BanG Dream ~Be the one~   作:ENDLICHERI

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「仮面ライダージードで、天才頭脳を持つ桐生蒼空は、日々スマッシュと戦い、人々を守っていた。伏井出ケイとの戦いに敗れ、ボトルを奪われた蒼空。
その間、鳥羽海璃は新たな武器『ルーブシューター』を手に入れ、スマッシュ化されたインベスを撃破した。」
「え!?私の説明これだけ!?」
「だったら、お前が言えばいいだろ?」
「なんで私が説明する事になるの!?」
「さあ、どうなる第10話!?」
「いいよ!だったら次活y」







第10話 新たなベルト

 夜華が静かに、俺の昔話を話し始めた。

 

 

「その前に、コーヒーはいかがですか?」

「・・・・・・俺の静かに真剣に語ったナレーションはなんだったんだ?」

 

 

改めて!

 

 

「そうですね。まずは、あの話から始めましょうか?」

 

 

・・・・・・俺たちの手にはコーヒーがある。これ飲みながらする会話なのかが不安だ。

 

 

 

 

 

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 これは、主様がまだ赤ん坊の頃のお話。・・・・・・私も聞いた話なのですが

 

 

「そこから始めるの!?」

 

 

そこから主様とベリアルの関係が始まったんですよ。

 

 生まれて間もない頃にとある人物が主様を攫いました。

 

 

「それって、伏井出ケイか?」

 

 

・・・・・・はい、彼は人間ではありません。『ストルム人』と呼ばれる異界人です。ベリアルが別の世界からこの世界に連れて来たのです。

 

 伏井出ケイはベリアルの指示に従い、主様を攫いました。そして、その身体にベリアルの遺伝子を注入しました。本来なら拒絶反応を起こすはずですが、主様には適応しました。ですが、遺伝子を注入した直後に主様のお父上が助けだしたのです。

 

 

「俺の親父?どうやって化物のとこから助けたの?」

 

 

それは・・・・・・分かりません。この話は主様のお父上から聞かされた話ですが、この辺の話は詳しく聞けなかったのです。

 

 主様を救出した後、ベリアルたちは何も仕掛けてくる事はありませんでした。

 

 主様の体内のベリアルの遺伝子は特に活性化する事なく、主様は穏やかに過ごしました。

 

 

 

 

 

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「・・・・・・え?終わり!?」

「はい。」

「いやいや、他にも絶対何かあったでしょ!?」

()()()()()()()()はこれで終わりですよ。・・・・・・この先の事は知りませんが。」

 

 

はっは~!そう来たか~!この腹黒が!!

 

 

「だったら、別の事を教えてくれよ。・・・・・・他にもあるんだろ?」

「・・・・・・・・・・・・。」

 

 

しばしの沈黙。・・・・・・そして、

 

 

「申し訳ありませんが、これ以上の事はネタバレになるので今はお伝え出来ません。」

「おい!」

 

 

何よ!?ネタバレって!!

 

 

「今は辛抱ください、主様。」

「・・・・・・・・・・・・。」

 

 

悲しそうな顔で俺に頭を下げる夜華。こんな事されると、何も言えないよな・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え~!?リトルスターが全部奪われた~!?」

「うるさいうるさい。」

「いやいや!?なんで冷静でいられるの!?」

 

 

現在、海璃に状況を説明中。

 

 

「・・・・・・でも、その伏井出ケイに勝つ方法はあるの?」

「・・・・・・正直、勝てる確率は低い。」

 

 

俺はあの時の戦いを思い出していた。

 

 ゴリラとダイヤモンドのベストマッチの攻撃は全然効かなかったのに、何故かスラッガーとブーストのベストマッチの攻撃は効いていた。

 

 

「なんでゴリラとダイヤモンドの攻撃が効かなかったんだよ?マジ強そうなのに・・・。」

「万丈の言う通りだ。このベストマッチの方が、ソリッドバーニングの一撃より強い一撃を繰り出せる。」

「・・・・・・もしかして!」

「あ?」

 

 

頭の悪い万丈には分からないか・・・。

 

 

「もしかすると、奴にはリトルスターから作られたボトルを使った攻撃が有効なんだと思う。」

「・・・お!なるほど!」

 

 

黙ってて、筋肉バカ。

 

 

「でも、リトルスターのボトルってもう無いんでしょ?」

「・・・・・・あ!」

「うっさいなぁ、筋肉バカは!!」

「誰が筋肉バカだ!?・・・・・・これ。」

 

 

筋肉バカが見せてきたのは、無いと思っていたリトルスターのボトル『エメリウムボトル』だった。

 

 

「お前、なんで?」

「スタークから渡された。」

「「スタークが!?」」

 

 

・・・・・・一体、何を考えているんだ?

 

 

「・・・・・・とりあえず、リトルスターのボトルは1つ手元にある事は分かった。そんな万丈に、コイツをやるよ。」

「あ?・・・・・・うおっ!?」

 

 

工具箱を持ってきて開けると、青色の龍のようなガジェットが飛びまわり始めた。

 

 

「なんだよあれ?」

「見張り役のペットだ。お前が暴走しないためにもな。」

「いらねーよ、そんなの。」

 

 

万丈がドラゴンを払おうとしたら、ドラゴンに炎を吐かれていた。

 

 

「アッチ!・・・・・・何すんだよ!?」

 

「ハァ・・・。さてと、どうすれば伏井出ケイ(アイツ)に勝てるのか?」

「確かに。リトルスターのボトルが、ベストマッチが分からないんじゃ、武器にセットするしか方法が無いよね~。」

 

 

すると、俺の携帯・・・・・・というか、ビルドフォンに着信が入る。

 

 

「・・・・・・ん?誰から?」

「分からん、『非通知』だ。」

 

 

とりあえず、電話に出てみよう。・・・・・・嫌がらせなら速攻で切るだけだし。

 

 

「もしもし?」

『桐生蒼空だな?』

「・・・・・・誰だ?」

『今から言う場所に来い。そこに、スマッシュが現れる。場所は・・・・・・』

「何!?お、おい!!」

 

 

電話が切れちまった。・・・・・・いや、奴が切ったのだろう。

 

 

「そ、蒼空・・・?」

「・・・・・・ちょっと行ってくる。」

「どこに?」

「すぐ戻ってくる。」

 

 

それだけ言って、俺は変音機で声を変えて伝えられた場所に向かう。・・・・・・もちろん、バイクで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・ここ、だよな?」

 

 

 伝えられた場所に来たけど、誰もいなかった。・・・・・・夜遅いしな。

 

 

「・・・・・・ん?夜華?」

 

 

でも、そんな場所に1人だけいた。目を凝らして見たら夜華だった。

 

 

「夜華、なんでこんなとこにいるんだ?ってか、いつ家から出たんだよ?」

「お待ちしておりました、主様。」

「え?」

「私ですよ、主様を呼んだのは。」

「・・・え?」

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

「さて、どうしようかな~?」

「何がだよ?」

 

 

・・・・・・ってか、なんで万丈と一緒なんだよ~!?

 

 

「・・・・・・おバカな万丈さん、一応私たちに関係ありそうな事なんだけど、聞く?」

「一言余計だけど、一応聞きたい。」

 

 

それでは、お聞きください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 前回インベスを倒した後、花咲川の校長に呼ばれてある場所に連れていかれた。

 

 

「校長先生。」

「ん?・・・・・・どうしたの?氷川さん。」

「彼女をどこに連れていくんですか?」

「あら、気になるの?」

「1年生と校長が一緒にいるのに気にならない訳ありませんよ。」

「まぁまぁ、急いでるからまた後でね。」

 

 

なんか厳しそうな人を振り払い、連れてこられたのは・・・・・・厳重に警備されている保管室だった。・・・・・・なんで学校に?って思ったよ、さすがの私も。

 

 

「ここに何があるんですか?」

「ここには、危険な代物が保管されているの。」

「危険?」

 

 

扉が開かれ、中には小さい棍棒のような岩が飾られていた。

 

 

「・・・・・・あれは?」

「『ギガファイナライザー』。通称『赤き鋼』と呼ばれている。」

「赤き鋼・・・?」

 

 

ただの岩ですけど?

 

 

「あれはただの岩ではないわ。あれは人を邪悪にする力がある。」

「・・・・・・え?」

 

 

あんなただの岩が?

 

 

「あれは、10年前に空から降ってきた地球上には存在しない物質で作られているのよ。これは実際に調べて分かった事なんだけどね。」

「・・・・・・じゃあ、なんでさっき『人を邪悪にする』って?」

「そうね・・・・・・。あれは花咲川の近くに落ちてきたの。それを、花咲川と近くの学校の『羽丘女子学園』と『星導館学園』のトップの人物がそれの研究会で見る事になったの。・・・・・・その時ちょうど私は別の用事があって休んだの。その時に、説明された内容の1つがこんな内容だったの。」

 

 

 

 

『この物質を扱える者には、強大な力が与えられる。』

 

 

 

 

 

私はその言葉に詳しい意味が理解出来なかった。・・・・・・いえ、なんとなく分かってはいる。

 

 

「なんとなく分かった?このギガファイナライザーは主を選ぶ。選ばれない者が触れても何も起きない。でも、研究会の時に来た中の1人がそれに触れて・・・・・・強力な光を発したの。その作用は、『人間のある感情を増幅させる』こと。」

「ある、感情・・・?」

「人の『強欲』な部分。・・・・・・いえ、『野心』と言った方がいいかな?」

「野心・・・。」

「この作用が今も続いているのは、一番近くで光を浴びた羽丘女子学園と星導館学園の校長。それと、私の代わりに研究会に出た花咲川女子学園の教頭、この3人よ。3人がこの物質とその中の力を求めている。」

「求めてるってことは・・・・・・。」

「そう。もしかすると、()()が始まるかもしれない。」

「・・・っ!」

 

 

戦争・・・!そんな事になったら・・・!?

 

 

「大丈夫。私がそんな事はさせない。」

「・・・・・・でも、なんで私に見せるんですか?」

「最悪、戦争になったりギガファイナライザーが狙われたりしたら・・・・・・あなた達『ビルドシステム』を使うライダー達に守ってもらいたいの。」

「・・・・・・分かりました。私は良いですけど、ジードの答えは少々待っていただけます?」

「ええ。良い返事を期待してるね!・・・・・・それと、他の人には内緒ね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ってことがあったの。」

「・・・・・・マジかよ・・・。」

 

 

万丈は分かってるんだろうか・・・?

 

 

「・・・・・・とにかく、花咲川女子学園にある『赤き鋼』を守れって話よ。分かった?」

「そこは分かった!」

 

 

・・・・・・ならいっか、とりあえず。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 今、なんて・・・!?

 

 

「理解出来ていませんか?わたくしが主様をこちらにお呼びしたんですよ。」

 

 

マジかよ・・・。

 

 

「・・・・・・でも、なんでこんなとこに呼んだんだ?別に家で話せるだろうに。」

「確かに、主様の自宅でも話せますが・・・・・・主様だけに話したいことなので。」

 

 

あっそ・・・。

 

 

「まさかこんな所にジードがいるとは・・・。」

「「っ!?」」

 

 

俺でも夜華でもない。声を発したナイトローグが少し離れた所から歩いてきた。

 

 

「ナイトローグ!?」

「貴様のボトルを回収させてもらう。」

「くっ・・・!?」

 

 

一応ボトル18本(ドラゴンとロック以外のビルドのボトル)持ってきてるけど・・・・・・ん?

 

 

「・・・・・・っ!夜華?」

 

 

俺の前に夜華が立った。まるで、ローグを俺に近付けさせないかのように。

 

 

「主様に牙を向けた。・・・・・・そういう解釈でよろしいでしょうか?」

「・・・・・・誰だ、貴様は?」

「主様に付き従う・・・・・・『凶刃』ですよ。」

 

 

そう言って夜華は水色のドライバーを取り出し、腰に巻いた。

 

 

『スクラッシュドライバー!』

 

「何!?」

「何?・・・・・・『スクラッシュ』って・・・?」

 

 

そして夜華は1本のボトルっぽいのを取り出し、蓋を正面に合わせると音声が鳴り響いた。

 

 

『ダーク!』

 

「覚悟はよろしくて?」

 

『デコード!』

 

 

夜華はボトルっぽいのをドライバーにセットすると、レンチの形をしたレバーに手を添えて・・・・・・、

 

 

「変身。」

 

 

ドライバーのレバーを下ろす。

 

 すると、夜華の周りにビーカーのような物が現れ、その周りにワニの口のようなのが紫色の液体で満タンになったビーカーを割る。

 

 

『割れる!流れる!溢れ出る!』

 

 

ビーカーが割れた後、夜華は銀色のスーツに包まれていたがその身体に紫色のラインが入り、その紫のエネルギーが水のように体中から溢れて装甲を作り、1人のライダーを作り出した。

 

 

『デコード・イン・イグニス!オラァ!』

 

「何者だ、貴様は!?」

 

 

変身した夜華は右腕を大きく広げ、

 

 

「祝え!!(あるじ)に付き従い、主に(あだ)なす者を滅する従者。その名を『仮面ライダーイグニス』!新たな歴史の1ページである!!」

 

 

・・・・・・なんか分からんセリフと共に、『仮面ライダーイグニス』と名乗った・・・。

 

 

 

 

 




いかがでしたか?

夜華がとうとう変身しました!・・・・・・いや~このセリフ言わせたかったのよ!理由?『ジオウ』のウォズが好きだから!
あ、変身シーンは『仮面ライダーローグ』とほぼ一緒だよ。


では、また次回!

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