【月楼の天狐】 作:風松(* ॑꒳ ॑* )
プロローグ>>1
〜【月楼】〜
昔、昔…とある森の奥深くに、満月の夜にだけ咲く桜がありました。
その桜は毎夜月の光を受けている為、桜の木自体に月の力が宿っていました。
桜がある森の近くに小さな村がありました。
狩りの途中でその桜を見つけた村人達は急いで村に戻り、皆に「この世とは思えないほどとても美しい桜があった」と。
しかし1人の村人が言いました。
「こんな寒い日に桜なんて咲いてるわけがない」、「そもそも葉すら出ていないだろう」、「妖が化けたものじゃないのか」
男が言っていることはご最も、何せ今の季節は冬なのです。
しかも湖が凍るほどの寒さ…どう考えても桜は咲きませんし、何よりその森は様々な妖が住んでいる為、妖が化けてるとしか思えないのです。
すると一緒にその桜を見たもう1人の村人が「そんなに疑うのなら皆で見に行こう」 「さっきまで咲いてたんだ、今からでも行けばまだ咲いている筈だ」と。
それでも村に残っていた村人達は「こんな真夜中に…?」「夜は妖が出るからなぁ…」と口々に言っていました。
それでもどうにか信じて欲しいと思い、必死にあれやこれやと言っているうち何とか説得することができたので、村人全員その桜を見に行きました。
妖が悪戯してきたら、狩人が追っ払い、木が倒れていて通れない時は斧で木を切り…など森深くへと進んでいきました。
深い森から抜けた先にはーーーもう既に散った後の桜の木がありました。
ですが、「散った後」なのでちゃんと桜は咲いていたということなのです。
それに驚いた他の村人達はここでいつか花見をしようと口々に言い、桜のある森を後にしました。
それからというもの、何人かはフラっと桜の元へ行っていましたがある日は咲いていた、またある日は咲いていなかったなど咲いている時期がバラバラだということに気が付きました。
何故咲く時期がバラバラなのかと全員で唸っていると、あの日最初に桜を見つけた男性がふと思い出したように呟きました。
「そういえばあの日の夜、とても綺麗な満月だった気がする」
男性のその言葉にそういえば確かにあの夜は満月だった…
もしかしたらあの桜は満月の夜に咲くのではないか。
満月の夜に桜の元へ行くことを決めました。
そして、満月ーーーの前日の夜
もし満月の夜に咲くのなら前日は蕾になってるんじゃないかと思い、一人の男性が行ってみることにしました。
着いた先にはほのかに光る桜の木…その枝にはちゃんと桜の蕾がありました。
男性は思いました。
今でも何回かここに来ましたがそれでも蕾すらなかったのに、前日の夜には既に立派な蕾がある…
もしやこの桜は満月の夜にしか咲かないのか、と…
すぐに村へ戻り蕾があったことを、そして満月の夜にしか咲かないのではという考えを伝えました。
その考えに確かに今まで調べたことを思い出すと一理あると言い頷いてました。
満月の夜ーーー
やはり桜の木は満開でした。
あの時よりも美しいと思えるほどの満開で、満月との景色が合っていました。
この桜の木を皆で【月楼】と名付けました。
満月の夜にしか咲かない桜の木ーーー【月楼】
この後都からの陰陽師が村人達の申請で【月楼】を調べ、この桜の木には月の力が宿っていることを知ると同時に注告を受けました。
「この桜の木…【月楼】はとてつもなく強い月の力が宿っています。しかしこの森にはどうやら妖が住んでいるようですね…」
「月の力は素晴らしい力です。それと同時に恐ろしい力でもあります。」
「月の力…光は本来浄化する力です。ですが浄化する力があまりにも強いせいか、時には精神を崩壊させてしまうことがあります。」
「それは人だけでなく妖も例外ではありません。つまり、この森の中にいる妖はいつもより満月の夜の方が」
『大変危険です。』
ーーー最後、声を低くして言われたことでした。
陰陽師がここまで言っていた為か恐ろしくなり、なるべく森に近づかないように…せめて【月楼】だけは絶対に近づかないようしました。
しかしこの時の村人達は知りませんでした。
狐が【妖化】し、そして…
【月楼の天狐】となり、森に住む妖達の長として村へ来ることも……
ーーー村に住むある男性の妻になることも。
はいどーも風松(* ॑꒳ ॑* )です!
最後まで読んでくださりありがとうございます!!
いやもうほんとにありがとうございますですよ(?)
何せこんだけ長いのに最後まで読んでくれるっていうのはなかなかいや、かなり嬉しいですからね!!
投稿に関してはマイペースでやっていきます!そうです!!ノープランです!!!(おい)
──(゚º ゚;)ハッ!──となったら書いていきますw(意味不明)
初めての小説なのであれやこれやと足りない部分があったりおかしい所があるかもしれませんが温かく見守ってくれると嬉しいです!\(´∀`)/
次回は【月楼の天狐】になる狐の話ですฅ^•ﻌ•^ฅ
次回も読んでってくださいね!