奇蹟再現領域 エンピレオ 死せる神の落とし子   作:座右の銘は天衣無縫

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第五異聞帯開幕!
いやー、キリシュタリア、ガチすぎん?
これはもう、ウチの異聞帯もガチでいかないといけないと考え、いくつか考えてた中で一番、攻略難易度の高いルートを取ることに決めました。
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第7話

中国異聞帯。

真の人は己一人と定め、人としての体を捨て去った始皇帝によって世界統一がなされ、争いが無くなり、唯一の王たる始皇帝が新たな技術開発や民達に知恵が広がることを良しとしなかったが故に進歩が止まり、剪定された世界。

 

だが、世界を一人で管理しているが故にその情報収集能力と方向性を決めた時に注ぎ込める力の量は随一である。

さらに自身も機械であるが故に機械の模倣を即座にする事が出来る。

再現度に関しては何も言わない。

 

まあ、俺たちは今、そんな中国異聞帯の虚数空間に潜んでいます。

既にアンカーは仕掛けてあり、何かあればすぐに異聞帯の中に入れる様になっている。

 

既にカルデアは咸陽の都市内に入り、秦良玉を撃破。

現在はぐっちゃん、項羽ペアと戦闘中。

突入のタイミングはこの後の項羽戦が始まるタイミングだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フ、確かに朕はこの世界唯一の真人として戦って負けた。

だが、そこな会稽零式の言うようにそもそも人ならざるモノに関しては何も言ってなかったな、うん。

ならば、行け。 思えば長年の奉公だったのにボーナスも無いのはどうかと思う故な。」

 

そう言って始皇帝が再びカルデアの前に立ち塞がる。

 

「なに、朕はこの世界と共に滅びる覚悟は出来ている。

だが、それに昔の家臣を付き合わさせる訳にはいかぬだろうよ。

衛士長と韓信は好きに生き、好きに死んだ。

ならば、既に朕の元から離れた其方も好きに生き、好きに死ぬがよい。

 

うむ? ならば凍眠英雄の全員にも選択肢を与えるべきか?

まあ、どう考えても間に合わぬから仕方あるまい。

せめて最後は全員叩き起こして終わりを迎えるとしよう。」

 

「……始皇帝様。」

 

その姿に項羽は小さく始皇帝の名を呼び、虞美人は目を見開いている。

 

「……行きましょう、項羽様。」

 

「……うむ。」

 

暫く目を見開いていた虞美人がそう言って項羽がそれに答える。

そして、二人で連れ立って歩き始めた。

 

『な、何をボーっとしている!?

敵が目の前で逃げようとしているのにわざわざ見送るなど、バカな真似はせんだろうな!?』

 

「ほう? 不粋な輩もいたものだ。 ここは朕の顔を立てて見送るのが粋というものだぞ。」

 

「で、ですが、この異聞帯は空想樹を切除すればすぐに消え去ります! 外には嵐があって出れないのに何処へ行こうと、」

 

『そういう事だ! 敵とはいえ態々見殺しにする訳にもいかん! こちらは他のクリプター共の情報を聞き出す、相手は条約に則った適切な捕虜としての扱いを受ける! 悪い話では無いだろう!?』

 

「人間が作り出した条約とやらに守られるつもりは無いわよ。 それに、同じ人間でも信じるなら味方の方を信じるに決まっているでしょうが。」

 

「味方? ……まさか!?」

 

何かに立夏が気づいたその時、通信機からダヴィンチが慌てた声で話して来た。

 

『虚数空間からの出現反応! しかも、この魔力パターンは……間違いない! ノアの方舟だ!』

 

崩れた壁の横に巨大な舟が現れた、そこからアレックスが顔を出して虞美人に話しかける。

 

「へい、ぐっちゃん。 中東まで乗ってく?」

 

「ぐっちゃん言うな。 そこ位しか行き先ないでしょう。 項羽様を治せるんでしょうね。」

 

「知らん、新しい体を用意するなら元北欧の女王サマに依頼して。 ウチの人員だと変な風に治す可能性がある。 ところで、ほら、お礼の言葉とか無いの?」

 

「はぁ? 何に対してのお礼よ。」

 

「念の為に中国異聞帯の虚数空間内で待ってた事に対しての。」

 

「……私が連絡するまで来るなって言ったの忘れたの? 余計なお節介よ。」

 

「あのさぁ、その答え予想してたけど、俺だって異聞帯での立場ってモンがあるんだからな。 他の異聞帯に行くために諸々の引き継ぎとか連絡とか必要な訳。 だから急に、来てなんて言われても行ける訳じゃ無いの、タクシーじゃあるまいし。」

 

「ああ、そう。 悪かったわよ。 ほら、さっさと入れなさい。」

 

「適当だなー、ま、良いけどさ。 ノア、頼む。」

 

すると、舟から木の板が伸びて、舟と床を繋いだ。

その上を歩いて項羽と虞美人が舟へと渡った。

 

「そんじゃ、カルデアの皆様方、ご機嫌様、そしてさようなら。 ノア、虚数航海用意。」

 

「言われなくても分かってるよ、マスター。」

 

数秒後、方舟は中国異聞帯から消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、カルデアは始皇帝の助けを借りながらも空想樹を伐採。

中国異聞帯を刈り取った。

藤丸の毒もきっちり解毒剤で治しましたとさ。

 

ほんで、問題は次の異聞帯だ。

どうにかしてインドに行かせないと。

インドはあんまり手を出す必要は無いかな。

あるとしても、ぺぺを迎えに行く事位だし。

 

途中のアスクレピオス戦はデイビッドが助けに入るからな。

デイビットから代わりに行ってくれって言われたら行くけど。

 

 

さて、ここの異聞帯もそろそろアップを始めるか。

汎人類史のサーヴァントからこちら側に着いたのが現状三騎。

それも足りなかった前衛が二人と物理後衛のアーチャーが一人。

問題は敵に回ったサーヴァントと中立を保っている英雄王だな。

自然召喚されたサーヴァント、もしくはカルデアが召喚したサーヴァントのどちらかに必ずその異聞帯の王、もしくはラスボスに対してメタを張れるサーヴァントがいる。

 

ウチの異聞帯の場合は絶対善と絶対悪、もしくは完全な中立が異聞帯の王の急所かね。

だとすれば召喚されるサーヴァントはかなり限られてくる。

出来ればそこから逆算して更にメタを張りたいところだけど、流石にそこまで余裕は無い。

 

と、なれば今ある手札で封殺する必要がある。

さて、どうするかね。

 

そして、英雄王に関してはキャスターだからまだ静観を決めているだけだ。

アーチャーだったら今頃『試す』とかいう理由で『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』をぶちかましてるだろう。

しかも、アーチャーの方の英雄王の持つ宝具、『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』は対界宝具。

最悪の場合、空想樹を伐採する事なく異聞帯というテクスチャを剥がしとる可能性がある。

 

出来れば早めに対処したいところだけど、何が逆鱗になるのかも分からんしな。

だが、『異星の神』の討伐には協力してくれそうだ。

神霊嫌いだしな。

 

ウチの王様は神性は持ってるけど神霊じゃ無いからセーフ。

 

 

さて、インド異聞帯が消えたらまた一気に領土を拡大する予定だ。

この事は既に伝えてあるし、準備も出来てる。

後は、カルデアがインドに行ってくれれば良いんだけど、どうだろうな。

インド異聞帯に行ったのはキリシュタリア戦に備えてシャドウボーダーを強化するため。

 

だけど、俺というイレギュラーがある以上、強化はまだ必要ないと判断していきなり俺のところに現れる可能性がある。

 

そうなると不都合だ、インド異聞帯が崩壊した場合、何が起こるのか一切分からない上に予測もつかない。

最悪の場合、全ての異聞帯を巻き込んだ何かが起こる可能性がある。

 

カルデアがインドに行くのと俺の所に来るのでは五分五分だな。

保険を掛けとくべきだろうな。

 

そして、インド異聞帯が終わった後からは俺の原作知識は使えなくなる。

何が正しくて何が間違っているのか。

誰が生き残り、誰が死ぬのか。

異星の神と名乗る存在の正体。

 

そして、『既に地球上の何処かに出現している可能性のある第五、第六、第七の獣』と『それに対してメタを張れる冠位英霊』

 

これらに関する答えは持ち合わせていない。

唯一確定しているのはカルデアが俺以外のクリプターの異聞帯を切除し、異星の神と名乗る存在を倒す事。

これだけは確実だ。

 

分かるのは最低限のゴールのみ、か。

まあ、それだけでも分かるなら御の字だ。

 

まあ、何時でも何処でもやるべき事をやり、為すべき事を為せば後は待つのみ。

果報は寝て待てってな。

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、その為にも説得しなくちゃいけない相手がいるんだが。

いい加減、結論を出して欲しいんだが熾天使達には。

 

熾天使の十人、それが通常時のこの異聞帯における最高権力を持つ存在だ。

更に上に異聞帯の王はいるものの、当の本人が普段は熾天使達に任せるというスタンスを取っている以上、熾天使十人全員を説得しなければ相当切羽詰まった状況にならない限りはこの異聞帯の戦力は余り動かないだろう。

 

さて、そんな熾天使達が迷っているのはカルデアについてだ。

カルデア自体は『悪』では無い事から迎え撃つべきかどうかで意見が割れている。

いや、ほとんどの熾天使が暫くは静観の構えを取っているのだ。

善の存在でありながら悪を為す者とかいう評価なせいでな。

 

超越者ならではの思考だ。

ただ単に立場の違いによるものだというのに、人間を信じるが故に待つ。

ある意味、地上からあらゆる幻想が消えた理由でもある。

人間が幻想を捨てていくのに、幻想は人間を理解しない、否、できない。

 

だからこそ、汎人類史では神霊は人間に置いて行かれた。

無論、ある意味では当然の結果だったのだろう。

 

と、まあそんなこと考えたって仕方が無い。

予定より少し早いけど、インド異聞帯への保険も兼ねてアレと契約するかね。

今後の展開に関して、カルデアの異聞帯突入順番

  • 突入させずに最後まで取っておく
  • 今後の原作不明なので一旦突入させ、撤退
  • 突入させて完全に解決
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