が彼が愛した大地だと錯覚させるほどの覇気。

 

「―――此度は神祖と肩を並べて戦える、となれば。ここに残った甲斐もあるというもの!

 行くぞ、ブーディカ! アレキサンダー大王! ロード・エルメロイ二世!

 我らに許されるのは常に殲滅戦! 一時たりとも魔神どもを自由にするな!!」

 

「もちろん。というわけだ、我が軍師。援護は君の担当だ。頑張って欲しい」

 

「無茶を言ってくれる……」

 

 魔神たちが体勢を立て直す。混乱していた状況を立て直す。

 在り得ざる状況に乱れたのは事実。

 だが、だが、サーヴァント100騎がどうした。

 無尽蔵の魔神がそれを殲滅すれば、それで終わりだ。

 機能の確認は業務の準備が整った後、確実に行えばいい。

 まずは――――

 

 九柱が再起動する。情報室が開廷する。

 目的は当然、目の前のサーヴァントを殲滅することである。

 

「――――――!!」

 

 言葉もなく、フラウロスが怒りの雄叫びを上げた。

 直後、

 

「―――I、s、kan、darrrrrrrrrrrrrrrrrrrrッ!!!」

 

 空から、黒い流星が降り注ぐ。

 魔神の上から強襲する、虚象を織り成す不死者の軍団。

 彼の着弾と同時、その場で溢れ返る一万の不死隊(アタナトイ)

 それらが魔神たちへと絡みつき、眼球を潰しだす。

 

 そんな彼の姿を見て、愛馬に乗ったアレキサンダーも駆けだしていた。

 

「あれ、ダレイオス三世。こっちにきたんだ?」

 

「Iskandarゥ……ッ!!」

 

 放たれるゼウスの雷霆。

 腐肉の柱たちはそれらの攻撃に薙ぎ払われ―――即座に、その場に新造された。

 

「調子に乗るな、サーヴァント風情が――――!」

 

 魔神の目が開く。

 そこに充填された魔力が熱となり、一気に発散される。

 ロムルスの造る都市の壁を盾に彼らはそれを凌ぎ――――

 

 当然のように、そこから熱波のただなかへと一人が飛び出した。

 

「おお、圧制! 我らは遂に戦うための牙を得た! 戦場へと辿り着いた!

 逆境は常にそこにある! 人は常に逆境に挑むものであれ!

 他者に逆境を強いるものに堕した時、人は圧制者になり果てるのだから!」

 

 熱を浴び、焼かれ、膨れ、焦げ、溢れ。

 筋肉の塊、スパルタクスがその場で巨大に膨張し始める。

 巨大化した剣闘士が、そのまま魔神へと激突。

 そのまま腐肉を引き千切らんばかりの格闘戦を開始した。

 

 そんな戦場の中で閃く、方天画戟の刃。

 

「■■■■■■――――ッ!!」

 

 呂奉先の振るう刃。

 “軍神五兵(ゴッドフォース)”が大鎌へと変形し、魔神の根本を切り刻んでいく。

 僅かに揺れる腐肉の柱。

 それを、全力で殴打して、カリギュラが叩き折っていく。

 

「ネロォオオオオオオオオオオオオオオ―――――ッ!!」

 

 カリギュラが粉砕した柱を、鞭の如きものへと変わった“軍神五兵”が薙ぎ払う。

 飛散する魔神だったものの残骸。

 その肉の雨の中で、新たに生産されて供給される魔神。

 

 だが阿鼻叫喚なのは味方の理性のなさの方だろ、と。

 荊軻が大人しく魔神の目玉を潰しながら、その状況に辟易とした。

 

「ねえ、おい、ブーディカ。抑えに回る常識人が足りないんだけど」

 

「あははは、それはごめん。あたしもどっちかと言うと―――非常識側なんだ、実は」

 

 荊軻を追い越して魔神を裂く、剣閃で曳く光の斬撃。

 それを放ちながら、女王ブーディカが微笑んだ。

 放たれた攻撃の残光から滲むのは、彼女の心の底に沈殿した叫び。

 

「分かっててなんでこの戦場に残るかね」

 

 それを見て呆れる荊軻。

 努めて、ローマ皇帝たちを意識しないようにしながら。

 彼女はその鬱屈したものを刃へと乗せて、全力をもって振り抜いた。

 

「―――決まってるだろう? だってあたしの憎悪も何もかも。それも、あの子たちの“ため”になったものだから。ここで無かったことにして別の場所で、なんて道理が通らない」

 

「あー……ごちそうさま?」

 

「お粗末様」

 

 だから、ブーディカはここで目を逸らす。

 目を瞑るほど心に余裕はない。けど、直視する暇があるわけじゃない。

 なら、これしかないとそう言って彼女は―――

 

「それもまた、“(ローマ)”である」

 

「………………」

 

 深く頷きながらのロムルスの言葉に、全力で閉口した。

 

「なんでそっちも煽るかなー」

 

「ははは。神祖ロムルスは扇動家とは違い、素であろうがな。

 まあ、この度は聞き流してもらうより他にあるまい。まったくもって相容れぬ関係ではあろうが、そんなものたちでさえ肩を並べて、心を一つにしてあれらを送り出す。

 などと、そんな行動の尊さに目を眩ませていれば、そのうち終わっているだろうさ」

 

 またもセイバーであるという事実に不満げに。

 しかしなったものは仕方なし、と舞うのは丸みを帯びた体。

 カエサルが黄金の剣を翻し、仕方なしと笑う。

 

「それっぽいこと言って誤魔化してるだけだろう、それ。

 いや、私は別にいいんだけど。

 あ、そうだ。ブーディカ、皇帝大勢いるしひとりふたり暗殺しとく?」

 

「なんだ? 私か? あれか、ブルータスとか叫ぶタイミングか?」

 

 カエサルの言葉をスルーしつつ。

 剣を奮いながらも息を落ち着け、彼女は荊軻に否定の言葉を返す。

 

「……いいよ、そんな事しなくても。それよりやることがあるからね」

 

「―――前途ある勇者たちが打ち破らねばならぬ大敵の許まで突き進んだのだ。

 ならば、それが帰るまで此処を支えるが我らの務め!」

 

「あー、まあ、そうだね。うん、じゃあ私も我慢しよう。

 これはただ殺めるのみの戦いじゃないんだ、私の暗殺は縁起が悪いか。

 じゃあ私も素直に正面から切り込むとするよ。得意じゃないけど」

 

 ネロの言葉に少し、感心したように頷いて。

 

 直後、白衣の壮士が踏み込む。

 暴風と化した呂布を盾にしながら、確かに魔神を刻んでいく。

 魔神を一基、葬って終わりなら前に踏み込むだけでいいけれど。

 しかしまあ、そうではないというなら仕方ない。

 彼女のやり方ではないが、そこはそれ。

 

 還れぬより帰れる方がいいんだから、文句があろうはずもない。

 還れぬ刃に不満などないが、帰すための刃であれるならそれはそれでとても良い。

 

 そんな。

 戦士たちの戦いを見ながら、女神が静かに微笑んだ。

 そのまま、隣で立ち尽くす破壊神へと視線を向ける。

 

「それで、あなたはどうなさるおつもりかしら」

 

「―――――」

 

 ステンノの問いに、大王アルテラは答えを返さない。

 氾濫する魔神。立ち向かう英雄。

 一つの星の上に積み上げられた歴史を懸けた、最後の戦い。

 

「実際のところ、巨神(あなた)としてはどうなのでしょうね。

 遊星(ハーヴェスター)としては、ここで収穫物を全てを消されてしまうのは困ると思うのだけれど。

 それとも、この程度の物資にはさほど執着していないのかしら?」

 

「お前は私を知っているのだろうな。私は、お前を知らないが」

 

 ぽつり、と。そうこぼしたアルテラに女神は小さく首を傾げる。

 少しだけ困った様子を見せて。

 しかし気を取り直して、美しき少女の姿をした神が微笑んだ。

 

「……そう。そうなのね。あくまで、あなたは大地を駆け抜けた破壊の大王。

 ではこちらもそう対応しましょう。ごめんなさいね、先程の言葉は忘れていただける?」

 

「―――私は破壊、私こそが破壊。私こそ文明を無に帰すもの。

 ……では、どうするべきだ。

 私は壊せばいいのか? 壊すものと目的を同じくすればいいのか?」

 

「…………さあ?」

 

 切実な、切実そうに聞こえたアルテラからの問いかけ。

 それに対して、ステンノはあっさりと回答を放棄した。

 少しだけアルテラは恨めしげな様子を見せて、批難の視線をステンノへと飛ばす。

 

「あなたが、あなたこそが破壊だというのなら、破壊するべきものは自分で決めればいいのではないかしら? あなたは破壊の果てに何が欲しいの?」

 

「……破壊の果てには何も残らない。文明は全て砂に還る。

 だが。そのために駆けた草原と、吹き抜ける風の中に……私が求めたものがあった、ような。馬に乗り、誰かと共に駆け抜けたあの空の中に、私は―――」

 

 アルテラの手が剣を握る。

 破壊を齎す神の鞭、軍神・マルスの剣。

 

「―――そう。不器用なヒトね、あなたは。

 なら、私からはひとつ。ねえ、アルテラ。破壊と収穫は、違うことではないかしら?」

 

「…………」

 

 苦笑して、ステンノが。少しだけ彼女を気にかけて、世話を焼く。

 

「魔術王は破壊して大地を均すではなく、積み上げたものを収穫して燃料として燃やした。

 そこにあったものは無価値だとして、ただ否定して消費した。

 あなたはどうかしら、アルテラ。

 あなたが破壊するのは、文明を否定してのこと? それとも―――」

 

「…………そういう機能を持って、生まれただけだ。だが」

 

 白き巨人だったものが、己の旅路を追想する。

 数千、数万年と重ねた(ソラ)を巡っていた時の情報など残っていない。

 たった数十年しかない、破壊の大王として大地を駆けていた時の記憶だけ。

 僅かに混じる本性ではしかし、彼女が地上で重ねたものを塗り潰すには足りなくて。

 

「ああ、だが―――私が好きなものは、壊したくない。

 ……華美にすぎるものは、好きではない。必要以上の都市を築き風を遮るより、広大な草原の中で生きていたい。私は自然のあるままが好きだ。ただ、あるがままが好きだが……その、綺麗なもので着飾ることには、少しだけ興味がある。少しだけだぞ?」

 

 アルテラが剣を握る手に、力がこもる。

 

「ふふ……そう。それで、自分の心を言葉にしてみて、何か見つかったかしら?」

 

「―――ああ、そうか。そうだな。私は文明を破壊するもので、けして相容れるものではない。

 私は、築かれた文明を砂に還すものだ。だが、そこに何かを築いたものがいた、という事実さえも消すのは……遺すものもなく、収穫して消費してしまうのは。少しだけ、寂しいな」

 

 彼女の答えに女神が瞑目して、呆れたように小さく笑う。

 狂っているのはお互い様だ。

 彼女たちは、とっくの昔に狂っていて―――だから、ここにこうしていられるのだ。

 

「あなたの破壊は、あなたの望む光景のために。

 (おお)いなる収穫ではなく、ただ自分の欲しいものを求めて成し遂げたヒトの疾走。

 では、今回もそうすればいいでしょう。いつだって、あなたはあなたのために生きればいい」

 

「そうか。そうであれたら、いいな」

 

 破壊の大王が剣を執る。問答はもう終えた、と。

 女神に背を向けて、彼女は進軍を開始する。

 魔神との決戦に、アルテラが参戦した。

 

 マルスの剣が唸りを上げ、戦場を駆け抜ける。

 三色に輝く刀身が分かれ、神の鞭となって敵性を薙ぎ払う。

 

 加速していく戦場の中、双つの刃が撃ち合った。

 絡み合う刃、そこに溢れ出す勝利の輝きを得た光に映える白き薔薇。

 

「征くぞ、ブーディカ!」

 

「分かってるよ、ネロ」

 

 苛烈に咲き誇る白い薔薇。その花弁が吹き荒れる。

 それに仕方なし、困った風に頷いて。

 約束されざる勝利の剣が、その輝きをもって戦場を照らし出した。

 

 

 




 
 レフが出迎えるせいで流れが溶鉱炉じゃなくて情報室から始まる問題。
 二章組からでいいや…と諦める。順不同。

・キリ様日記
 ゼウスにパンドラの箱ってあんな感じなのかい?と聞いたら、異聞の私は汎人類史の私を知らんが多分まったく違うと思う、と言われた。宇宙の神秘を感じる。


 ふりかえり。
 三章。

 それはそれとして、話の途中だがワイバーンだ!
 ワイバーンどこ、ここ…?
 このSSだとワイバーンが出な過ぎてサーヴァント流行語大賞取れない。
 あーん、このままじゃキリ様がカドックに「話の途中だがワイバーンだ!」してくれない!
 これは死活問題では?

 雑魚戦は基本全カットのこのSS。
 話の途中にワイバーンが現れる日はくるのだろうか。
 後は個人的に好きな巨大ゴーストくんをどこかで活躍させてあげたい。

 海戦ということで戦場が船になり、纏まってしまう都合上、とても圧縮された。
 実質くろひーとアルゴノーツの二戦だけだから。

 ディケイドとディエンドが生えてくる章。
 七章にメインでまた出てくるらしいですわよ。
 そこに行くまでにエタると思ってたわ。続いた。

 特異点Gの内容もこの辺りから考え始めた、かもしれない。
 そこに行くまでにエタると思ってたわ。続いた。

 オーマジオウを挟みつつ、出てくるのはアナザーフォーゼ。
 アナザーフォーゼ、タイマン張らせてもらうぜ!
 ヘラクレスがな!

 フォーゼアーマーの戦闘自体は主体をヘラクレスに置く。
 最後のアナザーフォーゼはイベント戦。
 というのも、アナザーライダーの扱いに多様性を求めた結果かもしれない。

 アーチャーになればと言われるが、ヘラクレスはヘラクレスなら常に最強。
 たとえバーサーカーでも、ヘラクレスなので最強。
 これだけははっきりと真実を伝えたかった。

 カルデアのダビデもマイルームにアークあるんだろうか。
 ダビデを召喚して相手にアークを押し付けて昇天させまくるルートでRTA開拓できそう。
 主から天罰が落ちたらリセです(全敗)。

 アナザーフォーゼに選択したのは、イアソン。

 モチーフはサジタリウス・ゾディアーツ。
 夢に向かって何を犠牲にしても突き進む星々の導。

 決着は、星に召された彼らの灯りがここまで導いた今の世界。そこに生まれた青春大銀河。
 例え空には召し上げられずとも。それほどの英雄でいなくとも。
 彼らは地上で友とあれば、そうして星になれるのだ。
 
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