BanG Dream ~Be the one~   作:ENDLICHERI

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「記憶喪失の少年『桐生蒼空』は戸山香澄と妹の明日香を助ける時に手に入れたビルドドライバーで仮面ライダーになった。そして、明日香の中にあったリトルスターを回収し、新たなボトルを入手、明日香をスマッシュから狙われないようにした。」
「ねぇねぇ蒼空君、もう一回クシャって笑って!」
「嫌だ。」
「え~~~!?なんで!?」
「嫌なものは嫌なの!!さ、どうなる第3話!?」







第3話 勇気の炎

「主様、そろそろ起きてくださいませ。」

 

 

 夜華が蒼空の部屋の扉をノックしても、反応が無かった。

 

 

「・・・・・・まさか!」

 

 

夜華は急いで外に出て、

 

 

「・・・・・・まだ()()は使わない方がいいですわね。」

 

 

ボソッと一人言を言うと、ポケットから1本の()()()()()とスマホのような物を取り出し、ボトルをスマホにセットする。

 

 

『ビルドチェンジ!』

 

 

すると、スマホが変形してバイクになった。夜華はそれに乗ってある場所に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その夜華が向かう先には・・・・・・。

 

 

「「「きゃあああ!!」」」

 

 

黒い怪人が街を襲撃していた。そこに、

 

 

「レッキングリッパー!」

 

 

両手から刃状のエネルギーを怪人に放ったジードがやって来た。・・・・・・屋根の上から。

 

 

「ふっ!・・・・・・行くぞ!!」

 

 

ジードが怪人を殴ると、

 

 

「ハッ!!・・・・・・イッター!!?」

 

 

殴った拳をぶんぶん振って痛みを消そうとしつつ、怪人に隙を見せないように蹴るが、

 

 

「オリャ!!・・・イッタ!?なんだよ、この硬さ!?」

 

〈解。個体名『ダークロプスゼロ』の体組織は機械で出来ています。『プリミティブフォーム』では相性が悪いようです。〉

 

「それ先に言えよ!!・・・・・・グワッ!?」

 

 

脳内に聞こえてくる声に文句を言うも、怪人『ダークロプスゼロ』が殴り飛ばす。

 

 

「くっ・・・、これがダメなら・・・・・・、これでどうだ!?」

 

\シャカシャカ・・・・・・/

 

 

ジードは立ち上がり、赤と青のボトルを取り出して数回振る。

 

 

『ラビット!』『タンク!』『ベストマッチ!』

 

「・・・・・・よし!」

 

 

ドライバーにボトルをセットして、レバーを回すとジードの前と後ろにそれぞれのボトルから作られるハーフボディが形成された。

 

 

『Are You Ready?』

 

「ビルドアップ。」

 

『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イエーイ!』

 

 

ジードの姿がビルドの『ラビットタンクフォーム』へと変わった。そして、ドライバーから武器を形成した。

 

 

『ドリルクラッシャー!』

 

「一週間騒ぎが無くて良かったよ~。おかげで天っ才的発明品が完成したからな!」

 

〈別世界のビルドの武器を模しただけですが。〉

 

「余計な事言うな!!」

 

 

脳内に聞こえてくる声にツッコミを入れつつ、ドリルクラッシャー片手にダークロプスゼロに挑む。

 

 

「オリャア!!」

 

 

ドリルクラッシャーで何回か攻撃したが、その攻撃は・・・・・・効いていた。

 

 

「よし、これならイケる!!」

 

 

だが、ダークロプスゼロが猛攻撃を始めた。

 

 

「ぐっ!うっ!ぐわーっ!」

 

 

頭部に搭載されていたスラッガーを手に持ち、その刃に倒れてしまう。

 

 

「くっ・・・!?」

 

 

ダークロプスゼロがゆっくりとジードに歩いていく。その時、2人の間に赤い炎が巻き起こり始めた。

 

 

「ふぅ・・・。」

 

 

炎から現れたのは、2()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だった。

 

 

「ダークロプスゼロ・・・。()()()()はここにいるようね・・・・・・。」

 

 

ダークロプスゼロが標的を赤いライダーに変更して、眼から光線を放つ。その行動に対して、赤いライダーもビルドドライバーのレバーを回す。

 

 

『Ready Go!フレイムフィニッシュ!』

 

「フレイムスフィアシュート!」

 

 

炎の光弾(フレイムスフィアシュート)光線(ダークロプスメイザー)が激突して、周りには煙が巻き起こる。

 

 

「くっ!?・・・・・・あれ?」

 

 

赤いライダーが周りを見渡すと、ダークロプスゼロの姿が無かった。

 

 

「逃げられた。・・・・・・大丈夫?」

 

 

赤いライダーは自分の後ろに倒れていたジードに体を向ける。

 

 

「っ・・・、お前は、一体・・・・・・。」

 

 

そのまま変身が解け、気を失ってしまう。

 

 

「その眼!?・・・・・・って、え!?あなたは!?」

 

 

赤いライダーが変身者の正体に驚いていると、横から1台のバイクが赤いライダーの前に立ちはだかる。ほんの数秒立ちはだかるとすぐに走り去っていった。そして、蒼空の姿は無かった。

 

 

「・・・・・・まさか・・・!」

 

 

その場には、謎の赤いライダーだけが残されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 俺が目を覚ました時、自室のベッドの上にいた。

 

 

「お目覚めですか?主様。」

「・・・・・・なんで横にいるの?」

 

 

そして、何故か夜華が添い寝していた。

 

 

「主様はこの方が喜ぶかと思いまして。」

「うん、男としては嬉しいけど、あんたとの関係知ってるとドキドキしないんだよな~。」

「はぁ・・・、そうですか。」

 

 

ため息つきながらベッドから降りる。

 

 

「イテテ・・・。」

「見事にやられましたわね。」

「あぁ。あの体硬すぎるからなぁ・・・。ラビットタンクでしか対応出来ないか・・・。」

 

 

この前明日香から手に入れたリトルスターで作られたボトルはベストマッチでしか使えないらしいからな~。

 

 

「・・・・・・主様。1つ、渡したいものがありますの。」

「ん?・・・・・・これって。」

 

 

渡されたのは夢に見た『ビルドフォン』と『ライオンフルボトル』だった。

 

 

「おお!これなら、あのロボットにも少しは対応出来るな。」

 

〈解。ラビットより少しパワーのあるライオンがある方が勝率は高くなります。〉

 

 

・・・・・・そんな悲しい報告はいらんよ・・・。

 

 

「それより、なんであのロボットが出てきたんだ?」

「最近の事を考えると、『どこか近くにリトルスター所持者がいた』と考えるべきでしょうね。」

「だったら、教えてあげるよ?」

「ん?」

 

 

振り向けば、()()()が扉にもたれていた。・・・・・・ん?

 

 

「なんでいんの!?」

「下にいた陽気なおじさんが入れてくれた。」

「アイツ・・・!」(怒)

「あの人ですか・・・!」(怒)

 

 

なんだろ?多分夜華もそうだろうが、あの陽気なおっさんがメッチャ笑顔で「Ciao!」って言ってるのが想像出来る・・・。

 

 

「それから、しばらくこの家に住む事にもなったから♪」

「アイツ・・・!!」(怒)

「あの人・・・!!」(怒)

 

 

俺も怒りが膨れ上がっているが、横を見ると夜華が俺を見て「あのおっさんを殺してきてよろしいでしょうか?」と訴えていた。

 

 

「・・・・・・ほどほどにな。」

「かしこまりました。」

 

 

・・・・・・誰か止めろって思うでしょ。その辺は世の中上手く出来てるから大丈夫よ~。

 

 

「・・・・・・そうでした。主様、」

「ん?」

「この後コーヒーをご用意致ししますが、どちらにお持ちいたしましょうか?」

「あぁ。・・・・・・そうだな~、()()()に持ってきといて。」

「かしこまりました。・・・・・・それでは。」ギラーン

 

 

アッハッハ・・・・・・。()()なオーラが見えてる・・・。

 

 

「あの・・・、アレはいいの?」

「まぁ気にすんな。それで、・・・・・・えっと・・・?」

「あ、まだ自己紹介してなかったね。私はみ・・・・・・。」

「み?」

「えっと・・・、『鳥羽海璃(とばかいり)』。海璃って呼んでね♪」

「海璃ね、よろしく。それじゃ。」

「え!?ちょっと!さっきの探してる人の話は!?」

「明日案内してくれ。」

「・・・・・・信じるの?私を。」

「・・・・・・どういう理由でここにいるかは知らんけど、悪い奴には見えないから。それが理由じゃダメか?」

「っ!・・・・・・ずるいよ・・・。

 

 

なんか小さい声で言われたけど、聞こえなかったでいいや。

 

俺の自室は2階。そこから1階に降りてある扉を開ける。1歩踏み込めばそこは階段になっていて、()に繋がっていた。そして、階段を降り終えると、研究室に到着ってわけ。

 

 

「さてと、」

 

 

俺は研究室にあるパソコン机に行き、パソコンを起動させる。そして、このパソコンに入ったいる『ビルド』に関連する特別なソフトを起動させた。

 

目的は、ボトルの解析だ。先日手に入れたボトル、成分を解析した結果、『ブーストフルボトル』という結果となった。・・・・・・読者の言いたいことは分かる。今から調べるのは『ブーストボトルと相性の良いボトル』だ。

 

ただ、これが少し問題で・・・・・・、どれだけ調べても『ERROR』としか出なかった。

 

 

「はぁ・・・。大賢者さん、このボトルと相性が良いボトルって分かる?」

 

〈・・・・・・。〉

 

 

返事無し。大賢者さんでも分かんないか~。

 

 

「はぁ~・・・。・・・・・・そういやあのライダー『べリアルが・・・』とか言ってたなぁ・・・。」

 

 

べリアルと検索しても、結果は・・・・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ERROR』

 

 

「マジか~!これでもダメか~。」

 

 

座っている回転椅子でクルクル回りながら頭を抱える。

 

 

\ピンポーン/

「ん?」

『主様、コーヒーをお持ちしました。』

「サンキュー!入っていいよ。」

 

 

実は、この部屋に入る扉にはインターホンがあって、夜華はそこから話していた。・・・・・・なんで付いてるのかは俺も知らん。

 

 

「また、何か調べていたのですか?」

「まぁね~。」

「っ、・・・・・・べリアル、ですか。」

「ん?夜華、べリアル知ってるの?」

「・・・・・・いえ、名前だけなら聞いたことがあるようなと思いまして・・・。」

「・・・・・・そっか。それはそうと!」

 

 

俺はブーストボトルを夜華が見せつけて、

 

 

「これのベストマッチって分かる?」

「分かりません。」

「ですよね~!はぁ~・・・。」

 

 

即答だったよ・・・・・・。

 

 

「ですが、リトルスターを手に入れれば相性の良いボトルが見つかると思いますわ。」

「・・・・・・リトルスターねぇ~。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな訳で、次の日の午前中。ちょうど日曜日だったから、海璃に案内されてリトルスター所持者の下に向かう。

 

 

「・・・・・・何も聞かないの?」

「何が?」

「私がリトルスターのことを知ってるとか、色々・・・。」

「昨日も言っただろ。お前は悪い奴には見えないって。でも、また今度聞かせてもらうことにするよ。」

「・・・・・・ふ~ん。あ、いた。」

「ん?・・・・・・あの子か?」

 

 

見てると少年が腕でそこそこ大きな岩を砕いた。

 

 

「ネットで上がってたの。『バリアを使って瓦礫から身を守る!?』って。」

「・・・・・・なるほど。目立つからってことか。」

 

 

俺たちは河川敷にいるその少年の下に向かう。が、

 

 

「あの!」

「ん?」

「うちの純に何かようですか?」

「え?えっと・・・・・・?」

「私たち、あの子に話があるんです。あの力について。」

「あの力・・・・・・。あれが何か知ってるんですか!?」

 

 

はい、なんか上手いことに交渉成立。・・・・・・お前何してた?って言うなよ!!

 

少年の名は『山吹純(やまぶきじゅん)』。2日ほど前から熱は無いけど体が熱くなっていて、昨日能力が発揮したらしい。

 

そして、先ほど俺たちを止めたお嬢さんは『山吹沙綾(やまぶきさあや)』で、純の姉だって。

 

 

「リトルスター・・・ですか。」

「弟さんは、昨日怪人の近くにいた?」

「はい。」

 

 

これは、確定だな。あのロボットは間違いなく純を狙っていた。そして、狙って来る。

 

 

「おい、えっと・・・純。」

「・・・・・・何?」

「いいか、その内お前を狙っ・・・・・・っ!」

「ん?・・・・・・蒼空?」

「来やがった・・・!」

 

 

俺が視線を純から河川敷の先に向ける。みんなもそっちに視線を向けたせいか、この場が一気に緊張感に包まれた。

 

 

「あれって!?」

「俺がみんなを守る!」

「待て!お前はここにいろ!ここで・・・・・・お姉ちゃん守ってろ!」

「でも!「いいな!?」・・・・・・分かった。」

「海璃、コイツらを頼む。」

 

 

俺がロボットの前に立つと、

 

 

「お兄ちゃん!」

「安心しろ!俺は・・・・・・、」

 

 

ドライバーを純に見せつける。

 

 

「仮面ライダー、ジードだ!」

 

 

そのままドライバーを巻き、2本のボトルで変身する。

 

 

『ラビット!』『タンク!』『ベストマッチ!』

 

 

さて、出来る限りの努力をしますか!!

 

 

『Are You Ready?』

 

「変身!」

 

『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イエーイ!』

 

『ドリルクラッシャー!』

 

 

ロボットに少しは有効なフォームに、武器も持った。

 

 

「・・・・・・行くぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

突如蒼空たちの前に現れたダークロプスゼロ。そして、それに勇敢に立ち向かうジード。

 

 

「ハァ!」

 

 

ドリルクラッシャーの攻撃は効いていた。ジードは先日の戦闘を研究して、一番倒せる確率の高い攻撃パターンでダークロプスゼロと戦っていた。

 

 

「ハッ!よっ!・・・・・・これでどうだ!」

 

 

ドリルクラッシャーでダークロプスゼロを突き飛ばし、ドライバーのラビットボトルをドリルクラッシャーにセットする。

 

 

『Ready Go!』

 

「ハァ・・・、」

 

 

ボトルがセットされたドリルクラッシャーは高速でドリルを回転させ、ジードはそのドリルで敵を斬りつける。

 

 

『ボルテックブレイク!』

 

「ハァァ!!」

 

 

攻撃を受けたダークロプスゼロは一度倒れる。だが、すぐに立ち上がろうとするがダメージがあるせいか少しもたつく。

 

 

「次はコイツだ!」

 

\シャカシャカ・・・/

 

『ライオン!』

 

 

ジードは追い討ちをかけるようにライオンボトルを現在空いてるドライバーのスロットにセットしてフォームチェンジする。

 

 

『Are You Ready?』

 

「ビルドアップ!」

 

 

ベストマッチではないため、変身音声は流れないが、右手のライオンで力強く攻撃、ドリルクラッシャーを銃モードにして遠距離からも攻撃する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな光景を橋の上から見ている人物が1人。

 

 

「なんだ、()()()まだ渡してないのか・・・。」

 

 

その人物―――ブラッドスタークは取り出した()()()に紫色のボトルをセットする。

 

 

『ダークロプスゼロ!』

 

「これなら・・・、」

 

『リアライズ!ダークロプスゼロ!』

 

 

スタークは銃口をジードの方へ向け、引き金を引く。そして、引き金を引いた瞬間ボトルは無くなっていたが、スタークは気にせず同じボトルをもう1本セットして同じ行動をする。

 

 

『ダークロプスゼロ!』

 

「どうだ!?」

 

『リアライズ!ダークロプスゼロ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし!これで・・・・・・ん?」

 

 

ジードが異変に気付いた時には既に遅かった。

 

 

「え!?増えてる!なんで!?」

 

 

目の前には先程まで戦っていて、現在倒れてるダークロプスゼロ。そして、ジードの左右には全く同じダークロプスゼロが2体出現した。

 

 

「どうなってんだ!?」

 

〈解。同個体が近くに潜んでいたか、今新たに複製されたと考えられます。〉

 

 

左右にいるダークロプスゼロがジードに攻撃を仕掛ける。

 

 

「!?この・・・・・・!ぐわっ!」

 

 

1体だけでも厳しかった相手が3体になり、一気に不利になった。

 

 

「くっ!・・・・・・だったら!」

 

『Ready Go!』

 

「これで、どうだ!!」

 

『ボルテックブレイク!』

 

 

ジードはドリルクラッシャー銃モードにタンクボトルをセットして3体それぞれにエネルギー弾を撃つ。そして、その隙に別のボトルでフォームチェンジをする。

 

 

『ジード!』『スペシウム!』『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

「ビルドアップ!」

 

『プリミティブ!イエーイ!』

 

 

ジードは両腕を口の前でクロスさせ、叫ぶように衝撃波を放つ。

 

 

「レッキングロアー!!」

 

 

ダークロプスゼロたちの前で爆発が起こる。だが、

 

 

「・・・・・・っ!ぐわーっ!!」

 

 

紫色の光線(ダークロプスメイザー)が煙の中からジードを攻撃し、ジードは吹き飛ばされる。

 

 

「くっ!・・・・・・このままじゃ・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この戦いを少し離れた所で見ていた海璃、沙綾、純は、

 

 

「このままじゃ負けちゃうよ!」

「・・・・・・2人は早く逃げて。」

「でも・・・・・・!」

「ヤダ!!」

「・・・?」

「純・・・?」

「俺は知ってるんだ!仮面ライダーは、ヒーローは絶対に負けないって!!」

 

 

純は少し前に行き、

 

 

「立って!仮面ライダージード!!」

 

 

そう、何度も叫ぶのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっ!・・・・・・っ!」

 

〈警告。このままでは負けます。一時撤退を・・・〉

 

「待った!・・・・・・声が、聞こえる・・・。」

 

 

ジードには聞こえていた。

 

 

「立って!仮面ライダージード!!」

 

 

そう何度も叫ぶ純の声が。

 

 

「名前を、俺の名前を呼んでる!」

 

立って!!

 

 

その瞬間、純の身体からリトルスターが離れ、ジードの下に向かう。

 

 

「っ!リトルスター!」

 

 

ジードはすぐさま空のボトルを取り出し、リトルスターを手に入れる。

 

 

「これは・・・・・・。」

 

〈解。成分を解析、『スラッガーボトル』解析完了。〉

 

「・・・・・・よし!」

 

 

ジードは立ち上がり、

 

 

「さぁ、実験を始めようか?」

 

\シャカシャカ・・・・・・/

 

 

ボトルを振る事によって、ジードの頭の中に流れるのと同じ方程式が、ジードの後ろから突然現れた。

 

 

『スラッガー!』『ブースト!』『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

「ビルドアップ!」

 

 

前後に現れた『ウルトラセブン』と『ウルトラマンレオ』がジードと1つになり、鋼鉄の鎧を纏う真紅の戦士『仮面ライダージード ソリッドバーニングフォーム』へと姿を変えた。

 

 

『勇気のブーストスラッガー!ソリッドバーニング!イエーイ!』

 

「勝利の法則は・・・・・・決まった!」

 

 

 ビルドの決めセリフと動作を行い、ダークロプスゼロに攻撃を仕掛ける。

 

 

「ふっ!はぁ・・・・・・、()()()!!」

 

 

ジードの声が少し低音で加工されたが、そんなことは気にせずに攻撃の結果に驚く。

 

 

「スッゴイ!大賢者さんの解析通り、鎧着てるみたいだ!」

 

 

そんなことを考えてるとダークロプスゼロ1体が胸の装甲を変えて、『ディメンジョンストーム』の劣化版を放とうとする。

 

 

「っ!だったらコレだ!」

 

 

ジードは胸の装甲にエネルギーを溜めて、

 

 

「ソーラーブースト!!」

 

 

2つの光線がぶつかる。だが、すぐにジードが力を加えてダークロプスゼロの光線を押し返し、破壊した。

 

 

「よし!まず1体!・・・・・・次は・・・。」

 

 

 そして、別のダークロプスゼロが頭部のスラッガーを手に取り、ジード目掛けて攻撃を仕掛ける。ジードも頭部にあるスラッガーを手に取り、攻撃する。

 

 

「ふっ!ハッ!」

 

 

スラッガーの数はジードの方が少ないが、ジードの方が優勢だった。

 

 

「お前にはコレだ!」

 

 

足にスラッガーをセットして、ダークロプスゼロを蹴る(斬る)

 

 

「ブーストスラッガーキック!!」

 

 

蹴られた(斬られた)ダークロプスゼロは爆発し、破壊された。

 

 

「ふぅ・・・。・・・・・・っ!」

 

 

一息つくも、最後の1体が攻めてきた。ジードは肉弾戦で対応し、身体のあちこちに付いてる噴射口からブーストの炎を出して、距離を取る。

 

 

『Ready Go!』

 

 

ジードはドライバーのレバーを回し、右手にエネルギーを溜める。

 

 

『ソリッドバーニング フィニッシュ!』

 

「ストライクブースト!!」

 

 

炎纏うエネルギー光線がダークロプスゼロに直撃、破壊する。

 

 

「やった!!」

「やったね!」

「・・・・・・ねぇ純君。」

「何?」

「彼は、ジードはヒーローだと思う?」

「もちろん!ジードは仮面ライダーで、ヒーローだよ!!」

 

 

ジードは純たちの方を見て、その笑顔で蒼空の顔もクシャっと笑う。・・・・・・マスクで見えないけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 俺は変身も解かずにダークロプスゼロがいた所を見る。すると、1本だけ水色のボトルだった。他は紫色のボトルだったけど。

 俺は水色のボトルを拾う。

 

 

「・・・・・・なんでロボットからボトルが?」

 

 

その瞬間、

 

 

「っ!?」

 

 

突然他の紫色のボトルが破壊された。

 

 

「今持ってるボトルは良いが、他を持って行かれるのは困るんだよな~。」

「誰だ!?」

 

 

辺りを見渡すもいなかった。偶然上を見たら赤い怪人がいた。

 

 

「・・・・・・コブラ?」

「惜しい!正解はブラッドスタークだ。」

「ブラッドスターク・・・?」

 

 

俺はその姿に見覚えがあった。夢で見た『ロケットパンダの登場シーン』でビルドと戦っていた相手だった。そして、ある事も思い出した。

 

 

「・・・・・・っ!『ファウスト』の幹部!」

「今度は正解!ご褒美に遊んで・・・・・・」

「っ!?」

 

 

手に持っていたライフルを俺に構えるが、すぐに下げた。

 

 

「・・・・・・止~めた。遊ぶ代わりにコイツをやるよ。」

 

 

スタークは2つのアイテムを投げる。

 

 

「おっと!・・・・・・これは?」

「そのプレゼント2本と戦利品は、()()()()()()で出来たボトルだ。」

「何っ!?」

「上手く使えよ。じゃあな!」

 

 

俺には疑問が残った。何故スタークが俺にボトルを渡したのか・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

「何故モンスターボトルを破壊した?」

「ん~?・・・・・・奴らに調べられたく無かったからだ。」

「ならば、取られる前に回収すれば良かっただろ?」

 

 

暗いアジトでナイトローグとブラッドスタークが話し合う。

 

 

「用はそれだけか?じゃあな~。」

 

 

ブラッドスタークはどこかへ向かう。

 

 

 

 

 




いかがでしたか?

今までで一番の文字数書きましたよ~、約8000字。読んでて『なっげ!!』って思ったでしょ?アタシも書き終えて試しに読んだけど『なっげ!!』って思ったよ。

それと、原作では出なかった『ライオンタンク』のご登場で~す。


それでは、また次回!

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