BanG Dream ~Be the one~ 作:ENDLICHERI
「突撃ー!」
「くっ!?守れー!」
花咲川に支給されている『ロックシードシステム』で変身したライダー護衛部隊が戦う。その相手は、羽丘に支給されている『ガシャットシステム』で生まれる量産型のライダー:『ライドプレイヤー』隊だ。
「撃てー!」
「ぐわあぁぁ!!」
ライドプレイヤー隊が使う『銃』や『弓矢』、さらに『赤い拳』や『車輪』が飛んできて、黒影トルーパー隊は劣勢を強いられていた。
そんな事が、至る所で行われていた・・・・・・。
各地で花咲川と羽丘の戦いが勃発している中、俺たち『ビルドシステム』のライダーは、花咲川女子学園の校長室に呼ばれていた。
「・・・・・・なんで戦争が起きたんですか?」
俺は正直に、そして、単刀直入に言った。
「それは・・・・・・
「略したね~。」
「俺、これの意味が分からない・・・。」
「筋肉バカはちょっと黙ってな~。」
「んだと、コラァ!?」
お前ら、喧嘩すんなよ・・・。
「それで、その元凶は?」
「わたくしが『やりました』わよ。」
「夜華。・・・・・・『やりました』って、お前まさか!?」
「はい、わたくしの作り出した『シャドーゾーン』内の牢獄に閉じ込めました。」
「あ、そうなんだ・・・・・・。」
こいつの事だから、『
「だけど、羽丘の多治見校長は止まらないわ。・・・・・・『赤き鋼』を手に入れるまでは。」
「・・・・・・あれはどうやったら岩が消えるとかあるんですか?」
解析してないから、あれがどういう仕組みで真の力が解放されるのかは、俺は知らない。
「『赤き鋼』は、パンドラボックスから生成されたフルボトル60本を吸い込ませる事で解放されるの。」
「はっ!?60本もあんの!?」
「ちょっ、万丈黙ってなさいよ!!」
正直、俺は以前にボトルについてを調べていて、その時に分かった。そして、他の40本の所在も、大賢者の能力で知っている。
「あなたが持っていない他40本は、何故か羽丘と星導館がそれぞれ20本ずつ持っている。」
「・・・・・・普通に考えて、スタークの仕業でしょうね。
「えぇ。今まさに羽丘がそれよ。星導館は動いてないけど、いずれそうするかもしれない。」
「それで、俺たちには『この学園を守る軍事兵器になれ』って言うために呼んだんですか?」
「ちょっ、蒼空!?」
「海璃さん。・・・・・・あなたの予想通り、そう言うつもりだったわ。もちろん、言い方は悪いけど『軍事兵器』ってこともね。何せ、羽丘に『秘密兵器を持っている』って聞いたから。」
やっぱり・・・・・・。
花咲川のライダーシステム:『ロックシードシステム』は、使用するロックシードによってその力が変わる。ライダーシステム自体、変身者の感情に左右されるが、ロックシードシステムは使う錠前によってほぼ決まる。
それに対して、情報で分かった羽丘の『ガシャットシステム』は、メインとなる『ライダークロニクルガシャット』で変身、最初から常備されている専用武器で戦う、レベルとしては1ともカウントされないシステムだ。
だけど、いくつかの『量産型ミニガシャット』からそのゲームの武器(もしくは装甲)を使って敵を圧倒する事が出来る。レベルが高いゲームや、個人の能力が高いほど強くなるシステムだ。
自衛目的で使ってきた『ロックシードシステム』の方は『マツボックリロックシード』のみ。圧倒的に花咲川が不利だ。そこに、俺たち『ビルドシステム』を導入するつもりだろう。
「・・・・・・悪いが、俺は戦争の兵器にはならない。」
「元々の原因の一部はあなたにもあるのよ。」
「・・・っ!」
「・・・・・・何言うんですか?葛城映司はそうかもしれないけど、蒼空は正義のためにライダーとして戦っているんですよ!!」
「それは分かっているわ。でも、ごめんなさい。花咲川を守るためなの。」
ビルドを創った、俺のせい・・・?
「それと、あなたたちにはこの通信機を渡すわ。」
見せたのは、ブレスレット型で銀色の通信機だった。
校長室を後にした蒼空たちは人気の無い場所に来ていた。
「・・・・・・・・・・・・。」
「うん?・・・・・・蒼空?」
蒼空は、さらっと付けていた通信機を外した。
「・・・・・・それ、特殊な鍵が無いと外れないって言われてたのに・・・?」
「こんなもん付けてられるか。お前らも手を出せ、外してやる。」
「・・・・・・それより、これからどうするんだよ?」
「言ってるだろ?俺たちは、戦争の兵器にはならない。」
気まずい雰囲気が流れる中、空気を読まない発言がその場に聞こえてきた。
「ターゲット、発見!」
「「「ん?」」」
視線の先には、黄色のジャケットにそれぞれ赤、青、黄色の衣類を付けた3人が立っていた。
「なんだよ、
「ってことは、こいつら被験者か。」
すると、青の衣類を付けた男が蒼空たちに問いかけた。
「おい!お前ら、ネビュラガスを投与されてるだろ?」
「っ!?」
「なんで知ってるの!?」
すると、赤の衣類を付けた者が前に出てきた。
「ふっふっふ!俺たちは、『羽丘三羽ガラス』!言っとくが、そう簡単に正体は明かさないぜ!」
「っておーい!もう明かしちゃってるじゃん!」
「・・・・・・ん?」
茶番劇を見せられた龍哉から笑顔で素敵な一言が。
「さては・・・・・・お前ら、バカだな?」
「なっ!?初対面の人に向かって失礼だな!?・・・・・・こういう奴には、体で教えてやらねぇとな~。」
笑顔で言った万丈に向かって、赤の衣類を付けた者:『
『キャッスル!』
「嘘でしょ・・・・・・!?」
「スマッシュに変身した・・・・・・!?」
赤羽は『キャッスルロストフルボトル』を使って『キャッスルスマッシュ』に変身した。
「そんなに珍しいか?」
「なんで意識があるんだよ!?」
普通のスマッシュは、人体にガスを投与されてスマッシュになった時点で自我が失われる。だから、意識がある『キャッスルスマッシュ』に驚くのは当然だ。
「それはな、俺たちが『ハードスマッシュ』だからだ!」
すると、『キャッスルハードスマッシュ』は龍哉目掛けて突撃した。
「ぐわあぁぁ!!」
ドラゴンボトルの力でなんとかダメージは最小限で抑えられた。だが、このままではマズイと思ったのか、
『Wake Up!』
「変身!!」
「おい!?」
「ちょっと万丈!?」
龍哉は変身し、キャッスルハードスマッシュに挑む。
『Get CROSS-Z DRAGON!』
「オリャア!」
「なんだ、仮面ライダーじゃねぇか。」
キャッスルとクローズが戦っている時、後ろの『
『フクロウ!』『クワガタ!』
「っしゃあ・・・!」
「行っくよ~!」
青い『スタッグハードスマッシュ』と、黄色い『オウルハードスマッシュ』も戦いに加わり、一気に3対1になった。
「どうなってるんだ・・・・・・!?」
「・・・・・・蒼空、とにかく行こう!」
「・・・・・・あぁ!」
蒼空たちも変身し、ジードはスタッグハードスマッシュと、ロッソはオウルハードスマッシュと交戦する。
『ロッソ フレイム!』
「離れなさい!万丈、大丈夫!?・・・・・・この!」
『プリミティブ!』
「この・・・!離れろ!」
「ぐっ・・・!?よりにもよってジードかよ?・・・・・・こいつは都合が良い!!」
「何っ!?」
スタッグはたじろぐどころか、寧ろ喜んでいた。
「花咲川のボトルを、根こそぎいただこうか!?」
「なんだと!?」
そう。三羽ガラスの目的は、『花咲川に支給されたフルボトルの回収』だった。
なんとかドリルクラッシャーを持って対抗するジード。
「ドーン!」
「きゃっ!?ちょっと、なんでこんなに強いの!?」
「ぐわっ!!全然効かねぇ・・・!?」
「そんなもんか~?」
そして、苦戦するクローズとロッソ。
そして、トドメと言わんばかりに背中の盾型の装甲を前に動かすキャッスル。
「オゥラアァァァ!!」
「ぐわあぁぁ!!」
キャッスルの突進に吹き飛ばされ、強制的に変身解除させられた龍哉。
「この!っ、万丈!!」
「くっ・・・!蒼空!!」
「どうし―――しまった!?」
気付いた頃には、3体のハードスマッシュがジードとロッソを囲んでいた。
「「「ハァァアアア!!」」」
「ぐわあぁぁ!!」
「きゃあああ!!」
3体の突進攻撃を受けた2人も吹き飛ばされ、変身解除させられた。
「くっ・・・!」
「そんな・・・!?」
「「「決まったーーー!!」」」
「さ!ボトルをよこしな!」
「待てよ、俺の手柄だぞ。」
「ノンノーン!僕の手柄だよ~!」
・・・・・・突然『手柄は誰のものか』で言い争いを始める
「この・・・!ん?」
「うん?」
「うん??」
「「「・・・・・・ボトルをよこせ!!」」」
・・・。
「「「あ・・・。」」」
ライダーたちは既に逃走していた。
俺たちはあのハードスマッシュたちから逃げて、今は自宅の研究室にいる。
「ハードスマッシュ。・・・・・・あれが羽丘の秘密兵器か。」
「明らかに俺たちより強かったぞ。・・・・・・どうするんだよ?」
「・・・・・・俺たちには関係ない。」
「またそれかよ・・・・・・。そういや、昨日だかに『葛城が残した最強システムが完成した』とか言ってなかったか?」
そう言って、万丈は作業台の方に向かった。そして
「お!・・・・・・これは、夜華が持ってた・・・?」
「・・・・・・『スクラッシュドライバー』。本来の性能としては、ボトルの成分をゼリー状にして、その力を最大限に発揮する。」
「これか?・・・・・・ドラゴン・・・!ってことは俺の――」
「勘違いすんな!・・・・・・唯一反応したのが、ドラゴンだっただけだ。」
俺は万丈の手からドライバーとゼリーを取った。
「でも、これは使えない。」
「なんでだよ・・・?」
「スクラッシュドライバーは、間違いなく戦争の兵器になる。葛城は――俺は、それが分かってて、あえて作らなかったんだ。」
本当にそうなのかは、今の俺には分からない。・・・・・・だけど。
「戦争なんて間違ってる!」
俺はスクラッシュドライバーとドラゴンゼリーをしまう。
「そう言って逃げ出してるんじゃないのか?」
「・・・・・・んだと・・・!?」
「別に戦争に対して乗り気じゃないけど、こうなった責任はお前にもあるんじゃねぇのか?」
「・・・・・・・・・・・・。」
「俺はやる。羽丘の攻撃を防いで――」
「でも、そんな事しても――」
「他に方法はねぇんだよ!!・・・・・・香澄は、俺が守るんだよ・・・。」
コイツにも、そんな理由があったのか・・・・・・?
そんな時、研究室に夜華がやって来た。
「主様、海璃様はまだ帰って来てないのですか?」
「え?・・・・・・そういや・・・。」
帰ってきた時に海璃の声が聞こえなかった。
蒼空は真っ直ぐ帰ったけど、私は真っ直ぐ帰らなかった。・・・・・・いや、帰れなかった。
「お母さーん!どこ行ったのー!?」
「おがぁさーん!おがぁさーん!!」
帰る途中に、子供を庇って傷付いた大人や、親を見失った子供たちが目に入ってしまったから。至る所で行われている戦争の被害を受けた人たちだ。
(やっぱり、私が・・・・・・。)
私は、
蒼空は、帰って来ない海璃を探しに再び街に来ていた。
「っ・・・!どこ行ったんだ・・・・・・!?」
「あの・・・・・・。」
「・・・・・・あっちか?」
「あの・・・!」
「え!?・・・・・・えっと~、どちら様?」
「あたし、美竹蘭。この前助けていただいた・・・・・・。」
「・・・・・・あ、あの時の!」
この前助けた相手の事を思い出した蒼空。
「何か、探してるんですか?」
「え?・・・・・・あぁ、ちょっと人探しをね。」
「もしかして、あの2人ですか?」
「・・・・・・そこまで見てたのね。そう、そのうちの1人。・・・・・・あ、女子の方ね。」
蘭も察した、海璃を探している事を。
「その人なら確か、あっちの方で見ましたよ。」
「本当か!?」
「一緒にいって、案内しますよ?」
「・・・・・・分かった。もしも戦いになったらすぐに逃げるんだ。」
「・・・?分かりました。」
蒼空は蘭と共に、海璃探しを再開した。
そして、龍哉も別場所で探していた。
「ったく、海璃のやつどこ行ったんだよ・・・・・・。」
「納得いかねぇな・・・・・・。」
「ん?」
避難所に来ていた龍哉は、何故かそこの玄関の屋根の上にいる人物に目が行った。
「こんなの、ボクが求める祭りじゃない。」
「・・・・・・?」
『きゃあああ!!』
「っ!?」
すると、ストロングスマッシュが避難所に来て、暴れる。
「スマッシュ!?」
ドライバーを巻いた龍哉の前に、先程上にいた人物が降りてきた。
「心の火・・・・・・
先程降りてきた女性・・・・・・いや、身長的に言えば女子と言った方が正しい。その女子は、スマッシュを睨みつけ、
「心火を燃やしてぶっ潰す・・・・・・!」
すると、スマッシュを・・・・・・、
「オリャアアア!!」
殴り飛ばした。
スマッシュはその一撃で消滅した。
「スマッシュを・・・・・・一撃で・・・・・・!?」
「ふふっ♪あ、イッテーーー!!ぜってー骨折れたー!・・・・・・と思ったら折れてなーい。」
こそっと殴った拳に持っていた
「ったく、アイツらのせいだよ。ボクを置いてけぼりにしやがって・・・・・・。」
「なんだ、アイツ・・・・・・。」
彼女が見えなくなると同時に、龍哉の体のどこかから謎の音が鳴りだした。
「ん?・・・・・・?あ、これか。」
鳴っていたのは、花咲川の校長から貰ったブレスレット型通信機だった。
『もしもし、万丈君?』
「校長!?」
『桐生蒼空君と連絡がつかないんだけど?』
「・・・・・・あいつになんか用か?」
『あまり頼りたくはないけど、新しいドライバーが完成したのか知りたくてね。』
「なんでそれを・・・!?・・・・・・あるにはあるけど、今の俺たちには使えないって。」
『・・・・・・とにかく、羽丘のハードスマッシュに勝つには新しいドライバーが必要なの。あなたなら、そのドライバーを使えるはずよ。』
「何言ってるのか分かんねぇけど、その頼みはお断りだ!」
龍哉は通信機を叩き、通信を遮断した。
「・・・・・・はぁ。」
そして、龍哉は静かに・・・・・・ある決意をした。
街を見渡せる高台の公園。その入口に来た蒼空と蘭。
「あれ?蒼空君と・・・・・・蘭ちゃん!?」
「え?・・・・・・あ、香澄。」
「知り合いなの?」
「うん。蒼空君は何か用事があるの?」
「あぁ、海璃を探しにな。」
「それだったら、さっき上のベンチがある所にいたよ。」
「ありがとう!」
蒼空は感謝の言葉を告げ、すぐに走り出した。
「・・・?蘭ちゃん、何かあったの?」
「分からない。でも、何があるのか知りたい。」
「だったら行こ!」
「え?ちょっと!?」
香澄は蘭の手を引っ張り走り出した。
そして、蒼空はなんとか海璃を見つけることが出来た。
「はぁ・・・、はぁ・・・、いた・・・!海璃、こんなとこにいたのか・・・!」
「私ね、昔蒼空と離れてから、不思議な力が一時期身に付いていたの。そんな時に、ある場所から『実験の手伝いをしないか?』って言われたの。」
海璃は静かに、街を見下ろしながら語り始めた。
「その実験は・・・・・・『フルボトル』の開発。」
「っ!?」
海璃の口から告げられたのは、先日告げられた『蒼空の衝撃の真実』の続きだった。
「私は、その力で成分をボトル内に入れていった。そして、60本入れ終わった時には力も失われ、普通の生活を送った。でも、私はフルボトルの開発を・・・・・・『
「・・・・・・違う。」
「しんどいよ・・・・・・。苦しいよ・・・・・・。」
そして、海璃はビルドドライバーを取り出した。
「こんな力があるから・・・・・・。っ!」
そして、ドライバーを地面に叩きつけた。
「なんで・・・?なんで・・・!?なんで壊れないの!?」
「海璃・・・・・・。止めろ!」
ドライバーを叩きつける海璃を蒼空は抱きしめる形で止める。
「頼む・・・!止めてくれ・・・・・・!」
「うぅ・・・、蒼空・・・!」
2人の瞳は潤んでいた。
「お前は悪くない・・・・・・悪いのは俺だ・・・・・・!」
「蒼空君・・・・・・。」
「香澄、なんで蒼空さんは『自分が悪い』なんて言うの?」
「・・・・・・蒼空君が、ビルドドライバーを作った悪魔の科学者だから。」
「そう、なの・・・?でも、あの人は優しいよ?」
「今は、だよ。記憶を無くしてるから。」
蒼空たちがそれぞれ自分を責めている時、香澄は蘭に状況を・・・・・・蒼空が自分を責める理由を話した。
だが、そんな空気を壊すように、拍手の音が聞こえてきた。
「・・・?お前らは!?」
「へ~、泣けるね。」
拍手音の出所は、いつの間にか近くまで来ていた三羽ガラスだった。
3人はすぐにロストボトルを取り出し、体に挿した。
「ッシャアア!!ボト――」
「ボトルを全て渡しな。そうすれば命だけは助けてやる。」
キャッスルが言おうとした事をスタッグが遮るように言った。
「くっ・・・!」
「最悪だ・・・。」
蒼空が口を開いた。
「俺はこの惨状から目を背けていた。『戦争は俺のせいじゃない』、『俺には関係ない』って思っていた・・・・・・。だけど、お前が気付かせてくれた。もう綺麗ごとじゃ済まされない。」
蒼空は立ち上がり、自分のドライバーを取り出した。
「俺は戦う。お前や、この街を守るために。」
そして、ドライバーを巻いた。
「ライダーシステムは兵器なんかじゃない。《正義》のためにある。・・・・・・俺がそれを証明してみせる!」
「蒼空・・・・・・。私も!」
海璃も立ち上がり、いくら叩きつけても傷一つ付かなかったビルドドライバーを巻いた。
「海璃・・・・・・。」
「私も、ビルドを創った責任は・・・・・・必ず償う。だから、今はこの戦争を終わらせよう!蒼空?」
「・・・・・・あぁ。俺たちが、この不毛な争いを終わらせる!!」
2人はそれぞれのアイテムを使い、
「「変身!!」」
2人は変身し、3体のハードスマッシュと戦う。そして、香澄と蘭は隠れつつ2人の戦いを見ていた。
「フッ!ハァ!」
「くっ!ヤァ!」
ジードは4コマ忍法刀と海賊ハッシャーの二刀流で、ロッソはルーブスラッガーロッソで対抗する。
「ヨッ!まだまだ~!」
「っ!ハッ!」
「ぐっ・・・!」
ノリノリで飛んでくるオウルをドリルクラッシャーとホークガトリンガーで撃ち飛ばすジード。
「蒼空!」
「あぁ!」
ロッソもルーブシューターを使い、銃三丁で攻撃する。
「「ハァ!!」」
「フン!」
だが、キャッスルが盾で銃弾を防ぎ、
「っ!?」
「「「ハァアアア!!」」」
「ぐわあぁぁ!!」
「きゃあああ!!」
3体の突進攻撃を再び受け、吹き飛ばされるジードとロッソ。
「「「決まった・・・!!」」」
「ぐっ・・・!」
「まだ、よ・・・!」
「嘘だろ・・・!?」
「完全に決まったのに・・・・・・!?」
決まったと思ったのに、再び立ち上がったジードとロッソに困惑する3体。
「大事なもん守るためなら・・・!」
「何度だって立ち上がるよ・・・!」
「それが、
「「・・・・・・ビルドだ!!」
2人の覚悟は、強く硬かった。
「ふん!2人だけで何が出来る?俺たちは3人だぞ?」
「・・・・・・あ?」
声をあげたのは、龍哉だった。
「・・・・・・3人だ。」
そして、
「スクラッシュドライバー・・・・・・。」
「なんで万丈がそれを・・・!?」
「・・・・・・借りるぞ。」
『スクラッシュドライバー!』
そして、ドライバーを巻いた。
「ダメだ!!止めろ!!」
「え?どういう事・・・・・・?」
「コイツらを倒すには・・・・・・」
龍哉はドラゴンゼリーを、
「これしか
『ドラゴンゼリー!』
ドライバーにセットした。
「・・・・・・変身!!」
そしてレバーを下ろすと、強いエネルギーが龍哉の体に流れ始めた。
「ぐっ!?ぐわあぁぁ!!」
「万丈!」
「あぁ!」
「龍君!」
その場にいた者全員が驚き、龍哉と仲が良い者たちは心配の声をあげる。
「ぐっ・・・!」
すると、周りにビーカー状の物が現れ、中では水色の液体がビーカー内を満タンにして、万丈をねじりながら固まり、新たなライダースーツを生成した。
そのスーツの頭部には穴があり、そこから水色のゼリーが溢れ出し、龍哉の装甲となった。
顔も水色の龍の顔になって、『仮面ライダークローズチャージ』へと変身完了した。
「マジかよ・・・・・・!」
「嘘でしょ・・・・・・!?」
なんだよこの力・・・!
負ける気がしねぇ!!」
ってことで、ここでお終いです。知ってます?今回約8600字なのよ。この続きは、明日出しますから。
それと・・・・・・さらっと書きました、海璃の事。色々ありそうね~?