BanG Dream ~Be the one~   作:ENDLICHERI

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(夜華)この小説によれば、一見普通の高校生の桐生蒼空、彼は全てを支配する魔王でありながら仮面ライダージードとして、怪物が存在しない新世界を創りました。

 ですが、そんな世界に現れたファントムやドーパントに疑問を抱きながら、再び戦いに身を投じます。そんな中、ウィズ様が現れ、白金様の身が危険な目に遭ってしまい、主様が庇いました。

 そして、目を覚ました主様は、ある人物と出会い、新たな──っと、失礼しました。ここから先は、皆様にとっては未來のお話でしたね。」







第3話 ゼロからイチを

 

 

 

 

 

 ドーパントやジオウと戦った後、燐子に銃弾が当たると思って守ったんだが・・・・・・気が付いたら見知らぬ暗いとこに飛ばされた俺。

 

 

「どこだよ、ここ・・・?」

 

「蒼空くん・・・・・・大丈夫・・・・・・?」

 

「あぁ、燐子こそ大丈夫か?」

 

「うん・・・・・・蒼空くんのおかげで・・・・・・。」

 

「そっか、なら良かった。・・・・・・うん?」

 

 

俺はふと思ってしまった。目の前にいる燐子が俺のことを「蒼空くん」と言ったのだ。さっきまでは会話すらなく、呼ばれても「桐生さん」だった。そんな燐子が急に俺のことを・・・?

 

 

「燐子、今俺のことを『蒼空』って呼んだ?」

 

「うん・・・・・・もしかして、『葛城映司』の方・・・・・・?」

 

「いや、桐生蒼空だけど・・・・・・なんで?」

 

「それは僕が答えよう。」

 

「っ!?」

 

「誰・・・・・・?」

 

 

突然大人しそうな男の声が響き渡り、俺たちは身構える。さらに、足音まで聞こえてきて、俺は足音のする方を見た。そこには、さっき俺と戦っていた『ジオウ』が歩いてきた。

 

 

「お前はさっきの!?」

 

「落ち着け、僕はもう君と戦うつもりはない。それに、今の君には戦う力はないはずだ。」

 

「なんだと・・・!?」

 

《確かに、ジオウの言うとおりです。》

 

 

突然俺の脳内にシエルの声が広がった。

 

 

(シエル?)

 

《先程の戦いの際、蒼空が燐子を守ることに必死だったので、こちらでテレポートを発動しました。》

 

 

テレポートって・・・・・・そんなことまで出来るのか・・・。

 

 

《蒼空か自分、どちらかの意識が表に出ていて、その者の意思で発動すれば、少量のエネルギーでなんとかなります。ですが、表に出ていない者が発動すれば、色々な諸事情により大量のエネルギーを消費します。》

 

(諸事情って・・・。で、俺のエネルギーって?)

 

《まずは、ジードになるためのエネルギー。そして、魔王のエネルギーの一部です。これにより、蒼空はしばらくジードになれません。》

 

 

マジすか・・・。これじゃあまともに戦えないじゃねーか!

 

 

(・・・・・・ちなみに、変身できるまでどれくらいかかる?)

 

《約3ヶ月です。》

 

 

1シーズン主役のジードが出番無しなの!?じゃあ、最強のウルティメイトファイナルも無しなのかよ・・・。

 

 

「能力との会話は終わったかい?」

 

「っ!・・・・・・あぁ。っていうか、まだ俺に用があるのか?」

 

「君というより、君のその能力に用がある。」

 

「・・・・・・ずいぶんと詳しいな。何者だ?」

 

「僕は・・・・・・」

 

 

すると、目の前のジオウはドライバーの時計みたいなアイテムをドライバーから外して変身を解除した。

 

 

「・・・・・・もう一人の君だ。」

 

「っ、葛城映司・・・!?」

 

「葛城映司って・・・・・・蒼空くんの・・・・・・?」

 

「あぁ、記憶を取り戻した後、二重人格っぽい感じで俺の中にいたんだ。でも、新世界になった後に俺の中からいなくなったんだが・・・・・・。」

 

「今は君の能力に用があるんだ。」

 

「そんな事より、なんでお前が変身出来るんだ?ここはどこなんだ!?この世界はどうなってる!?」

 

「落ち着け、順に説明するさ。その代わり、僕についてきてくれ。」

 

「「・・・・・・。」」

 

 

俺と燐子は一度見合わせた後、先を行く葛城についていくことにした。

 

 

 

 

 

________________________________________

 

 

 

 

 

 アタシは変身が解けてしまい、ドーパントを見逃してしまった。でも、いなくなった蒼空たちのことを心配していると、従者の夜華ちゃんが予想しそうで出来なかった言葉を発した。

 

 

「残念ながら、2人共死んでいませんよ。」

 

「「「えっ!?」」」

 

「どういう事かしら?」

 

「まずは、ウィズ様。」

 

「ヘッ?」

 

「先程の攻撃で死んでいませんよね?なら、あの魔王様があの程度の攻撃では死にません。」

 

「確かに・・・。」

 

「それに、白金様までも亡くなっていたら、その辺りに血痕が残っているかもしれません。」

 

 

なかなか聞かない・聞きたくない言葉を連発する夜華ちゃんに、みんなちょっと引いてる・・・。

 

 

「そ、それじゃあ・・・・・・燐子と蒼空は・・・?」

 

「おそらく、爆発の直前にどこかへ飛んだんでしょうね。」

 

「飛んだ?」

 

「ゲームっぽく言えば、『テレポート』と言ったところでしょうか?」

 

「テレポート!!」

 

 

確か、あこちゃんってゲームやってるんだっけ?そりゃ『テレポート』ってワードに反応するワケだ。

 

 

「ウィズ様、黒崎様の護衛をお願い致します。わたくしは、主様と白金様を探します。」

 

「オッケー。」

 

「夜華さん、燐子をお願いします!」

 

「・・・・・・主様のついでに、連れてまいります。それでは。」

 

 

リサちゃんのお願いを『ついで』として了承した後に、いつも通り影に入って姿を消した。

 

 

「リサ、燐子は無事なのよね?」

 

「切姫さんなら、必ず連れてきますよ。」

 

「そそ、夜華ちゃんを信じないと!それより、アタシは晴斗くんを・・・・・・あれ?」

 

 

晴斗くん、さーくるのカフェにいるって聞いたけど・・・・・・いない。

 

 

「・・・晴斗くん、どこ行ったーーー!?」

 

「あ、待って!あこも行くーーー!!」

 

 

アタシが晴斗くんを追っかけて走り出すと、その後ろをあこちゃんが追いかけてきた。

 

 

「宇田川さんだけだと心配です。私も行って──」

 

「おねーちゃーーーん!!」

 

「ひ、日菜!?」

 

「おねーちゃん、おねーちゃんが変身してみんなを助けたのって本当!?」

 

「え、えぇ!?」

 

「・・・・・・友希那、ごめん。代わりにアタシが行ってくる。」

 

「えぇ、気を付けて。」

 

 

もう1人、リサちゃんが追っかけてきた。

 

 

 

 

 

________________________________________

 

 

 

 

 

 スタスタと歩く葛城を追いつつ、燐子のペースに合わせて歩く俺に、葛城は喋り出した。

 

 

「僕が変身できるのは・・・・・・蒼空くん、君のせいだ。」

 

「っ!?」

 

 

蒼空のせい・・・・・・そんな台詞を聞くと、異様なまでに罪悪感が沸いてきた。

 

 

「新世界に来た僕は、君の中からいなくなった後、『新世界の葛城映司』として生活するはずだった。でも、君の魔王の力が僕に残っていたせいか、すぐに旧世界の記憶を取り戻した。そして、残った魔王の力はこのドライバーへと変わった。」

 

 

そう言って、さっきまで腰に巻いてたベルトを見せてきた。

 

 

「だから、変身できると?」

 

「元をたどれば僕が原因なんだけどね。でも、今の僕はただの人間だ。変身できるのは偶然ってものだよ。」

 

「ほぉ~?」

 

 

こいつ、俺にケンカ売ってんのか?今の俺でもこいつになら勝てるぞ。・・・・・・変身されなければ。

 

 

「次に、『ここはどこだ?』だったね。ここは、僕の隠れ家の近くさ。」

 

「そんなんあんの!?」

 

「と言っても、記憶が戻ってから急ピッチで作ったから、地下にこっそりとセキュリティ無しの広間があるだけだけど。」

 

 

やっぱりこいつ、ケンカ売ってるよな!?

 

 

「蒼空くん・・・・・・手・・・・・・。」

 

「え?・・・・・・あぁ、ごめん・・・。」

 

《蒼空の怒りが葛城映司のおかげで上昇。ですが、白金燐子のせいで減少。》

 

 

やかましいわ!ってか、『おかげ』と『せい』が逆じゃねーのか!?

 

 

「・・・・・・最後に、『この世界』についてだね。確かにここは、君が創った世界だ。でも、この世界のどこかに次元の裂目がある。ファントムやドーパントはそこからやって来た。」

 

「また面倒事勃発かよ・・・。」

 

「正直、裂目は外部からの干渉が原因だから、君のせいじゃない。・・・・・・ちょうどいい。ここが僕の隠れ家だよ。」

 

「うわぁ・・・。」

 

「秘密基地って、感じだね・・・・・・。」

 

「衣食住に関しては、特に問題ない。」

 

 

いやいやいやいや!『衣』と『食』は良いかもしんないけど、『住』は圧倒的にアウトだぞ!なんなら 、地下の広間にパソコンと机置いただけじゃんかよ!?

 

 

「なぁ、ここ本当に隠れ家か?」

 

「それともう一つ、気になることがあってね。」

 

「聞けコラ。」

 

「上と下から広大なネットワークが広がっているんだ。でも、普通のネットワークじゃないんだ。」

 

「ったく、こっちの話は無視かよ・・・・・・って、普通じゃないネットワーク?」

 

「うん。上からのは『衛星ゼア』と呼ばれるものだ。下からのは・・・・・・正直分からない。」

 

「分かんないって・・・・・・まさか、シエルに用があるって、それを調べさせることか?」

 

「シエルって・・・・・・?」

 

「あぁ、俺の能力だ。色んなことを教えてくれる素晴らしい能力だ。」

 

 

燐子には教えてなかったな。・・・・・・ってか、俺の能力って誰かに教えたことあったっけ?

 

 

「いや、君の能力に用があるのはそれじゃない。このネットワークはほとんど繋がってないが、まるで人間の悪意に満ちたネットワークなんだ。」

 

「悪意・・・?」

 

「そして、このネットワークはさっき話した次元の裂目から来ているんだ。」

 

 

次元の裂目からの悪意に満ちたネットワークが出ているって・・・・・・それに、上にある衛星も、普通はないよな・・・?

 

 

「・・・・・・さて、僕の用事を済まさせてもらおうか。」

 

 

そう言って、葛城は隠れ家(?)にある棚から2つのアタッシュケースを取り出して、俺の方に見せながらケースを開けた。

 

 

「君の能力に調べてほしいのは、これだ。」

 

「なんだこれ?・・・・・・うん?この四角いのは・・・?」

 

「そう、ウィズが使っているライダーシステムだ。だけど、変身に使うベルトが違う。それに、このベルトは僕には使えないから、気になってるんだ。」

 

 

まぁ、そりゃそうでしょうな!

 

 

「・・・・・・まぁいい。シエル、頼む。」

 

《了。その代わり、身体を借ります。》

 

「どうぞ。・・・・・・っ!?」

 

 

俺の身体は今、シエルが使っている。シエルはあのドライバーを手に持って、ジッと見つめる。

 

 

「そ、蒼空くん・・・・・・?」

 

「白金さん、今の蒼空は蒼空じゃない。」

 

「《・・・・・・解析、終了しました。》」

 

 

手に持って5秒ぐらいでもう調べ終えたんだ。さすがだな。

 

 

「《この『ゼロワンドライバー』は、衛星ゼアと繋がっています。が、このドライバーで変身できる人間は、ある条件が必要です。》」

 

「条件・・・・・・?」

 

「シエル、だったかな?その条件を教えてくれ。」

 

「《残念ながら、力を使っても条件を調べることは出来ませんでした。それでは、失礼します。》」

 

 

ドライバーをケースに置いたシエルは、強制的に俺と身体の所有権を入れ換えて、俺が前に出てきた。

 

 

「っ!・・・・・・これで満足か?」

 

「・・・・・・あぁ。」

 

「んじゃ、そろそろ帰・・・・・・りたかったな。」

 

「え?」

 

 

通路の方を見ると、真ん中にチャックが現れて、それが開くとその奥から赤い怪物が飛び出してきた。そして、チャックは閉まり、見えなくなった。

 

 

「グルルゥゥ・・・!」

 

「今度はインベスか・・・。」

「ジクウドライバー!」

 

「インベス?」

 

「ジオウ!」

「変身。」

「ライダータイム!仮面ライダージオウ!」

「2人共、下がってて。」

「ジカンギレード!ケン!」

 

 

ジオウに変身した葛城は、剣を持って、赤い怪物に挑む。

 

 

(シエル、あいつは?)

 

《解析完了。あれはインベスと呼ばれる地球外生命体です。基本は本能で動いているため、会話は出来ません。ちなみに、あれは上級タイプの『ライオンインベス』です。》

 

(ライオンって・・・・・・地球外なのに?)

 

《そこは原作に文句を言ってください。》

 

 

まぁ、あの怪物ぐらいなら、勝てるだろうな?・・・・・・って、おいおい!?

 

 

「ガウ!!」

 

「ぐっ!?ぐわっ!?」

 

「蒼空くん・・・・・・葛城さんが・・・・・・!」

 

「なんでやられてんだよ!?」

 

「蒼空くん・・・・・・?なんで変身しないの・・・・・・?」

 

「変なとこで力使ったから、しばらくジードになれないんだよ。・・・・・・そうだ!」

 

 

俺はある物のことを思い出して、棚からアタッシュケースを取り出した。

 

 

「ちょっと、蒼空くん・・・・・・それって・・・・・・?」

 

「ものは試しだ。」

 

 

そのアタッシュケースから『ゼロワンドライバー』と黄色のプログライズキーを手に取って、葛城にも見えるとこに立った。

 

 

「ぐっ!?・・・・・・っ、蒼空くん!それは使えないはずだよ!?」

 

「ものは試しだ!やってみんと分かんねぇだろ!」

 

 

そう言って、俺はドライバーを腰に巻いた。

 

 

「ゼロワンドライバー!」

「っ!?」

 

 

腰に巻いた瞬間、俺の意識は別場所にあった。そこはまるで、データの中だった。

 

 

「あれ?ここは・・・?」

 

「《ここは、先程話にあった衛星ゼアのようです。》」

 

「衛星ゼア・・・・・・って、誰!?」

 

 

顔を横に向けると、声を発した人間がまるで俺の姿をしていた。・・・・・・って、俺だった。だけど、俺の姿の割には声がシエルだった。

 

 

「《改めまして、シエルです。よろしくお願いいたします。》」

 

「シエルなんだ・・・。うん?何、これ?」

 

「《・・・・・・ゼロワンドライバーの使い方をラーニングできるようです。》」

 

「それじゃ、さっさとラーニングしますか。」

 

 

俺は2時間ぐらいあるゼロワンドライバーの使い方を頑張って見て、ほぼ完璧に覚えた。・・・・・・現実には0.1秒ぐらいらしい。

 

 

「ラーニング完了。」

「ジャンプ!」「オーソライズ!」

 

 

現実に戻ってきた俺は、使い方を覚えたゼロワンドライバーとプログライズキーを使って、変身する。・・・・・・目の前のバッタがちょっと邪魔やった。

 

 

「変身!」

「プログライズ!」

「飛び上がライズ!ライジングホッパー!

 A jump to the sky turns to a rider kick.」

 

「嘘でしょ・・・!?」

 

「蒼空くんが・・・・・・別のライダーに・・・・・・!?」

 

「お前を止められるのはただ1人・・・・・・俺だ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 
 
 いかがでしたか?ジオウは映司、最近のゼロワンはまさかの蒼空が変身します!

 それと、あらすじ紹介どうだった?ジオウ風にしてみたけど。そして、さらっと「(←これ)に名前付けてみたけど、どう?いる?試しにアンケートしてみるな。

「(←これ)に名前付けたけど、いる?

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