セフレ以上恋人未満   作:ソアさぁん!

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セフレ以上カップル未満

私はどうやら、彼女との関係が満更でもないようだ。別に不満があったかと言われると特にはないのだが、同性でのセフレというものに正直少しだけ抵抗はあった。酔ってたとはいえ私から誘ってこの関係が始まったため断ることも出来ずにいたが、最近ではなんだかんだ私も受け入れてる節がある。別に私にそっちの気がある訳でもないし、恋愛感情がある訳でもない。

「あの、先輩? 」

声をかけられた方に向くと、数枚の書類を持った後輩の明日香ちゃんがが立っていた。

「どうしたの? 」

「いえ、聞きたいことがあったんですが、なにか考え事をしていたようなので 」

落ち着いた口調で彼女は話す。明日香ちゃんは大人しい性格で、それでいてしっかり者だ。仕事もよくできる。あと可愛い。

私はごめんねと謝り、彼女の質問にいくつか答えて自分の仕事に戻った。今、栞のことを考えていても仕方が無い。頬を叩き気合を入れ、目の前の仕事に取り掛かった……その時携帯の通知がなった。栞のからだ。

『今日、しませんか? 』

考えないようにした途端これだ……

『分かったわよ 』

『じゃあ、いつものホテル集合で!楽しみにしててくださいね! 』

小さくため息をつきながら携帯をしまう。画面に写った私はどんな表情をしてたかのか、自分でも分からなかった。

 

仕事が終わってホテル前。携帯をいじりながら栞を待っていると、大きな荷物を持った栞がやってきた。

「遅れてすみません 」

「何よその荷物 」

「いいものですよ 」

顔をニヤつかせながら私の手を引き、ホテルに連れ込まれる。いつもの様にチェックインして、お風呂でするんだろうなと考えていると、今まで聞いた事が無い様な「え」という声が栞から発せられた。

「満室、なんですか……? 」

「申し訳ございません 」

これには私もびっくりだ。まさか何も無い平日にラブホテルが満室になるなんて。何度も来たホテルだが初めてだ。肩を落としている栞を連れてとりあえず外に出る。この辺りにホテルはない事を栞も知っているのか立ち直る様子もない。

「そんなにしたかったの? 」

「……はい 」

悲しそうに頷く彼女の姿が、なんだか可哀想に思えてきてしまった。

そう、あくまで可哀想だと思っただけだ。

「ウチ、来る? 」

「え? 」

あまりにも予想外の発言だったからだろうか。栞は目を丸くして私の顔を見つめる。この子、顔はいいからあんまり見つめられるとこっちが照れてしまうからやめて欲しい。というか、いつまで金魚みたいに口をパクパクしているつもりなのだろうか。

「嫌ならいいわよ? 」

「い、行きましゅ! 」

顔を真っ赤にする栞を連れて私はホテルを後にした。

私の家は幸いホテルから遠くない。歩いても30分かからない程度だ。

「ホテルが満室なんて、思ってもなかったですね 」

「そうね。どんだけお盛んなんだって話しよね 」

そんなくだらない雑談をしながら歩いていると、あっという間に着いてしまった。鍵を開け、栞を入れると、再び顔を真っ赤に染めた。

もしかしてこの子、見た目によらず緊張しやすいのかな?

「お風呂、先に入っていいから 」

指差しで場所を示し、少しでも緊張がほぐれるようにと入浴を進める。私が栞から荷物を受け取り、部屋に戻ろうとすると服の裾を掴まれた。

「一緒に入らないんですか? 」

顔は真っ赤なまま、上目遣いで訊ねてきた。先にも言った思うが、この子は顔はいい。普段の私なら流されていたかもしれないが今日は別だ。

「お風呂狭いのよ 」

そう。物理的な問題で大人が2人入る事が不可能なのだ。今まではホテルのお風呂だったからは入れたのだが、家のお風呂ではそうはいかない。足を伸ばせば1人でも窮屈に感じてしまうのだ。事情を説明し、納得してもらおうとするが、栞は引かなかった。

「詰めれば!詰めれば大丈夫ですよきっと! 」

「そんなに一緒に入りたいの!? 」

しばらくそんなやり取りが続いたが、やはりしおりが引かなかったため私が折れた。

「お湯はるから、少し待ってて 」

本当はシャワーを浴びてもらおうと思っていたため準備していなかったが、2人で入るなら浴槽の方がいいだろう。2人で洗うスペースは本当にない。

お湯が溜まるまでお茶を飲んだり少し話したりして過ごしていると、あっと言う間にお風呂が沸いた。脱衣所に案内して先に入っててもらう。シャワーを浴び終えたタイミングで私が入る。

「すみません、無理言っちゃって 」

「本当よ 」

各部位を洗いながら横目で栞を見ると、少しだけ落ち込んでいるようだった。

「なんで、そんなに一緒に入りたかったのよ? 」

沈黙に耐えられず、話題を切り出す。栞は一瞬迷うような表情をした後、ゆっくりと話し始めた。

「私、人の家って少し苦手なんです 」

栞は足を組んで、三角座りでスペースを開ける。そのスペースに私が入った。やはり狭い。

「高校生の頃、友達と、友達の彼氏の家に遊びに行ったんです 」

水面スレスレまで顔を伏せ、組んでいる手に力が入るのが分かった。

「その時、昼間から友達とその彼氏はお酒を飲んでて、じゃんけんで負けた私がコンビニにお菓子などを買いに行ってたんです 」

顔を伏せたまま話す栞の体は、少し震えていた。

「私が出かけてたのは本の数十分だったんです。でも、その間に友達とその彼はかなり酔っていました 」

一呼吸おき、栞は顔をあげた。

「私、レイプされたんです。いくらやめてって叫んでも、やめてくれませんでした。友達も、笑いながら携帯で動画を…… 」

「ごめん 」

謝りながら、栞を抱きしめた。体重を栞にかけるようにして、思いきり。

「嫌なこと言わせて、ごめん 」

「いえ、いいんです 」

少し明るい声色で栞は言う。

「だって、そのおかげで今有彩さんに抱きしめてもらえてるんですから。それに 」

突然、何かが私の内腿を這うように動いた。驚いて、すぐに立ち上がろうとしたが栞が私の手を掴んで離さなかった。内腿を這っていたのは栞の右手で、優しく撫でながら私の陰部へと近づいてくる。

「いきなり何するの! 」

「すみません、有彩さん。この話のオチって、そこから私はタチになったってオチです。後、慰めてくれる時有彩さんの胸が私の顔に当たって我慢の限界だったんです 」

大切な場所を撫で、数回指先で弄るようにしてから中に入ってきた。風呂場に響く水音は、お湯なのか私のものなのかは分からない。

「声、我慢できてえらいですね。お風呂なので、響くと近所中に聞こえちゃうかもしれないですから 」

指を咥え、声を殺しながら荒くなった呼吸を整えようとする。

「あれ、さっきより締まってますよ 」

「そんな事、言わないで……! 」

指の動きが激しくなり、水音もさらに大きくなった。それに伴い、私も腰が動いてしまう。まだ足りない、もう少し。達してしまいそうで、まだ達せない。

「もうイきそうですか?あれ、有彩さん? 」

栞の声が少し遠く聞こえる。感覚が遠のく。そこから私の意識はなくなっていた。

 

 

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