BanG Dream ~Be the one~ 作:ENDLICHERI
ですが、新世界に次元の狭間が生じ、そこからファントムやドーパントが出現、主様も色々の事情でジードへの変身が不能となりますが、新たなドライバーを手に再びライダーへと変身して、ドーパントを倒すのでした。
そんな主様は──」
季節は春、今日は花咲川女子学園の入学式。新しい制服に着替えた新入生たちが期待と不安を胸に、門をくぐって行く。
そしてまた1人、受付にやって来た。
・・・・・・ナレーションだけならまだしも、俺がここにいることには何もツッコまないんだな?
紗夜と燐子には事前に伝えてあるけど、有咲にはなんで俺がいる理由を話したのか?
って、もう1組来たぞ。
「あの・・・?」
今のはダメだろ・・・?
ちなみに、今の俺は香澄と有咲、紗夜と燐子にしか見えない状態になってるから、新入生には見えてないんだよな~。なんて、便利な魔王の力でしょうか!
さ~て、バイトしてる魔王サマを見に来ちゃった♪
もぉ~、今は花咲川にでもいるのかな~?
CiRCLEに入ってきた人を見たら、アタシは声が出なくなってしまった。その人こそ、魔王サマの恋人になる予定だった
海璃は言葉を発さずにただキョロキョロしてた。
アタシが話しかけても無視して見渡すと、そのままCiRCLEを出て行っちゃった。
そうだったそうだった!蒼空・・・・・・の側近に用があったんだった!全くもう、映司も自分で届ければいいのに・・・!
入学式も終わり、俺たちは生徒会室に来ていた。・・・・・・周りには見えなくても、身体が幽体みたいにならないから、当たらないようにするのも大変だな・・・。ちょっと疲れた・・・・・・。
《やろうと思えば、幽体になることも出来ますよ。》
言えよ!!なんでそれを言わねぇんだよ!?
《言われなかったからです。》
うっわっ!?それ言う!?うわぁ・・・・・・それ言うか・・・。
まさかの『生徒会長挨拶』で盛大に人見知りを発動。目をぐるぐる回して声が小さくなるという見事な成果を上げてしまいました~。
やっぱりバレてるか・・・。ま、隠してるわけでもないからいいや。
俺はなんで燐子がライダーのアイテムを持ってるのかを話していると、生徒会室の扉が勢いよく開いた。
あいつ、すげぇな・・・。恐れ知らずもいいとこだよ。
ウィズはそこそこの大きさのアタッシュケースを夜華に渡した。夜華はそれを机の上に置いて、ケースを開けた。
形は違うけど、顔が書いてあるのとか、雰囲気とかが似ていた。
《説明が曖昧です。》
やかましい!!
その後、普通のテンションの有咲と紗夜と夜華、ハイテンションの香澄とウィズ、ローテンションの燐子と共に学校を出ようとしていた。
夜華が叫んでくれたおかげで、すぐに燐子を守る態勢を取れた。ウィズは紗夜を、夜華は香澄と有咲を守っていた。
振り返ると、また変な化物がいらっしゃった・・・。
なんだ、あの姿は?なんか・・・・・・スナイパーみたいな?右手が銃だし・・・。
《解析完了。『リボルバグスター』、人に感染するウィルス『バグスターウィルス』から生み出された怪物です。》
バグスター、か・・・。
「ジクウドライバー!」
「ビヨンドライバー!」
俺と夜華はドライバーを巻いて、みんなよりも1歩前に出た。
「ジオウ!」
「ウォズ!」「アクション!」
「ライダータイム!仮面ライダージオウ!」
「投影!フューチャータイム!
スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!」
祝え!過去と未来を読み解き、正しき歴史を記す預言者。その名も、『仮面ライダーウォズ』!新たな歴史の1ページであります!
そして、
祝え!!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を越え、過去と未来をしろしめす時の王者。その名も『仮面ライダージオウ』!今まさに、新たな歴史の幕が開いた瞬間であります!」
俺と夜華は顔に『ライダー』と文字を付けて、リボルに挑む。
普通に変身するんだ。しかも、あのライダーシステムなんだね。
あれが基本フォームか・・・。
2体・・・・・・何人だろう?結構いるよね?さすがに出ないとマズいかな~?
「シノビ!」「アクション!」
夜華のドライバーは、ウォッチを付け替えるんだ。
「投影!フューチャータイム!
誰じゃ?俺じゃ?忍者!フューチャーリングシノビ!シノビ!」
「ジカンデスピア!」「カマシスギ!」
へぇ~、あの紫の姿は忍者みたいな瞬間移動が出来るんだ。
そして、あの魔王様は・・・・・・何してんの?
なんで香澄たちがライダーのアイテムを持ってるのよ・・・?
あ、自分で行った。
戻ってきた。
「エグゼイド!」
・・・・・・なるほど、追加のライドウォッチは左に付けるんだ。おかげで、このドライバーの使い方がよく分かったよ。
「ライダータイム!仮面ライダージオウ!」
「アーマータイム!〈レベルアップ!〉エグゼイド!」
あの腕のデカいのは何よ?・・・・・・あいつは・・・?ちょっと準備しとくかな。
リボルバグスター率いる銃撃隊を忍者のような動きで翻弄しつつカマで切り刻んでいく
残りがリボルバグスターだけとなった時、2人のライダーに青色の光弾が襲い掛かってきた。
笑いを取ろうとしないストレートなツッコミがジオウを襲った。・・・・・・んなことより、今真剣に考えなければいけないことは、突然リボルバグスターの前に降りてきた銀色の剣を持った青色の怪人が何者なのか、ということだ。
なかなかにエグいことを言う青色の怪人は剣を構えて2人のライダーに襲い掛かって来た。それを見たリボルバグスターは体を粒子状にして姿を消した。
《解析完了。以前現れたドーパントと同類ですが、ドーパント内でも幹部の立場に存在する『ナスカ・ドーパント』です。剣と高速移動に気を付けてください。》
《・・・・・・・・・・・・。》
対処法が分かってないジオウを置いて、ウォズとナスカが超高速対決を繰り広げる。
《・・・・・・ジオウ
「ジオウⅡ」
「ジオウ!(ジオウ!)」
取り出したウォッチを2つに分解させて、ドライバーの左右にセットした。
『ライダータイム!』「仮面ライダー!」「ライダー!」「ジオウ!」「ジオウ!」『ジオウⅡ!』
《いいからその姿で未来予知をして、あの高速移動に対抗してください。》
顔に4本の時計の針を付けたジオウ。シエルの冷たい言動を一度無視して、『ジオウⅡ』の特殊能力を発動させる。
その瞬間、超高速で襲い掛かってくるナスカ・ドーパント。
その超高速攻撃を数を数えながら受けるジオウ。そして・・・・・・
「ジオウサイキョウー!」
「覇王斬り!」
未来予知をしているのに自慢気にガッツポーズをするジオウ。ちなみに、顔が付いた武器の顔文字は『ライダー』から『ジオウサイキョウー』に変わっている。
反撃するかのように青色の光弾をいくつも作りだして、それをライダーたちに放つ。その数に圧倒されて、手も足も出ないジオウとウォズ。使い慣れていないのもあるせいだが・・・。
「ショットライズ!」
「シューティングウルフ!」
ジオウにナスカ・ドーパントの剣が当たる直前、ナスカ・ドーパントに突然ダメージが襲い掛かってきた。そのダメージは青い残像によって与えられていたことに気付いたのは、ジオウから離れた後だった。
青色の残像は姿をはっきりと見せて、ジオウたちを見た。その姿は青色の装甲で羽根みたいなのが付いた、顔に『らいだー』と付けたジクウドライバーのライダーであった。
「パワードタイム!」
ナスカ・ドーパントは再び光弾を作り出し、突然現れたライダーに放った。
「リ・バ・イ・ブ 剛烈~!剛烈!」
ナスカ・ドーパントは、新たに現れたライダーに困惑し、超高速でこの場を去った。
そして、ふらふらと立ち上がり変身を解除した蒼空と夜華。そして、走って蒼空たちの下に行きながら変身を解除するウィズ。その後ろからライダーではない香澄たちもやって来る。いまだに変身を解除していない『らいだー』は蒼空たちの方を・・・・・・というか、蒼空を見ていた。見た目は分からないが。
蒼空の意識は、先程のバグスターやナスカ・ドーパントではなく、目の前の『らいだー』にしか向いていなかった。
ようやく喋った『らいだー』はドライバーからウォッチを外し、変身を解除して姿を見せた。
その姿は、旧世界で魔王となった蒼空に告白して、答えが聞けずに新世界に変わってしまった『
おひさ~。
ようやくオリキャラ4人目が登場!さてさて、どうやって海璃はあのドライバーをゲットしたんでしょうね~?
ちなみに、海璃と夜華が変身するライダーが違うのは、1期ではオリジナルライダーだったけど、「どうせテメェらイメージ出来ねぇだろ?」ってことでイメージがとてもしやすいライダーにしました。
(海璃は『ウルトラマンR/B』の主役をライダーにしただけで、夜華は『遊戯王』の『コード・トーカー』シリーズをライダーにしたのでした。)