BanG Dream ~Be the one~   作:ENDLICHERI

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「仮面ライダージードで、天才物理学者の桐生蒼空は、万丈龍哉に人体実験をした組織『ファウスト』の秘密を探っていた。切姫夜華がくれたUSBメモリーを解析し、『葛城映司』がビルドシステムを創ったことを知り──」
「葛城映司はガチの天才!・・・・・・それに比べて()()()()は──」
「分かってねーなぁ!休日の朝に投稿される作品でシュワルツシルト半径とか熱弁しても面白くねぇだろ!?あえて隠してんだよ。」
「じゃあ・・・・・・4コマ忍法刀はどうやって作ったんだよ?」
「そりゃ『ガガー!』ってやって『キュイーン!』で『ゴー!』だよ!」
「擬音ばっかじゃねーか!!」
一言で語れないのが天才なの!!・・・・・・どうなる、第13話!?」







第13話 燃え上がるドラゴン

 スマッシュを一撃で倒した龍哉・・・・・・が変身したライダー。

 

「一撃だと・・・!?」

 

「万丈、思ったより凄いなぁ~。こっちも負けてられないね!」

 

その光景を見ていたブルは、気合を入れ直してスマッシュを倒す作戦を決める。

 

「行くよ!!」

 

ブルはウィンドの力でスマッシュの周りを紫色の残像を出しつつ風でスマッシュを閉じ込める。

 

「よっと!」

『ルーブシューター!』

 

ドライバーから銃を取り出し、ボトルスロットに『ロッソ』と『アクア』をセットして銃身の位置を変える。

 

『ロッソ!』『アクア!』『Ready Go!』

「これで・・・!」

『ルービウムバースト!』

 

アクアの力だけなら水の弾丸か光線を放つ。だが、ロッソのボトルもセットしたからロッソの特性を活かしたアクアの攻撃を放てるようになる。

 今回はスマッシュの頭上に巨大な水の塊を作り、そのままスマッシュに落ちていく。風の壁と混ざって、スマッシュの周りには水と風の壁が完成した。・・・・・・若干スマッシュが水浸しになってるけど。

 

「セレクト、クリスタル!」

『ウルトラマンエックス!』

 

緑色のクリスタルを取り出し、角を1本展開させてルーブスラッガーにセットする。刀身が緑色で電撃が宿る。

 

「これで決める!」

 

ブルはスマッシュ目掛けて走り出し、手前で高くジャンプする。そのまま逆手に持ったスラッガーで水と風の壁ごとスマッシュを斬る。

 

「スパークアタッカー!!」

 

水の影響でスマッシュが浴びる電撃の力が増し、スマッシュは倒された。

 

「ふぅ~。・・・・・・さて、万丈は?」

 

 

 

 

 

 ブルの視線の先には、ローグと龍哉が向かい合っていた。龍哉はドライバーから蒼空が創った新しい武器『ビートクローザー』を取り出した。

 

『ビートクローザー!』

「行くぜ!」

 

ビートクローザーを手に取った龍哉はすれ違いざまにローグを斬る。

 

「ぐっ!?」

 

そして、龍哉はビートクローザーの仕組みを理解したのか、グリップを1回引っ張る。

 

『ヒッパレー!』

「おりゃあ!!」

『スマッシュヒット!』

 

振り向きざまに刀身に力を宿してローグを斬った。

 

「ぐっ!?」

「まだまだ!」

『ヒッパレー!ヒッパレー!』

 

グリップを2回引っ張った龍哉はすぐに攻撃を発動せずに刀身をローグの肩にぶつける。

 

「なんだ、この力は・・・!?」

「ツエ―だろ?俺だけの力じゃないからな!!」

『ミリオンヒット!』

 

そのままビートクローザーを振り下ろし、ローグには何発ものダメージが与えられる。それはまるで、『ミリオンヒット!』の名にふさわしく・・・・・・。

 

「今の俺は・・・・・・、」

 

龍哉は右の手首を左手で掴む。そして、ボトルホルスターから『ロックボトル』を手に取り、ビートクローザーにセットする。そして、技を繰り出すためにグリップを2回引っ張る。

 

『スペシャルチューン!』

『ヒッパレー!ヒッパレー!』

負ける気がしねぇ!!

 

・・・・・・まるで野球のバットを振るかのようにビートクローザーを振り、その溜めたエネルギーをローグに飛ばす。

 

「おりゃあ!!」『ミリオンスラッシュ!』

「ぐっ!?・・・・・・ぐはぁっ!?」

 

攻撃を防ごうとしつつも、そのエネルギーに負けたローグは膝をついてしまう。

 

「バカな・・・!?」

 

その一言だけ残し、ローグは装甲から煙を出して姿を消した。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

凄い・・・!万丈がドラゴンボトル1本で変身して、ローグを倒しちゃったよ!とにかく、倒れている蒼空の下に変身を解除して向かった。

 

「蒼空!大丈、夫・・・・・・。」

「・・・・・・ほら。」

 

私が駆け付けた時に、龍哉は変身を解いて蒼空に手を差し伸べていた。

 

「・・・・・・イテテッ!」

「ハァ・・・、蒼空、大丈夫?」

 

力づくで起こされた蒼空はちょっと肩を痛そうにしてた。

 ここまでは良かったけど、この後だよ。

 

「香澄に俺の試合映像を渡したのはお前だろ!?」

「・・・あ!」

「どこで手に入れた!?」

 

あっちゃー、バレちったー。

 

「・・・・・・イテテ・・・!」

 

うっわ!誤魔化すの下手!

 

「まぁいい。ありがとな。

「・・・・・・え!?」

「・・・・・・え!?ちょっと待って!?」

 

まさか、あの万丈から『ありがとう』って言葉が出てくるなんて・・・!?

 

「さっきなんて言ったの!?もう一回!!」

「ああもう、うっせーな!それより、早く香澄たちのライブ行くぞ!」

 

そして、スタスタと学校へ行く万丈。

 

「・・・・・・ん?海璃、電話鳴ってないか?」

「ん?・・・・・・あ、本当だ。もしもし?」

 

これね、さらっと電話に出てるけど、相手は花咲川の校長だよ。

 

「はい。・・・・・・え!?分かりました!すぐに戻ります!」

「?・・・・・・なんかあったのか?」

「うん。花咲川に保管してあった『赤き鋼』がファウストに盗まれたって!」

「ファウストに!?・・・・・・ってか、赤き鋼って何?」

「・・・あ、話してなかったね。道中で説明するね。」

 

ってことで、ナレーション変えます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 海璃の奴、そこまでメタ発言を言うか・・・・・・。後で作者にシバかれてしまえ!

 

「おお!Poppin'Partyが5人になったぞ!」

「そうだな。」

「やっぱりこの5人の組み合わせ最高だな!」

「・・・・・・良かったな、万丈。」

 

さて、・・・・・・良い音出してんな、香澄たち。心から楽しんでるのが音楽を通して分かる。

 それはそうと、とりあえず体育館の後ろで話してる海璃と・・・・・・花咲川の校長だっけ?そっちに向かう。

 

「あら?あなたが桐生蒼空君ね?」

「は、はい・・・。あの、なんで俺のことを?」

「これ、あなたでしょ?」

 

スマホの画面を見せてくれたけど、そこに映る絵に驚いてしまった。

 

「なんでこの(ジードの)写真を!?」

「ひ・み・つ♡」

 

・・・・・・良い年してよく言うよ。

 

「さて、『赤き鋼』のことは知ってるかしら?」

「海璃から聞いた話なら。」

 

『赤き鋼』:別名『ギガファイナライザー』は、宇宙から落ちてきた謎の物体。今は岩に包まれて封印されているが、その状態でも力の一部を発揮出来る。その1つは、赤き鋼に適さない人間が触れると強力な光を発してその光を浴びた人間の野心をさらけ出す、というもの。・・・・・・って話は聞いた。

 

「その『赤き鋼』が、『ファウスト』のリーダーの1人とされる『ブラッドスターク』に奪われてしまったの。」

「・・・・・・その事を生徒には?」

「もちろん伝えてないわ。そもそも、この学校にそんな物が置いてあること自体教えてないから。」

「・・・・・・それもそうか。」

 

秘密裏に保管していたのなら隠して当然だな。

 

「校長、部外者に我が校の秘密を教えるとはどういう事ですか?」

「あら?氷室教頭ではありませんか。」

 

そう言って俺が見た方には、髭を生やした男性がこっちに向かって歩いて来ていた。

 

「彼に協力してもらおうと思って、ここに来たのよ。彼は桐生蒼空、全ての問題が解ける天才物理学者よ。」

 

え!?俺、そんな設定なの!?・・・・・・確かに、問題なら全部解けるけど。・・・・・・誰だ、今『大賢者の力を使えば当然だろ?』って考えた奴!?

 

「・・・・・・校長の考えなら。ファウストに奪われた『赤き鋼』が、『難波重工重要保管施設』にある事が分かった。」

「難波重工?」

「花咲川のガーディアンを作ったりした場所よ。」

 

海璃の疑問をすぐに校長が答えた。・・・・・・正直、俺も知りたかった事だから、ありがたい。

 

「ぜひ、君の知恵を拝借したい。」

「・・・・・・分かりました。しばらく時間をください。そしたら・・・・・・校長にお伝えます。」

 

なんで教頭に教えないかって?そりゃあ、怪しいからだよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さてと、場面は変わって夜の蒼空宅だ。・・・・・・なんで俺の家なのに『蒼空宅』って言わなきゃいけないのさ。

 

「どう思う?」

「あ?何が?」

「万丈はしばらく黙ってて。」

「え!?・・・・・・はい。」

 

どうすっかだよな~。

 

「ちょっと1人で考えていいか?」

「?・・・・・・どうぞ。」

 

とりあえず、研究室に入り、とある人物の名前を呼ぶ。

 

「夜華、いるか?」

「いますわよ。」

 

返事があったが、能力を知らない人間からすると驚く『影から出てくる』だ。

 

「・・・・・・失礼だけどさ、便利だな。」

「主様の要望にお応えするのがわたくしの使命ですので。」

「・・・・・・あっそ。それでさ、頼みたい事があるんだけど。」

「『赤き鋼』の詳しい保管場所と侵入ルートですね?」

「・・・・・・その通りです。」

「保険も兼ねて、2日いただけますか?」

「2日!?」

 

セキュリティが厳しそうなのを2日でイケんの!?

 

「わたくし、色々出来ますので。」

「ほどほどにしてよ・・・。」

「善処しますわ。」

 

すぐさま影に潜り、気配が消えた。

 

「・・・・・・ホント、便利な能力だな。」

 

それじゃあ、2日後の報告を待つとしますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・だからと言って、なんでバイトしなきゃいけないんだ?」

「仕方ないでしょ。香澄たちから『手伝って』って言われたから。」

 

・・・・・・ってことで、今現在SPACEでバイトをさせられています。

 

「お~い!手伝えよ~!」

 

「・・・・・・なんで万丈は乗り気なんだ?」

「香澄からのお願いなら従って当然でしょ?」

 

・・・・・・確かに。

 

〈告。影の中から夜華が呼んでいます。〉

(夜華が?)

 

「ん?どうしたの?」

「・・・・・・海璃、ちょっと来い。万丈!お前もちょっと来い!」

「?・・・・・・分かった。」

「あ?・・・・・・香澄、ちょっと離れる。」

 

 

 

 

 

 俺たちは夜華が先に出ている控え室に向かった。

 

「さてと、夜華さんに色々話を聞きたいんだが・・・・・・、」

 

部屋の中には俺と海璃、万丈、夜華、そして、香澄と有咲がいた。

 

「なんでいんの?」

「面白そうだから!」

「香澄の監視。」

「お前ら外にいろよ。」

「なんで!?」

「当たり前だ!!」

 

・・・・・・出てく気が無いため、諦めてそのまま会話を始める。

 

「それでは、・・・・・・ここが『赤き鋼』が保管されている場所です。」

 

そう言って、机の上に広げられた見取り図を指差す夜華。

 

「・・・・・・ずっと気になっていたけど、罠って可能性はない?」

「え?なんで?」

 

猫耳黙ってなさい。

 

「確かに、聞いた話だけど龍哉たちにこの情報を流すってことは、仮面ライダーだって事を知った上での行動だよな?」

「あぁ、俺もそれは分かってる。そして、この情報を流したのがスタークだってこともなんとなく察する。だからこそ、罠にかかりにいくんだ。」

「ん?・・・・・・どういう事?」

「俺も分からん。」

 

このバカ共・・・。

 

「情報源がスタークだってことは、俺たちが『赤き鋼』を取りに行けば必ずスタークが現れる。」

「・・・・・・なるほど!そこでスタークを捕まえるんだな!」

 

やっと理解したか・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜華、ちょっと話があるんだ。

 

作戦実行する前に、夜華に気になる事を話した。

 

 

 

 

 




現在はまだ、万丈の変身するライダーの名前はございません。←ここ重要!

そして、原作(ビルド)の流れを知っている方は察するかもしれませんが、次回『あれ』をやります。

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