FF14 あり得たかもしれないもう一つの道   作:シャムロック

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※5.0ストーリー後のIF話

エメトセルクがあまりにもいい人過ぎたので走らせた。

エメ光はもっと流行れ


あの日の君と

「全く……お前という奴はどうしてこう何でもかんでも背負い込むんだ」

 

そう呟く諦観したような男の声

 

その男はかつて全てを飲み込む光を吸い込んだ者と戦った。

その男はかつてのあの日を取り戻す為に戦ったり

それが悪と言われようとも、それが闇であると断じられようとも。

その男は取り戻したかったのだ。良き日々であったあの頃のアーモロートを。

 

「本来であれば私はあの時点で反逆者として消えるつもりだったんだ……それをまぁぬけぬけと……魔法人形に入れてくれたもんだ。」

 

その躯体は本来の10分の1程度の小さな肉体。

原初世界で言うミニオン……彼の魂の片鱗はそこにいた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――ならば……覚えていろ。」

 

光と闇の激闘の果て。

本来光の暴走で罪喰いと成り果てる筈だった光の戦士は、アルバートととの融合を果たして復活。

見届けるつもりであったアシエン・エメトセルクはこれを真っ向から迎え撃ち、敗北した。

 

「私達は……確かに生きていたんだ。」

 

これで私の役目は終わる。

統合は果たせないかもしれないだろうが、この先を選んで勝ち取ったのはアイツらだ。それを私は是としよう。

何よりアイツが……私を忘れないでいるのなら……

 

そう消えようとした時、光の戦士はエメトセルクへ干渉を行い、エーテルに触れてきた

 

「――!? お前……何を!」

 

・そう簡単に消えるなんて許さない

・一人で抱え過ぎだよ、ハーデス

 

そうしゃべったその顔が不意にエメトセルクの記憶とダブる。戦う前に一瞬見えたあの古代人の姿を。

 

「お前……」

 

そう言いかけた時、視界は白で染まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ようやく安穏と寝れると思いきや、こんな貧相な格好にさせられてお前さんのお守りときた。全く忌々しい。」

 

変わらない減らず口を叩きつつ後ろをついてくるココ最近になって慣れた声。

しかしその姿は以前のようなソル帝の大きさではなく、小さなソル帝ミニオンとして。

エメトセルクが消える直前。光の戦士はエメトセルクのエーテルの欠片を掴み、たまたま制作して持っていたミニオンの核……心核にソレを入れたのだ。

その後、クリスタリウムでエメトセルクを模したミニオンの身体を作り、それに組み込んだ。

 

「お前は一体何がしたい?この俺をコレに押し込めて辱めたいのか?それとも力がないからといたぶるのが趣味か?」

 

ミニオンとして動くようになったエメトセルク。

性格などは変わらないものの、その力……古代人としての力は当然として失われ、今は魔法人形の立ち位置として光の戦士の後ろを追いかける日々となっている。

 

「おい……前々から言いたかったんだが本当にそのミニオン……というかソル帝は大丈夫なのか?」

 

ふと見かけたサンクレッドが近づいてきて声をかけてくる。

一時は暁の筆頭である光の戦士が殺されかけたようなものなのだ。その警戒は当然だろう。

 

「ハッ……。その心配は御無用。私は忌々しくもこんななりだ。心核に入ってるのも元の私の残滓だ。もはや魔法1発撃つエーテルすらありはしない。」

 

ミニオンの姿ながらも翻弄していた時期のようなオーラでサンクレッドに言い返すエメトセルク。

その様は微塵も変わらぬエメトセルクの根底を示しているような感覚を覚える。

その時、光の戦士は振り返ってエメトセルクに言った。

 

・私は真実が知りたいから

・これまで色々迷惑かけてきた分

・私の旅に付き合ってもらうから

 

 

「――っ。」

 

一瞬たじろぎ、顔を俯くエメトセルク。

彼の目には遠いあの日の『アイツ』がまた見えていた。

なりそこないだけど、アイツの一部に変わりはない。あの戦い以降、その感覚はより強いものになっていると自覚した。

 

「やれやれ……。全くもって気怠い。こんななりそこないが私の主で旅に駆り出されるなど、私には向いてない。」

 

大仰にダルさを演出し、がっくりと項垂れるエメトセルク。

 

「………だが。」

 

そうつぶやくと顔を上げた。

 

「お前がどんな死に様を見せてくれるのか。私はその一点において大変興味がある。」

「お前っ…!」

「だからこの私、アシエン・エメトセルク改め、ミニオン・エメトセルクがお前の旅についていこうじゃないか。助言もしてやる。簡単に、つまらん死に方するんじゃないぞ?」

 

そういったエメトセルクに光の戦士は微笑み、エメトセルクをチョコボ鞄の上に載せてクリスタリウムを出ていった。

 

 

(コイツの旅の果てならば……アイツにまた会えるのかもしれないな……。)

 

その鞄の上で寝転び、昼寝の姿勢を取ったエメトセルク。

彼が生前も睡眠を頻繁に取っていたように、今日も微睡みへ身を任せる。

いつか会えるかもしれない旧友との懐かしい日々を思い出しながら。

 

 

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