BanG Dream ~Be the one~ 作:ENDLICHERI
「随分と夜遅くまで外出していたそうですね?」
「え!?よ、夜華さん!?いや、これには事情が・・・!?」
「今夜はお楽しみですわね?」
「怖い怖い怖い怖い!!とりあえず、どうなる第2話!?」
スマッシュとの戦いを終え、出掛ける時には無かった物を持ち、家に帰ってきた。
「ただいまー。」
「お帰りなさいませ、主様。」
とりあえず、疲れたから早く寝ようかな~?
「主様。」
「ん?」
何か説教か?俺早く寝たいんだけど・・・・・・。
「そちらの所持品は何でしょうか?」
ん~・・・、これ、夜華に教えても理解するだろうか?
「えっと・・・、これは『ビルドドライバー』って言って」
「変身したのですね。」
「そうそう。変身する・・・・・・ん?え?なんで知ってるの?」
「少し・・・・・・お話しませんか?」
「え?あ、はい・・・。」
そんな訳で、コーヒー片手に会話が始まる。
「主様が戦った相手は『スマッシュ』ですわ。主様が手に入れたボトルからして、『ラビットスマッシュ』と言ったところでしょう。」
「確かに、足癖は悪かった。」
失敬とか言うなよ。本当にあのスマッシュ、ほとんど蹴りしかしてこなかったんだから。
「そして、主様が変身した姿は、ある意味『ビルド』と言えますわ。」
「『ある意味』って・・・。確かにビルドっぽく無かったな・・・。」
ビルドでもあんな恐ろしい目のフォームは見たことが無い。・・・・・・夢で、だけど。
「だったら、俺が変身するビルドは『ジード』って名前にするのはどう?」
「・・・・・・その辺はご自由にしてくださいませ。」
名前の由来?う~ん・・・、何となく頭に浮かんだ。
「それと、スマッシュに襲われたその姉妹ですが、どちらかが『リトルスター』を所持していると考えた方が良さそうですわね。」
「リトルスター?」
「わたくしも、詳しいことは分かりませんが、どうやら特殊な力が宿るのと、スマッシュ等の怪物を引き寄せしまうのが特徴だと言う噂ですわ。」
「ふ~ん。・・・・・・とりあえず、明日あの姉妹に会うか。」
「流石は主様です。ところで、所在は分かるのですか?」
「・・・・・・あ。」
「・・・・・・前言撤回しますわね。」
「そんなことより、なんで夜華はそんなに知ってんの?」
「裏の事情には詳しいので。」
「へ~?」
そしてその夜。
「・・・・・・ってか、この2本のボトルはなんだ?」
〈解。『スペシウムボトル』と『ジードボトル』です。〉
「・・・・・・。え!?何!?今の何!?」
なんか変な声が聞こえてきた!?
〈・・・・・・解。あなたの体内にある遺伝子が活性化したため、能力が1つ発揮されました。〉
「能力?・・・・・・この声か。」
〈はい・・・。〉
「なんか呆れた感じで言うなよ・・・・・・。なぁ、呼び名とかあんの?」
〈ありません。〉
「そっか。・・・・・・じゃあ、『大賢者』って呼んでいいか?色々知ってそうだし。」
〈・・・・・・ご自由に。〉
返事が雑!!
そんなこんなで、次の日。
「こんにちはー!」
「こんにちは。」
なんということでしょう!その姉妹がやって来たではありませんか!
「昨日の・・・。何か飲むか?」
「あの!昨日のこと、知りたいんですけど・・・・・・。」
あっちゃ~、そう来たか。
とりあえず、飲み物用意して会話を始める。最初に自己紹介をしてもらった。姉は『
「という訳で、君たちのどちらかにそのリトルスターってのがあると思うんだ。何か心当たりはある?」
「そんなのあったら逆に自慢しますよ!」
そこの猫耳黙ってなさい!!
「・・・・・・あります。」
「あっちゃんあるの!?」
「ごめん、今から明日香ちゃんと話すから君は静かにしてて。」
「最近、熱とは違う感じで体が熱くて、たまに手から炎が出たりもするんです。」
(特殊な力・・・。この子の場合は火を出す力ってことか・・・?)
そんな時だった。
(!?・・・・・・なんだ、この嫌な気配は?)
「蒼空さん?」
外に出てみれば、自宅から少し離れたところに怪物がいた。
「スマッシュ!?なんでこんなところに!?」
「おそらく、妹さんのリトルスターに惹かれたのでしょう。」
「なるほど・・・・・・。って、夜華いつの間に!?」
「それと、あの姿は『タンクスマッシュ』でしょう。」
「タンク・・・・・・。」
ふと横を見ると、戸山姉妹が心配そうに見ていた。
「ここでじっとしてろ。」
「え?蒼空さんは?」
「俺が何とかする!俺は、ジードだから!」
ビルドドライバーを巻き、みんなより一歩前に出る。
「主様「夜華、みんなを頼む。」ですが!」
「命令だ!」
「・・・・・・かしこまりました。」
「・・・・・・さぁ、実験を始めようか?」
\シャカシャカ・・・・・・/
懐から昨日変身に使ったボトルを取り出し、昨日と同じように変身する。
『ジード!』『スペシウム!』『ベストマッチ!』
『Are You Ready?』
「変身!」
『覚悟のスペシウムジード!プリミティブ!イエーイ!』
・・・・・・ちょっと変身ポーズも考えて、やってみたけどね。
「さぁ・・・、行くぞ!!」
蒼空・・・・・・いや、ジードは獣のように構えて、スマッシュに立ち向かう。そして、最初の一撃は飛び膝蹴りだ。
「オリャア!!」
ジードの飛び膝蹴りが決まった後、何度かスマッシュを殴ったりするが、スマッシュが足についたキャタピラでジードを蹴り飛ばす。
「ぐっ!?・・・・・・イッテーな!!」
スマッシュはさらに追い打ちをかけるかのように、上に向いてた肩の砲台をジードに向けて放つ。
「ぐっ・・・!?はぁ!?そんなのアリかよ!?」
〈バリアが展開出来ます。〉
「マジで!?」
ジードは頭の中に聞こえてくる声に従い、バリアを張って砲撃を防ぐ。バリアを解除すると、目の前までスマッシュが迫って来ていた。
「え!?グワッ!?」
そのまま肩の砲台からの砲撃を受けてしまった。
「・・・・・・クソッ!それなりにダメージ与えてるはずなのに!?」
(大賢者さん!アイツに大ダメージ与える方法は!?)
〈解。至近距離で『レッキングバースト』を放てば大ダメージを与えられます。〉
(レッキングバースト?・・・・・・あぁ、昨日の光線か!)
〈警告。タンクスマッシュがあなたへの追撃を止めて、戸山明日香に向かいました。〉
「はぁ!?」
視線をスマッシュの方へ向けると、スマッシュの視線の先には戸山明日香がいた。
「蒼空君!!」
「・・・!!」
(リトルスターが原因か・・・。だったら!)
ジードがスマッシュの前に立ちはだかり、止めようとする。だが、スマッシュが止まることはなく、むしろ足のキャタピラを回転させて進む。
「頑張って・・・!」
明日香は祈る、ジードが勝つことを。
「くっ!この・・・!」
一瞬だけ右手でドライバーのレバーを回し、必殺技の準備をする。
だが、スマッシュもそれを感づいたのか、肩の砲台をジードに向ける。
「はぁ・・・!!」
『Ready Go!プリミティブ フィニッシュ!』
「レッキングバーストーーー!!」
エネルギーが溜まったジードは、スマッシュの砲台を上に向かせて攻撃を当たらないようにした後、わざと地面に倒れて光線を放つ。その光線は決まり、スマッシュを倒した。
「やったー!」
「流石は主様ですわ。」
「ありがとう、蒼空さん。・・・・・・え?」
その瞬間、明日香の胸から光が離れていき、ジードの元へ。
〈お疲れ様でした。スマッシュは消滅しました。〉
(それはいいけど、よく考えると至近距離で光線はある意味危険でしょ・・・・・・。)
大賢者の提案に少々文句を言ってると、後ろから何か気配を感じた。
「ん?光?」
〈解。戸山明日香の体内にあったリトルスターです。〉
「・・・・・・でも、これどうすればいいの?」
多分新しい宿主を見つけたんだろうけど、留まる場所が無くてウロウロしてる。
〈・・・・・・告。ドライバーのボトルホルダーに空のボトルがあります。〉
(あ、そうなの?)
何故かラビットボトルと一緒に空のボトルが2本あったから、そのうちの1本をリトルスターに向ける。すると、リトルスターがボトルに入ってきた。
〈告。『ブーストボトル』が起動しました。〉
「新しいボトル・・・。・・・・・・ん?」
スマッシュがいた場所に青いボトルが落ちていた。これは流れ的にタンクボトルだろうな。
〈解。タンクボトル(いや、分かってるよ。)・・・・・・。〉
とにかく、今回はボトルを2本ゲットできたから良しとしますか。俺は変身を解いてみんなの元に向かう。
「大丈夫だったか?」
「はい!」
うん、一番心配してるのは香澄ちゃんじゃないけど・・・・・・。
「本当にありがとうございます!体も熱くなくなりました。」
「おそらく、彼女からリトルスターが消えたからですわ。」
〈確認しました。戸山明日香からリトルスターの反応が消失しています。〉
「そっか。うん、良かったな。」
「はい!!」
彼女が素敵な笑顔を見せてくれた。これで不安も無く生活できるだろう。そう思ったら、俺も嬉しくなった。
「ん?蒼空君。」
「うん?」
「なんか、すっごい良い笑顔だったよ!」
「え?そ、そうだった?」
「うん!なんか、『クシャッ』って感じだった!」
「ふふっ・・・。」
なんか、恥ずかしいな・・・。
「初勝利、おめでと~。」
家の建物の屋根に赤い怪人が座っていた。
「さて、次はどうなるかな~?」
そう言って、屋根から降りると、
「何をしている、『
「ん?」
スタークと呼ばれた怪人は、声のする方を向くと、黒い怪人がいた。
「・・・・・・俺の行動をちくいち報告しないといけないのか?『
「・・・・・・あのライダーは何だ?」
「さぁね。俺も初めて見た。」
「・・・・・・。」
「知りたかったら、自分で調べろ。じゃあな!」
それだけ言って、『
さて、第2話いかがでしたか? (あらすじ紹介も含めて)
色々変更点があります。リメイク前では中盤で出てくる蒼空の能力の一つ『大賢者』をこのタイミングで出させていただきました。原作(ジード)の『レム』変わりとしてね。
そして、ビルドのベストマッチが1つ揃いました!!いつ使うのかな~?
今回のタンクスマッシュ、『タンクタンクフォーム』のアナザーライダー版って感じです。・・・・・・アタシのイメージでは。
それでは、また次回~。